2000年 1999年
単位:百万ユーロ 12月31日現在12月31日現在
年金および類似の債務に対する引当金 4,237 4,174
保険業務引当金 27,937 20,361
再構築引当金 193 974
その他の引当金 6,824 6,246
合計 39,191 31,755
ドイツ銀行グループの各社は、従業員の大部分に対して、会社の退職年 金給付を支給している。年金制度は、一部、掛金建制度もあるが、主に給 付建制度である。両タイプの制度とも、給与に連動している。給付建年金 制度による給付は一般に、グループにおける勤務年数にも依存している。
ドイツ国内会社の従業員に対する年金給付は大部分が内部資金により調 達される。一方、ドイツ国外の会社については外部資金により、一部は投
[44] 証書債務
[45] ディーリング業務による債務
[46] 引当金
年金債務
資信託を通じて調達される。外部資金の利用可能資産(制度資産)は公正 価値で評価されている。
給付建年金制度は、以下の原則に基づいて年次決算書に含まれている:
債務の範囲は、国際会計基準委員会(IASC)のIAS第19号(1998年改訂)
に規定する保険数理的原則に従って決定される。同基準は、債務の評価お よび費用の計算に、いわゆる予測単位積増方式を用いることを明記してい る。年金債務の実際評価額は、評価日現在の、取得された給付建債務の現 在価値である。
当年度の引当金の額は、前年度の引当金に、期首に算定した年金費用を 加算し、当年度中の支払額を減算した額に相当する。
年金制度に関連して生じる損益に、特に影響を与えるのは、リスクの不 規則な推移(罹病・死亡の予測と実際の差異)、計算パラメータの変更
(特に割引率、将来の年間昇給率および将来の給付水準の年間上昇率)、お よび制度資産に係る予測外の損益である。これらの損益は、その発生額ま たは未認識額が、年金債務および制度資産の実際評価額の最大額の10%を 超えるまでは、損益計算書に含まれない(回廊方式)。
この結果、積立状況は以下の通りとなっている。
2000年 1999年
単位:百万ユーロ 12月31日現在12月31日現在
年金および類似の債務に対する引当金から
資産計上された制度資産の積立超過部分559百万ユーロ
(1999年12月31日現在:540百万ユーロ)を控除した額 3,678 3,634
未認識移行時差額 + 18 –
未認識純利益(−)/損失(+) + 112 – 308
制度資産の公正価値 + 2,402 + 2,292
給付建債務の現在価値 6,210 5,618
積立状況
連結決算書
制度資産の増減は以下の通りである。
単位:百万ユーロ 2000年度 1999年度
前期末現在の制度資産の公正価値 2,292 794
初回連結による制度資産の増加 – + 1,051
為替レート変動の影響 + 88 + 131
制度資産の実際収益 + 44 + 319
制度資産への拠出 + 92 + 57
制度資産から支払われた年金給付 – 104 – 59
退職金の支払および振替の影響 – 10 – 1
当期末現在の制度資産の公正価値 2,402 2,292
以下の表は、給付建年金制度に対する引当金の増減、および損益計算書 に計上された費用および収益の額を示している。
単位:百万ユーロ 2000年度 1999年度
前期末現在の年金および類似の債務に対する引当金から
資産計上された制度資産の積立超過部分を控除した額 3,634 3,855 初回連結によって増加した、年金引当金から資産
計上された制度資産の積立超過部分を控除した額 – – 344
為替レート変動の影響 – 4 – 3
移行時差額の償却 – 50 –
未認識利益(–)/損失(+)の償却 – 14 –
過去勤務費用の償却 – 1 –
当期勤務費用 + 321 + 241
利息費用 + 337 + 277
制度資産の期待収益 – 147 – 188
退職金の支払および振替の影響 – 77 + 4 会社から支払われた年金給付 – 229 – 151
制度資産への拠出 – 92 – 57
当期末現在の年金および類似の債務に対する引当金から 資産計上された制度資産の積立超過部分559百万ユーロ
(1999年12月31日現在:540百万ユーロ)を控除した額 3,678 3,634
制度資産の増減
年金引当金の増減
保険業務引当金
債務の保険数理上の評価にあたっては、各グループ会社の現地の経済情 勢に見合ったパラメータを用いた。
割引率 4.0%から9.0%
将来の年間昇給率 2.0%から6.0%
将来の給付水準の年間上昇率 2.5%まで
現在の、保険数理計算により算出された確率が、個々の寿命測定計算の 基礎として用いられた。年齢や勤務年数による上下動の確率も考慮に入れ られた。
給付建年金制度のための費用は、当年度において138百万ユーロであった。
2000年 1999年
単位:百万ユーロ 12月31日現在12月31日現在
生命保険業務引当金* 9,424 3,735
その他の保険業務引当金 18,513 16,626
補填引当金 16,129 14,623
未確定保険請求等引当金 540 216
保険料払戻引当金 1,395 1,143
その他の引当金 449 644
合計 27,937 20,361
*ただし投資リスクは保険契約者が負担する。
生命保険業務引当金は、保険契約者および受取人に対する保険会社の債 務を表しており、貸借対照表の資産に計上されている資本投資によってカ バーされていなければならない。
規準値の範囲
連結決算書
再構築引当金の2000年度中のプログラム別の増減は以下の通りであった。
その他の 戦略的 バンカース・ 再構築 単位:百万ユーロ グループ再構築 トラスト統合 プログラム 合計
2000年1月1日現在 294 479* 234 1,007
当年度の増加 – – 38 38
目的使用:
人事対策向け 139 232 74 445
インフラ対策向け 33 105 29 167
取崩し 71 142 27 240
2000年12月31日現在 51 0 142 193
*為替レート変動の影響33百万ユーロを調整後
人事対策には、退職金契約、早期退職契約、および退職前パートタイム 雇用契約による雇用契約終了が含まれている。
インフラ対策には、特に、建物に空きのあるテナント賃借契約や建設プ ロジェクトを終了させるコストや、諸手続の再構築および/または関連事 業の閉鎖によって不要となったハードウェアおよびソフトウェアの償却が 含まれている。
1997年度の連結決算書において915百万ユーロ(このうち7億ユーロが
人事対策向けであり2億ユーロがインフラ対策向けであった)が、戦略的 グループ再構築計画のために繰り越された。プログラムは、3年計画であ ったため、2000年度末に終了した。1999年度末までに為替レートの変動を考慮後で合計566百万ユーロが特
定目的に使用された。1999年度になって59百万ユーロの追加計上が必要となったが、これは、
当時計画されていた再構築対策、特に一般個人顧客および富裕層向けバ ンキング部門の再構築対策を実施するために、追加費用が必要とされた ことによる。これらの費用はこの引当金の設定当時には、具体的にまた 十分な信頼性をもって測定し得なかったために、含めることができなか った。一方、バンカース・トラスト取得を背景として特定の対策が実施 されなくなったため、1999年度に121百万ユーロが取崩された。
再構築引当金
戦略的グループ再構築
未実施の諸対策に向けて2000年度に対して294百万ユーロが残された。
そのうち172百万ユーロが2000年度において特定目的に使用された。
一 般 個 人 顧 客 向 け バ ン キ ン グ 業 務 に お け る 対 策 の 実 施 に つ い て は 、
1999年度に追加計上された金額のうち 51百万ユーロが未使用であり 、
2001年度において利用可能である。労使協議会との協議手続が必要であ
ったため、2000年度下半期まで各対策に着手することはできなかった。従ってプログラムは2001年度に完了する予定である。
残る71百万ユーロは、既に特定目的に使用することがなくなったため、
取崩された。
1999年度のバンカース・トラストの初回連結によって再構築引当金は 630百万ユーロ増加し、これは営業権に含められた。このほかに531百万ユ
ーロが、バンカース・トラストの取得に関連した再構築対策のため、1999 年度の損益計算書に費用として計上された。この合計12億ユーロのうち、9億ユーロが人事対策向けであり、 3億ユーロがインフラ対策向けであっ
た。
これらの対策は既に1999年度下半期に着手され、715百万ユーロが特定 目的に使用された。
その後、2000年度末までに実施される諸対策のために、為替レート変動
33百万ユーロを考慮後で479百万ユーロが、未使用で利用可能であった。
2000年度において337百万ユーロが特定目的に使用された。
再構築計画は、2000年度末までに実施される予定であった。特定の対策 は実施されず、その結果142百万ユーロが取崩され、このうち64百万ユー ロは損益計算書の貸方に、また78百万ユーロは営業権に対する修正として 計上された。
バンカース・トラスト統合
連結決算書
この項目には、一般個人顧客向けバンキング業務分離の一環として実施 される営業基盤の再構築、ならびにグローバル・テクノロジー・アンド・
サービス部門と法人顧客および不動産投資銀行部門における特定の再構築 対策に対する引当金が含まれている。各プログラムは1年の実施期間を見 越している。
2000年度において合計103百万ユーロが特定目的に使用された。
ドイチェバンク
24 の営業基盤の再構築に関する対策は、労使協議会と
の協議手続が必要であったため、2000年度下半期まで着手することができ なかった。従って、全額135百万ユーロが未使用であり、2001年度に実施 される諸対策のために利用可能である。2000年 度 に お い てDeutschen Financial Services Corp.お よ び Eurohypo AGで実施された再構築対策に対して再構築引当金が38百万ユーロ追加計
上された。このうち7百万ユーロが未使用であり、2001年度に利用可能で ある。グローバル・テクノロジー・アンド・サービス部門と法人顧客および不 動産投資銀行部門における特定の対策は実施されず、その結果27百万ユー ロが取崩され、損益計算書に戻入された。
その他の引当金の増加は主として、実績連動報酬が増加し、しかも未払 となっているためである。そのほか、この項目には、従業員に対する将来 の支払、バンキング勘定の有価証券/デリバティブ業務および訴訟リスク に備える引当金も含まれている。
その他の引当金 その他の再構築引当金