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I.Tニューメディア マネージング・ディレクター フリードリッヒスドルフ・イム・タウヌス

ドキュメント内 IAS RoE 32.4 (ページ 48-57)

DBインベスター

M. I.Tニューメディア マネージング・ディレクター フリードリッヒスドルフ・イム・タウヌス

046-049  Banking  is  people    2001.11.2  6:03  PM    ページ 46

従業員

ドイツ銀行グループの総従業員数は、

前年度の

93,232

人から

2000

年度には

98,311

人に増加した。この主な要因としては、当 グループに初めて連結された子会社数の増 加が挙げられる。

地域や部門間の従業員の配置異動が行 われた一方、各市場のビジネス・チャンス や顧客のニーズに照らして、様々な地域お よび部門で従業員が採用された。

特に、従業員数の増加が大きかったの は海外の事業部門(前年度比

5,751

人増)で あり、なかでも、ロンドン、ニューヨーク、

シンガポールにおける増加が目立った。当 グループの従業員の半数近くが、ドイツ国 外で業務に従事している。一方、ドイツ国 内における従業員数は若干減少した(前年 度比

672

人減)。各部門の従業員の構成比は、

全世界的な規模で、一般個人顧客および富 裕層向けバンキング部門が

33%

、グローバ ル・テクノロジー・アンド・サービス部門 が

25%

、グローバル・コーポレート・アン ド・インスティテューションズ部門が

18%

、 法人顧客および不動産投資銀行部門が

14%

、 資産運用部門が

5%

、サービス部を含むコー ポレート・センターが

5%

となっている。

指針となる価値の共有

現在推進中の組織再編が従業員に与え る影響は大きなものとなっている。ナショ ナル・ディスカウント・ブローカーズ・グ ループ・インク(

National Discount Brokers Group, Inc.

)の買収、約

1,000

人の従業員を 擁するサイニウス・ゲーエムベーハーの縮 小、その他子会社数社における雇用条件の

見直しなどが、その例に挙げられる。こう した絶え間ない変化と構造的な再編のなか で、当グループでは、部門や地域を超えた 価値の共有を図り、指針としている。独自 の企業文化や企業アイデンティティーの確 立が、従業員の帰属意識を高め、業務を推 進するうえで精神的な支えとなるのである。

こうした考えのもとで、グループ全域 にわたり、広範な「ドイツ銀行グループの アイデンティティー」プログラムを引き続 き推進した。当プログラムでは、日常業務 でこうした価値を応用し、具体的な行動の 指針とすることに重点を置いた。当グルー プの全従業員は、職務遂行のうえで、こう した価値を応用することが求められている。

こうした価値の共有が、各部門や個人の目 標を達成するうえで役に立っている、と当 グループの大半の従業員は確信している。

求められているリーダーシップ ― DBユ ニバーシティーがその要求に応じている

当グループの従業員は、急速に変化す る高度な要求に対応し、また新しい戦略を 柔軟に推進することが求められている。こ のため、知識、経験、意欲に溢れ、共通の

銀行業務は人材がすべて

当行の意欲的な目標を達成するために不 可欠なのが、顧客の要望に応えられる優秀な従業員である。

従 業 員

2000

従業員コミットメント指数 72

欠勤率 2.3 %

転職により当行を離職する従業員の割合 7.8 %

研修および上級研修のための費用(百万ユーロ) 237.2

従業員株式を購入する従業員の割合 65 %

グローバル・エクイティ・プランに参加している

有資格管理職の割合 77 %

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価値に基づき的確なサポートを与えられる リーダーシップを備えた管理職の役割は大 きい。当グループにおいて、優れたリーダ ーシップとは、従業員に展望を与えること である。従って、当グループではこうした リーダーシップを持った人材を発掘、確保 し、資質を伸ばすことを最重要課題の一つ にしている。さらに、社内のあらゆるレベ ルにおいて、リーダーシップの発揮が求め られていることに応じて、初めてリーダー シップを発揮しなければならない職務に就 いた有望な若手社員を含んだ、全従業員向 けのプログラムが策定されている。

当グループの戦略に沿って、あらゆる 研修・啓発活動を統合するための総合的な コンセプトのもとで、

DB

ユニバーシティー は導入された。

DB

ユニバーシティーは、単 にエレクトロニクス上で知識を集積し、伝 達するだけでなく、戦略上の問題を処理す るグローバルチームも関わっている。また、

人材開発、戦略的企画、当行の企業文化の 形成の3つの連携を図っている。学習方法 としては、インターネットによる研修、各 人が出席する授業、時としてチューターが モニターするバーチャル・フォーラムが提 供されている。

DB

ユニバーシティーは、各ビジネス 部門ごとに個別のビジネススクールを設置 する予定で、既に

6

校が設置されている。

一方、スクール・オブ・リーダーシップな どの部門を超えた多数の学科も提供してい る。

DB

ユニバーシティーは、従業員を重 視した人事方針を持ち、また魅力的で時代

に即した企業としての当行の地位を高める うえで、重要な役割を果たしている。専門 能力の高い人材は、自らの市場価値の維持、

増大のために、会社が何を行ってくれるか を求めているのである。

意欲を高め、価値を生む報酬および従業員 参加制度

管理職に熱意と献身を促し、職務に対 する従業員の意欲を高めるため、当行は、

報酬体系を改訂し、革新的な施策を加えた。

ドイチェバンク

24

に属する約

14,000

人の従 業員(歩合制)に対しては、実績に応じた 変動報酬体系を導入した。このことは、今 後、これらの従業員がその報酬の一部につ いて、より大きな個人的責任を負うことを 意味する。当行の従業員持株制度である

db-シェア(

db-share

)は、新たに

17

か国で追 加導入された。当制度の世界全体の加入率 は

65%

で、前年度とほぼ同じ水準になって いる。このことは、従業員と株主の利害が 一致していることを反映している。

昨年、当行は

1,200

人以上の新卒者を 採用した

*

。その出身は世界各国にわたり、

主要な金融ビジネスの拠点および当行の進 出先に配属された。インターネットを通じ、

あるいは大学との緊密な連携によって、専 門家および優秀な若手の採用キャンペーン を世界的な規模で実施したことで、就職先

地域別従業員の比率 総従業員数 98,311人

ドイツ 51.5 %

北アメリカ 16.2 %

南アメリカ 0.6%

アジア/太平洋地域 7.2 %

ヨーロッパ

(ドイツを除く)

24.2%

アフリカ 0.3 % * www.deutsche-bank.com/career 046-049  Banking  is  people    2001.11.2  6:03  PM    ページ 48

従業員

として選ばれる企業になるという目標に向 かって一歩前進した。

インターン制度(

apprentices

)は、有 望な若手を発掘するうえで第

2

の手段とな っている。昨年は、

1,388

件におよぶ基本研 修の契約が交わされ、これは当行が引き続 き、若年層に人気の高い雇用主であること を示している。当年度末時点で、

2,953

人 のインターンが銀行業務、情報技術および オフィス・コミュニケーションの研修を受 けている。

従業員の就業年数

5年未満 47.3%

14年以上 23.5 % 5年以上14年未満 29.2 % 046-049  Banking  is  people    2001.11.2  6:03  PM    ページ 49

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パートナーシップ  1億を超える世界の貧困世帯を対象とした支援活動で、グ

ローバルにリーダシップを発揮しているドイツ銀行とそのマイクロクレジット・ディベロ ップメント・ファンドを賞賛している。マイクロクレジットを利用しているすべての世帯 は、ドイツ銀行とのパートナーシップによって元気づけられたと感じている。

モハメド・ユヌス博士 Dr. Mohammed Yunus グラメーン・バンク設立者

社会

ドイツ銀行では事業運営のほかに、社 会事象、文化、科学、社会との対話、スポ ーツ、環境にわたる幅広い社会活動に参加 している。グローバルに展開している社会 活動としては、マイクロクレジット・プロ グ ラ ム (

Microcredit Programme

) を 通 じ て、開発途上国が持続的に経済発展を遂げ るための諸策を支援している。

社会的責任

ドイツ国内においては、

1987

年以来、

ドイツ銀行アルフレート・ヘールハウゼン 基 金 (

Deutsche Bank Foundation Alfred Herrhausen

)の「自助支援」

*

を通じて、

社 会 的 な 貢 献 を 行 っ て き た 。 同 基 金 は 、

5,000

万ユーロ以上の資金をもとに若い世

代を支援し、特に、将来に向けた展望が開 か れ る よ う な 支 援 活 動 を 目 指 し て い る 。

2000

年度も引き続き、「若者―学校―産業」

プロジェクトが継続され、

2,500

人以上の 若者が経済問題を研究し、新聞紙上でその 経験を公表した。さらに、同基金は、ドイ ツ 連 邦 雇 用 庁 (

Bundesanstalt für Arbeit

) と協力して、非就労の若者による小規模な 会社設立を支援した。

米国においては、ドイツ銀行アメリカ 基金が、その広範な地域社会活動(

CRA

: コミュニティ・リインベストメント・アク ト(

Community Reinvestment Act

))に対 して、連邦準備制度理事会(

FRB

)から

「特に優れている」という価値の高い栄誉 を得た。同基金の地域社会活動は、公共基 盤の強化から社会的に恵まれない人々への

支援、若者や失業者向けの就業相談プログ ラムにまでに及んでいる。

英国では、若者を支援するプロジェク トに注力し、例えば、従業員が実際に学校 に出向いて、恵まれない若者と直接向き合 い、若者が人生に前向きに取り組むように 支援している。その他にも、地域社会と協 力して、仕事を推進するうえで、

e-

コマー スがいかに重要であるかを若者に伝える支 援活動も展開した。

社会貢献 明日への責任

ドイツ銀行は、未来を担う若い世代を一貫し て支援している。

社 会

ドイツ銀行に関係する基金別支出およびプロジェクト関連支出

単位:百万ユーロ 2000

社会事象

ドイツ銀行アルフレート・ヘールハウゼン基金

「自助支援」 5.0

ドイツ銀行アメリカ基金 14.4

ドイツ銀行シチズンシップ英国 4.2

アレックス・ブラウン・アンド・サンズ慈善基金 4.2

その他のプロジェクト関連支出 0.5

文化

ドイツ銀行文化基金 3.7

その他のプロジェクト関連支出 0.9

社会および科学

シュティフターフェアバント・ヒュア・ディ・ドイチェ・

ヴィッセンシャフトへのドイツ銀行の研究基金 5.7

ヴィッテン/ヘルデッケ大学の

ドイツ銀行家族経営企業研究所 1.1

アルフレート・ヘールハウゼン・ソサイエティ・

フォア・インターナショナル・ダイアログ 0.7

環境

ISO 14001、ワールドワイド・ヤング・リサーチャーズ

フォア・エンバイロメント(WYRE)、UNEPカンファレンス 3.3

プロトタイプの炭素基金/世界銀行 5.2

* www.deutsche-bank-stiftung.de

ドキュメント内 IAS RoE 32.4 (ページ 48-57)