マウス (筆圧感応型タブレット非対応)
概
略児童を対象としたCGソフト。キャラクターによるチューター・シ
ステムやヘルプ・システムの採用により,初めて触る子供でも比較 的簡単に描画を行うことができる。また,音の貼り付けや,簡易ア ニメーションの作成機能もある。他の児童用グラフィックス・ソフ トに比べて文字の特殊表現機能も付加されている。構 成 ソフトの中に美術館が仮想してあり,利用者(子供)は館内を自由 に行き来できるような構成となっている。
別館 ギャラリー 作品の展示室。作品を見たり,展示してある 作品の掛け替えや手直し,捨てることができ
る。
4F
お絵かき教室 絵の措き方教室お手本に従って,輪郭をなぞり,細部を描画 し,色をつける。各機能の練習を行う。
3D立体画教室
お手本に従って,消失点・基底線等の補助線 を使い,遠近法による立体的な表現を練習す
る。
3F
図画・工作室 バッジ・シール作り用意された形をえらび,色や文字を入れ,印 濡してバッジやシールを作る。
4コマまんが
コマに,用意された背景や絵を入れて簡単な 4コ畳まんがを作る。
紙芝居
コマに自分の作品を入れ,つなぎ目と音,表 示文字を入れて簡単なアニメーションを作る
2F
アトリエ このソフトの中心的な表現の場であり,自由 に絵を描くことができる。(各表現機能につ いては別記)「空飛ぶ鞄」というメニューバーとヘルプを 兼ねたツールが用意されていて,描画の際の
ヒントも与えてくれる。
別館のギャラリーとつながっていて,作品 の保存・手直しもできる。保存には,子供用 に「あいうえお」配列の補助画面がでる配慮 もしてある。
1F
ロビー 仮想美術館の入り口。各階の説明と移動を行つ。,
BF
地下室 描画とは直接関係ない,キャラクターや遊び も入っている子供用のお楽しみコーナー。〈表現機能〉
カラーパレット :38色(グラデーションによる混色可)
パターンパレット:38種
描画ツール =○ふで 72種類筆先の形や太さの種類の他に,図形や線路等の模様も用意 されている。従来の表現のシミュレーションとしてはチョ ーク,クレヨン,パステル,水彩の表現がある。
0ペンキかん 46種類
色の流し込みの他に,2色の混色,模様,動く背景,点描,
繰り返しコピー,キャラクターがランダムに画面上に登場 する機能などが用意されている。
○ステッカーのはりつけ 290種類
様々な種類のステッカー(パーツ),キャラグターのステ ッカーがあり,クリックすると動き出すアニメーションの ステッカーも用意されている。
0音のはりつけ 124種類
絵に貼り付けてきくことができる様々な効果音が用意され ている。WAVEデータなのでコンピュータにサウンド機能の 装備が必要。
○もじ
文字の入力,彩色,変形ができる。ふきだしの枠も用意さ れている。入力用にあいうえお配列のサブメニューが用意 されている。
○とりけし 1種類 アンドゥ機能。
○そうじき 8種類
描いたものや色の消去,貼り付けた文字や音,ステッカー の消去ができる。掃き出して移動やコピーも可能。
○へんげんじざい 15種類
移動や変形の機能。幅・高さ・反転等の他に文字や音,ス チッカーの移動が可能。
03D 10種類
立体画を描くための目安となる,方眼,消滅線,奥行き線,
補助線を引く機能。画面に表示・非表示の切り替えも簡単 にできる。3Dというより遠近法を使った表現の補助機能。
視点の移動等の機能はない。
○いんさつ 21種類
通常印刷の他に,作品のまわりに枠や模様をつけての印刷,
ポスター印刷などの機能がある。
□PCペイントブラシ
名 称:
動作環境:
表示色 入力方法
「PCペイントブラシVer1.OJ」 ㈱アスキー
メモリ)一 4MB以上 ハードディスク 5MB以上
ディスプレー 640×480ドット以上
256色・1677万色
マウス (筆圧感応型タブレット非対応)
概 略: 児童から大人までを対象としたCGソフト。マウスだけの操作で各 種の機能を使えるように配慮してあるが,児童にとってはやや高度 な操作であり慣れるまでにある程度の練習が必要である。表現機能 は豊富で,従来の描画材・技法のほとんどをシミュレーションでき,
独自の描画ツールも揃えている。また,特殊効果も充実している。
使用するコンピュータの性能に応じてフルカラー(1677万色)もし くは, 256色の二つの表示モードを選択することができる。
構 成: 画面は,作画用のウィンドウ,ッールバ・一tパレットの三つから構 成されている。作画用のウィンドウは従来の表現での紙にあたる部 分で,通常は他の部品との関係で画面全体の3分の1程度の大きさ であるが,必要に応じて大きさを変えることができる。ツールバー一 は各種のペンや筆などの道具をアイコンによって表示してある道具 箱的なものである。それぞれのツールの機能は画面上端のリポンバ 一とよばれる部分に表示される。リボンバーは選んだツールにより 表示内容が変化し,操作の流れに従ったメニューに切り替わる。パ レットはマウスの左右のボタンに対応した2色を同時に選べるタイ プのもので,256色の中から選ぶことができるようにしてある。
色彩の違う数種類のパレット準備されており,パレット自体を交換 することができる。他のCGソフトのメニューバーに相当するもの としては,オートバーとよばれる部品が画面の上端に常駐しており,
よく使うコマンドが登録されている。
〈表現機能〉
、ツーJレノX.一 =○ペイントブラシ 14種類
「べた」「レインボー」「ウォッシュ」などの筆の他に,
「ゴッホ」「スーラー」などの画家のタッチをシミュレー ションした筆も準備されている。
Oスプレー 9種類
「エアブラシ」「霧吹き」などの他に「アイ」「リング」
などの変わった表現もできる。
O消しゴム 4種類
通常の消し方の他に「ブリーチ」などの表現ができる。
Oクレヨン 5種類
「軟質クレヨン」「油性パステル」などの表現準備されて
いる。
Oスマッジ 6種類
「ウェットブラシ」「混色」などのスマッジが可能である。
0色鉛筆 3種類 ○木炭 3種類 Oチョーク 3種類 ○直線 1種類 O曲線 1種類 〇四角 3種類 O楕円 1種類 ○多角形 1種類
※以上の線描ツールは,線の太さを1ポイントから40ポイ ントまで変えることができ,線の形状も●■◆!一/\の 7種類から選択することができる。
O塗りつぶし 3種類
通常の流し込みによる「塗りつぶし」の他に,「タイル」
や「グラデーション」による塗りつぶしができる。
Oスポイト
画面上の色をパレットに取り込むことができる機能。
O文字
文字の種類は「WINDOWS」に登録されているフォントから選 ぶことができる。
O選択範囲の復元
他のCGソフトの「アンドゥ」機能と同じであるが,部分 的に動作を取り消すことが可能である。
Oクローン
他のCGソフトの「コピー」機能と同じである。選択した ポイントを中心にして筆でコピーをすることができる。
○ズーム ○スクロール オプション Oカラー「色の作成」
RGB, CMY, HLS方式による色の作成が可能である
が,児童には操作が難しい。
Oカラー「パレット」
パレットの調整,選択,保存が可能。選択できるパレット はblend.pal earth.pal metallic.pa1など12種類用意 されていて,それぞれのパレットの色数は256色ある。
しかし,パレット名が英語なので,児童は名前から色を想 像することができない。
特殊効果
○特殊効果 18種類
「ノイズ」「しわ」「色の境界」「ブラックホール」「ク リスタル」「エンボス」「ぼかし」「拡散」「油絵」「球 面」「印象派1」「印象派2」「タイル」「プレ」「アウ トライン」「モザイク1」「シャープネス」「モザイク2」
18種類の上級ソフトのフィルターにあたる特殊効果があ り,それぞれ詳細設定が可能である。やや時間はかかるが 効果を一一wa形式でプレピza 一一できる機能も持っている。
O色相と彩度 Oコントラスト○色数の変更
O左右に反転 ○上下に反転 0回転
Oサイズの変更
以上が道具としてのCGソフトの概要である。どちらのソフトも,かなりの数 の機能があり短時間の調査では,全ての機能を十分に使いこなせないことが推測 される。そこで,CGでの表現の時間は練習時間を含め4時間と設定し調査を行 った。この時間的なハンディの問題については,「3節2項(2)抵抗度に関す る分析と考察」で取り上げている。
この項は,これからの調査で児童が使う描画に関する道具の環境についてまと めてきた。従来の描画材,CG,それぞれの道具に共通することは,児童が道具 を選択することができることである。この道具の選択と表現はどのような関係に あるのかということについては「(3)表現過程からの分析」の中でまとめてい
る。
(2)表現した題材からの分析
この項は,従来の描画材とCGの表現では,表現される「題材」に違いがある のか,またあるとすれば,それはどのような傾向なのかを明らかにすることをね
らいとしている。
1項でまとめた様なグループにより,児童の表現に関する調査を行った。従来 の描画材による表現グループでは対象児童111名から,低学年59点,中学年
39点,高学年43点,計141点の作品が集まった。CGによる表現のグルー
プは一グループが8人と,従来の描画材グループとの人数差が大きいため,表現 の時間を2回とり,併せてものを集計している。対象児童48名から,低学年3
4点,中学年43点,高学年58点,計135点の作品が集まった。
分析は,グルー・一 プ別に,児童かいた作品を題材ごとに同種のものに分類し,そ の種類から項目を立て,それぞれの項目ごとの人数を全体に占める割合で表し,
比較するという,手順を取っている。
児童の作品を題材ごとに分類すると,次の5項目に分けることができた。
「観察的表現」
「想像的表現」
「記憶的表現」
「デザイン的表現」