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装置の調整、ピーク分離および検出感度の確認後、安定した応答が得られる事を確 認し GC/NICI の測定を実施する。

検量線標準液の測定は、試料と同時に測定を行い濃度算出計算に用いること。

5) 定性方法

検量線用 PCB 標準液で得られたクロマトグラムのピークに本マニュアル図 1.2.2 の例 を参考にピーク番号を付ける。各 PCB のピークを積分しピーク面積を求める。合わせて、

内標準物質も PCB と同様にピーク面積を求めておく。

PCB のピーク溶出時間は、カラムの劣化、カラムの切断や試料の影響で変動すること があるが、ピーク溶出時間に変化が生じてもピーク分離への影響は尐ないため、ピーク の溶出順位や前後の面積比(ピークパターン)から判断しピークの同定を行なう。

GC カラムへの絶縁油の負荷量が大きい場合、クロマトピークのリーディングや保持 時間のずれが生じる。この場合、GC インジェクション時のインジェクション量を減ら し、絶縁油の負荷量を尐なくすることでクロマトピークの改善を行う。また、標準液中 にも絶縁油が含まれていることから、同様にクロマトピークのリーディングや保持時間 のずれがないか確認し、異常があれば改善を行うこと。

また、KC 等量混合もしくは各製品 PCB のピークパターンを参考にし、明らかに一致 しないピークは定量の対象から除外する。

積分結果は、のちに表計算ソフトで利用できるように、テキストもしくは CSV 形式の ファイルに出力し保存する。

6) 定量方法

本マニュアルの表 1.2.4 に示す CB%値と検量線用 PCB 標準液中 PCB のピーク面積値を 式-1 に代入し K 値を求める。CB%値については、使用するカラム、機器の条件により、

ピークの出現状態が異なることがあるため、あらかじめ求めておく必要がある。

1

% H

KCB

・・・・ 《式-1》 H1:検量線用 PCB 標準液中の PCB ピーク面積

次に、式-2 に、K 値と試料の PCB ピーク面積値を代入し M 値を求める。

2 H K

M  

・・・・ 《式-2》 H2:測定試料中 PCB のピーク面積

PCB 濃度は、式-3 より求める。

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絶縁油中 PCB 濃度(mg/kg)

10 2

%

 

  

D E C

B CB

A M

・・・・《式-3》

A:検量線用 PCB 標準液の濃度(mg/kg) B:検量線用 PCB 標準液の内標準ピーク面積 C:試料の内標準ピーク面積

D:試料採取量(g) E:希釈液定容量(mL)

7)判定

6)で得られた測定値が 0.3mg/kg 未満であった検体を PCB 不検出、0.3mg/kg 以上であ った検体を PCB 検出と判定し、報告する。

(6) 精度管理

精度管理については、「1.5 精度管理について」に従うこと。なお、本測定法に関わ る個別事項については、以下に示す。

1) 検量線について a. 標準液について

検量線試料は、(3).1).b から e の通り調製し、濃度算出及び感度確認測定に用いる。

また絶縁油の負荷量を変更する場合、検量線用 PCB 標準液と測定試料中の絶縁油濃度 を同じにすること。

b. 測定シーケンス

測定シーケンスの一例を、表 3.2.1.2 に示す。シーケンスを作成には、絶縁中 PCB 濃度 0.3mg/kg の検量線用 PCB 標準液を含む 3 から 6 点の標準液の測定(最低 1 回)

を、シーケンス開始時に行い、各標準液の PCB ピーク面積(もしくは K 値)と内標準 物質ピーク面積の比と、PCB 濃度で検量線を作成し、直線性を有する濃度範囲を確認 しておく。また、シーケンスの中間もしくは一定の測定試料数毎に感度変動確認を行 えるよう、標準液の測定を行う。

ばらつきの許容範囲については、測定シーケンスの中間及び最後の感度確認用標準液 の感度変動割合(式-4 参照)が±10%以内であることを確認する。感度変動割合を満 たさない測定区間の値は採用しない。また、同一濃度の標準液の値が、CV±10%以内で あることを確認する。ばらつきが許容範囲内に収まらない場合、装置の調整等の対策を 講じ問題を取り除いた後、再度、測定を行う。

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・・・・ 《式-4》

Cb:定量用 PCB 標準液のトータル PCB 濃度(㎎/L)

Cp:一連のバッチ試料測定後に測定した感度変動確認用 PCB 標準液のピーク面積を 元に測定してある定量用 PCB 標準液のピーク面積を使って定量したトータル PCB 濃度(㎎/L)

表 3.2.1.2 測定シーケンス例

測定順序 測定試料 備考

1 溶媒

2 操作ブランク

3 検量線用 PCB 標準液 0.3mg/kg 検量線作成用 4 検量線用 PCB 標準液 0.5mg/kg 検量線作成用 5 検量線用 PCB 標準液 1.0mg/kg 検量線作成用 6 検量線用 PCB 標準液 5.0mg/kg 検量線作成用 7 検量線用 PCB 標準液 10mg/kg 検量線作成用 8 検量線用 PCB 標準液 50mg/kg 検量線作成用

9 溶媒

10から24 測定試料 (15 検体)

25 溶媒

26 検量線用 PCB 標準液 0.3mg/kg 感度変動確認用 27 検量線用 PCB 標準液 1.0mg/kg 感度変動確認用

28 溶媒

29から44 測定試料 (15 検体)

45 溶媒

46 検量線用 PCB 標準液 0.3mg/kg 感度変動確認用 47 検量線用 PCB 標準液 1.0mg/kg 感度変動確認用

c. 濃度既知試料の測定

検量線及び感度確認に用いる標準液の作製に、試料と同濃度となるよう絶縁油を添 加している為、濃度既知試料と同等の性格を有しており、濃度既知試料による精度管 理は、1 回のシーケンスで、PCB 濃度 0.5 ㎎/㎏程度の濃度既知試料を測定し、その結 果が、0.3 ㎎/㎏以上であることを確認する。

2) 分析の妥当性の確認

分析の妥当性を確認するため、分析に先立ち、次の確認試験を実施する。また、分析

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者、機材等の変更があった時点でも行う。PCB で汚染されていない絶縁油に、PCB 濃度 0.5mg/kg となるように KC-mix を添加した試料を調製する。この試料を 7 回繰り返し測 定し、全ての試料の回収率が 60%以上で、変動係数が 30%以内であることを確認する。

3) 偽陰性防止

本法で PCB 不検出と判断した試料のうち、50 試料に 1 試料以上の頻度で、本マニュ アルに示す簡易定量法もしくは、平成 4 年厚生省告示第 192 号に定める方法で濃度の 確認を行い、0.5mg/kg を超える試料を誤って不検出と判断していないことを確認する。

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