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~現状と未来~

オーガナイザー/座長:

今田 光一 

 若草第一病院

座長:

小林 美津子

 浅間南麓こもろ医療センター

本邦でパスが医療機関に浸透し始めた1995年以降、各地域で地域内の複数の医療機関が合同でクリ ニカルパスを学んだり、各医療機関の事例発表会を行う域内のパス研究会(「○○県クリニカルパス研究 会」など)が設立されるようになりました。

これらは、遠方の学会になかなか行けないスタッフが近隣の事例を収集したり各病院の問題点を議論 したり、全国的なパス活動者を招いて講演してもらったりなど、自院のパス活動を進めるのに有用な機 会となっています。最近では、病院間のベンチマーキングや合同での新人教育などに取り組む組織も出 てきて、現在もこのような会が新たに設立される動きがみられています。その一方で、ここ10年の目 まぐるしい医療環境の変貌もあってか様々な理由から解散や自然休会した地域も少なくありません。

クリニカルパスに対する役割は大きく変化しています。介護と医療、地域が協働するようになり、今 後地域のパス活動はどのように協調、推進させていくべきでしょうか。このセッションでは、複数の設 立母体の医療介護機関で構成され、5年以上定期活動し、開催幹事が持ち回りで行われ、学会支部会では なく、連携パスに特化した組織ではない、という条件を満たした地域パス活動組織に集まっていただき ました。各々の運営方法の特色と現状の問題点を踏まえた上で、各地域特有の問題への共同した取り組み、

パスに関する情報交換、パスのベンチマーキング、地域包括ケアや地域医療ICT構築への対応、共通パ スの作成、BOM活用、パスのための人材教育、パスによる予防介護・予防医療への対応…をどう進めた ら良いかを考え、地方パス組織の運営方法、今後のあり方についてコンセプトを得たいと考えます。

地域でのパス活動組織の運営に新たに参加される方、活動のマンネリ化や新たな方向性の模索に悩ん でいる方、既存の組織を活用したICTや地域包括ケア活動を考えている方、他の地域の運用を知りた い方、ぜひご参集ください。

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愛知クリニカルパス研究会の現状と今後 富山県における

情報交換の場としてのパス研究会活動

岡本 泰岳

(おかもと やすたか)1

1トヨタ記念病院 形成外科

石田 陽一

(いしだ よういち)1

1富山市立富山市民病院 内科

【研究会名】

愛知クリニカルパス研究会。2001年から活動 を開始。

【主な活動内容】

・ 研究会(一般演題+特別講演、時々パネルディスカッ ション)開 催:2001-05年は2回/年( 第1-10回 )、

2006-19年は1回/年(第11-24回)

・ パス合宿(1泊2日):2009年に福井総合病院の勝尾信 一先生監修のもと「パスパ」に準じた内容を企画開催。

・ 教育セミナー:2011、12年の秋に、日本クリニカルパ ス学会が同年夏季に開催した教育セミナー応用編の講 師を招聘し同様な内容で開催。

・ グループワーク研修会:2016年から2回/年開催。講 師やファシリテーターは幹事病院有志スタッフが務め ています。

【特徴】

研究会の運営費は、開始当初よりこれまで一切の 企業協賛は受けず、すべて施設会員病院の年会費のみで す。施設会員は一時最大で47病院が参加していました が、現在は42病院(うち11施設が幹事病院)です。研究 会開催会場は病院の講堂などを利用し経費を節約してい ます。事務局は当初、代表世話人施設に設置し病院スタッ フが事務局業務を行っていましたが、2014年より専門業 者に外部委託しています。

【現状と展望】

近年一般演題数、研究会当日参加者数共に 減少傾向です。逆に2016年より開始したグループワーク 研修会は人気があり好評を得ています。今後は施設会員 の要望に応じ、教育的側面(人材育成を含む)の強い企画 や内容にシフトしていくと考えています。

【地方組織のありかたについて】

参加病院の横の連携(人 的交流)が促進される運営が必要と考えます。地方組織 発信の地域共通パスや共同研究へと発展できればと思い ます。

【研究会名】

富山県クリニカルパス研究会。平成16年から 活動。

【主な活動内容】

平成14年12月に富山県クリニカルパス 集団会合同パス大会を病院施設内でメーカーの援助は受 けず自前で開催した。その後、平成16年から富山県クリ ニカルパス研究会としてメーカーの援助を受けて毎年1 回定期開催している。内容は一般演題と特別公演で当初 はパス展示も行っていたが、電子パスの普及とともにパ ス展示は行わなくなった。

【特徴】

富山県内の主な病院が当番幹事として運営してお り、各病院のパス委員会の悩みなども共有しながら、継 続は力なりで運営している。

【現状と展望】

富山県は大部分の公的病院がF社の電子カ ルテを使用しており、本来はノウハウの共有ができるは ずであるが、できていない。最も直近でF社の電子パス を入れ替えた病院でBOMの導入ができたので、この点 からも情報共有が進むことを期待している。

【地方組織のありかたについて】

全国大会への前哨戦で演 題が集まっている。質の高い発表もあるので、パス委員 会活動がうまくいかない病院が職員を連れてきてくれる ことで、パス活動が推進するように仕向けていきたい。

今年度でメーカーが手を引くので自主開催で継続するた めの運営方法を検討している。

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群馬クリニカルパス研究会

gscp2004.com 愛媛クリニカルパス研究会の 現状と今後の展望

保田 尚邦

(やすだ なおくに)1

1伊勢崎市民病院 外科

砂野 由紀

(すなの ゆき)1

、片山 洋子

1

、羽藤 慎二

1

、 河村 進

1

1国立病院機構四国がんセンター 地域クリニカルパス開発研 修室

【研究会名】

群馬クリニカルパス研究会。2004年に発足。

【主な活動内容】

年に1度、持ち回りの当番世話人のテー マに従い開催される。当日は、一般口演や企画口演、そ の後講演会が行われる。世話人は20施設(急性期95%)か ら選出され、看護師37%、医師35%、薬剤師11%、コメディ カル9%、事務9%である。世話人会は、年2回開催される。

【特徴】

2018年に運営面での転帰があり、会員への連絡は ホームページ、世話人にはメールとし迅速かつ低コスト 化した。運営パスは事務局と代表世話人が世話人会の準 備や実施、特に決算報告を滞りなく行えるように、開催 パスは当番世話人と事務局そして代表世話人が協力し研 究会の準備と開催が無事できるように作成・導入した。

【現状と展望】

2018年から2回の研究会開催と4回の世話 人会開催においてそれぞれのパスを使用した。運営パス は良好に稼働している。開催パスでは、抄録締め切り後 の演題申し込み例があり、座長依頼に関する連絡遅れが 最も難渋したバリアンスであり、PDCAを回した。研究 会活動に、パス化とIT化は有用と考えられたが、会員の 増加に向けて新たな企画が求められている。

【地方組織のありかたについて】

地方会の存続理由は、「近 い、安い、敷居が低い」である。ハード面では、クリーン な会計と当番世話人施設の負担軽減に尽きる。ソフト面 では、パスの普及活動は継続しながら、パスを進化させ 会員のモチベーションをUPする必要がある。これは県 レベルで達成可能であろう。一方、共通パスとは県内で はなく、一挙に全国を対象とするからこそ普及するので はないか?何よりも枠を超えるパスデータ標準化を切に 願う。

【研究会名】

愛媛クリニカルパス研究会。平成15年から活動。

【主な活動内容】

年1回の研究会で一般演題、シンポジウ ム、特別講演などを企画。地域連携におけるパスの役割、

バリアンス分析、電子パスの在り方等について検討を行っ てきた。

【特徴】

20施設(世話人55名)で運営。当番世話人施設は、

持ち回りで開催を担当し、演題募集やシンポジウム企画 を立案するなど積極的に運営に関わっている。研究会で は、ホームページを作成し情報を公開、パス学会資格認 定の支援も行っている。

【現状と展望】

愛媛県のパスの質向上を目的に、毎年、研 究会参加者にアンケート調査を行い、今後取り上げるべ きテーマや抱えている課題を抽出し、研究会運営に反映 してきた。しかし、紙パス運用施設やBOM未導入施設 も多く存在し、施設間格差がいまだに大きい点が問題で ある。また、各施設ではマンパワー不足やパス教育活動 の困難さなどの問題が続いていた。そこで2017年8月に

「愛媛県パス実務者の集い」を立ち上げた。各施設の多職 種パス実務者が自由参加形式で年3回集まり、これまで5 回開催した。毎回主題テーマを定め、実務者レベルの問 題点や活動内容を情報共有し、互いに援助しながら、県 全体のパスの質向上につなげたい。

【地方組織のありかたについて】

愛媛県ではパスにおける 施設間格差が大きく、共通パスや共同データ解析が可能 なレベルに至っていない。そこで、年1回の研究会では 主に学術的な観点で、実務者の会では実運用の観点で県 内パスレベルの向上をめざしている。地域組織の活性化 のためには多施設が参加しやすい組織づくりが重要であ り、パス先進施設が他施設を牽引してゆく形も方法論の 一つと考える。

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