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高度な機能

ドキュメント内 SAP Crystal Reports for Enterprise ユーザガイド (ページ 35-41)

画面左上隅のツールバーの [保存] をクリックし、レポートを保存します。

これで、初めてのレポートが完成しました。

最初からレポートをデザインする方法に加えて、レポートリポジトリのテンプレートを使用することもできます。こ れらのテンプレートには、請求書、勘定書、催促状などの、標準的なビジネスドキュメント用の事前にデザイン されたレイアウトが含まれています。

テンプレートからレポートを作成するには、[ファイル] > [新規] > [Web テンプレートから] をクリックし、テンプ レートを選択します。テンプレートにデータを追加するには、データソースを選択し、データオブジェクトをテン プレート内のプレースホルダ式にマップします。

レポートテンプレートの操作の詳細については、87 ページの 「Web ベースのレポートテンプレート」を参照し てください。

2.3.3 レポートセクションの操作

レポートのレイアウトは、セクションを挿入、再配列、およびアンダーレイすることによってカスタマイズできます。

また、指定した条件を満たした場合に非表示になるセクションや異なるデータを表示するセクションを作成する こともできます。複数のセクションを使用することで、レポートの構成をより細かく制御できます。

セクションの操作の詳細については、163 ページの 「レポートのレイアウトと書式設定」を参照してください。

2.3.4 スマートガイドラインを使用しないレポートのデザイン

スマートガイドラインを使用すると、レポート上でオブジェクトを整列する際の時間を節約できますが、この機能 をオフにすることで、次のようにレポートをより細かくデザインできます。

• オブジェクトフレームをガイドラインのいずれかに合わせずに、列の見出しまたはフィールドのサイズを変更 する。

• 横の列を移動せずに、列のサイズを変更する。

• ある列を別の列の横に直接配置する。

スマートガイドライン機能では、列間の小さなスペースが常に維持されます。

スマートガイドライン機能をオフにするには、[編集] > [レポートオプション] をクリックし、[スマートガイドラインを 表示する] チェックボックスをオフにします。

この機能を一時的に無効にして特定の要素のサイズを変更する場合は、その要素を選択してから、Alt キーを 押しながらサイズを変更します。

2.3.5 レポートデータの合計

Crystal Reports では、合計、平均、件数などを計算して、売上高などの定量的なデータを操作できます。また、

データをグループレベルで計算して、小計を作成することもできます。

レポートに合計を追加するには、[挿入] > [合計] をクリックし、次の要素を選択します。

• データに対して行う算術演算

• 計算対象のデータ

• 合計を配置するレポート内の位置

[挿入] をクリックし、レポートに合計を挿入します。カスタムの位置に合計を挿入する場合は、合計を配置する レポートキャンバス上の位置をクリックする必要があります。

算術演算データの合計の詳細については、207 ページの 「並べ替え、グループ化、集計」を参照してください。

2.3.6 レポートへのクロスタブの追加

クロスタブを使用して、データを集計し、テーブル内に情報を表示できます。

レポートにクロスタブを追加するには、まず [挿入] > [クロスタブ] をクリックします。集計するデータを選択し、

次にクロスタブを配置するレポートキャンバス上の位置をクリックします。

クロスタブの操作の詳細については、257 ページの 「クロスタブについて」を参照してください。

2.3.7 レポートへのチャートの追加

Crystal Reports には、データの集計と視覚化に使用できるさまざまなタイプのチャートを含めることができます。

利用できるチャートタイプには、次のものがあります。

• 棒チャート

• 折れ線チャート

• 円チャート

• タグクラウド

• ボックスプロット

• ツリーマップ

レポートにチャートを追加するには、まず [挿入] > [チャート] をクリックし、チャートタイプを選択します。チャー トを配置するレポートキャンバス上の位置をクリックし、次に [データエクスプローラ] パネルから結果オブジェク トをドラッグして、データをチャート要素に挿入します。

利用できるチャートタイプ、およびそれらの操作方法の詳細については、235 ページの 「チャート」を参照してく ださい。

2.3.8 レポートへのサブレポートの追加

サブレポート機能を使用して、あるレポートを別のレポートに要素として挿入できます。サブレポートは、単一の レポート内で同じデータの異なるビューを示す場合や、関連していない複数のレポートを単一のレポートに組 み合わせる場合に便利です。

レポートにサブレポートを追加するには、まず [挿入] > [サブレポート] をクリックし、次にサブレポートを配置す るレポートキャンバス上の位置をクリックします。既存のレポートを選択してサブレポートとして使用することも、

最初からサブレポートを作成することもできます。サブレポート内のデータをメインレポート内のデータとリンクす る場合は、サブレポートフィルタまたはデータ受け渡しのリンクを作成する必要があります。

サブレポートの操作の詳細については、357 ページの 「サブレポート」を参照してください。

2.3.9 レポート要素の条件付き書式設定

特定の条件を満たした場合のみに書式設定のプロパティを適用するように、レポート要素を条件付きで書式設 定できます。たとえば、$50,000 未満の値を赤のフォントで表示し、$50,000 以上の値を青のフォントで表示す るように、売上データを書式設定できます。

条件付き書式設定を適用する方法の 1 つは、Crystal 構文で式を記述することです。そのためには、書式設 定する要素を選択し、[書式] > [<要素> の書式設定] をクリックします。条件付き書式設定を適用するプロパ ティの横にある [条件式] アイコンをクリックし、開かれた [式ワークショップ] ダイアログボックスで、式を作成し ます。

また、式を作成せずに条件付き書式設定を適用することもできます。そのためには、要素を選択し、次に [書 式] > [条件付き書式設定] をクリックします。演算子と値を選択して条件を作成し、次に条件を満たす場合に 適用する書式設定を選択します。

条件付き書式設定の適用の詳細については、184 ページの 「条件付き書式設定」および341 ページの 「条件 付き書式設定関数(Crystal 構文)」を参照してください。

2.3.10 レポートへの式の追加

式を使用して、次のようなさまざまな方法でデータを操作できます。

• レポート内でオブジェクトを計算する。

たとえば、日付オブジェクトから月を抽出します。

• レポート上でテキストを書式設定する。

たとえば、データオブジェクト内のすべての値を大文字に変更します。

• カスタム関数を使用する。

たとえば、金額の値の通貨を別の通貨に変換します。

式を作成するには、[データ] > [式] をクリックして、[式ワークショップ] を使用します。次に、[データエクスプロー ラ] サイドパネルからレポートキャンバスへ式をドラッグして、レポートに式を追加できます。

式の操作の詳細については、299 ページの 「式」を参照してください。

2.3.11 レポートへのパラメータの追加

パラメータは、Crystal Reports がレポートを生成する前に、レポートのユーザに情報の入力を求めるための フィールドです。式および要素の中でパラメータを使用して、ユーザのニーズによって変化する単一のレポー トを作成できます。たとえば、売上レポートでは、国を選択するように求めるパラメータが考えられます。ユーザ が国を選択すると、レポートには、すべての国の結果が返されるのではなく、その指定した国の結果が返され ます。

パラメータを作成するには、まず [データエクスプローラ] サイドパネルを開きます。[新規作成] > [新しいパラ メータ] をクリックし、表示されるダイアログボックスで次の操作を実行します。

• パラメータの名前を入力します。

• 適切なデータ型 (文字列、数値など) を選択します。

• ユーザに表示するプロンプトを作成します。

ユーザのプロンプトへの応答として、値を手動で入力するのではなく、一覧から選択する場合は、値の一覧も 作成する必要があります。パラメータの作成後、[データエクスプローラ] サイドパネルからレポートキャンバスへ パラメータをドラッグして、レポートにパラメータを追加できます。

パラメータおよびプロンプトの操作の詳細については、281 ページの 「パラメータとプロンプト」を参照してくださ い。

2.3.12 レポートの配布

Crystal Reports を使用すると、次のさまざまな方法で顧客やその他の閲覧者にレポートを配布できます。

• SAP BusinessObjects Business Intelligence プラットフォームにレポートを公開する。

• Excel スプレッドシート (.xls)、リッチテキスト形式ファイル (.rtf)、Adobe Acrobat ファイル (.pdf) などの異な るファイル形式にレポートをエクスポートする。

• レポートの物理的なコピーを印刷する。

レポートの配布の詳細については、269 ページの 「レポートの保存、エクスポート、印刷および表示」を参照し てください。

レポートの基礎

この節では、SAP Crystal Reports (Enterprise 向け) におけるレポート作成の基本を示します。初めに、レポー トデザイン環境について、次に、結果フォルダを選択し、要素をレポートに配置する方法、およびレポートデー タの並べ替え方法、グループ化方法、および集計方法について学習します。

ドキュメント内 SAP Crystal Reports for Enterprise ユーザガイド (ページ 35-41)