6.3 クエリの作成
6.3.1 ユニバースクエリの作成
6.3.1.4 クエリパネルの機能
クエリパネルは、次の要素で構成されています。
表 6-4: クエリパネルの要素
説明 クエリパネルの要素
この枠には、使用可能なクラスとオブジェクトがツリー 構造で表示されます。ノード (+) をクリックするとブラ ンチまたは階層が展開され、ノードを再度クリックす るとその階層が閉じるか折りたたまれます。表示モー ド (各オブジェクトのキャプション、一意の名前、また はその両方) を選択します。このパネルでオブジェク トを検索するには、[フィルタ] をクリックして検索文字 列を入力します。クエリを作成するには、オブジェクト をこのパネルから [結果オブジェクト] パネルまたは [クエリフィルタ] パネルにドラッグします。
[ユニバース] パネル
このパネルは、クエリを結合しているときにのみ表示 されます。[複合クエリパネル (表示/非表示)] をクリッ クすると、結合しているクエリの構造がこのパネルに 表示されます。クエリアイコンを移動させて、クエリの 結合方法を再構築できます。クエリアイコンをクリック すると、[結果オブジェクト] パネルと [クエリフィルタ]
パネルにクエリのプロパティが表示されます。
[クエリの結合] パネル
[ユニバース] パネルから、クエリに含めるオブジェク トを選択して、このパネルにドラッグします。これらの オブジェクトは結果レポートの列ヘッダとして返され ます。階層オブジェクトをここに配置する場合は、メン バーセレクタツールを使用して表示し、クエリに含め る階層のメンバーを選択します。クエリから除外する メンバーを選択することもできます。
[結果オブジェクト] パネル
[フィルタパネル (表示/非表示)] をクリックすると、オ ブジェクトをこのパネルにドラッグしてクエリを制限す ることで、結果データを制限できます。たとえば、特 定の値や値の範囲を返すように結果を制限できま す。
[クエリフィルタ] パネル
説明 クエリパネルの要素
[データプレビューパネル (表示/非表示)] をクリック すると、このパネルを使用してクエリの結果をテストす ることができます。表示される結果をプレビューした り、クエリを変更してその結果をプレビューすることが できます。
[データプレビュー] パネル
クエリパネルを使用すると、次のタイプのクエリを作成できます。
• OLAP ユニバースの階層クエリ
• リレーショナルユニバースの非階層クエリ
• SAP BusinessObjects Enterprise XI 3.X ユニバースの非階層クエリ クエリパネルには次のボタンもあります。
• [クエリの結合] ショートカットボタン: リレーショナルユニバース用にクエリを結合する
• クエリのプロパティ: クエリのプロパティを表示および編集する
• スクリプトの表示: クエリの構造を表示する
6.3.1.4.1 クエリのプロパティについて
クエリには次のプロパティを設定できます。
説明 プロパティ
このオプションを選択すると、クエリは重複する行があっても関連する 行をすべて返します。重複する行を結果セットから除外する場合は、こ のオプションを選択解除します。
重複する行を無視しない
通常空白行が発生するのは、複数ディメンションのクエリで 2 つ以上 のディメンションのインターセクションにデータが存在しない場合です。
このオプションを選択すると、結果セットはデータを含む行だけで構成 されます。
このオプションを選択しないと、結果セットにはデータを含まない行も 含まれます。
空ではない行の取得
(OLAP ユニバースでのみサポート)
クエリを停止するまでの最大実行時間をミリ秒単位で定義します。デ フォルトでは、この値はユニバースの [実行時間制限] パラメータと同 じです。
この値を 0 に設定すると、このオプションは無効になります。
[実行時間制限] パラメータがこの設定値より小さい場合、[実行時間制 限] の値がクエリの実行時間を制限するのに使用されます。
最大受信時間
クエリの実行時に表示されるデータの最大行数を定義します。クエリは 該当する行をすべて受信しますが、はじめの n 行だけが表示されま す。n は、このパラメータで設定する最大行数です。
システム管理者は、ユーザセキュリティプロファイル設定でこの設定を 上書きできます。
最大受信行数
データソースでサポートされている場合、このパラメータは n データソー ス行をサンプリングします。n は、[サンプルの結果セット] の設定値で す。この方法は、[最大受信行数] パラメータよりも高速に処理できま す。
サンプルの結果セット
説明 プロパティ
このオプションを選択すると、コンテキストを含むクエリを最新表示する ときに、そのコンテキストを選択する必要があります。[コンテキストの削 除] をクリックすると、直前に選択したコンテキストを削除できます。
このオプションを選択しないと、クエリは元のコンテキストを使用して最 新表示されます。最後にクエリを実行した後でコンテキストを編集した 場合は、そのクエリは新しいクエリと認識されるので、コンテキストを再 度選択する必要があります。
最新表示時にコンテキストをリセット
このオプションを選択すると、他のユーザもクエリビューにアクセスし、
ドキュメント内のクエリを変更できるようになります。このオプションを選 択しないと、ドキュメントを変更できるのはレポートの作成者だけになり ます。このオプションは、ドキュメント内のすべてのクエリに適用されま す。
ほかのユーザによるクエリ編集を許可 (Interactive Analysis のみ)
クエリに複数のプロンプトがある場合、この機能を使用してそれらのプ ロンプトがクエリの中で実行される順序を設定します。プロンプトをクリッ クし、上向きまたは下向きの矢印を使用して、プロンプトの位置を変更 します。
プロンプトの順序
6.3.1.4.2 スクリプトの表示
[スクリプトの表示] ボタンをクリックして、クエリ仕様を表示します。クエリ仕様は、クエリのデザインが表示される XML 形式で表示できます。
6.3.1.4.3 クエリ仕様のコピーについて
[クエリ仕様をクリップボードにコピー] ボタンを使用すると、[結果オブジェクト] パネルの現在のクエリ仕様をク リップボードにコピーできます。クリップボードの内容は、[QuerySpec XML] ダイアログボックスに XML 形式で 表示できます。
6.3.1.4.4 クエリ仕様の貼り付けについて
[クエリ仕様をクリップボードから貼り付け] ボタンを使用すると、コピーしたクエリ仕様をクリップボードから [結果 オブジェクト] パネルに貼り付けることができます。クエリ仕様は、[クエリパネル] でオブジェクトを定義せずに実 行できます。
6.3.1.4.5 既存のクエリの編集
[クエリパネル]に戻って既存のクエリを編集できます。クエリの編集では、オブジェクトの追加や削除、フィルタ の追加、編集、削除などが可能です。
既存のクエリを編集する
クエリを編集するには、最初に BI プラットフォームサーバにログオンする必要があります。
1 レポートのクエリを編集するには、[データ] > [クエリの編集] をクリックします。
[クエリパネル]が表示されます。
2 [クエリパネル] で、必要に応じてクエリを編集します。
3 クエリの編集が完了したら、[完了] をクリックします。
クエリに加えた変更がレポートに反映されます。
注
レポートで使用したクエリからオブジェクトを削除する場合は、それらのオブジェクトはレポートから自動的に削 除されます。