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データの配置

ドキュメント内 SAP Crystal Reports for Enterprise ユーザガイド (ページ 68-74)

3.3 新しいレポートの作成

3.3.6 データの配置

レポートにデータを配置する作業はとても重要です。明確で効果的なレポートを作成するには、どのようなタイ プのデータをどこに配置すればよいかを理解しておく必要があります。

レポート (.rpt) ファイルには重要なビジネスデータが含まれている場合があります。以下の方法のいずれかを 使用して、ファイルへのアクセスを保護することをお勧めします。

• BI プラットフォームサーバでファイルを管理する。

• ファイルセキュリティを適用する。

• オペレーティングシステムレベルの暗号化を適用する。

3.3.6.1 結果オブジェクト

結果オブジェクトは、データソースから取得したデータを表示するオブジェクトです。レポートに表示されるほと んどのデータは、結果オブジェクトから取得されます。通常、結果オブジェクトはレポートの [ボディ] 領域に配 置しますが、状況に応じて別のセクションに配置することもあります。

リレーショナルユニバース、OLAP ユニバース、または SAP BEx クエリを使用している場合は、依頼されたメ ジャーを使用できます。依頼されたメジャーを [ボディ] 領域に配置すると、そのメジャーは結果オブジェクトと して表示されます。ただし、依頼されたメジャーを [レポートヘッダ]、[レポートフッタ]、[グループヘッダ]、[グルー プフッタ] 、クロスタブ、またはチャートに配置すると、合計として表示されます。

3.3.6.1.1 結果オブジェクトを挿入する

1 [データエクスプローラ] サイドパネルの [結果オブジェクト] 領域で、オブジェクトを展開するフォルダをクリッ

[データエクスプローラ] でオブジェクトを右クリックして [挿入] をクリックし、オブジェクトを挿入することもできま す。

3.3.6.2 式

計算値のデータを表示するには、式を作成してレポートに配置する必要があります。たとえば、データソースに 注文日と発送日だけが格納されていて、注文から発送までの日数を表示する必要がある場合は、注文から発 送までの日数を計算する式を作成する必要があります。

関連項目

• 299 ページの「式」

3.3.6.3 パラメータ

パラメータを使用すると、特定のユーザ用にレポートデータをフィルタすることができます。たとえば、営業担当 者が使用するレポートでは、地域を選択するように求めるパラメータを作成できます。ユーザが地域を選択す ると、レポートには、すべての地域の結果が返されるのではなく、その指定した地域の結果が返されます。

関連項目

• 281 ページの「パラメータとプロンプト」

3.3.6.4 積算合計要素

レコードごとに評価を行う合計を表示したり、オブジェクト内のすべての値 (または特定の値セットのすべての 値) の実行合計を求めるには、積算合計要素を作成し、レポートに配置する必要があります。オブジェクトの最 初の 3 つの値が、2、4、6 の場合、積算合計は、2、6 (2 + 4 の合計)、12 (2 + 4 + 6 の合計) の順で出力され ます。

関連項目

• 227 ページの「積算合計」

3.3.6.5 事前定義済みオブジェクト

事前定義済みオブジェクトには、ページ番号、レコード番号、グループ番号、出力日、総ページ数などのオブ ジェクトがあります。レポートに事前定義済みオブジェクトを追加するには、[データエクスプローラ] サイドパネ ルの [事前定義済みオブジェクト] 領域にあるコマンドを使用します。

3.3.6.5.1 事前定義済みオブジェクトを挿入する

1 [データエクスプローラ] サイドパネルで、[事前定義済みオブジェクト] を展開します。

2 事前定義済みオブジェクトをレポートキャンバスの適切な位置にドラッグします。

各事前定義済みオブジェクトは、要素としてレポートに挿入されます。要素フレームが表示されます。フレーム はレポート上で移動できます。

ヒント

事前定義済みオブジェクトを右クリックしてから [挿入] をクリックすることもできます。

3.3.6.6 テキスト要素

テキスト要素の用途のほとんどはテキストを保持することですが、結果オブジェクトを保持してカスタムフォーム レターなどを作成することもできます。テキスト要素は、結果オブジェクトを組み合わせたり、タイトルを挿入した り、レポート上の合計データやその他のデータにラベルを付けるために使用できます。

3.3.6.6.1 テキスト要素を挿入する

1 [挿入] > [テキスト] をクリックし、次にレポートキャンバスをクリックし、テキストボックスを配置します。

空のテキストボックスが表示されます。

2 テキストボックスにテキストを入力します。

テキスト要素がレポートに追加されます。

ヒント

サイズを変更または移動するには、テキスト要素の境界線を一度クリックして選択します。

3.3.6.6.2 テキスト要素に結果オブジェクトを挿入する

1 テキスト要素をレポートに挿入します。

2 最初の結果オブジェクトの前に表示するテキストがある場合は入力します。

3 [データエクスプローラ] サイドパネルで、挿入する結果オブジェクトをクリックし、テキスト要素にドラッグしま

4 結果オブジェクトを表示する挿入位置にオブジェクトをドラッグし、オブジェクトを配置します。

ヒント

結果オブジェクトを選択してテキスト要素の中に移動する方法でも、結果オブジェクトを移動できます。

3.3.6.7 ピクチャ要素

レポートをデザインする際、ピクチャを挿入することもあります。たとえば、レポートヘッダに会社のロゴを挿入し てみます。

3.3.6.7.1 ピクチャを挿入する

1 [挿入] > [ピクチャ] をクリックします。

[開く] ダイアログボックスが表示されます。

2 ファイルのリストから目的のピクチャファイルを選択し、[開く] をクリックします。

内側にピクチャを含んだ要素フレームが表示され、配置できるようになります。

3 レポート上の表示位置にピクチャ要素を移動し、クリックして配置します。

3.3.6.8 ハイパーリンク要素

レポートキャンバス上のどのレポート要素にもハイパーリンクを追加できます。

ハイパーリンクはレポートと共に保存され、他のユーザが追加情報を表示する方法として利用できます。

Crystal Reports では、Web レポートが特定サーバの場所に依存しないように、相対 URL でハイパーリンクを 作成することができます。

3.3.6.8.1 ハイパーリンク要素を作成する

1 レポートキャンバスでレポート要素を右クリックし、[<要素> の書式設定] をクリックします。

[書式設定] ダイアログボックスが表示されます。

2 [詳細] オプションをクリックします。

常にすべてのタイプのハイパーリンクを使用できるわけではありません。選択した要素、およびそのレポー ト上の場所により、利用できるタイプが決まります。

3 [タイプ] 一覧から、次のいずれかを選択します。

説明 オプション

これはデフォルトオプションです。選択されたレポート要素に関連付けられているハ イパーリンクはありません。

ハイパーリンクなし

レポート要素を静的な Web アドレスにリンクする場合は、このオプションを選択しま す。

インターネット上の Web サイト

選択したオブジェクトから "mailto" アドレスを作成する場合は、このオプションを選 択します。オブジェクト値に基づいてアドレスを作成するには、[条件式] ボタンを使 用します。

電子メールアドレス

特定のコンピュータまたはネットワークに接続したコンピュータ上のファイルへのハ イパーリンクを作成する場合は、このオプションを選択します。

ファイル

レポート上の別の要素へのハイパーリンクを作成する場合は、このオプションを選 択します。

別のレポート要素

[タイプ] メニューの下にテキストボックスが表示されます。

4 選択したタイプに応じて、Web サイトのアドレス、電子メールアドレス、またはハイパーリンクのファイル名を 入力します。

5 [書式] ダイアログボックスを閉じます。

ハイパーリンクがレポートに挿入されます。

3.3.6.9 アラート

アラートは、Crystal Reports で作成されるカスタムメッセージです。レポートデータが特定の条件になると表示 されます。アラートはユーザが取るべき対処方法やレポートデータに関する情報を示します。

アラートは指定した評価条件式から作成します。条件が真であれば、アラートが実行され、メッセージが表示さ れます。メッセージはテキスト文字列またはテキストオブジェクトとレポートオブジェクトを組み合わせた式にする ことができます。一度アラートが実行されると、レポートのデータを最新表示しない限り、再評価されることはあり ません。

アラートは各レポートに固有であるため、使用する場合と使用しない場合を決定する必要があります。販売が 限度を上回る場合または下回る場合など、重要な情報を指摘する場合に有効です。データに固有なメッセー ジを作成できます。

3.3.6.9.1 新しいアラートを追加する

1 [標準] ツールバーの[データ] > [アラート] をクリックします。

[アラート] ダイアログボックスが開きます。

2 [新規作成] をクリックします。

4 [条件] の横にある [条件式] アイコンをクリックします。

式ワークショップが表示されます。

5 アラート条件式を入力します。

アラート条件式の基準を合計要素に置く場合は、使用する循環要素が合計要素上で定数型になっている 必要があります。たとえば、国と地域でグループ化するときに、次のようなアラート条件式を作成できます。

Sum ({Customer.前年度取引高}, {Customer.地域}) > 10000

この場合、式では "国" または "地域" を参照することはできますが、"市" または "顧客名" は定数でない ため、参照することはできません。

アラート式は、循環レコードまたは合計要素を基準にすることはできますが、積算合計または出力時刻式な ど、値が出力時に決定される要素を基準にすることはできません。アラート条件式では、共有変数は使用 できません。

6 [保存して閉じる] をクリックして、[式ワークショップ] を終了します。

7 アラートと一緒に表示するメッセージを追加できます。

アラートメッセージを追加する際には 2 つのオプションがあります。

• アラートが実行されるたびに同じメッセージを表示する場合は、メッセージを [メッセージ] ボックスに入 力します。

• データ要素を使用してメッセージをカスタマイズする場合は、メッセージ式を作成します。

a

[メッセージ] の横にある [条件式] アイコンをクリックします。

式ワークショップが表示されます。

b アラートメッセージ条件式を入力します。

たとえば、"<国> の売上は優秀です" (<国> は特定の国名) というメッセージを表示する場合は、

({Customer.国}) + "の売上は優秀です" という式を作成します。

c [保存して閉じる] をクリックして、[式ワークショップ] を終了します。

アラートメッセージ条件式の結果は文字列である必要があります。

[メッセージ] ボックスに追加したメッセージを参照するには、DefaultAttribute 関数を使用します。たとえ ば、[メッセージ] ボックスのメッセージが "の売上は優秀です" の場合、アラートメッセージ条件式は次 のようになります。

({Customer.国}) + DefaultAttribute

この式は [メッセージ] ボックスに入力するテキストに応じて決まります。つまり、そのテキストがデフォル ト属性になります。

8 [OK] をクリックします。

新しいアラートがレポートに追加されます。

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