「万引と家出外泊が非行の始まりになっている」
○ 最も多い初回非行は「万引」の20%であり、受理した非行相談の5件に1件の 割合となります。
○ 「万引」に「窃盗」や「自転車・オートバイ盗」などを含めた「盗み」のカテゴ リー全てを合計すると約31%となり、初回非行全体の約3割を占めます。
解説
○ 初回非行の内容から、物を盗ることから非行が始まる場合が多いことがわかりま す。また、子どもが夜間に活動し、家に帰らない実態が浮かび上がります。
○ 調査結果から考察しますと、子どもの「万引」は非行の入口になっており、これ に対する歯止めが必要です。また、遊びの一環として「家出外泊」や「深夜徘徊」
があり、遊ぶ金欲しさからの「金品持出」が非行の深刻化につながっています。
図1-27 初めて行った非行
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0
19.7 0.1
1.1 1.3
3.4
10.0
22.3 14.8
5.8
9.0
12.5
0 5 10 15 20 25
不明 18歳 17歳 16歳 15歳 14歳 13歳 12歳 11歳 10歳 9歳以下
合計=1199
%
2 初めて非行を行った年齢
「13歳が最も多く約22%に上る」
○ 「13歳」が最も多く、次に「12歳」の順となっており、これを合わせると約 37%になります。
○ 「12~14歳」の年齢を合計すると、約半数になります。
○ 「12歳以下」で見ると約42%になり、そのうち「9歳以下」が約13%に上 っています。
解説
○ 非行相談があった子どもの初回非行は12~14歳の年齢にピークを迎えます が、これは子どもが中学生になり、学校での交友関係の広がりや生活環境の変化な どの影響を受け、思春期特有の不安定な心理状態も重なって非行に逸脱して行った ことが推測されます。
児童相談所の取組
○ 12歳以下の合計が約42%という結果から考えると、早い時期に非行相談があ れば、子どもが中学生になってからの非行をある程度防止できたのではないかと思 われます。
○ 児童相談所は、家庭、学校、地域と連携し、非行予防の視点からの相談にも応じ ています。
図1-28 初めて非行を行った年齢
たまにある 13.3%
不明 15.2%
続いている 33.5%
続いていない 38.0%
合計=1199
3 初めて行った非行の継続性
「初めての非行が改善されず、続いている子どもは約47%」
○ 初めて行った非行が明確に「続いている」ものが約34%あります。
○ 「たまにある」ことを含めると約47%が初回非行を改善できていません。
解説
○ 初回非行で多かったものは「盗み」や「家出外泊」でした。これらの非行を多く の子どもが繰り返し行っている実態があります。
○ 初回非行が継続する背景には、子どもを放任している保護者の問題や地域社会に おいて非行を防止する機能が低下していることなどが考えられます。また、不適切 な養育を受け続けたことや虐待経験によって、立ち直りがうまくいかない子どもの 姿が浮かび上がります。
図1-29 初めて行った非行の継続性
親への身体的 暴力 8.7%
その他 1.0%
きょうだいへの 身体的暴力
1.8%
器物破損 3.0%
不明 15.0%
なし 70.5%
合計=1199