第6章 物流・インフラ
V. 電力
IV.空港
び方針を打ち出すとともに、各地での電源開発計画を発表している。
図表 6-10 ベトナムの長期電力需要見通し 2005年
(実績)
2010年 2015年 発電電力量(GWh) 53,733 106,669 169,238 最大電力(MW) 9,255 18,513 28,671 1人当たり電力消費量(kWh) 557 1,048 1,579
(注)電力需要伸び率17%を想定。
(出所)第6次マスタープラン
<ベトナム政府の方針>
①電力需要の高まりに対応するため石炭火力の育成をはかる
②BOTによる外資の参加を奨励する
③2020年以降の導入をめざして原子力発電所建設に向けた準備作業を進める
ベトナムの電力需要は今後、年率 17%で伸びるとも見られている。こうした旺盛な電力 需要に対応すべく、カンニン石炭火力発電所(北部)、カマウガス火力発電所(南部)、ノ ンチャク石炭火力発電所(南部)等の新増設が計画されている。
VI .通信
電気通信分野では、郵政通信省の主導でパブリックおよびプライベートセクター両者へ の市場開放と健全な競争環境の導入が推進されている。
固定通信事業者のライセンスは6社に交付されている(図表 6-11)。国営企業としてスタ ートした郵政通信系列のベトナム郵政通信総公社(VNPT)、国家防衛省系列の通信事業者 のベトナム軍隊通信総公社(Viettel)、電力公社系列のENV Telecom、政府系ジョイント・
ベンチャー(JV)のサイゴンポステル(SPT)とハノイテレコム(Hanoi Telecom)に加 え、2006年12月には、FPT株式会社の子会社、FPTテレコム株式会社が、民間企業とし ては初めて、郵政通信省から固定電話サービス事業の認可を受けている。固定電話の加入 者数は、約1,000万人以上に普及している。普及率(2005年)は約19%で、インド、イン ドネシア、フィリピン、タイを抜いている。
図表 6-11 ベトナムの固定通信事業者
事業者名 特徴
ベトナム郵政通信総公社 郵政通信系列
(VNPT) 最大手、既存インフラ保有
ベトナム軍隊通信総公社 国家防衛省系列
(Viettel:ベトテル) 新規インフラ構築 EVN Telecom 電力公社系列
新規インフラ構築
サイゴンポステル 政府ジョイント・ベンチャー(JV)
(SPT)
ハノイテレコム 政府ジョイント・ベンチャー(JV)
(Hanoi Telecom)
FPTテレコム 民間系列
*2006年12月に民間企業として初めて新規参入
(出所)WBB Forum「ハノイテレコムに聞くベトナム通信事情」(寄稿記事、2007年1月29日)より
インターネットは都市ではかなり普及しており、オフィスや自宅では ADSL を通しての インターネット利用が一般的になっている。ただし、ADSLのスピードはあまり速くない。
プロバイダは、郵政通信系列のVDC(2006年5月時点:シェア43.1%)、FPT、国家防衛 省系列のViettel等がある。
インターネットの利用者数は、2006年には1,400万人を超えたといわれている。アクセ スの手段としては、ダイアルアップ・アクセスが約 1,000 万アカウント、ADSL アクセス が約 37万アカウント、そして CATV等その他アクセスが5万アカウントであり、光アク セスはサービスが開始したところである。
図表 6-12 ベトナムの携帯電話事業者
事業者名 特徴
Vina Phone ベトナム郵政通信総公社(VNPT)系列 GMS/GPRS、最大手
MobiFone ベトナム郵政通信総公社(VNPT)系列 GMS/GPRS、No.2
Viettel Mobile ベトナム軍隊通信総公社(ベトテル)系列 GMS/GPRS、加入者増No.1
VP Telecom EVNテレコム系列
CDMA2000 1×、2007年から本格的に新規参入 S-Telecom(S-Fone) サイゴンポステル(SPT)系列
CDMA2000 1×
ハノイテレコム ハノイテレコム(Hanoi Telecom)系列 CDMA2000 1×
2007年から新社名「HT Mobile」として本格的に新規参入
(出所)図表 6-11に同じ
携帯電話会社は、郵政通信系列のVinaphone、Mobifone、国家防衛省系列のViettel Mobile、
サイゴンポステル系列のS-Foneの4社に加え、2007年から電力公社系列のVP Telecom、
政府ジョイント・ベンチャー系列のハノイテレコム(新社名:HT Mobile)の本格的な参入
により合計6社がある。
携帯電話の加入者数は、約1,700万人以上に普及しており、うち93%(約1,580万加入)
がGSM式サービス(第2世代)携帯で、残り7%(約120万加入)がCDMA式サービス
(第3世代)携帯を保有していている。普及率(同)は約11%程度で今後更なる伸びが予 想される。
携帯電話機は、韓国、日本を除くアジア全体で使用できるタイプで、メーカーとしては ノキア、サムソン、モートローラー、ソニーエリクソン等が出しているものが一般的。価 格は 40 ドル〜900 ドル程度(画面白黒、カラー、カメラ付き等選択可能)。支払い方法に は2つあり、1つはプリペイドカードを購入して携帯電話にお金と使用期間を課すもの、も う1つは郵便局で後払いの方式。後者の方が1回ごとの電話料金が若干安くなる(ただし、
現地での雇用証明書等が必要)。金額はそれぞれの会社のカードによりばらばらである。
図表 6-13 通信機器の普及状況
ベトナム 中国 インドネシア マレーシア フィリピン タイ 人口(万人) 2006年 8,416 132,090 22,219 2,664 8,710 6,283
1人当りGDP(ドル) 2006年 724 2,100 1,640 5,891 1,356 3,289
固定電話(%) 2005年 18.73 26.63 5.73 16.79 4.16 11.34 携帯電話(%) 2005年 10.68 29.9 21.06 75.17 39.5 26.06 パソコン(%) 2004年 1.27 4.08 1.36 19.16 4.46 6.00 インターネット(%) 2004年 7.12 7.23 6.52 38.62 5.32 11.25
(出所)International Telecommunication Units(http://www.itu.int/home/index.html)等
携帯電話サービス会社の営業店