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投資の形態

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第5章  外資制度の概要 6

III. 投資の形態

(4) 土地法 

  土地法(law No.13/2003/QH11)は2004年7月1日から施行されている。

  ベトナムでは、土地は全人民の所有に属するものとされ、土地法により国家が全人民の 代理として土地を管理する権限を有している。従って、ベトナムに進出しようとする外資 系企業は、国家より土地のリースを受け、土地リース料を払う。あるいは、国家より土地 をリースされている他者からの再貸借も可能である。用地取得に関しては、第5章「Ⅸ.用 地取得」を参照のこと。

  旧外国投資法のもとでは①〜③が規定されていたが、共通投資法では外国投資家による 投資形態が多様化している。例えば、⑤の株式購入、合併・買収は新しく規定された投資 形態である。また、共通投資法とともに2006年7月1日に発効した統一企業法により、持 株会社も設立することが可能になった。

  ④BOT や BTO による投資はこれまでも可能であったが、共通投資法の中で明確に定義 された。それぞれの事業概要は以下の通り。

図表 5-6  BOT 契約、BTO 契約、BT 契約の概要 

契約形態 内容

BOT契約 権限を有する政府機関と投資家が一定の期間にインフラ・プロジェクトの建 設・運営のために締結し合う契約。かかる期間の満了後、投資家はベトナム国 家に当該インフラ施設を無償で移転する。

BTO契約 権限を有する政府機関と投資家が一定の期間にインフラ・プロジェクトの建 設・運営のために締結し合う契約。建設完了後、投資家はベトナム国家に当該 インフラ施設を移転し、一方、投資した資本の回収および合理的な利益の獲得 が可能となるように、政府からそのインフラ施設を一定期間運営する権利を付 与される。

BT契約 権限を有する政府機関と投資家が一定の期間にインフラ・プロジェクトの建 設・運営のために締結し合う契約。建設完了後、投資家はベトナム国家に当該 インフラ施設を移転し、一方、投資した資本の回収および合理的な利益の獲得 が可能となるように、政府は投資家がその他のプロジェクトを行えるよう便宜 を図るか、BT契約に基づき投資家に支払う。

(出所)共通投資法  第3

  ⑥支店・駐在員事務所開設による進出は、商法の規定に従う(管轄官庁は商工省)。商法 は2005年6月に改正され、2006年7月25日に施行細則が公布された(同年8月10日発 効、Decree No.72/2006/ND-CP)。同施行細則には、設立の際の条件や手続き、活動内容な どが規定されているが、旧規定よりも厳しい内容となっている9

  改正商法の主な変更点は次の通り。

  ・駐在員事務所に関して、以前廃止された5年の活動期間制限が復活(延長可能)

  ・駐在員事務所の設立を申請する際、企業はその時点で、本国で最低1年以上の 活動実績が必要。

  ・支店に関しても、活動期間を5年間に制限。本国における活動実績は5年以上必要。

  ・特殊商業分野(銀行、金融、法律サービス、文化、教育、観光など)で事業を行う外国企業 は、駐在員事務所・支店設立に関して他の法律に規定される場合、当該規定にも従う。

  ・駐在員事務所所長と現地法人社長や支店長の兼務は不可。

9 既に設立されている駐在員事務所と支店は、改正商法の施行細則(Decree 72)の発効から6ヶ月以内に 再登録することが求められていた。

2.工業団地、輸出加工区、ハイテク区 

  ベトナム政府は、工業製品、輸出品、ハイテク製品の製造事業又はそれらに対するサー ビス事業を行う投資家を誘致する目的で、工業団地、輸出加工区、ハイテク区の制度を設 けている。これらの工業区等には、工業製品(あるいは輸出品、ハイテク製品)を製造す る企業、または工業製品(あるいは輸出品、ハイテク製品)製造の支援サービスを提供す る企業の立地が可能である。立地企業には法人所得税や輸出入関税などの優遇措置が講じ られているが、WTO加盟に伴い、輸出加工企業に対する輸出実績に応じた優遇措置は廃止 の方向にある(優遇措置については「第5章 Ⅵ.主要輸出インセンティブ」を参照)。

図表 5-7  ベトナムの主な工業団地 

(出所)MPI

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