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36.01 米国国務省が2009年2月25日に発行した「2008年の人権問題に関する国別 報告書」(USSDによる2008年の報告書)には、以下のように記載されてい る。

「法律は、組合に加入する権利と、政府の承認を得て組合を組織する権利を 規定している。輸出加工区(EPZ)には個別の労働法が定められている。実 際には、政府が一貫性をもって結社の自由を尊重することはない。政府が EPRを施行した後、労働組合が合法的に会合を開き、活動を実施し、デモを 行うための権利は一時的に停止された。さらにこの年において、複数の労働 組合の指導者と組織が治安部隊による脅迫と監視に遭ったと報告している。9 月、政府はEPRを部分的に緩和し、労働組合と労働団体のある程度活動を認 めた。さらに非常事態宣言が完全に解除されたとき、すべての活動が再開さ れた。全労働者数は約5,000万人で、そのうちの190万人は組合に加入して いる。これらの組合の多くは政党の傘下にある。国民の大部分(約80%)が 働いている大きな非公式の部門の労働状況に関して、信頼できる統計データ は存在しない…。BLA[2006年のバングラデシュ労働法]は、25の個別の法 律を一つの総合的な法律にまとめたものである…。労働力は深く政治に関わ っており、ジュート工場、繊維工場、化学産業、および政府が運営するチッ タゴン港などの国営企業では最も強い存在になっている。公務員および治安 部隊の職員が組合を組織することは法律によって禁止されている…。2006 年、教師とNGO団体の職員を含む新しいカテゴリーの労働者による労働組合 の結成が認められた。非常事態宣言が敷かれていたときは組合の結成が広く 制限されていたため、これらの新しい規定は正式には制定されていなかっ た。」[2b](第6a)

36.02 USSDによる2008年の報告書には、さらに以下のように記述されている。

「BLAには、活動に対する雇用者の介入から組合を守る規定が含まれてい る。しかし、これらの規定は一貫性をもって実行されておらず、民間部門の 多くの雇用主は組合の活動を自粛させている。また、組合を結成した疑い、

または組合に同調した疑いのある労働者を解雇し、職場に密告者を配置し、

あるいは暴力で労働者を脅す雇用者もいる…。この年[2008年]、労働裁判 所は組合活動に関与した理由で解雇された複数の労働者の復職を命令した が、これ以外にも未解決の事案は数多く存在している。」[2b](第6b)

36.03 USSD による 2008 年の報告書ではさらに、「国民最低賃金会議(NMWB)

が業界固有の賃金が適用されていないすべての経済部門に対する2007年度の 新しい最低賃金を月に 1,800 タカ($26.50)に設定した。最低賃金の基準が 低く、インフレ率が高い環境を考えれば、労働者の支援団体は今回設定され た賃金が適切な生活水準を維持するためには不十分であるとの見解を示して いる」と指摘されている。[2b](第6e)

36.04 2007年 7月 16日に発行された特別な報告書の中で、The Guardian(英国)

は英国のスーパーマーケットのグループに輸出するための衣料を製造してい るバングラデシュのある工場における労働状況について説明されている。工 場の労働者と衣料生産労働者連合(United Garment Workers Federation)の

代表のインタビューの中で、衣料(英国向けのものに限らない)の生産工場 の多くは2006年 10月に定められた最低月額賃金1,662.50タカ(当時のレー トで 12ポンドに相当)を支払っていなかったことが判明した。報告書では、

さらに以下のように指摘されている。

 多くの労働者は、週に 60 時間以上の労働を強いられている。週に 84 時 間働いている者もいる。注文に合わせるため、徹夜の勤務を強いられる 場合もある。

 労働者は、労働組合に加入することが許されていない。

 インタビューに応じた者の中には、上司から身体的な暴力や言葉による 暴力、および脅しを受ける労働者がおり、些細な理由で解雇される労働 者もいると話す者がいた。

 長時間労働、劣悪な労働環境、貧困、過密状態、および不衛生な状態に より、労働者は結核、腎疾患、下痢、難聴、皮膚病、精神疾患などの 様々な病気や疾患を患いやすい。[55c]

36.05 USSDによる2008年の報告書には、以下のように記述されている。

「バングラデシュ衣料生産者&輸出業者協会(BGMEA)は、調査対象となっ た工場では99%の比率で最低賃金の水準が守られていると報告している…。

労働者団体はBGMEAのサンプリング方法に異論を投げかけている…。BLA は職業上の健康と安全性に関する基準を設定した。労働者団体は、法律に従 って定められた基準は十分なものであるが、この基準が守られることはほど んどないと指摘している…。週の標準労働時間は48時間であるが、60時間 に及ぶ場合もあり、この場合には時間外労働手当の対象になる。」[2b](第6 e)

36.06 2008年5月5日、BBC Newsは多くの衣料生産工場で最も賃金が安い労働者 を対象に補助金を加味した価格で食糧が提供され始めたと報じている。

BGMEA の代表者は、80 万人いる全労働者のうち 20 万人に対して週に 4 kg

の米を市場価格の3分の2の価格で供給することが望まれると話した。[20ds]

36.07 NGO団体である Odhikarは、2009年 1月から 3月までの間に「…数多くの 既製品衣料の生産工場で労働者の不安が広がっている。発生している事件の 多くは妥当な賃金と報酬を求めての行動の結果である…。報告対象の時期に おいて、合計で 418の既製品衣料(RMG)の工場労働者が負傷した。暴動の 多くは、工場のオーナーによる賃金の不払いが原因である」と報告してい る。[46s]

36.08 バングラデシュ北東部に位置する茶畑で働く労働者は周縁化され、かつ搾取

され続ける共同体を形成している。シレット県を拠点にする「依存する女性 の開発組織(Reliant Women Development Organisation/RWDO)」によれ ば、茶畑で働く労働者の大きな共同体は 150 年前にインドからバングラデシ ュに移り住んだ人々により築かれたものであるという。2007 年の時点で、こ の共同体の人口は 29万 7,000人に上った。その多くはヒンズー教徒、キリス ト教徒、またはその他の宗教的な少数派の人々で、周囲のバングラデシュ社 会からは孤立して生活していた。2007 年の時点で、茶畑の労働者一人あた り、23キロの茶の葉をしばしば 1日かけて摘む作業の賃金 30 タカ(約 0.23 ポンド)であった。23 キロ以上の葉を摘んだ場合は、追加の賃金が支払われ

た。「登録された」労働者たちには、RWDO が極めて劣悪な水準の宿泊設備 と医療サービスが提供された。この共同体が抱えているその他の問題とし て、高い非識字率、劣悪な公衆衛生、汚染された飲料水、およびアルコール 中毒があった。[94]

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