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6.01 米 国 国 務 省 が 発 行 し た 「2008 年 度 の 人 権 問 題 に 関 す る 国 別 報 告 書 」

(USSD 、2008年)は、バングラデシュが多党制による議会民主主義の国家 であり、無記名投票による選挙が国民参政権に基づき実施されると記してい

る。[2b](第3節)2008年 12月 29日に実施された国政選挙では不正行為や暴

力行為が散発的に発生したものの、国外および国内のオブザーバーたちによ り 自 由 で 公 正 な 選 挙 で あ っ た と 評 価 さ れ た 。[2b]( 序 論 )国 会 (Jatiya Sangsad)は一院制の立法機関であり、国会議員は個別の選挙区で参政権を 持つ成人により 5 年の任期で直接的に選出される。すなわち、各選挙区にお いて単純多数を得た候補者が「先着順で」国会議員として選出される。投票 権は 18 歳以上のすべての者に与えられる。(Europa)[1a] 2004 年 5 月 16

日、BBC News はその日に国会により承認された憲法の修正条項により国会

(Jatiya Sangsad)の議席数が10年間、300から345に増やされることにな った。女性議員のために新たに45議席が追加されるためである。[20ae]

6.02 Europa は 、 憲 法 の 上 で は 大 統 領 が 国 家 元 首 で あ り 、5 年 の 任 期 で 国 会

(Jatiya Sangsad)により選出されると指摘している。執行権は閣僚を率い る首相が持っている。[1a]

6.03 「2005年度 岐路にさしかかる国々:民主的統治に関する調査」と題するフリ

ーダム・ハウスが発行した2005年の報告書の執筆者は、当時の民主主義の状 況について以下のように記している。

「バングラデシュは1991年より議会制度を導入しているが、実際に国会が効 果的なアカウンタビリティ(説明責任)のための仕組みとして機能すること は稀である。どの政党が政権に就いていても、主要な野党は自分たちの意見 を表明することに政府が圧力をかけ、妨害しているとして国会審議への参加 を拒否してきた。2004年においても事態は同様であった。アワミ連盟(AL) はほとんどの国会審議への参加を拒否した。ALはまた、議会の委員会の構成 をめぐる議論により委員会への出席を拒否した。」[65a] (p68-69)

暫定政府

6.04 Economist Intelligence Unit が発行した「国別プロフィール 2007 バングラデ シュ編」には、1996年 3 月に議会を通過した 13 個目の憲法の修正条項に基 づき、政党によらない暫定政府は総選挙に先立ち最長 3 ヶ月間政権に就くと 記されている。この政権は国会の解散後 15日以内に政権に就き、国会の解散 後 90日以内に総選挙を実施しなければならない。この政権は首相の座に就く 主席顧問により率いられ、主席顧問は主席顧問の助言に基づき大統領により 任命された最大 10 名の他の顧問と共に政権を運営する。[40j] (p9-10) 憲法第

58条c (7)は、顧問は政党または政党に関係する団体に所属する者であっては

ならないと定めている。[4] 暫定政府は選挙管理委員会に対し、「国会議員の 総選挙を平和的かつ公正および平等に実施するために必要なあらゆる支援と 援助」を提供しなければならない。(EIU国別プロフィール2006)[40a] (p9)

6.05 憲法第 58 条 c (3)には、「大統領は、すでに退職しているバングラデシュ司 法長官(最高裁判所長官)の中から最近退職し、本条項に基づき顧問として 指名されるために相応しい能力を持つ者を主席顧問に指名するものとする

…」と定められている。憲法第 58 条 c (4)と(5)では、最近退職した司法長官

(最高裁判所長官)を主席顧問のポストに指名することが不可能である場合 における他の退職者の指名手順について規定している。また憲法第 58 条 c (6)では、「本章で規定される内容に関わらず、項目(3)、(4)、および(5)の規 定を実行できないときは、大統領が憲法に基づく大統領としての機能に加え 政党によらない暫定政府の主席顧問としての機能も果たすものとする」と規 定されている。[4] 上記の 4.02で説明されるように、KMハサンは政治的な中 立性に欠いているとしてアワミ連盟が主導する党連合による大規模な抗議が あったため、2006 年 10 月 28 日に主席顧問の候補としての座から降りた。

2006年 10月29日、イアジュディン・アハメド大統領は、主要な政党の指導 者たちから代わりの候補者について合意を得ることができなかったため、自 身が主席顧問(CA)に就任すると発表した。[存在する情報を参考にする限 り、大統領自身が主席顧問への就任を表明する前に、憲法の規定に従ってKM ハサン以外の候補者を真剣に探したのかは定かではない。][20ch] [40h] そし て大統領は、2007年 1 月 11 日の非常事態宣言の発令に伴い主席顧問として の職務から辞職した。1 月 12 日、2 つの主要な政党連合の合意のもと、バン グラデシュ銀行の前頭取である Dr. ファクルディン・アハメドが主席顧問に 任命された。(Daily Star、2007年1月13日)[38ai]

6.06 Economist Intelligence Unit誌が発行した「国別報告書 2007年 4月」には、

以下のように考察されている。

「現在の暫定政権はこれまでの暫定政権と大きく異なっている。この政権 は、次の国政選挙に向けた準備に関する憲法に基づく権能を超えて徹底した 改革に取り組み、政策的な主導権を行使している。政治家および著名な財界 人が逮捕される結果となった汚職防止のための活動に乗り出した他、電力危 機への対応と国内の主要な港町であるチッタゴンの改革に取り組むことも約 束した…。有権者の身分証明カードに関する取り組みを続けながら、この政 権はより強固な経済基盤の確立にもまい進することになる。」[40i] (p7)

ハドソン研究所のマネエザ・ホサイン(Maneeza Hossain)は 2007年 6 月 に、「別の国でも類似した政権が樹立されているが、バングラデシュにとっ ては新しいモデルなのである。この政権により暫定内閣の概念が憲法が発効 していない時間枠にまで拡張されるため、半合憲の政権であると説明するこ とができる」と書いている。[95] (p2)

地方自治

6.07 「EIU国別プロフィール2007」には以下のように指摘されている。

「バングラデシュは64の県に分割され、各県は県議会が存在する。県の下に は460の郡議会と4,480の村議会[union parishad]が存在し、これらは現 在、バングラデシュ国内において政府の最下層を形成している。2003年末 頃、政府は政府機関の第4層として40,392の村の自治体(gram sarkar)を 組織した。この機関は選任によらない草の根レベルの団体で、1970年代末頃

に大統領であったジア中将により導入された。彼が大統領であったとき、エ ルシャド中将は1980年代中頃に選任による地方自治体であるupazila(郡議 会)を導入した。村の自治体は地元の人々による地元の発展を目的としてい る。憲法は地方自治のあらゆる階層に選任団体を定めているが、村議会と自 治体(多くが郡と県の行政機関)第3層のみが選任となっており、その他は 行政的に管理されている。バングラデシュにはダッカ、チッタゴン、クル ナ、バリサル、ラジシャヒ、およびクルナという6つの管区とダッカ、チッ タゴン、ラジシャヒ、およびクルナという4つの主要な地方自治体が存在す る。地方自治体の市長は直接選挙により選ばれ、強い権限を有している。」

[40j] (p9]

6.08 2005年 8月 2日、バングラデシュのUnited Newsと BBC Newsは、高等裁 判所が憲法に定められる選挙に基づく民主主義の基本原則に違反しているこ とを根拠に、任命されたメンバーで構成される村の自治体(Gram Sarkar)の 存在を違法かつ違憲であると宣言したと報じた。[20bf] [39x] 2008 年 4 月 21 日、Daily Star は政府が「2008 年の Gram Sarkar(廃止)に関する法令」を 承認し、Gram Sarkarという村の自治体を廃止した。[38di]

選挙の監視

6.09 Europa は、憲法の下組織された団体であるバングラデシュ選挙管理委員会

(BEC)が国政選挙と大統領選挙を監視していると指摘している。選挙管理 委員会は選挙区を定め、選挙人名簿を作成する。選挙管理委員会は大統領に より任命された選挙理事およびその他の理事により構成される。選挙管理委 員会は独立した機能を有する。[1b]

6.10 2007 年初め、暫定政府はアワミ連盟により政治的な中立性を欠いていると見

なされる理事に代えて(バングラデシュ)選挙管理委員会(BEC)を再び組 織する措置を取った。2007年2月4日、大統領は公務員として管理職に就い ている Dr. ATMシャムスル・フダ(Dr. ATM Shamsul Huda)を 5年の任期 で選挙理事に任命した。彼は 2 人の理事の支援を受けて作業を行うことにな る。(Keesing’s、2007年 2 月)[5n] 2008年 1月 29日、暫定政府は「2008 年の選挙管理委員会事務局に関する法令」を承認し、選挙管理委員会事務局 を 首 相 府 (当 時 の 暫 定政 府 の 主 席顧 問 事 務 室) か ら 独 立さ せ た 。 (The Independent、2008年1月31日)[9a]

第17節:政治的所属を参照すること。

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人権問題