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27.01 米国国務省が2009年2月25日に発行した「2008年の人権問題に関する国別 報告書」(USSDによる2008年の報告書)には、以下のように記載されてい る。

「法律は人身売買を禁じている。しかし、人身売買は男性、女性、および子 どもに影響を与える深刻な問題であり続けている。『不道徳または不法な目 的』で行われる子どもの人身売買は死刑、または終身刑の適用対象になり、

政府は人身売買の実行者を迅速に起訴するための措置を講じている…。人身 売買された女性と子どもはインド、パキスタン、バーレーン、アラブ首長国 連邦(UAE)、クウェート、および国内の目的地に送られている。外国人労 働者としてマレーシアや中東諸国などの国々へ行くことを望む男性は、移動 の制限を課され、脅しを受け、身体的な暴力を受けながら強制労働に従事す るという搾取的な状況に追い込まれている。女性と子どもの中には、商業目 的の性的搾取を被る者がいる…。政府系の情報源によれば、法律の執行機関 の職員が人身売買の被害者164名を救出したという[2007年には法律の執行 機関により87名の被害者が救出されている。(USSDの2007年の報告書)

[2a](第5節)[2b](第5節)

27.02 USSDの2008年の報告書には、情報源がないため調査はできなかったが、政

府は人身売買の取り締りを専門とする警察部門の規模を国内の 64 すべての県 に拡大し、被害者に対し裁判での犯人に対する証言を促し、人身売買に関す るデータをまとめていると指摘されている。不適切に教育された警察官と検 察官に対応するため、政府は法律の専門家と協力し、検察官に対し専門的な 教育を施し、国際移住機関(IOM)と共に人身売買の取り締りについて専門 的に教育するためのコースを国家警察学校のために策定している。外務省、

国外移住福祉省、および内務省は IOM および外国の資金供給者と共同で、労 働者の人身売買と移住に関する問題に対応するための行動計画を策定した。

2007 年、外務省は外国における人身売買の対処方法に関し、世界各地に駐在 するすべての領事に宛てて新しい指示を出した。[2b](第 5節)2008 年 6 月、

バングラデシュ警察は人身売買に対応する新しい捜査部門を設置した。[97d]

27.03 内務省は、2007年に人身売買の容疑で逮捕された者の数が178人に達したと

報告している。ちなみに、2007 年には 130 人が逮捕されている。2008 年に 発生した 37 件の人身売買の事件で、43人が有罪の判決を言い渡され、32 人 が終身刑に処せられた。2008 年において人身売買の容疑で死刑を言い渡され た者はいない。(USSD、2008 年、および 2007 年)[2b](第 5 節)[2a](第 5 節)しかし、USSDによる 2007 年の報告書の中では、「人身売買を行った者 に対する容疑は必要な書類を携帯していない状態での越境行為などの小さな 犯罪である場合があるため、人身売買を行って逮捕された者の実際の数を把 握することは難しい」と注意が促されている。この報告書はさらに、「商業 目的の性的搾取のために売春宿で働かされている子どもたちが数多くいる が、未成年者を買う者が起訴されることは稀である」と指摘している。[2a]

(第 5節)米国国務省が 2008 年 6 月に発行した「人身売買報告書」(USSD による人身売買報告書、2008 年)には、訴訟が長期にわたるため、多くの事

案は被害者と犯人による違法な法廷外での示談という形で解決が図られてい ると指摘されている。[2n](国の談話)

27.04 USSDによる2008年の報告書によれば、警察や地方自治体の職員が、商業目

的の性的搾取のための女性および子どもを標的とした人身売買を見逃す場合 が多々あり、彼らは容易に買収されてしまうという。[2b](第5節)USSDによ る 2008年の人身売買に関する報告書では、バングラデシュで売春に従事して いる子どもたちの数が 1万人から 2万 9,000人に上っているとする UNICEF およびその他の情報源からのデータが示されている。[2n](国の談話)

27.05 USSDが2009年6月に発行した「人身売買に関する報告書」には、以下のよ うに記されている。

「バングラデシュは、人身売買を根絶するための最低条件に完全には準拠し ていない。しかし、この条件を満たすために同国は大きな努力を払ってい る。こうした大きな努力が払われ、性的搾取を目的にした人身売買の取り締 りでは一定の成果を上げているにも関わらず、政府は労働者の人身売買を行 うためにバングラデシュ人の労働者を募った者をはじめ、労働者の人身売買 を行った者たちを刑事訴追し、有罪にするという意味では十分な成果を上げ ていない…。労働者を募る者が外国に向かう者に対して湾岸諸国の10ヶ月分 の給与に相当する1,235[米]ドルの借金を負わせる行為は、強制労働と借金 による束縛を行っているのと同じである。ILOは労働者がそうした高い金額 を応募時に借金として負わされることで、彼らは強制労働を課せられること になってしまう…。バングラデシュは『2000年の女性と子どもに対する抑圧 に関する法律』(2003年に修正)に基づき、商業目的の性的搾取を行うため に女性や子どもを人身売買すること、および本人が同意せずに強制労働に就 かせることを禁じており、刑法第372条と373条に基づき18歳未満の子ど もに売春を行わせる目的で売買することを禁じている。性的搾取を目的とし た人身売買について規定するこれらの法規には、懲役10年から死刑までに至 る刑罰が定められている。性的搾取を目的に人身売買を行った者に下される 最も一般的な刑罰は終身刑である。これらの刑罰はとても厳格であり、レイ プなどの他の重罪に対して規定された刑罰と同程度である。バングラデシュ 刑法第374条は強制労働を禁じているが、刑罰として懲役1年または罰金が 定められているのみで、こうした行為を抑止できるほど十分に厳格なもので はない…。バングラデシュの国立警察学校は、本年度において2,827名の警 察官を対象に人身売買を取り締まるための教育訓練を実施した…。本年度に おいて、政府は人身売買を取り締まるためのメッセージを、政府系テレビ局 やラジオのネットワークを用いるなどして様々な方法で伝えた…。しかし政 府は、借金を負わせて束縛することにつながる詐欺的な仕事の紹介を取り締 るための方法を効果的に適用することに失敗した。」[2q](国の談話)

27.06 USSDが2008年6月に発行した「人身売買に関する報告書」には、[女性と

子どもの]被害者が書面による証言を提出すること、または裁判官の前での み証言することを認める証人を保護するための議定書をバングラデシュが作 成したと伝えられている。[2n](国の談話)2009 年の報告書には、「人身売買 の被害者が特定される場合、法律の執行官は彼らに対し人身売買を行った者 についての捜査と起訴に協力することを呼びかけ、人身売買された直接的な

結果として彼らが犯した違法行為について罪を問わないのが一般的である」

と指摘されている。[2q](国の談話)

27.07 USSDによる2007年と 2008年の報告書には、法律の執行機関の他に数多く のNGO団体が人身売買の被害者たちの救出と支援を行い、調査、弁護、およ び法律の改正にも参加していると記されている。[2a](第 5 節)[2b](第 5 節)

2007 年に、バングラデシュ国民女性弁護士協会(BNWLA)は人身売買の被 害者を国内で 59名救出し、さらに 65名を外国から帰還させている。[2b](第 5節)

女性を取り巻く環境:女性に対する暴力、および子どもを取り巻く環境:子 どもに対する暴力を参照すること。

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