第2章 災害応急対策計画
第6節 警備・交通対策
災害時には、様々な社会混乱や道路交通の混乱が予想される。このため、市民の生命、身体、
財産を保護するとともに、警察署等関係機関と協力して公共の安全と秩序維持に係わる警備活 動を実施し、被災地の治安の万全を図る。
第1 災害時の警備
実 施 主 体
市 人権班 関 係 機 関 警察署 市 民 等 自主防災組織 1 警察署の警備活動
災害時における災害警備活動は、栃木県地域防災計画「災害警備活動計画」により行うも のとする。
2 市の防犯体制
地震発生時は、様々な社会的混乱や交通渋滞等が発生し、それに伴い発生する各種犯罪並 びに交通秩序の維持等を目的に、地域の安全対策のための体制を警察署等と十分協議するも のとする。
(1)地域の防犯体制
市民が避難した地域等については、地域の安全維持活動を強化し犯罪等の予防に努める ものとする。
活動にあたっては、市民避難後の住宅密集地、商店街、金融機関等の防犯のために、自 主防災組織等によるパトロール活動を実施するものとする。
また、市(人権班)はパトロール活動を支援し、広報活動を実施し犯罪の予防等を図る ものとする。
(2)市の防犯活動支援
市(人権班)は、警察署との連携強化を図りつつ、自主防災組織等に対して情報の提供、
伝達、犯罪予防等の活動の協力要請を行う。
また、平常時からこれらの組織に対する支援等を行うなどの措置を講じるものとし、自 主防災組織等の行う防犯活動に対する指導等の対応方法も合わせて検討しておくものとす る。
第2 交通対策計画
実 施 主 体
市 土木班
関 係 機 関 警察署、安足土木事務所、宇都宮国道事務所、東日本高速道路㈱
市 民 等
道路、橋梁等の被災による交通の混乱を防止するとともに、災害応急対策に必要な人員、物 資及び資材の緊急輸送の確保を図るために、交通対策に関する応急措置を定める。
1 交通施設災害応急対策
① 応急措置と迂回路の確保
各道路管理者(土木班、安足土木事務所、宇都宮国道事務所、東日本高速道路㈱)は、
道路に災害が発生した場合は、直ちに応急措置を実施するとともに、迂回路等の有無を 十分調査し、迂回路がある場合は代替道路として利用し、これに標示を行い交通の確保 を図るものとする。
② 応援要請
災害の状況により応急措置が不可能な場合、あるいは大規模な対策を必要とするとき は、県に自衛隊の災害派遣を要請して復旧を図るものとする。
2 交通規制
各道路管理者は、警察署、防災関係機関との連携を図り、被災地における交通の安全と円 滑な緊急輸送を確保するため、交通規制を実施する。
(1)交通規制の法的根拠
根 拠 法 令 実 施 者 範 囲
災 害 対 策 基 本 法
(第76条~
第76条の4)
公安委員会 警 察 官 自 衛 官 消 防 吏 員
災害応急対策が的確かつ円滑に行われるように するため、緊急の必要があると認めるとき。
道 路 交 通 法
(第4条~第6条)
公安委員会 警 察 署 長 警 察 官
交通の安全と円滑を図り、交通公害その他の道 路の交通に起因する障害を防止するため、必要が あると認めるとき。
道 路 法
(第46条) 道路管理者
道路の破損、欠損その他の事由により交通が危 険であると認められる場合又は道路に関する工事 のため、やむを得ないと認めるとき。
(2)交通規制の実施時期 災 害 発 生 直 後 の 交 通 規 制
(地震直後から1週間程度)
人命の救助、混乱の防止を目的とし、市民等の安全 かつ迅速な避難、消防車等の緊急交通路確保のため、
道路の被害状況に応じて災害対策基本法による交通規 制を実施する。
復 旧 期 の 交 通 規 制
(1週間目以降)
交通規制法の 切り替え
被災者への生活物資の補給、復興物資の輸送、ライ フラインの復旧等の活動が本格化し、道路の補修が進 むと、道路交通利用も増大するため、応急対策を中心 とした災害対策基本法による交通規制から道路交通法 による交通規制に切り替える。
交通規制の緩 和等の見直し
災害の復旧状況及び被災地域のニーズを把握し、復 旧期の輸送事情に対応した交通規制の強化又は段階的 な規制緩和等の見直しを実施する。
交通規制の解 除
復旧活動のための優先通行が必要でなくなったとき は規制を解除する。規制の解除は、災害の規模、被災 状況及び道路の復旧状況に応じて、弾力的に運用す る。
(3)交通規制の方法
① 交通規制区間の設定
各道路管理者は、災害が発生し、又は発生するおそれがあるときは、道路施設の巡回 調査又は応急措置にあたるとともに、警察署及び他の道路管理者に通知し、必要に応じ
て交通規制区間を設定し所要の措置をとるものとする。
② 交通規制の標識等
道路法による通行規制を実施する場合には、規定の「規制標識」及び「道路標識」を 設けるものとする。
ただし、緊急のため「規制標識」を設置することが困難又は不可能なときは、禁止又 は制限したことを明示し、職員等による現場指導を行うものとする。この際は、適当な 迂回路を設定し、必要な地点に図示する。
(4)交通規制上の留意事項
① 災害対策基本法に基づく交通の禁止、制限を行う場合は、同法施行令第32条に定める
「標示」(立看板)を設置して行う。
② 交通検問所において交通規制を実施する場合は、車両の転回、後退、右左折等の措置 をとり得るよう規制箇所の手前に所要の場所を確保する。
③ 車両(パトロールカー、広報車等)、資機材(無線機、ロープ、パイプ柵等)を配置 して効果的に行う。
④ 大規模地震の発生当初は、電気、通信等の機能が停止することが予想されるのでパト ロールカー、携帯無線機等を最大限に活用する。
(5)交通規制の広報
各道路管理者及び警察署は、交通規制を実施した場合は、警察庁、国土交通省、県、警 察署、日本道路交通情報センター、交通管制センター、報道機関等を通じて交通規制の内 容等を広報する。
3 市の交通情報収集活動
土木班長は、災害対策本部、警察署、他の道路管理者、その他防災関係機関と密に連絡す るとともに、班員を派遣するなどして、以下の事項について、交通情報の収集を行う。
[収集すべき主な交通情報]
① 鉄道、駅等の交通機関の被害状況及び復旧の見通し
② 主要道路、橋梁等の被害状況及び復旧の見通し
③ 交通規制の実施状況
④ 特に危険と認められた道路及び橋梁
⑤ 交通事故発生状況の把握
⑥ その他必要な事項