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救援・救護体制の整備

ドキュメント内 Microsoft Word - 【決定稿】20震災編 (ページ 32-39)

地震等により大規模な被害が発生した場合、被災地の市民の生命と生活を維持するための救 援活動を展開し、市民の不安を解消し社会秩序の一日も早い回復を図ることが必要である。

被災者に対する救護・救援活動を迅速かつ確実に実施するため、救急・救助体制、応急医療 体制を整備するとともに、食料、飲料水、生活必需品等の確保を図る。

第1 救急・救助

実 施 主 体

市 福祉部、消防本部 関 係 機 関 市医師会、日本赤十字社 市 民 等

(福祉部、消防本部)は、市医師会、日本赤十字社栃木県支部等防災関係機関と協力して、

広域的又は局地的に多発することが予想される救急・救助要請に的確に対処するため、必要な 救急・救助体制の整備・充実を図る。

また、市民及び自主防災組織等の自主救護能力の向上に努めるとともに、地震災害時の重傷 病者優先の方針への理解協力を得るよう広報活動に努める。

1 救急・救助体制の整備

震災時には、火災、建物・ブロック塀の倒壊、窓ガラス等の落下等により多数の救急・救 助事故の発生が予想される。このような災害時の救急・救助事故に対処するため、市(消防 本部)は「消防力の整備指針」等により、救急隊及び救助隊を配備し、必要な資機材の充実 整備、防災性能の強化(衛星通信機器、自家発電機器の確保等)に努める。

また、救急隊の増強整備に努めるとともに、各種資機材及び高規格救急車の整備並びに救 急救命士の養成に努め、救急体制の確保を図る。

2 市民及び自主防災組織等の自主救護能力の向上等の推進

防災訓練や講習会等を通して市民の自主救護能力の向上及び災害時救急医療活動の的確な 実施のための事前準備として、応急救護知識、技術の普及活動、災害時救急医療活動方針に 関するPR活動を推進する。

第2 応急医療

実 施 主 体

市 福祉部、消防本部

関 係 機 関 県、安足健康福祉センター、市医師会 市 民 等

市(福祉部)は、災害医療対策本部、緊急医療班本部、救護所、中核病院が密接に連携して 重傷病者等に対応するため、平常時から緊急医療班の体制づくりを図り、通信連絡網の整備、

防災訓練等の実施などを推進し、医療救護体制の確立に努める。

災害時の医療体制

※ トリアージとは、災害等によって多数の傷病者が発生した場合、傷病者を傷病の程度で 判定し、治療及び搬送の優先度を決める技術をいう。

※ 中核病院とは、救護所では対応が困難な重傷病者等に対して、高度な治療・処置を行う ための設備、医療スタッフを常時備えている医療機関をいう。

1 初動医療体制の整備

(1)救護所の設置整備

救護所に災害対策用医薬品の計画的配備に努めることとする。

(2)緊急医療班の設置

足利赤十字病院に緊急医療班本部を置くものとする。

また、外科的医療が可能な病院を中核病院と位置づけ、緊急医療班本部と災害対策本部 との連携を図りながら、各地における医療活動を実施する。

① 緊急医療班の編成

緊急医療班の編成は、災害応急対策計画の第8節 応急医療救護 第1 初動医療体制 による。

なお、緊急医療班の編成に伴い、中核病院へ負傷者が搬送され手術等の応急医療を施 すため、必要な給水が実施できるよう給水体制を整備する。

② 重傷病者等の広域搬送体制の確保

市(消防本部)及び県は、道路の損壊等による交通の遮断や中核病院に重傷病者等が 集中し受入れが困難になったときなどは、栃木県の消防防災ヘリコプターや自衛隊のヘ リコプターの出動を要請し、あらかじめ指定した臨時ヘリポートに重傷病者等を搬送し、

広域搬送を行うこととする。このため、平常時から栃木県(ドクターヘリ、栃木県消防 防災航空隊等)と連携し、総合防災訓練等を実施することにより、重傷病者等の広域搬 送体制を整備する。

<資料43 ドクターヘリランデブーポイント一覧>

2 アフターケア活動体制の整備

災害時における緊急医療活動が、おおむね終息期になった時期以降においては、負傷者・

避難者等のアフターケアを実施するため、市(福祉部)は、安足健康福祉センター、市医師 会等と協力し、医療、保健、福祉チームの編成や、活動要項等を整備しておく。活動内容及 びチーム編成は、次のとおりとする。

医師会

被災者の救出・救助

(災害現場 消防)

救護所

・傷病者のトリアージ

・軽傷病者=応急処置

・重傷病者

中核病院 派遣要請

薬剤師会

薬剤師

派遣 連絡調整

医師・看護師派遣

搬送 搬送

災害拠点 病院(県)

緊急医療班派遣

搬送 災害医療対策本部

① 活動内容:救護所での診療、巡回診療、巡回健康診断

② チーム編成

救 護 所 医師、看護師等 巡 回 診 断

健 康 相 談 医師、保健師、薬剤師等 そ の 他 歯科医師、栄養士等 3 医療器具及び医薬品の確保

(1)災害対策医薬品(救急箱)の配備

市(福祉部)は、救護所に災害直後の初動期の医療救護活動に必要な災害対策用医薬品 セット(救急箱)等の配備を検討するとともに、各家庭において日常から常備薬の個人備 蓄を推奨する。

(2)医師会等との連携強化

救護所への災害用医薬品セット(救急箱)の配備にあたっては、医師会等の協力を得て、

医療分野の進歩等に適応していくよう努める。

また歯科医師会、足利薬剤師会等との応援協定締結を推進し、それぞれの専門的技術の 提供を依頼する。

第3 食料等の備蓄及び調達

実 施 主 体

市 総務部、産業観光部、教育委員会、消防本部 関 係 機 関 JA、米穀卸売販売業者、商業連合会 市 民 等

大規模な地震が発生した場合、一時的な流通機構の混乱等から、食料や生活必需品の確保が 困難になるばかりでなく、断水、停電、ガス停止等により炊事もできなくなることが予想され る。

市(総務部、産業観光部)は、家屋の倒壊、破損、焼失等により、日常生活を営むことが困 難な被災者の生活を維持するために、地震被害想定等に基づく必要量に応じた、飲料水・食料 及び生活必需品等の現物備蓄を進めるとともに、流通備蓄調達体制を整備する。

1 市民の備蓄推進

市民は、大規模震災発生から数日間は、平常時のルートによる供給や外部からの支援が困 難になる可能性があることから、非常持出品の他、最低限3日間程度の食料、飲料水、生活 必需品の家庭内備蓄を行うよう努める。市(総務部)は、講演会、広報紙、インターネット 等各種媒体を通して市民自らの家庭内備蓄に関する啓発を行う。

2 市の備蓄推進

市(総務部、産業観光部)は、食料、生活必需品の備蓄にあたっては、地域の実情に応じ た品目を選定するとともに、被害想定や災害危険箇所の分布、避難場所の位置を考慮した分 散備蓄を行うよう努める。さらに、防災関係機関との協定締結により流通備蓄を行うほか、

必要に応じて近隣市町村との共同備蓄を行い、災害時に必要となる食料及び生活必需品の供 給に万全を期すよう努める。

なお、想定される最大避難所生活者数の2日分程度の食料飲料水を現物備蓄及び流通備蓄 等により確保するよう努める。

(1)現物備蓄

市内の防災倉庫及び災害対策拠点に分散備蓄を行う。また、要配慮者に配慮し、ミルク 等の備蓄を行う。さらに、本部関係職員等の災害対応従事者に対する食料の確保を行う。

食料関係 調理を要しないもの、粉ミルク、高齢者や乳児に配慮した食 品、炊事用具、食器 等

生活必需品 毛布、簡易トイレ、車椅子等

<資料44 防災倉庫の非常食等備蓄状況>

(2)流通備蓄

① 調達体制の整備

公設卸売市場、JA、米穀卸売販売業者、商業連合会等の各事業所等のほか、大規模 小売店舗等と物資の供給協力に関する協定を締結するなど、物資の供給確保に努めると ともに、災害時に積極的な協力が得られるよう、平常時からのコミュニケーションの強 化に努める。

食料 特別用途食品(※)、おにぎり、生鮮野菜、果物、食肉製 品、牛乳 等

生活必需品 肌着、外衣、寝具、洗面用具類、懐中電灯、炊事道具類、

紙製食器類、生理用品 等

光熱材料 灯油、ポリタンク、LP ガス、コンロ、木炭 等 要配慮者用 粉ミルク、ほ乳びん、紙おむつ 等

※難病患者、透析患者などの病者、乳幼児、妊産婦などの健康保持や回復に適した食品

② 平常時における在庫品目、数量の把握等

協定先の平常時における在庫数量又は流通量について定期的な把握を行い、災害時の 物資調達量の目安としておく。

また、物資調達時の具体的な方法や体制について確認し、マニュアル化を行うなど、

平常時からの連携体制の強化を図る。

(3)燃料確保対策

県と栃木県石油商業組合との緊急車両や避難所等への燃料供給の協力に関する協定及び 石油連盟との重要施設(病院、消防、警察等)への燃料供給に関する覚書を、災害時に円 滑に運用できるように、市(総務部、消防本部)、警察署等は組合加盟店等と、災害時の 連絡や受給方法等を確認しておく。

3 炊出し体制等の整備

市(教育委員会)は、避難所における被災時の炊出し体制を速やかに立ち上げるために、

責任者、献立、炊出し方法等の炊出し計画をあらかじめ定めておくものとする。

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