第2章 災害応急対策計画
第2節 情報の収集・伝達
災害が発生した場合、市民の生命を守り、被害を最小限にとどめ、適切な応急活動対策を行 うために、全市域について被害の状況等各種の情報を的確かつ迅速に把握することに努めると ともに、市民の心理的動揺によるパニック等の混乱を防止するため、防災関係機関に協力を求 め、情報の収集・伝達体制を確立する。
第1 情報連絡体制
実 施 主 体
市 各班
関 係 機 関 各防災関係機関 市 民 等
市及び防災関係機関は、あらかじめ連絡責任者を定め、各所属及び防災関係機関相互の通信 連絡手段を統轄する。
<資料 63 情報伝達系統図>
<資料 64 災害通信利用系統図>
1 指定電話・連絡責任者の指定
(1)指定電話
市(各班)及び防災関係機関は、災害情報通信に使用する指定電話を定め、窓口の統一 を図る。
指定電話は、「非常・緊急通話用優先電話」(NTT災害時優先電話)をあて、平常業 務に使用することを制限するとともに、通信事務従事者を配置する。
(2)連絡責任者
市(各班)及び各防災関係機関は、災害時の防災関係機関相互の迅速かつ円滑な通信連 絡を確保するため、連絡責任者を定める。
連絡責任者は、各所属及び防災関係機関相互の通信連絡を統轄する。
<資料 65 防災関係機関災害時連絡先一覧>
2 通信手段の確保
市及び防災関係機関は、所管の通信機能を維持し、関係者間の通信及び住民等への情報伝 達体制を確保する。
通信手段 適 用
有 線 通 信
ファクス等 ・災害対策本部・市各部出先機関・防災関係機関間の指令の授受伝 達及び報告等の通信連絡(文書連絡)
非常・緊急通 話、NTT災 害時優先電話
・加入電話による通話若しくは指定電話相互間の通話がいずれも不 能、あるいは困難な場合に利用
・あらかじめ指定を受けたNTT災害時優先電話を配置
・携帯電話はNTTドコモと協議し災害時優先電話を配置 警察有線電話通信 ・各種情報の迅速的確な収集分析を警察署長に要請
消防通信 ・消防本部(署)に消防業務用として整備されている、消防専用回 線を含む有線電話通信網
通信手段 適 用
無 線 通 信
防災行政無線
・災害発生時の通知、要請、伝達又は警告あるいは応急措置の実施
・県、隣接市町村及び防災関係機関との連絡
・市出先機関及び災害現場等に出動している各部との連絡 非常通信
・他の通信手段を利用することができない場合、最寄り無線局又 は、民間アマチュア無線局等に依頼
・県、隣接市町村及び防災関係機関との連絡
・市出先機関及び災害現場等に出動している各部との連絡 携帯無線機
・本部連絡員が携帯
・県、隣接市町村及び防災関係機関との連絡
・市出先機関及び災害現場等に出動している各部との連絡 そ
の 他
伝令
・有線通信施設が被災し不通になった場合に利用
・県、隣接市町村及び防災関係機関との連絡
・市出先機関及び災害現場等に出動している各部との連絡 放送局(災害
放送の要請)
・警報等を住民等に伝達するために、電気通信設備等が使用できな い場合に放送事業者へ放送を要請
3 連絡員の派遣等
(1)各部
各部長は、総括主幹等で構成する情報処理班を部内に設置し、部内各班の情報の整理・
分析を行う。
また、本部事務局との連絡を強化するため、本部事務局(情報班)との伝令を行う連絡 員を指名する。
(2)防災関係機関
防災関係機関は、災害対策本部との連絡のため、必要に応じ連絡員を指名する。
なお、連絡員は、連絡用無線機等を可能な限り携行する。
4 有線通信網の利用
(1)ファクス等の優先利用
災害対策本部・市各部出先機関・防災関係機関間の指令の授受伝達及び報告等の通信連 絡については、原則としてファクスによる文書連絡によって行う。
(2)非常・緊急通話の利用、NTT災害時優先電話の利用
加入電話による通話若しくは指定電話相互間の通話がいずれも不能、あるいは困難な場 合は、非常又は緊急通話(非常電報)として、他に優先して取扱うよう請求し利用する。
また、あらかじめ指定を受けたNTT災害時優先電話を配置する。
携帯電話についてもNTTドコモと協議し、平時から災害時優先電話を配置しておく。
〔市災害対策本部〕 〔市各部〕
連絡員
(各部総括主幹)
各 班
(課 長)
班 員
(課 員)
連絡員
(各部幹事課長)
市全体のとりまとめ
連絡員 防災関係機関
連絡員
(3)警察・消防通信の利用
① 消防通信
消防本部(署)に消防業務用として、消防専用回線を含む有線電話通信網が整備され ている。
② 警察有線電話通信網
各種情報の迅速的確な収集分析のため、警察有線電話通信網活用による情報収集を警 察署長に要請する。
5 無線通信網等の利用
(1)専用通信施設の利用
市(各部)は、災害発生時の通知、要請、伝達又は警告あるいは応急措置の実施に必要 な通信が、行える無線通信施設として、次に掲げる通信施設を利用するものとする。
① 足利市防災行政無線
② 栃木県防災行政ネットワーク
<資料13 足利市防災行政無線システム一覧>
<資料15 栃木県防災行政ネットワーク通信系統図>
(2)非常通信の利用
防災関係機関は、災害により他の通信手段を利用することができない場合、非常通信と して他機関の無線通信施設を利用できる。
非常通信は、無線局等の免許人が自ら発信・受信するほか、防災関係機関からの依頼に 応じて発信・受信する。また、無線局等の免許人は、防災関係機関以外の者から人命の救 助に関するもの、急迫の危険、緊急措置に関する通報の依頼を受けた場合は、非常通信を 実施すべきか否かを判断の上、発信する。
依頼できる無線局等は、関東地区非常通信協議会構成員所属の無線局である。
<資料66 通信施設一覧>
(3)県、隣接市町村及び防災関係機関との連絡
県、隣接市町村及び防災関係機関との連絡は、県防災行政ネットワーク等を利用して行 う。
なお、停電に備え非常電源として、平時から無停電電源装置及び発動発電機を配置して おき、常時通信が確保されるよう努める。
また、必要に応じ伝令の派遣等を行う。
(4)各部(出先機関)との連絡
市出先機関及び災害現場等に出動している各部との連絡は、市防災行政無線により行う。
また、必要に応じ消防無線、伝令の派遣による。
(5)アマチュア無線の利用
災害時において、有線通信が被害を受け使用不能となった場合は、民間アマチュア無線 局の協力を得て、「非常通信」を行う。
6 放送局への要請
市(総務班)は、災害の予警報や災害に対してとるべき措置等を住民等に伝達するにあ たり、電気通信設備や無線設備で通信できない場合で特別の必要があるときは、基幹放送 事業者(日本放送協会、栃木放送、エフエム栃木、とちぎテレビ等)に放送を要請する
(災害対策基本法第 57 条)。
<資料70 災害時における放送要請に関する協定>
第2 地震情報等の収集伝達
実 施 主 体
市 本部班、消防本部 関 係 機 関 宇都宮地方気象台 市 民 等
宇都宮地方気象台は、地震情報等を発表した場合は、防災関係機関に通知する。
また、市(本部班、消防本部)は、市内の震度計の計測値を、直接または震度情報ネットワ ーク、テレビ、ラジオ、インターネット等で速やかに確認し、関係者に伝達する
気象庁の発表する地震情報の種類
情報の種類 内 容
震度速報 地震発生約2分後、震度3以上の全国約180 に区分した地域名と地震の発 生時刻を発表
震源に 関する情報
地震の発生場所(震源)やその規模(マグニチュード)に「津波の心配な し」又は「若干の海面変動があるかもしれないが被害の心配はなし」を付 加して発表
震源・震度に 関する情報
地震の発生場所(震源)やその規模(マグニチュード)、震度3以上の地 域名と市町村名を発表
なお、震度5弱以上と考えられる地域で、震度を入手していない地点があ る場合は、その市町村名を発表
各地の震度に 関する情報
震度1以上を観測した地点のほか、地震の発生場所(震源)やその規模
(マグニチュード)を発表
気象庁が発表する緊急地震速報の種類
情報の種類 内 容
緊急地震速報(警報)
(地震動警報)
最大震度5弱以上の揺れが予想されたときに、強い揺れが予想され る地域に対し、地震動により重大な災害が起こるおそれのある旨を 警告して発表
緊急地震速報(予報)
(地震動予報)
最大震度3以上又はマグニチュード3.5以上と予想されたときに 発表
(注)緊急地震速報(警報)は、地震発生直後に震源に近い観測点で観測された地震波を解析 することにより、地震の強い揺れが来る前に、これから強い揺れが来ることを知らせる警 報である。ただし、震源付近では強い揺れの到達に間に合わない場合がある。