第3章 災害復旧・復興計画
第3節 激甚災害の指定
災害対策基本法に規定する著しく激甚である災害(「激甚災害」という。)に相当する被害 を受けた場合には、災害の状況を速やかに調査して早期に激甚災害の指定が受けられるように 所定の措置を行い、公共施設の災害復旧事業が迅速かつ円滑に実施できるよう努めなければな らない。
激甚災害の指定を受けるために必要な措置、手続きを行い、激甚災害に係る復旧事業実施に 伴う国の財政援助等を受け、迅速な復旧対策を行う。
実 施 主 体
市 各部 関 係 機 関 県 市 民 等
第1 激甚災害指定の手続き
激甚災害指定の手続きは、おおよそ、次のとおり行われる。
・ 市長は、災害が発生した場合は、速やかにその被害の状況及びこれに対してとられた措 置の概要を知事に報告する。
・ 知事は、市長からの報告内容により、必要と認めた時は、内閣総理大臣に報告する。
(災害対策基本法第53条による)
・ 内閣総理大臣は、知事の報告に基づき、必要と認めた時は中央防災会議の意見を聞いて、
激甚災害として指定すべき災害かどうか判断する。
・ この場合、中央防災会議は、「激甚災害指定基準」又は「局地激甚災害指定基準」に基 づいて、激甚災害として指定すべき災害かどうかを答申する。
・ 内閣総理大臣は、この答申を受けて閣議を開き、激甚災害指定が閣議決定され、政令と して公布される。
このように行われる手続きの流れを図に示すと次のとおりである。
激甚災害指定の手続きの流れ 市 長
知 事 政令公布
局地激甚災害指定基準 激甚災害指定基準
中央防災会議
内閣総理大臣 閣議決定
報告
通報
報告 諮問 答申
災害名
(適用条項)
第2 激甚災害に関する被害状況等の報告
市(各部)は、激甚災害指定基準又は局地激甚災害指定基準を十分考慮して、災害状況等を 知事に報告する。
被害状況等の報告は、災害が発生した時から当該災害に対する応急措置が完了するまでの間、
次に掲げる事項について行う。
・ 災害の原因
・ 災害が発生した日時
・ 災害が発生した場所又は地域
・ 被害の程度(災害対策基本法施行規則別表第1に定める事項)
・ 災害に対しとられた措置
・ その他必要な事項
第3 激甚災害指定の基準
いわゆる激甚災害については、「激甚災害指定基準」(昭和37年12月7日・中央防災会議決 定、のち数字の追加改正あり)と、「局地激甚災害指定基準」(昭和43年11月22日・中央防災 会議決定)の2つの指定基準がある。
<資料131 局地、激甚災害指定基準一覧>
第4 特別財政援助額の交付手続き
市(各部)は、激甚災害又は局地激甚災害の指定を受けた時は、速やかに関係調書等を作成 し、県各部局に提出し、公共施設の災害復旧事業が迅速かつ円滑に実施できるよう措置する。
なお、激甚災害に係わる財政援助措置の対象は次のとおりである。
・ 公共土木施設災害復旧事業等に関する特別の財政援助
・ 農林水産業に関する特別の助成
・ 中小企業に関する特別の助成
・ その他の財政援助及び助成
<資料132 災害復旧に伴う財政援助等一覧>
第4章 東海地震の警戒宣言等に伴う対応措置計画
本計画は、東海地震の警戒宣言発令に伴う社会的混乱の発生を防ぎ、地震による被害を最小 限にとどめるための防災措置を講じることにより、市民の生命、身体及び財産の安全を確保す ることを目的とする。
第1節 総 則
第1 計画作成の趣旨
昭和53年6月15日大規模地震対策特別措置法(昭和53年法律第73号)が制定され、同法に基 づき、昭和54年8月7日東海地域(6県170市町村)が、地震防災対策強化地域として指定さ れた。
その後、平成13年度に国の中央防災会議により、震源等の再検討及び地震動、津波について のシミュレーションが実施され、その結果、平成14年4月に、8都県(東京都、神奈川県、静 岡県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県)の263市町村が強化地域として指定された。
本県は、強化地域に指定されていないが、東海地震が発生した場合、局部的な被害発生も憂 慮される。特に同法第9条の規定による警戒宣言が発表された場合、社会的混乱の発生が懸念 される。
このため、東海地震の発生に備え、社会的混乱防止及び被害の未然防止と軽減を図ることを 目的として、「東海地震の警戒宣言発表時の対応措置計画」を策定する。
第2 計画作成の基本方針
・ この計画は、東海地震の発生に備え被害の発生を防止又は軽減するため、市及び防災関係 機関のとるべき事前措置の基本的事項について定める。
・ この計画は、地震の発生が予知されてから、地震発生までの間における事前応急対策を中 心に作成する。
・ 市及び防災関係機関は、この計画に基づいて、それぞれ必要な具体的計画等を定め事前対 策の実施に万全を期す。
・ 地震発生後の災害応急対策は、「震災編 第2章 災害応急対策計画」により対処するもの とする。
第3 平常時における対策
実 施 主 体
市 総務部
関 係 機 関 各防災関係機関 市 民 等
警戒宣言発令時に予想される社会的混乱の発生を未然に防止し、また実際の地震発生時に被 害を最小限に留めるためには、防災関係機関の連携のみならず、市民の協力及び的確な行動が 不可欠である。
このため、市及び防災関係機関は、平常時から必要な事項について積極的な広報活動を行い、
東海地震対策に関する正しい知識の普及に努める。
1 広報の内容
(1)東海地震に関する一般知識
① 東海地震発生の切迫性
② 大規模地震対策特別措置法の概要
③ 強化地域の概要
④ 警戒宣言の概要
⑤ 東海地震注意情報、東海地震予知情報の概要 等
(2)警戒宣言発令時に防災関係機関のとる措置
(3)市民、事業所等が具体的にとる措置
(4)その他必要な事項 2 普及の方法
① 防災講演会・出前講座等の開催
② 広報紙
③ テレビ、ラジオ、新聞等のメディア
④ インターネット(パソコン及び携帯端末使用)による防災情報の提供 等
第2節 警戒宣言発令までの対応措置
第1 警戒体制への準備
実 施 主 体
市 総務部 関 係 機 関
市 民 等
気象庁が発表する東海地震に関する情報は、「東海地震に関連する調査情報」「東海地震注 意情報」「東海地震予知情報」である。東海地震注意情報に基づき政府が準備行動を行う旨の 意思決定を行ったことを了知した場合、及び東海地震予知情報の発表があった場合市は、直ち に地震準備配置をとり、次の対応を行う。
・ 災害対策本部の設置準備
・ 市長、関係部長等への情報連絡
・ 広報等による市民への周知
・ 被害が予想される東海地方等への応援準備の検討
第2 伝達経路及び伝達事項
実 施 主 体
市 総務部、消防本部、消防団 関 係 機 関 各防災関係機関
市 民 等 1 伝達経路
東海地震注意情報に基づき政府が準備行動を行う旨の意思決定を行ったことを了知した場 合、及び東海地震予知情報の発表があった場合は、次により市及び防災関係機関に伝達され る。
【警戒宣言及び大規模地震関連情報伝達系統図】
防災関係機関への通知については、震災編 第2章 第1節「応急活動体制」に定めるとこ ろによる。
気象庁 宇都宮地 方気象台
県
(消防防災課)
市
消防本部
指定地方公共機関
防災関係機関
(防災会議構 成団体等)
消防署 消防団等
市民・事業所等
2 伝達事項
① 東海地震注意報、予知情報(東海地震注意情報解除、東海地震予知情報解除)
② 警戒宣言の発令に備えて必要な活動体制及び緊急措置をとること。
③ その他必要と認める事項
第3節 警戒宣言発令時の対応措置
第1 警戒体制の確立
実 施 主 体
市 総務部、消防本部 関 係 機 関
市 民 等 1 市の体制
警戒宣言が発令されたときは、直ちに災害対策本部の設置体制を整え、震災第一配備につ くとともに、以下の対応を行う。
① 警戒宣言発令の旨、市長、関係部長等に連絡する。
② 警戒宣言発令について防災関係機関に連絡する。
③ 関係課により、情報収集を行うとともに、市民に冷静な行動を呼びかける。
④ 状況によりさらに関係課職員等を動員する。なお、職員の動員は、「震災編 第2章 第 1節 応急活動体制」による。
⑤ 被害が予想される東海地方等への応援準備を検討する。
2 防災関係機関の体制
警戒宣言の発令を了知したときは、所掌事務又は業務に係る地震防災応急対策の実施、東 海地震発生時の災害応急対策の準備が円滑に実施できるよう、必要な警戒体制をとる。
第2 警戒宣言の伝達
実 施 主 体
市 総務部 関 係 機 関
市 民 等 1 伝達経路
警戒宣言発令時の情報伝達経路は、本章 第2節 第2 伝達経路及び伝達事項の「警戒宣 言及び大規模地震関連情報伝達系統図」による。
2 伝達事項
① 警戒宣言
② 東海地震の発生に備えて必要な活動体制及び緊急措置をとること。
③ その他必要と認める事項 3 市民等に対する警戒宣言の周知
① 警戒宣言の発令を了知したときは、広報車等によるほか、報道機関の協力を得て市民 へ周知する。
② 地震防災信号
ア 地震防災信号の活用
①によるほか、地震防災信号(サイレン・警鐘)により地域住民へ周知する。
イ 地震防災信号の周知徹底
大規模地震対策特別措置法により定められた地震防災信号について、広報紙等を通 じて日頃から地域住民へ周知徹底を図る。
地震防災信号(大規模地震対策特別措置法施行規則)