秘密保護委員会の構成を規律する規則 1.
秘密保護委員会は全体として、条約締約国が推薦した候補者の名簿から、個人 1.1
の能力を基に任命された人達により構成される。各締約国はその国民から、秘密 保護委員会に出席することが可能でありこの委員会の委員を務める能力を有する 者を 名指名することができる。この候補者名簿は締約国会議に提出され、この1
、 。
中から 最初の2年間秘密保護委員会で勤務する20名が任命されねばならない 任命される 名は、締約国会議議長の指示の下で地域集団との協議の過程を
1.2 20
経て決定される:これらの協議は、輪番制の原則、及び、関連専門分野の包括的 範囲の必要性を考慮しなければならない。その結果、条約第8条第23項に規定 される各5地域に属する締約国により、これら各地域からそれぞれ4名の候補 者が任命されるようにしなければならない。これらの秘密保護委員会への候補者 の正式な任命は、条約第8条第18項に従い、実質事項の決定として締約国会議 により行われねばならない。
候補者は、個人の能力、誠実性、及び秘密保護委員会の業務に関連した つか
1.3 1
それ以上の専門分野(様々な紛争の解決、条約の秘密保護及び検証の規定、化学 産業、軍事的安全保障、資料の安全確保、国際法、並びに国の法律制度等)を基 に、締約国から推薦されるべきである。
、 、
1.415 秘密保護委員会は全体として 最初の締約国会議の際に就任式のために参集し この場においてその委員の中から、全会一致により最初の 年間務めることとな1 る議長を選出しなければならない。その後秘密保護委員会は、定期的な年次締約 国会議の前において適切な時期に、定期的な年次会合を開催しなければならず、
この会合で秘密保護委員会は、締約国会議が承認する作業手順に従い、次年度の 議長を選出する。
15 締 約 国 会 議 決 定 C-II/DEC.14の 第3 項 に よ り 変 更 さ れ た 。
秘密保護委員会が処理すると思われる紛争 2.
秘密保護委員会は、次の状況における紛争を処理することが要求されるであろ う:
締約国及び 双方を巻き込んでの、秘密の侵害により生じた紛争に
(a) OPCW
ついて検討するよう求められた場合;
(b) 条約第14条第4 項に従い 締約国会議が秘密保護委員会に 上記第、 、 2項(a) に規定するような紛争以外の秘密保護についての紛争に係る任務を委託した 場合;又は
(c) 秘密保護に関する紛争当事者たる2つの締約国により、条約第14条第2 項に従い、彼等の紛争の解決手段として選ばれた場合。
秘密保護委員会の作業手順を規律する規則 3.
これらの規則は、秘密保護委員会の詳細な作業手順を規律し、締約国会議によ り承認される。
紛争解決手順の開始
秘密保護委員会が上記第 項に記述した状況の紛争を処理するよう要求され
3.1 2
た場合は、当該案件は即座に議長に提出され、議長はこれを受け即座に秘密保護 委員会の全委員に対し当該案件について通知しなければならない。議長はその後 秘密保護委員会の全委員と、必要な場合は会議を開催し、紛争を解決するための 時期及び手順について協議しなければならない。このとき、訴えている側につい ての重大性又は緊急性の指摘、関係する実質的問題の複雑性、申し立てられた損
、 、
失又は損害の規模 及び秘密情報への更なるアクセスの範囲を極小化する必要性 のような要素を考慮に入れた作業手順指針に従う。これらの予備的段階の最後に おいて議長は、紛争処理のための提案された日程及び手順について秘密保護委員 会の同意を得なければならない。
相互に合意可能な解決の探求
秘密保護委員会はまず、紛争の根拠を明らかにするよう努力し、紛争当事者に 3.2
とり受入れ可能でありかつ条約による締約国及びOPCWの権利義務と整合性の とれるような仕方で紛争を解決することを目指さねばならない。紛争当事者に相 互に満足の行く結論を促すためのあらゆる努力を行う際に、秘密保護委員会は当 該案件に相応しい紛争解決法を採用すべきである。この解決法は、紛争当事者の 共通の選択肢を考慮し、例えば、最初にとられる手法は、実際に交渉により合意 に到達することを目指す仲介的措置であることが望ましい。
この目的で秘密保護委員会は、非公式の仲介を担当する諮問委員会を設置する 3.3
ことができる。通常この諮問委員会は5人の秘密保護委員会委員から構成され、
そのうちの 人は各地域から選出されるべきである。ただし、両紛争当事者が、1 類似の修正された構成の方がより仲介による合意に到達することに資するであろ
うと信じ、この構成を要請することに合意した場合はこの限りではない。当該諮 問委員会は秘密保護委員会に協議の進捗及び結果について報告し、この手順によ り得られる想定されるいかなる仲介的解決も、秘密保護委員会に提出され同委員 会の承認を受けねばならない。
もし適切な手法により、秘密保護委員会が紛争当事者に受入れ可能な和解的解 3.4
決に到達したなら、この成果は秘密保護委員会の承認を受けねばならず、成果に ついての事実的な陳述書が、合意を記録するために紛争当事者に提供されねばな らない。
相互に受入れ可能な解決の不存在
もしこのような成果が得られないなら、秘密保護委員会は、紛争の基礎的な事 3.5
実の概要を記した報告書を用意しなければならない。この報告書は紛争について 客観的に記述するとともに、締約国会議からの特別な指示に従い、紛争当事者自 身、秘密保護委員会、締約国会議、又はOPCW内の他の機関による紛争解決の ための更なる措置について勧告しなければならない。この報告書は秘密保護委員 会から紛争当事者に手交されねばならない。秘密保護委員会の報告及び勧告は紛 争当事者を拘束するものであってはならないが、紛争当事者又はOPCW内の適 切な機関の側における更なる行動のための基礎又は道理を提供することができ る。特に秘密保護委員会は、締約国会議からの特別な指示に従い、かつ、もし紛 争当事者が案件の緊急性に鑑み必要であると同意するなら、当該案件を締約国会 議又はOPCW 内の他の機関に付託することができる。
もし紛争当事者たる つの締約国が紛争を秘密保護委員会に付託する条件と
3.6 2
して同意したなら、秘密保護委員会は紛争当事者の明確な同意を得て、紛争当事 者を拘束する仲裁による紛争解決について決定することができる。
秘密保護委員会は報告及び勧告を用意する際に、秘密情報へのアクセスを支配 3.7
する「知る必要」の原則及び秘密保護委員会がその職務遂行中に秘密が保護され ることを確保するために採択した特別な手順を考慮に入れねばならない。秘密保 護委員会の委員はそれ自身、秘密情報の取扱い及び保護に関して、条約及びこの 綱領によるすべての義務に拘束されねばならない。
締約国会議への報告
秘密保護委員会は締約国会議に対し責任を負い続け、締約国会議の各定例会議 3.8
において前年のその活動について報告しなければならない。この報告は、和解及 び仲裁による解決の件数、検討した紛争の類型、得られた成果、及び継続した秘 密保護と整合性のとれた成果の詳細を含めねばならない。秘密保護委員会は、そ の全般的な活動並びにその効果及び効率についても報告しなければならず、その 改善のために提案又は勧告することができる。
秘密保護委員会委員の責務
秘密保護委員会及びその個々の委員は、事務局又は 内の他の機関から
3.9 OPCW
の干渉又は指示を受けることなく行動しなければならないが、締約国会議からの いかなる指示にも従わねばならない。しかしながら議長は、自らの業務を遂行す るに当たり、事務局からの相談及び後方的支援を求め及び受けることができる。
ある特定の紛争に関し利害が対立する秘密保護委員会の委員は、当該紛争を扱う ことを差し控えねばならない。ある紛争の通知を受けた際に可及的速やかに利害 対立を申告することは、秘密保護委員会の個々の委員の責務である。秘密保護委 員会の委員は、OPCW又はその機関内の他のいかなる職務をも兼任してはなら ず、OPCWに関係したいかなる法的又は資金的な関係又は利害をも有してはな らない。
秘密保護委員会の会合
秘密保護委員会はこの綱領の第 項に従い、冒頭において及び定例の締約国
3.10 1.4
会議に連動して会合を開催し、また持ち込まれた紛争を検討する必要が生じた際 にも会合を開催しなければならない。
冒頭及び爾後の年次会合において、秘密保護委員会は次のことを行わねばなら 3.11
ない:
条約第 条第 項に規定された地域間の輪番制の原則を考慮に入れ、全
(a) 8 23
会一致により次の 年間務めることとなる議長を選出する;1
前年に秘密保護委員会が処理した紛争の結果についての締約国会議への報 (b)
告書を検討し採択する;
秘密保護委員会の作業、効果及び効率についての締約国会議への報告書を (c)
検討し採択し、この関係で議長が行う勧告又は提案について検討する;
必要に応じ、その作業手順への修正について再検討し勧告する;
(d)
秘密保護委員会が適当と考える指針及び要求を議長に提出する;及び (e)
秘密保護委員会が適当と考える更なる勧告又は提案を締約国会議に行う。
(f)
作業手順の準備
締約国会議は、秘密保護委員会の詳細な作業手順を承認しなければならない。
3.12
これには特に次の事項を記さねばならない:
秘密保護委員会の会合を開催するための正式な手順;
(a)
紛争が速やかに議長に提出される方法及び議長が速やかにすべての秘密保 (b)
護委員会委員に通知する方法;
この部の第 項に従い、秘密保護委員会が紛争解決の時期及び手順につ
(c) 3.1
いて決定する方法;
秘密保護委員会が相互に同意した紛争解決を承認する方法、及び紛争当事 (d)
者のかかる紛争解決への同意が登録される方法;
締約国会議の指示に従い、秘密保護委員会が報告及び勧告を準備し、紛争 (e)
当事者及び締約国会議又はOPCW内の他の機関に提出するための手順;
秘密保護委員会が職務を遂行する際に、秘密保護附属書、 秘密保
(f) OPCW
「 」 、
護綱領及び秘密情報へのアクセスを支配する 知る必要 の原則と調和して 秘密が保護され続けることを確保するための手順;
秘密保護委員会の職務が遂行されねばならない時間制限の設定の手順;
(g)
この部の第 項、第 項及び第 項において確立された原則を考慮
(h) 1.1 1.2 1.3
しての、後任議長選出、秘密保護委員会の後任委員選出、及び空席が生じた 場合の補充の手順;
(i) 特定の紛争の検討を行っている秘密保護委員会委員に関し、この部の第1