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現地検証活動中の秘密情報の取扱い及び保護 6

ドキュメント内 Taro9-111化兵条約法令集(和文) (ページ 110-113)

査察手順

秘密保護附属書及びこの綱領の以上の各項は、査察期間中の秘密情報(条約遵 6.1

守の検証中に取得され又は収集された情報、及び、査察活動中に開示されるかも しれない条約目的に関係のないその他の情報の両方)の取扱い及び保護の根本原 則を確立するものである。OPCW査察手引書は、これらの原則に基づき詳細な 手順を定めるものであり、これらの原則には、秘密保護附属書の要件及び現地に おける査察の実務上の要件に合致した、査察実施期間中の資料、文書及びファイ ルの使用、保護及びアクセス範囲に必要な手順が含まれる。これらは、携帯用装

置に保管される資料の保護のための実務上の要件、並びに秘密情報の運搬及び保 管のために定められる概括手順を考慮に入れねばならない。

、 、 、

6.2 査察期間中の秘密情報保護のための主要な実務的要素は 査察手順 装置使用 並びに査察団内の及び被査察締約国代表者との協議過程である。査察手順は、秘 密保護に関して発生する問題及び秘密情報の使用についての協議を可能ならしめ るための、査察団内の連絡の明確な序列系統について規定しなければならない。

各査察団員に与えられるアクセスの程度及び開示又は収集された秘密情報に対し て行われる処理について明確に定めるため、施設協定の交渉、査察前説明、並び に冒頭及び爾後査察の実施期間中に、被査察締約国代表者、被査察施設及び査察 団の間の協議が、この枠組みに従い実施されねばならない。申立査察の場合は、

オブザーバーは、条約の申立査察の規定に従いアクセスが行われるいかなる情報 の秘密保護をも十全に尊重する義務を負い、かかる情報をこれらの規定に従い取 り扱わねばならない。

秘密情報の評価及び分類

この綱領の第 部第 項に規定された分類手順は、査察期間中に収集された

6.3 5 2.5

情報に適用されねばならない。この手順に従いかかる情報は、秘密保護のために 速やかに評価され、その上でその秘密性を踏まえ、施設協定を厳密に参照し被査 察締約国代表者の同意の下に冒頭分類及び正当な保護が与えられねばならない。

査察前において関連する協定がない場合は、被査察締約国は査察団から、査察期 間中に開示された秘密情報の分類区分を可能な時はいつでも指定するよう勧めら れるべきである。分類区分を指定しないで機微な秘密情報が査察団員に開示され 又は露呈された場合は、分類制度は、被査察締約国が別に指定しない限り、それ は「OPCW高度保護」として取り扱われ保護されるよう求めている。一般に、

疑念又は不明点がある場合は、秘密情報に与えられる取扱い及び保護は、最も厳 しい水準で適用されるべきであり、査察団内での更なる開示及び伝達についての 協議でさえ、アクセス範囲を決定するための「知る必要」の原則に十分留意しな ければならない。もし収集された情報が条約に関係のない秘密情報を含むなら、

それには以下の関連項において規定する特別な取扱いが必要となる。

現地検証:関係のない秘密情報の保護

この綱領は、条約履行に関係のない秘密情報の保護、及びこれに関する特別な 6.4

責任を規定する明確な原則を規定している。 このため検証活動は、効果的なか8

、 、

つ適時の検証業務の遂行と調和しつつ 秘密情報の不必要な開示を避けるように 及び査察命令期間中の条約履行に関係のない情報の開示の防止に努力するよう に、企画、計画及び遂行されねばならない。これらの原則はまた、条約履行に無 関係の秘密情報が要求、記録又は保持されてはならないことも求めている:いか なる査察の期間中においても、このことが起こらないことを確保することは、各 査察団員、とりわけ査察団長の基本的な責務である。しかしながら、査察活動中 に、それ自体は査察目的に関係のない他の秘密情報が、承認された査察機器、査 察員の衣服及び個人物品のような物により、様々な形態(この綱領の第3部の

「情報」の定義において規定されている) で収集され又は記録されることが生9 じるかもしれないということが考えられる。査察活動中にこのような情報が開示

された場合は、これは査察団の中においてさえ、いかなる形態でも更に伝達され てはならず、被査察締約国に返還されるか又は被査察締約国の管理下で破壊され ねばならない。

8 こ の 綱 領 の 第 4部 第1.4 項 に 規 定 さ れ て い る 。

9 こ の 綱 領 の 第 3部 に 「 情 報 の 範 囲 」 の 標 題 の 下 に 規 定 さ れ て い る 。

秘密保護附属書では、査察活動中に締約国は 「秘密を保護するために必要と

6.5 、

認める措置をとることができる。ただし、この条約の本文及び検証附属書に従い この条約を遵守していることを証明する義務を履行することを条件とする」 、10 と規定している 査察団はとりわけ。 、「化学兵器に関係しない機微に係る設備又は 情報の保護を確保するため、査察を受ける締約国が行う提案(査察のいかなる段 階で行われるかを問わない)を考慮する」 義務を負っている 「査察団は、査11 。 察の実施を規律するこの条約の本文及び附属書の規定を厳格に遵守する。査察団 は、機微に係る設備を保護し及び秘密の資料の開示を防止するための手続を十分 に尊重する 」。 12

10 秘 密 保 護 附 属 書 第 13項 。 11 秘 密 保 護 附 属 書 第 14項 。 12 秘 密 保 護 附 属 書 第 15項 。

査察の間及び査察後の被査察締約国との十分な協議過程を通して(例えば、申 6.6

立査察については検証附属書第10部第61項に規定されている 、) OPCWは被査 察締約国に、査察活動中に条約の規定に従い収集された情報が査察命令期間中の 条約履行に関係するものであることを確認する責任を負う。査察団は、査察にお いて収集したいかなる情報をも、それについて被査察締約国が示す分類の程度に 従い保護しなければならない。ある情報について、査察団が十分な協議を踏まえ これが査察命令期間中の条約履行に関係すると主張するなら、条約履行の証明に 関する現存する義務の枠組みの中で、被査察締約国は、当該情報を暫定報告書に 含めることに反対することはできない。

査察中に収集された情報であって、被査察締約国に提供された一覧化されかつ 6.7

複写された資料に含まれないものは、査察命令に関係ないものと見なされ、上記 第6.4項に規定されたように取り扱われねばならない。査察団員は、申立査察の 場合における管理されたアクセスの一部として同意されたようなアクセス及び伝 達の制限に従わねばならず、締約国が秘密と認めながらもその写しを受け取って いないいかなる情報も、当該締約国の同意なくしては査察事業所から持ち出され ない、という原則が認識される。条約履行を証明するとの締約国の義務を侵害し ないで、上記原則を実施するための手順はとりわけ次の事項を含む:

− 査察装置を追加的に洗浄すること;

− 特別な査察活動の前後に衣服を交換すること;

− 特別な区域に入る際に個人物品を持ち込まないこと;

、 ( )、

− 影響を受けた装置を 被査察締約国代表者の監督下で もし要求があれば 洗浄のため接合封印をして事務局へ移送すること;

− 条約に関係のない秘密情報を含む分離可能部品を現地に留置すること;又 は

− 上記を含む他のすべての可能性を検討した後に、装置を現地に留置するこ と。

2 11

これらの手順は濫用されてはならず、適切な場合に、検証附属書第 部第 項(d)により定められた不可侵性に関する法的枠組みに従い実施されねばならな い。

これらの原則に従い実施される手順のいずれも、査察命令により及び条約規定 6.8

に従い実施される検証活動を妨げ又は遅らせてはならない。

第 部

7 OPCW

による情報公表についての手続

ドキュメント内 Taro9-111化兵条約法令集(和文) (ページ 110-113)