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第 部 秘密扱いについての基本的責任 4 の包括的義務

ドキュメント内 Taro9-111化兵条約法令集(和文) (ページ 89-93)

1. OPCW

は締約国から多量の秘密情報を受理し、検証活動中には、より多量の 1.1 OPCW

OPCW 秘密情報(しばしば、より機微な性質の)に触れ又はこれを入手し得る。

の内部手続においても更なる秘密情報が生まれる。したがって、このOPCWは その全部局を通じて、秘密扱いを尊重する一定の義務(特に次のもの)を遵守し なければならない:

この綱領の第 部に規定された情報公表手続に従う場合を除き、条約実施

(a) 7

との関係で得られた情報については、これの出版又は公表は行わない;

無関係の情報の開示を避け秘密情報の開示を最小限にするため、可能な限 (b)

り干渉の程度が低いものとなるように検証活動を立案、計画及び遂行する。

これは、効果的なかつ適時の検証となるようなものとしなければならない;

条約目的に資するために必要となる情報開示のみを追求し要求し、情報に (c)

ついての要求事項を極力正確に特定する;

効果的なかつ適時の検証となるようにしつつ、検証活動中に意図せずして (d)

開示された条約に無関係の秘密情報について、これへのアクセスの可能性を 最小限にし、これを保護し、これの二次開示を防止する;及び

秘密扱いとして分類された情報について、これの開示及びこれへのアクセ (e)

スを制限するための体系的な手続を確立し、遵守し、及び調整する。

事務局長の責務 1.2

事務局長は明確に秘密情報保護の主たる責任を負う。事務局長は、秘密保護附 1.2.1

属書を含む条約及びこの綱領に記述された指針に従った、事務局内の秘密情報取 扱いのための制度を確立しなければならない。

事務局長は、事務局内において秘密取扱い制度が厳守されるよう管理する責任 1.2.2

があり、当該制度の実施状況を毎年報告しなければならない。

事務局長は秘密の侵害及び侵害の疑惑への対処において中心的役割を果たす。

1.2.3

これには、従うべき手順の確立及び侵害の手続 に従った調査の実施、並びに職2 員規則に従った処罰及び懲戒処分が含まれる。従うべき手順は、本件についての 締約国会議決定に基づかねばならない。

2 9 部 を 参 照 。

事務局長は締約国に対し 「 が締約国に提供する情報の取扱いの詳細」

1.2.4 、 OPCW

(秘密保護附属書(A)第4項)を提供するよう要求し、締約国会議が決定する指 針に従いかかる要求の書式及び時期について締約国と協議することができる。事 務局長は例えば、全締約国に対し、OPCWの秘密情報の取扱いについて定期報 告をするよう要求することができる。

事務局の責務 1.3

秘密保護に関する事務局の基本的責務は、本質上、 及び事務局長の責

1.3.1 OPCW

務に由来する。しかしながら、実際の条約実施においては、事務局職員の秘密保 護責務の明確化、実施及び監視は極めて重要である。検証活動における事務局職 員の関与、並びにその結果生じる同職員の民生及び軍事の秘密情報(締約国が化 学兵器禁止条約上の義務を履行するに当たり開示した情報、及び条約目的に関係

のない機微な情報が開示された場合の当該情報を含む)へのアクセスにおいて、

特別の義務が事務局職員に対し適用される。

既にその概略を示した広範な義務に加え、事務局は次の特別な責務を負う:

1.3.2

適切な部局を通して、事務局が保有するすべての資料及び文書を、秘密情 (a)

報の有無を確定するために評価する;

公式の部局説明書において、各職に必要とされる秘密情報へのアクセスの (b)

範囲を具体的に定める;

各職員との間で守秘契約を締結し、必要に応じアクセス権を与えられた (c)

外の団体との間で守秘契約を締結する;

OPCW

秘密保護問題についての全職員に対する継続的な訓練及び周知徹底課程を (d)

行い、秘密情報の保護についての各従業員の記録を監視して明確な能力評価 要素とする;

ある締約国の領域内又は管轄及び管理下にある地域内における活動につい (e)

ての秘密情報について、従業員にこの秘密情報へのアクセスの許可を与える 提案を行う場合は、当該アクセスを許可する少なくとも30日前までに当該 締約国に対しこれを知らせる;及び

効果的な検証と矛盾しない限り、秘密情報は、これに係る施設が直接的に (f)

特定されないような方式で取り扱われ、保存される。

個々の職員の責務は、更に、各従業員が守るべき守秘契約により定義される。

1.3.3

査察団の責務 1.4

査察団員の特別な責務は、次に由来する:

1.4.1

現地査察員は秘密情報に接することができる;

(a)

査察団は、被査察締約国の合意を要する秘密に関する事項について当該被 (b)

査察締約国と交渉しなければならない ;及び3

3 例 え ば 、 検 証 附 属 書 第 10部 第46 項 及 び 秘 密 保 護 附 属 書 第14 項 に 従 う 場 合 。

査察団は査察命令により管理され、査察計画を立案し、査察中において採 (c)

用されるべき具体的措置を決定しなければならない。

このため査察団は次のことを行わねばならない:

1.4.2

効果的なかつ適時の任務遂行と矛盾しないように、可能な限り干渉の程度 (a)

の低い方法で査察を実施する;

化学兵器に関係のない機微な装置や情報が保護されることを確保するよう (b)

に、査察を計画し、査察のいかなる段階においても、被査察締約国の行う提 案を考慮する;

機微な装置を保護し許可されない秘密情報開示を防止するために策定され (c)

た手続を十分に尊重する;

査察命令を遂行するに必要な情報及び資料のみを要求する;

(d)

条約遵守に関係する事実のみを含む査察報告書を作成する;

(e)

現地査察期間中に査察団が接した条約に関係のない秘密情報を保護し秘密 (f)

情報の二次開示を防ぐ;及び

締約国の権利及び義務に基づいて被査察締約国が行うところの、機微な情 (g)

報へのアクセスの拒否を尊重する。

締約国の責務 2.1

締約国は から受理した情報については、当該情報の秘密区分に明示さ

2.1.1 OPCW

れた機微の程度に従いこれを取り扱わねばならない。この義務の実施方法は自ず から各締約国により異なるが、当該情報に対しては、原則として各国の国内法制 において同等となる国内分類の情報又は同等の秘密扱いをされる情報に対して与 えられる保護と同等かそれ以上の保護が与えられねばならない。締約国は、この 綱領の第6 部に規定された原則と整合するような、OPCWの秘密情報の取扱い 及び保護に関する適切な手法を確立しこれを適用しなければならない。

各締約国は、 が提供した情報の取扱いの詳細について、要求に応じこ

2.1.2 OPCW

れを提供しなければならない。この手続は、秘密が実際上保護されているとの、

締約国間の一般的な相互保証を促進することを目的とする。かかる要求に対する 締約国の回答は、少なくとも情報取扱いの基準が上記第2.1.1 項に適合している ことを確認するものでなければならない。

情報の秘密性を保護するに当たり、締約国は、検証に関する条約の規定に従い 2.1.3

条約を遵守していることを立証するという必須の義務を果たさねばならない。

調査結果により侵害が生じていることが判明したときは、各締約国は可能な範 2.1.4

囲内で、秘密の侵害又は侵害の疑惑の調査に当たり、また、詳述した侵害の手続 に従い適切な行動をとるに当たり、事務局長に協力し事務局長を支援しなければ ならない。この締約国の義務には、OPCWが締約国に提供した情報の取扱いに ついて締約国が詳細な規定を行うことが含まれ得 もし必要であれば 違反が 秘、 、 「 密の扱いに関係する紛争の解決のための委員会」での検討に付される場合には締 約国が紛争当事者としてこの委員会に出頭することが含まれ得る。

オブザーバーの責務 2.2

申立査察中に、被査察締約国が検証附属書第 部第 項に基づきオブザー

2.2.1 10 55

バーにアクセスを与えることに合意したときは、オブザーバーは秘密情報に接す ることができるが それ故に取扱い及び保護に関する特別な責任を負う したがっ、 。 て、オブザーバーによる秘密情報の取扱い及び保護は、秘密保護附属書を含む条 約のすべての関連規定及びこの綱領(特にこの綱領の第6部の詳細な取扱い規

) 。 、

定 と完全に整合性のとれたものでなければならない 条約第9条第12項(a)に オブザーバーは要請締約国の「代表者」であることが示されているために、かか る情報はまた、要請締約国及び特にその代表者としてのオブザーバー両者につい て第7条第6項の規定の適用を受け、ひいては秘密として扱われ特別な取扱い を受けねばならない。

したがって、オブザーバーがこの綱領のすべての関連規定に従い個々にこれに 2.2.2

拘束されることを確保し、同時に、オブザーバーが秘密を侵害した場合に当該締 約国の公務員が秘密を侵害した場合にとられる措置と同等の効果的な法制上の救 済及び罰則が適用されることを確保することについて、要請締約国は完全に責任 を有し、このためにすべての必要な措置をとらねばならない。一旦秘密情報がオ ブザーバーに開示され又はオブザーバーが取得した場合は、オブザーバー自身の 個々の責任を減ずることなくまたこの責任に加え、要請締約国もまた、条約及び

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