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化学兵器使用疑惑の調査における試料採取及び分析

ドキュメント内 Taro9-111化兵条約法令集(和文) (ページ 43-46)

38 PC-XII/B/WP.6の 第6.1 項 と と も に 、PC-XII/B/WP.6 の 附 属 書6 に 含 ま れ る 。 39 こ の 文 書 の い か な る 事 項 も 、 条 約 の 規 定 の い か な る 解 釈 を も 形 成 す る も の と し て 見 な

さ れ て は な ら な い 。 し た が っ て 、 こ の 文 書 は 、 条 約 に 規 定 さ れ た も の 以 外 の 、 ま た 条 約 に よ り 許 容 さ れ た も の 以 外 の 措 置 を 正 当 化 す る た め に 使 用 さ れ る こ と は で き な い と い う こ と が 解 釈 さ れ る 。 こ の 脈 絡 に お い て 、 条 約 の 規 定 に 基 づ く 人 体 か ら の 試 料 採 取 に つ い て は 、 そ の よ う な 試 料 採 取 に 関 わ る す べ て の 事 項 及 び 当 該 試 料 採 取 の 想 定 さ れ る 結 果 に つ い て の 網 羅 的 な 情 報 提 供 の 後 、 関 係 者 個 人 の 明 示 的 な 同 意 が あ る 場 合 を 除 き 、 こ れ を 実 施 し て は な ら な い と 解 釈 さ れ る 。 こ の 当 該 個 人 の 同 意 は 、 試 料 採 取 要 求 に 同 意 す る た め の い か な る 外 部 の 圧 力 も 当 該 個 人 に か け ら れ な い よ う 十 分 な 注 意 を 払 い 記 録 さ れ ね ば な ら な い 。 試 料 は 、 専 ら 条 約 に 規 定 さ れ た 目 的 の た め に 使 用 さ れ ね ば な ら ず 、 他 の い か な る 使 用 も 認 め ら れ て は な ら な い 。 意 識 不 明 の 又 は 死 亡 し た 人 の 場 合 に は 、 明 示 的 な 同 意 は 、 も し 可 能 で あ れ ば 、 上 記 手 順 に 従 い 家 族 か ら 得 ら れ る べ き で あ る 。

時間的要因 I.

調査団は、化学兵器使用疑惑後 日から 日よりも早く地点に到着すること

1. 3 5

はまず期待できない。これは、分析のみならず試料採取にとり重要である:

− 原化学兵器の構成成分の証拠は重要である;

− 吸収剤は特に重要である;

− 蒸発及び分解により、低濃度となるかもしれない;

− 非揮発性の分解生成物のみが、環境試料中に残るかもしれない;

− 分解生成物は、基質の性質に依存するかもしれない;

− 代謝分解生成物のみが、生物試料中に残るかもしれない;

− 安定な副生物は、使用された化学兵器の起源の同定過程において重要な要 素かもしれない。

試料の選択 II.

調査下の地域の初段階における化学剤検知は、試料採取操作に必要となる安全 2.

警戒体制を確立するために必要である。かかる検知は、同時に、適切な試料採取 場所の選択を補助するために使用されることができる。それにもかかわらず、試 料中に存在する化学物質の期待される水準(追跡水準)のために、これは比較的 困難な仕事となるかもしれない。

化学物質使用疑惑の場合に特別に関係する多数の特性がまた、考慮に入れられ 3.

ねばならない。例えば次のとおり:

現地外分析においては指定実験施設への移送中において剤が分解する可能 (a)

性があるため、安全で実行可能なかつ当を得たと思われる現地分析は、現地 外分析を補助することができる;

追跡化学物質の検出のための分析が必要となるかもしれない;

(b)

表剤以外の化学物質の使用可能性が考慮に入れられねばならない;

(c)

標準的でない又は特別な分析手順が開発される必要があるかもしれない;

(d) 及び

、 。

(e) いかなる陽性検出も それが真正であるとの高度な信頼性が必要とされる これは、もし化学物質が(c)に述べたように未知であるなら、及び また、も/ し分析を実施した指定実験施設間で異なる結果が得られたなら、困難である かもしれない。

4. 化学兵器に曝された可能性のある人体からの生物 医学試料の採取については/ 、 特別な注意を要する:

− 当該個人に情報を提供した上での当該個人の同意が必要とされる;

− 調査団自身の医療人員のみによる試料採取;

− 当該個人の氏名及び医療履歴が記録され、当該情報の秘密保護が保証され るべきである。

空試料は、測定の基準線を決定するためにも、また化学物質を投与した対照試 5. から

料を調製するためにも必要不可欠である。空試料は、次を満たさねばならない:

− 採取された実際の試料と限りなく近似している;

− 化学兵器使用疑惑の地点と近接した、しかし未だ汚染されていない幾つか の地域で採取される(分析を実施する指定実験施設にとり、このことが遂行 されたことを確認することは必須である ;)

− 特に、もし調査団が汚染地域に足を踏み入れたなら、交叉汚染を回避する ために細心の注意が払われる;

− 生物 医学試料(血液、尿等)の場合には、空試料は、当該状況下で可能/ な限り均質性を有する適切な対照群となる、被曝していない当該地の個人か ら得るようにしなければならない。

試料調製及び移送 III.

管理系統の維持は、必要不可欠である。これには、取扱い期間中のいかなる交 6.

叉汚染の危険性をも排除することが含まれる。このような交叉汚染は、例えば次 の場面に生じ得る:

− 試料の梱包中;

− 蒸気相として汚染された場合を含む汚染地域内の移送中;

− 不十分に除染された個人用防護装備との接触中;

− 実験施設における試料容器の開放の際。

試料及び空試料は、存在するいかなる化学物質の連続分解をも最小限にするよ 7.

うな状況下で保管されねばならない。これには、例えば次が含まれる:

− 低温での保管;

− 不活性な空気(窒素のみ等)中の通常圧力下での保管;

− 暗所での保管。

試料は、通常商用航空便により、承認された移送体系を使用して送付されねば 8.

ならない。これは、極めて厳正な規制が容器に適用され、したがって調査団が適 当な容器物質及び承認された移送体系を用意しなければならないことを意味す る。

試料調製及び試料分割 IV.

一般に、 は初段階の試料調製及び試料分割を行うことが期待される。

9. OPCW

これには、次が含まれる:

− 分割試料の調製;

− 空試料の調製;

− 既知の化学物質及び 又はその分解生成物を投与された対照試料の調製;/

− 分析を実施する実験施設にとりどの貼紙がどれに対応するかにつき判別不 可能となるような、試料、空試料及び被投与対照試料への貼紙付し。

試料の大きさの点から可能であれば、調査が終了し締約国による結果の検討が 10.

終了するまで、参照試料がOPCWの管理下で保管されねばならない。

現地外での詳細な化学分析 V.

11. 指定実験施設のみが 現地外での詳細な化学分析のために使用される 最多で、 。 3 つの実験施設が、試料の各組を同時に分析しなければならない。分析結果に不一 致がある場合は、更なる分析が実施されねばならない。

試料を何のために分析するかについての決定は、重要事項である。調査団は、

12.

もし化学物質団が確実であるなら、それを教示しなければならない。加えて、も し入手可能であれば、対象地域に関する情報が含まれねばならない。OPCW実 験施設は、試料調製中の観察等を基にこの一覧(化学物質団;訳註)を拡充する ことができる。指定実験施設もまたこの化学物質団一覧を拡充することが可能と なるように、指定実験施設には、現地分析結果(もしあれば)を含む、試料につ いての十分な背景情報が与えられねばならない。分析される化学物質団の数は、

例えば次により制限されるかもしれない:

− 試料の大きさ;

− 最終報告書に係る時間的要求。

指定実験施設は、分析結果を事務局長にのみ報告しなければならない。調査が 13.

完了し締約国による結果の検討が終了するまで、指定実験施設には、どの貼紙が どの試料、空試料又は投与された空試料に対応しているかについては知らされて はならない。

検証の一般規則

ドキュメント内 Taro9-111化兵条約法令集(和文) (ページ 43-46)