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定義

ドキュメント内 Taro9-111化兵条約法令集(和文) (ページ 116-122)

秘密情報保護の義務違反( 秘密の侵害 )には、開示の意図又は開示がもたら「 」 す影響の重大性に関係なく、個人、政府又は民間団体への無許可のOPCW情報 の開示が含まれる。秘密の侵害はまた、個人的利益を得るための又は第三者の利 益に資する若しくは利益を損なうための情報の誤使用とも関連し得る。もし、無 許可の開示の危険性が明らかに生じるような、秘密情報の取扱い、保護、公表及 び伝達についての特定の手続の違反が生じたなら、そのような開示が実際に発生 したか否かに関係なく、秘密情報保護の義務の違反が発生したと思われる。実際 には、秘密の侵害と、秘密情報を保護する義務の違反との間では、多くの重複が ある。

段階:事務局長による調査

3. 1

秘密保護附属書の規定で要求されるように、事務局長は次の場合は、速やかに 3.1

調査を開始しなければならない:

事務局職員、許可を有するその他の事務局外の個人又は団体、又は締約国 (a)

の代理者若しくは政府職員による秘密情報保護の義務違反があったことを示 す「十分な徴候」がある場合;又は

締約国が秘密の侵害について申立てを行った場合。

(b)

事務局長は特に、とりわけ次のような秘密情報の無許可の開示が生じたとの、

3.2

合理的な可能性又は明白な危険性があることを知った場合は、調査を開始しなけ ればならない:

秘密情報の取扱い、保護、公表及び伝達について規定した の方針

(a) OPCW

又は指針を侵害すること;又は

条約の趣旨及び目的若しくは 、締約国若しくは締約国の民間若し

(b) OPCW

くは政府の機関の利益に悪影響を与えること、又は、個人、国家若しくは民 間企業を含む他の機関に対し特別な若しくは選択的な利益を与えること。

事務局長は、秘密の侵害が発生したとの締約国からの申立てについて調査を行 3.3

う義務を負う。かかる申立ては、文書により事務局長に提出されねばならず、可

。 、

能な範囲内で侵害を支持する情報を提供するものでなければならない 申立ては 可能であれば、含まれる情報の性質、侵害が発生したと思われる時間及び場所、

並びに、関連する利益に影響を与えると思われる実際の又は想定される将来の損 害について述べるべきである。

調査を実施するとの決定がなされた場合は、侵害又は違反の疑惑に関係する締 3.4

約国及び事務局職員に対し当該決定が速やかに通知されねばならない。

調査の目的は、秘密の侵害又は秘密情報の取扱い、保護、伝達若しくは公表の 3.5

手続の違反があったか否か、及び侵害の重大性(もたらされる損害の程度及び性 質を含む)を確定することである。調査はまた、手続の侵害又は違反の再発防止 のため、秘密保護制度を強化する方法について検討しなければならない。

事務局長は、調査に直接責任を負わねばならず、それを個人的に指揮するが、

3.6

調査業務を行う上級職員を任命することができる。調査はまず、申立て又は侵害 の徴候を取り巻く状況の検討、及び証拠又は侵害を支持する情報の検討から始め るべきである。この段階で事務局長は、申立てに一応有利な事件が存在しないこ とを見出すかもしれない:もしそうであれば、彼は自身の裁量で、申立てを行っ た締約国と協議するか、調査を終了し申立てに一応有利な事件が立証できなかっ

たという結論を報告することができる。締約国の利益に影響を与える侵害につい ての、申立てに一応有利な事件の立証の後に、事務局長は、侵害に関する調査に 進展があることを執行理事会に通知しなければならず、当該締約国の同意を得た

、 、 。

上で もし要求があれば 調査についての具体的な情報を提示することができる 申立てに一応有利な事件の立証後の調査手続には、次の活動を含めることがで 3.7

きる:

又はその構成機関内における証拠の収集及び検査;

(a) OPCW

締約国から証拠として更に提供された資料の検査;

(b)

事務局職員との秘密の面談;

(c)

関係締約国との協議(締約国が指名した関係する産業又は民間の機関の代 (d)

表者を含む ;及び 又は) /

ある締約国に、 から当該締約国に提供した情報の取扱いについて

(e) OPCW

の詳細を提供することの要請。

調査の進行は秘密とされ 「知る必要」の原則を厳格に適用する対象となる。

3.8 、

かかる調査に関する開示が事務局職員及び締約国の利益に与える悪影響の可能性 に対して、特別な注意が払われねばならない。調査は客観性及び適法手続を基礎 として実施されるべきであり、関係する個人から情報を導き出すために強制が行 われてはならない。できるだけ速やかにかつ適切な手続により、調査を完結させ

、 。

その結果を踏まえ適切な行動をとるために 最大限の努力がなされねばならない すべての関係締約国及び事務局のすべての関係職員は、可能な限り調査に協力 3.9

しそれを援助しなければならない。締約国にとってこのことは、実施された内部 調査の詳細を提供し、証拠を提供し、同一案件に関する国内訴訟手続について助 言し、及び、侵害により生じる損害の程度及び性質について助言することであろ う。職員は、調査の目的及び彼等の職務上の責任に関する事実の情報を提供する ことが求められる。

段階:暫定措置

4. 2

もし申立てに一応有利な事件が立証され、それが明らかに事務局の在職職員を 4.1

巻き込むなら:

手続はまず、職員規則に従い、調査期間中において暫定的な制限措置を課 (a)

すことから始められる(例えば、ある職務の停止若しくはある情報に対する アクセスの拒否、又は、もし案件が重大であると思われるなら、OPCW職 員規則に従った一時的な停職処分 ;)

執行理事会との協議の末必要であるとされた場合は、事務局長は、秘密の (b)

侵害又は侵害疑惑により損害を受けるかもしれないすべての正当な利益(締 約国又はOPCW の利益等)を保護するための即刻の措置について考慮しな ければならず、また、これを提案することができる;及び

もし調査が締約国の要求によるものであるなら、事務局長は当該締約国に (c)

対し、実施されたかかる暫定措置について通知しなければならない。

侵害に関わった疑いのある従業員は、公的書簡により、かかる暫定措置をとる 4.2

との決定について知らされるべきであり、当該書簡は、この措置の根拠について 述べるとともに利用可能な遡及権について助言するべきである。

もし調査の予備段階において、一見したところある締約国が侵害に対し責任を 4.3

、 、 有するかもしれない 又は侵害に関わっているかもしれないとの徴候を示すなら 事務局長は 秘密の侵害により損害を受けるかもしれないすべての正当な利益 他、 ( の締約国又はOPCW の利益等)を保護するための即刻の措置について考慮しな ければならず、また、執行理事会決定のためこれを提案することができる。事務 局長は当該締約国に対し、OPCWから当該締約国に提供した情報の取扱いにつ いての詳細を提供するよう要請することができる。

もし調査の予備段階において、一見したところある締約国の管轄内の自然人又 4.4

は法人が侵害に対し責任を有するかもしれない、又は侵害に関わっているかもし れないとの徴候を示すなら、執行理事会の承認に従い必要と認められる場合は、

事務局長は秘密の侵害により損害を受けるかもしれないすべての正当な利益を保 護するためのとり得る措置について、当該締約国と協議を行い、当該締約国から の支援を要請することができる。

段階:調査報告

5. 3

事務局長は、秘密の侵害又は秘密情報の取扱い、保護、伝達又は公表の手続の 5.1

違反があったか否かについて述べた調査報告を準備しなければならない。この報 告書は2 つの様式で準備され、一方は確認された事実を詳細に記した完全な様 式とし、もう一方は特定の秘密資料を削除した修正された様式とする。後者は、

侵害に関係する秘密情報がアクセス権限の範囲を超えて更に開示されないことを 確保するとともに、案件に関係のない個々の職員のプライバシーを尊重するため のものである。

完全な報告書は秘密として処理され、その秘密に対応して分類され取り扱われ 5.2

ねばならない。これにアクセスできる者は、調査に直接関係するすべての者(侵 害又は侵害疑惑に関係する個々の職員、及び侵害の申立てを行った締約国等)の みとすべきである。修正した様式については、この報告書は、締約国の要請によ り入手可能とし、秘密保護附属書第3項により求められる秘密保護についての 事務局長の締約国会議に対する年次報告において要約されねばならない。可能な 場合は、報告書は両者とも、秘密保護制度の強化のための具体的な提案について

4.1 4.3

記述すべきである もし事務局長が執行理事会に対し この部の第。 、 項 第、 項及び第4.4項に従い暫定措置を承認するよう要請したなら、事務局長は執行理 事会に暫定措置の実施について直接報告すべきである。

報告により秘密の侵害があったことが示される場合は、次の要素に関して侵害 5.3

の重大さの程度についての説明が必要である:

侵害が、故意若しくは偶然により生じたものか、又は不注意により生じた (a)

ものか;

侵害が、この綱領及び関連する管理規程の義務の違反に関係するものか、

(b)

又は職員守秘契約若しくは施設協定等の特別な協定・契約の義務の違反に関 係するものか;

関係者の利益に対する(もしあれば 、実際の又は潜在的な損害の程度;

(c) )

及び

情報の無許可の開示又はその結果生じる誤用を通じて得られた個人的利益 (d)

(特に、私的利益、競争上の有利性、第三者の利益、又は第三者の利益に損 害を与える意図の増進)の程度。

ドキュメント内 Taro9-111化兵条約法令集(和文) (ページ 116-122)