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5.  スケジューリング

5.5.  条件

条件を使用すると、スケジューラで特定の条件に従ってより柔軟にバックアップ タスクを実 行できるようになります。指定したイベントが発生すると(使用可能なイベントの一覧につい ては「スケジューリング」をご参照ください)、スケジューラは指定された条件をチェックし、

条件が満たされるとタスクを実行します。 

イベントが発生しても条件(または複数の条件のいずれか)を満たさないときのスケジューラ の動作は、[タスクの開始条件]『ページ参照 79』バックアップ オプションで定義します。

このオプションで、バックアップ方針に対する条件の重要度を指定できます。 

条件は必須  ‐ すべての条件が満たされるまで、バックアップ タスクの実行は保留されます。 

• 条件は必須ではないが、バックアップ タスク実行の優先度は高  ‐ 指定された期間内は、

タスクの実行が保留されます。指定された期間が経過すると、条件が満たされなくてもタ スクが実行されます。この設定では、長期間にわたって条件が満たされず、それ以上の遅 延は望ましくないときに、プログラムによってその状況に自動的に対応します。 

バックアップ タスクの開始時刻が重要  ‐ バックアップ タスクを開始する時刻に条件が 満たされていない場合、タスクはスキップされます。タスクの実行をスキップする方法は、

特にイベントが比較的頻繁に発生する場合など、指定された時刻を厳密に守ってデータの バックアップを開始する必要があるときに適しています。 

複数の条件の追加  

タスクを実行するには、複数の条件が同時に満たされる必要があります。 

例:  

管理対象のコンピュータの空き領域が 1GB 以上変更された後、すべてのユーザーがログオフ し、前回のバックアップから 12 時間以上経過した場合にのみ、バックアップ タスクを実行 するとします。 

スケジュール、条件、および[タスクの開始条件]バックアップ オプションを次のように設 定します。 

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スケジュール: 空き領域が変更された場合、値: 空き領域に最低 1GB の変更があった場合 にタスクを実行する。 

条件: ユーザーのログオフ、値: すべてのユーザーがログオフした場合にのみスケジュー ルに従ってタスクを実行する。 

条件: 前回のバックアップからの経過時間、値: 前回のバックアップから経過した時間が  12 時間。 

タスクの開始条件: 条件が満たされるまで待機する。 

スケジューラは、空き領域が 1GB 以上変更された場合に、両方の条件が同時に満たされるま で待機してから、バックアップ タスクを実行します。 

5.5.1. ユーザーがアイドル状態

適用対象: Windows 

"ユーザーがアイドル状態" は、管理対象のコンピュータでスクリーン セーバーが実行されて

いるかコンピュータがロックされていることを示します。 

:   

毎日午後 9 時、ユーザーがアイドル状態のときに、管理対象のコンピュータでバックアップ  タスクを実行します。午後 11 時なってもユーザーがアクティブなときは、タスクを強制的に 実行します。 

イベント: 日単位、日ごと、午後 09:00:00 に 1 回。 

条件: ユーザーがアイドル状態。 

タスクの開始条件: 条件が満たされるまで待機する、次の時間が経過するとタスクを実行 する: 2 時間。 

結果は次のようになります。 

(1)午後 9 時前にユーザーがアイドル状態になっていると、バックアップ タスクは午後 9 時 に開始されます。 

(2)午後 9 時から午後 11 時の間にユーザーがアイドル状態になると、ユーザーがアイドル状 態になった直後にバックアップ タスクが開始されます。 

(3)午後 11 時になってもユーザーがアクティブなときは、バックアップ タスクが強制的に開 始されます。 

5.5.2. 保存先のホストが使用可能

適用対象: Windows、Linux 

"保存先のホストが使用可能" は、ネットワーク上のドライブでアーカイブの保存先をホスト

しているコンピュータが使用可能であることを示します。 

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:   

ネットワーク上の保存先に対するデータのバックアップを、平日の午後 9 時に実行します。

その時点で、保守作業などのために保存先のホストを使用できないときは、バックアップを スキップし、次の平日まで待ってからタスクを実行します。バックアップに失敗する可能性 があるときは、バックアップ タスクを開始しないことが前提となります。 

イベント: 週単位、1 週間ごとの <平日>、午後 09:00:00 に 1 回。 

条件: 保存先のホストが使用可能 

タスクの開始条件: タスクの実行をスキップする。 

結果は次のようになります。 

(1)午後 9 時に保存先のホストを使用できる場合、時間どおりにバックアップ タスクが開始さ れます。 

(2)午後 9 時の時点でホストを使用できない場合、次の平日にホストを使用できれば、その時 点でバックアップ タスクが開始されます。 

(3)平日の午後 9 時に保存先のホストを使用できない限り、タスクは開始されません。 

5.5.3. 期間の範囲内に収める

適用対象: WindowsLinux 

バックアップ タスクを開始する時刻を、指定した期間内に制限します。 

 

ある企業では、ユーザー データとサーバーのバックアップ用に、同じ NAS(Network Attached 

Storage)上の異なる場所を使用しています。就業時間は午前 8 時から午後 5 時までです。ユー

ザーのデータはユーザーがログオフしたらすぐにバックアップする必要がありますが、実行で きる時間は午後 4:30 から午後 10 時までの間です。毎日午後 11 時に会社のサーバーをバッ クアップします。このため、ネットワークの帯域幅をすべて利用できるように、この時刻まで にすべてのユーザー データのバックアップが完了すると理想的です。上限を午後 10 時に指 定すると、ユーザー データのバックアップ時間は 1 時間を超えないことが前提となります。

指定した期間内にユーザーがまだログオンしているとき、またはその期間以外の時刻にログ オフしても、ユーザー データをバックアップしません。つまり、タスクの実行をスキップし ます。 

イベント: ログオフするとき、次のユーザー: すべてのユーザー 

条件: 期間の範囲内に収める、午後 04:30:00 から午後 10:00:00 まで。 

タスクの開始条件: タスクの実行をスキップする。 

結果は次のようになります。 

(1)ユーザーが午後 4 時半から午後 10 時の間にログオフすると、ログオフの直後にバック アップ タスクが開始されます。 

(2)ユーザーがその期間以外の時刻にログオフすると、タスクはスキップされます。 

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その他の例  

タスクが特定の時刻に実行されるようにスケジュールされていて、この時刻が指定された期 間の範囲外の場合 

たとえば、次のように設定されているとします。 

イベント: 日単位、日ごと、午後 03:00:00 に 1 回。 

条件: 期間の範囲内に収める、午後 06:00:00 から午後 11:59:59 まで。 

この例では、タスクが実行されるかどうかおよび時刻は、タスクの開始条件によって異なり ます。 

• タスクの開始条件が[タスクの実行をスキップする]の場合は、タスクが実行されること はありません。 

• タスクの開始条件が[条件が満たされるまで待機する]で、[次の時間が経過するとタス クを実行する]チェックボックスがオフの場合は、タスク(午後 3 時に実行するようにス ケジュール)は、条件が満たされる午後 6 時に開始されます。 

• タスクの開始条件が[条件が満たされるまで待機する]で、[次の時間が経過するとタス クを実行する]チェックボックスがオン、待機時間が 時間の場合、タスク(午後 3 時 に実行するようにスケジュール)は、待機期間が終了する午後 4 時に開始されます。 

5.5.4. ユーザーのログオフ

適用対象: Windows 

管理対象のコンピュータですべてのユーザーが Windows からログオフするまで、バックアッ プ タスクの実行を保留にすることができます。 

 

毎月第 1 金曜日と第 3 金曜日の午後 8 時に、すべてのユーザーがログオフ状態のときはバッ クアップ タスクを実行します。いずれかのユーザーが午後 11 時にログオンしたままの状態 であっても、強制的にタスクを実行します。 

イベント: 月単位、月: <すべて>、実行日: <第 1>< 3> <金曜日>、午後 08:00:00 に 1 回。 

条件: ユーザーのログオフ。 

タスクの開始条件: 条件が満たされるまで待機する、次の時間が経過するとタスクを実行 する: 3 時間。 

結果は次のようになります。 

(1)午後 8 時にすべてのユーザーがログオフ状態のとき、バックアップ タスクは午後 8 時に 開始されます。 

(2)最後のユーザーが午後 8 時から午後 11 時の間にログオフすると、ユーザーがログオフし た直後にバックアップ タスクが開始されます。 

(3)午後 11 時になってもいずれかのユーザーがログオンしているときは、バックアップ タス

クが強制的に開始されます。 

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5.5.5. 前回のバックアップからの経過時間

適用対象: WindowsLinux 

前回バックアップが正常に完了してから指定された期間が経過するまで、バックアップ タス クの実行を保留にすることができます。 

:   

管理対象のコンピュータの空き領域が 1GB 以上変更されていても、前回のバックアップが正 常に完了してから 12 時間以上経過した場合にのみ、バックアップ タスクを実行します。 

イベント: 空き領域が変更された場合、空き領域に最低 1GB の変更があった場合にタス クを実行する。 

条件: 前回のバックアップからの経過時間、前回のバックアップからの経過時間: 12 時間 ごと。 

タスクの開始条件: 条件が満たされるまで待機する。 

結果は次のようになります。 

(1)前回のバックアップが正常に完了してから 12 時間が経過する前に、空き領域が 1GB 以上 変更されたとき、スケジューラは 12 時間が経過するまで待機してから、タスクを開始します。 

(2)前回のバックアップが正常に完了してから 12 時間が経過した後で、空き領域が 1GB 以上 変更されたとき、バックアップ タスクは即座に開始されます。 

(3)空き領域が 1GB 以上変更されなかった場合、タスクは開始されません。必要な場合は、

[バックアップの計画およびタスク]ビューで、バックアップを手動で開始することができます。 

 

ドキュメント内 Acronis® Backup & Recovery ™ 10 Server for Windows (ページ 115-120)