2. Acronis Backup & Recovery 10 について
2.8. ダイナミック ボリュームのバックアップ (Windows)
40 Copyright © Acronis, Inc., 2000-2009 統合によって作成されるバックアップには、常に最大限の圧縮が適用されます。つまり、
統合によって繰り返されるクリーンアップの結果として、アーカイブ内のすべてのバック アップに最大限の圧縮が適用される可能性があります。
運用例
ストレージ デバイスの容量、設定する制限のパラメータ、およびクリーンアップの頻度の間 でバランスを取ってください。保持ルールのロジックは、ストレージ デバイスの容量が、平均 的なバックアップのサイズよりずっと大きく、アーカイブの最大サイズがストレージの物理 容量には近づかず、適正な予備領域が残されることを前提としています。このため、クリー ンアップ タスクを実行する間の期間に発生する可能性のあるアーカイブ サイズの超過は、
ビジネス プロセスにとっては重要ではありません。クリーンアップの実行頻度が少ないほど、
指定の期間より長く存続するバックアップの保存に必要な領域が増加します。
[格納域]『ページ参照 95』ページには、各格納域で使用できる空き領域に関する情報が表 示されます。ときどきこのページを確認するようにしてください。空き領域(実際にはストレー ジ デバイスの空き領域)が 0 に近づく場合は、その格納域にある一部またはすべてのアーカ イブに対する制限を厳しくすることが必要になる場合があります。
Copyright © Acronis, Inc., 2000-2009 41 コマンド ラインの例
trueimagecmd /create /partition:DYN1,DYN2 /asz
このコマンドは、DYN1 ボリュームと DYN2 ボリュームを Acronis セキュア ゾーンに バックアップします。
trueimagecmd /create /harddisk:DYN /asz
このコマンドは、システム内のすべてのダイナミック ボリュームを Acronis セキュア ゾーンにバックアップします。
ベーシック GPT ボリュームのブート コードのバックアップまたは復元は行われません。
ダイナミック ボリュームの復元
ダイナミック ボリュームは次の場所に復元できます。
• 任意の種類の既存ボリューム
• ディスク グループの未割り当て領域
• ベーシック ディスクの未割り当て領域 既存のボリュームへの復元
ダイナミック ボリュームを既存のボリュームに復元すると、復元先のボリューム(ベー シックまたはダイナミック)のデータはバックアップの内容で上書きされます。復元先の ボリュームの種類(ベーシック、シンプル/スパン、ストライプ、ミラー、RAID 0+1、RAID 5) は変更されません。復元先のボリュームは、バックアップの内容を収容できる十分なサイ ズを持っている必要があります。
ディスク グループの未割り当て領域への復元
ダイナミック ボリュームをディスク グループの未割り当て領域に復元すると、復元元の ボリュームの種類と内容の両方が復元されます。未割り当て領域は、バックアップの内容 を収容する十分なサイズを持っている必要があります。未割り当て領域をディスク間に分 散する方法も重要です。
例
ストライプ ボリュームでは、各ディスク上で均等な領域を消費します。
30GB のストライプ ボリュームを、2 つのディスクから構成されるディスク グルー
プに復元するとします。各ディスクには、いくつかのボリュームと一定量の未割り当 て領域があります。未割り当て領域の合計サイズは 40GB です。未割り当て領域が ディスク間に均等(20GB と 20GB)に分散しているときは、復元の結果は必ずストライ プ ボリュームになります。
ディスクの 1 つに 10GB、もう 1 つに 30GB の未割り当て領域があるときは、復元の 結果は復元されるデータのサイズによって異なります。
o データのサイズが 20GB 未満のときは、1 つのディスクで 10GB 保持できるので、もう 1 つで残りの 10GB を保持します。このように、両方のディスクにストライプ ボリュー ムが作成され、2 番目のディスクの 20GB は未割り当てのままになります。
42 Copyright © Acronis, Inc., 2000-2009 o データのサイズが 20GB を超えるときは、データは 2 つのディスクに均等に分散で きませんが、1 つのシンプル ボリュームに収容できます。そこで、すべてのデータを 収容するシンプル ボリュームが 2 番目のディスクに作成されます。最初のディスク はそのままになります。
バックアップ元(ソース):
復元先: ダイナミック ボ リューム
ベーシック MBR ボリューム
ベーシック GPT ボリューム ダイナミック ボリューム ダイナミック
ボリューム ターゲットと同じ
種類
ダイナミック ボリューム ターゲットと同
じ種類
ダイナミック ボリューム ターゲットと同じ
種類 未割り当て領域(ディスク グループ) ダイナミック
ボリューム ソースと同じ種類
ダイナミック ボリューム
シンプル
なし
ベーシック MBR ボリューム ベーシック MBR ボリューム
ベーシック MBR ボリューム
ベーシック MBR ボリューム ベーシック GPT ボリューム ベーシック GPT
ボリューム
ベーシック GPT ボリューム
ベーシック GPT ボリューム 未割り当て領域(ベーシック MBR
ディスク) ベーシック MBR ボリューム
ベーシック MBR ボリューム
ベーシック MBR ボリューム 未割り当て領域(ベーシック GPT
ディスク) ベーシック GPT ボリューム
ベーシック GPT ボリューム
ベーシック GPT ボリューム
復元時のボリュームの移動とサイズ変更
復元結果のベーシック ボリューム(MBR と GPT)は、復元時にサイズを変更したり、ディ スク上のボリュームの場所を変更したりすることができます。復元結果のダイナミック ボリュームは、移動やサイズ変更を行うことができません。
ディスク グループとボリュームの準備
ダイナミック ボリュームをベア メタル状態のディスクに復元するには、復元先のハードウェ ア上にディスク グループを作成しておく必要があります。
状況によっては、既存のディスク グループに未割り当て領域を作成するか、増やす必要もあり ます。これを実行するには、ボリュームを削除するか、ベーシック ディスクをダイナミック ディスクに変換します。
Copyright © Acronis, Inc., 2000-2009 43 復元先のボリュームの種類(ベーシック、シンプル/スパン、ストライプ、ミラー、RAID 0+1、
RAID 5)の変更が必要になる場合があります。変更するには、ターゲット ボリュームを削除し、
未割り当てになった領域に新しいボリュームを作成します。
Acronis Backup & Recovery 10 に含まれる便利なディスク管理ユーティリティを使用すると、前 述の処理をオペレーティング システムおよびベア メタル状態のディスクの両方で実行でき ます。Acronis Disk Director Lite の詳細については、「ディスクの管理『ページ参照 206』」を ご参照ください。