6. 直接管理
6.2. バックアップ計画の作成
6.2.9. バックアップ スキーム
次の使用可能なバックアップ スキームのいずれかを選択します。
• [今すぐバックアップ] ‐ 手動で開始するためのバックアップ タスクを作成し、作成後 すぐにタスクを実行します。
• [後でバックアップ] ‐ 手動で開始するためのバックアップ タスクを作成するか、将来 1 回だけ実行するタスクをスケジュールします。
• [シンプル] ‐ データのバックアップの実行時期と実行間隔をスケジュールし、保持の ルールを指定します。
• [GFS(Grandfather‐Father‐Son)] ‐ Grandfather‐Father‐Son(祖父–父–息子)のバックアップ ス キームを使用します。このスキームでは、1 日に 2 回以上データのバックアップを行う ことはできません。日単位のバックアップを実行する曜日を設定し、それらの日の中から 週単位または月単位のバックアップの日を選択します。次に、日単位(「Son」と呼ばれま す)、週単位(「Father」と呼ばれます)、月単位(「Grandfather」と呼ばれます)のバックアッ プの保存期間を設定します。期限切れになったバックアップは自動的に削除されます。
• [ハノイの塔] ‐ ハノイの塔バックアップ スキームを使用します。バックアップ(セッ ション)の実行時期と実行間隔をスケジュールし、バックアップ レベル数(最大 16)を選択 します。このスキームでは、1 日に複数回データをバックアップすることができます。バッ クアップ スケジュールを設定し、バックアップ レベルを選択することによって、ロール バック期間(いつでも戻ることができる保証されたセッション数)が自動的に取得されます。
自動クリーンアップ メカニズムは、期限切れになったバックアップを削除し、各レベル の最新のバックアップを保持することによって必要なロールバック期間を維持します。
• [カスタム] ‐ カスタム スキームを作成して、会社に最適なバックアップ戦略を自由に 設定することができます。異なるバックアップの種類に対する複数のスケジュールの指定、
条件の追加、保持のルールの指定を行うことができます。
6.2.9.1. 「今すぐバックアップ」スキーム
「今すぐバックアップ」スキームでは、ページの下部にある[OK]ボタンをクリックするとす ぐにバックアップが実行されます。
[バックアップの種類]フィールドで、完全バックアップ、増分バックアップまたは差分バッ クアップ『ページ参照 25』のどれを作成するかを選択します。
6.2.9.2. 「後でバックアップ」スキーム
「後でバックアップ」スキームでは、指定した日時にバックアップが 1 回だけ実行されます。
次の項目に適切な値を指定します。
バックアップの 種類
完全、増分、または差分のいずれかのバックアップの種類を選択します。アー カイブ内に完全バックアップがない場合は、選択に関係なく完全バックアップ が作成されます。
日付と時刻 バックアップを開始する日時を指定します。
148 Copyright © Acronis, Inc., 2000-2009 タスクを手動で開
始する
バックアップ タスクをスケジュールする必要がなく後で手動で開始する場合 は、このチェックボックスをオンにします。
6.2.9.3. 「シンプル」スキーム
シンプル バックアップ スキームでは、データのバックアップの実行時期と実行間隔のみを スケジュールし、保持のルールを設定します。最初は完全バックアップが作成されます。次 のバックアップは増分になります。
シンプル バックアップ スキームを設定するには、次の項目に適切な値を指定します。
バックアップ バックアップ スケジュール(データのバックアップの実行時期と実行間隔)を設定 します。
スケジュールの設定の詳細については、「スケジュール『ページ参照 104』」をご 参照ください。
保持のルール シンプル スキームでは、1 つの保持ルール『ページ参照 37』のみを使用できます。
バックアップの保存期間を設定します。
6.2.9.4. 「GFS(Grandfather-Father-Son」スキーム 概要
• 日単位の増分バックアップ、週単位の差分バックアップ、月単位の完全バックアップ
• 週単位および月単位のバックアップのカスタム日付
• 各種類のバックアップのカスタム保存期間
説明
日単位(D)、週単位(W)、および月単位(M)の一連のバックアップを定期的に生成するバックアッ プ計画を設定すると仮定します。通常は次のような方法でこれを実行します。次の表に、2 か 月間のこの計画の例を示します。
月 火 水 木 金 土 日
1/1 — 1/7 D D D D W ‐ ‐
1/8 — 1/14 D D D D W ‐ ‐
1/15 — 1/21 D D D D W ‐ ‐
1/22 — 1/28 D D D D M ‐ ‐
1/29 — 2/4 D D D D W ‐ ‐
2/5 — 2/11 D D D D W ‐ ‐
2/12 — 2/18 D D D D W ‐ ‐
Copyright © Acronis, Inc., 2000-2009 149
2/19 — 2/25 D D D D M ‐ ‐
2/26 — 3/4 D D D D W ‐ ‐
日単位のバックアップは、金曜日を除くすべての平日に実行され、金曜日には週単位および 月単位のバックアップが実行されます。月単位のバックアップは毎月第 4 金曜日に実行され、
週単位のバックアップは他のすべての金曜日に実行されます。
• 月単位(Grandfather)のバックアップは完全バックアップ。
• 週単位(Father)のバックアップは差分。
• 日単位(Son)のバックアップは増分。
パラメータ
GFS(Grandfather‐Father‐Son)スキームでは、次のパラメータを設定できます。
バックアップの 開始時刻:
バックアップを開始する時刻を指定します。デフォルト値は午後 12 時です。
バックアップの 実行日:
バックアップを実行する日付を指定します。デフォルト値は平日 です。
週単位/月単位: [バックアップの実行日]フィールドで選択した日のうちどの日を 週単位または月単位のバックアップ用に予約するかを指定します。
月単位のバックアップは毎月 4 番目のその曜日に実行されます。
デフォルト値は金曜日です。
バックアップの 保存期間:
バックアップをアーカイブ内に保存する期間を指定します。期間 は、時間、日、週、月、年で設定できます。月単位のバックアッ プでは、無期限に保存する場合は[無期限に保持]を選択するこ ともできます。
各バックアップの種類のデフォルト値は次のとおりです。
日単位: 1 週間(推奨される最小値)
週単位: 1 か月間(バックアップの保存期間 1 か月は 4 週間と同 じです)
月単位: 無期限
週単位のバックアップの保存期間は日単位のバックアップより長 くする必要があり、月単位のバックアップの保存期間は週単位の バックアップの保存期間より長くする必要があります。
日単位のバックアップの保存期間を 1 週間以上に設定すること をお勧めします。
150 Copyright © Acronis, Inc., 2000-2009 常に、バックアップは、そのバックアップに直接依存しているすべてのバックアップも削除対象になる まで削除されません。このため、有効期限が数日経過した週単位または月単位のバックアップがアーカ イブ内に残っている場合があります。
スケジュールによって最初に日単位または週単位のバックアップが開始される場合は、代わりに完全 バックアップが作成されます。
例
先週の各曜日、先月の各週
多くのユーザーが役立つと考える GFS バックアップ スキームについて考えてみましょう。
• 週末を含む毎日ファイルをバックアップする。
• 過去 7 日間の任意の日付のファイルを復元できる。
• 先月の週単位のバックアップにアクセスできる。
• 月単位のバックアップを無期限に保存する。
バックアップ スキームのパラメータを次のように設定できます。
• バックアップの開始時刻: 午後 11:00
• バックアップの実行日: 毎日
• 週単位/月単位: 土曜日(例)
• バックアップの保存期間:
o 日単位: 1 週間
o 週単位: 1 か月
o 月単位: 無期限
結果として、日単位、週単位、月単位のバックアップのアーカイブが作成されます。日単位 のバックアップは作成後 7 日間使用できます。たとえば、1 月 1 日(日曜日)の日単位のバッ クアップは次の 1 月 8 日(日曜日)まで使用できます。1 月 7 日(土曜日)の最初の週単位の バックアップは、2 月 7 日までシステムに保存されます。月単位のバックアップは削除され ません。
ストレージの制限
大きなアーカイブを保存するために膨大なサイズの格納域を用意したくない場合は、バック アップの保存期間が短くなるように GFS スキームを設定し、同時に不測のデータ損失が発生 した場合に情報を復元できるようにすることができます。
次のような要件があると仮定します。
• 各平日の最後にバックアップを実行する。
• 誤って削除されたかまたは不注意で変更されたファイルを、比較的早期に見つかった場合 に復元できる。
• 週単位のバックアップに作成後 10 日間アクセスできる。
• 月単位のバックアップを半年間保存する。
Copyright © Acronis, Inc., 2000-2009 151 バックアップ スキームのパラメータを次のように設定できます。
• バックアップの開始時刻: 午後 6:00
• バックアップの実行日: 平日
• 週単位/月単位: 金曜日
• バックアップの保存期間:
o 日単位: 1 週間
o 週単位: 10 日
o 月単位: 6 か月
このスキームを使用すると、破損したファイルの以前のバージョンを日単位のバックアップ から 1 週間にわたり復元でき、週単位のバックアップに 10 日間アクセスできます。それぞ れの月単位の完全バックアップは、作成日から 6 か月間使用できます。
作業スケジュール
非常勤の会計コンサルタントとして、火曜日と木曜日に会社で作業をしているとします。こ れらの日には、自分のラップトップ コンピュータで会計文書や財務諸表の変更、スプレッド シートの更新などを行います。このデータをバックアップするために、次の作業を行います。
• 火曜日と木曜日に行った財務諸表やスプレッドシートなどに対する変更の追跡(日単位の 増分バックアップ)。
• 先月以降のファイルの変更に関する週単位の要約の作成(金曜日の週単位の差分バック アップ)。
• 月単位のファイルの完全バックアップ。
また、日単位のバックアップを含め、最近 6 か月のすべてのバックアップにアクセスできる ようにします。
このような目的には、次の GFS スキームが適しています。
• バックアップの開始時刻: 午後 11 時 30 分
• バックアップの実行日: 火曜日、木曜日、金曜日
• 週単位/月単位: 金曜日
• バックアップの保存期間:
o 日単位: 6 か月
o 週単位: 6 か月
o 月単位: 5 年
これで、火曜日と木曜日に日単位の増分バックアップが作成され、金曜日は週単位と月単位 のバックアップが実行されます。[週単位/月単位]フィールドで[金曜日]を選択するには、
まず[バックアップの実行日]フィールドでその曜日を選択しておく必要があります。
このようなアーカイブを作成すると、作業の最初の日と最後の日の会計文書の比較、すべて の文書の 5 年間にわたる履歴の保持などを行うことができます。