4th Dimension 2004 では、3D ボタンファミリーに対して利用できる機能が増えています。
この変更は、次の 3 つのタイプの 3D ボタンに関連しています。
「3 ステート」プロパティ 3 ステート
■ 3D ボタン
■ 3D ラジオボタン
■ 3D チェックボックス
これらの新機能により、さまざまな定義済スタイルを 3D ボタン(ベベルボタン、プッ シュボタンなど)に適用したり、あるいはポップアップメニューを関連付けることがで きます。
新しい「プロパティリスト」のプロパティを使用すると、数値タイプの 3D ボタンを利用 できます。
互換性に関する注意:ボタンスタイルの「バックグラウンドオフセット」が選択されて いると、大部分の新しいプロパティが利用できません。このスタイルは以前の 3D ボタン の動作に対応しており、変換後のデータベースの 3D ボタンに対してデフォルトとして選 択されています。
タイトル
この新しいプロパティを使用すると、ボタンにラベル(タイトル)を設定することがで きます。このラベルのフォントとスタイルは、「テキスト」テーマで定義します。 ¥ 記 号を使用して、ラベル内で強制的に改行することができます。
ラベルに ¥ 記号を挿入するには、 ¥¥ と入力します。
新しい 3D ボタンプロパティ
さらに、「タイトル表示」プロパティの選択を解除するとタイトルを隠すことができます。
この場合、アイコンは自動的にボタンの中央へ移されます。
ボタンスタイル
このプロパティを使用すると、ボタンの全般的な外観を設定することができます。また、
スタイルは、特定オプションの有効性にも関与します。次のスタイルを使用することが できます。
■なし(デフォルト値)
Windows Mac OS
なし スタイルが指定された 3D ボタンは、透明ボタンと同じです。つまり、ボタンの 強調表示 が行われません。ただし、新しい 3D ボタンのオプションは利用できます。
Mac OS 上では、リンクしたポップアップメニューを示す三角形を表示できません。
■バックグラウンドオフセット
Windows Mac OS
このスタイルは、以前のバージョンの 4th Dimension で使用された 3D ボタンに対応してい ます。変換後のデータベースの 3D ボタンには、このスタイルがデフォルトとして設定さ れています。「バックグラウンドオフセット」スタイルを選択すると、新しいオプション は一切利用できません。
■プッシュボタン
Windows Mac OS
「プッシュボタン」スタイルが指定された 3D ボタンは、標準のシステムボタンとして表 示されます。また、このスタイルには「ポップアップメニュー」プロパティ以外の新し い 3D ボタンオプションも利用できます。
■ツールバーボタン
3D ボタンのこのスタイルは、主としてツールバーの統合を目的としています。
Windows 上では、マウスのロールオーバー時にボタンが強調表示されます。「ポップアッ プメニュー」プロパティを使用すると、ボタンの右側中央に三角形が表示されます。
Mac OS 上では、ボタンは強調表示されません。「ポップアップメニュー」プロパティを使 用すると、ボタンの右下部分に三角形が表示されます。
■カスタム
Windows Mac OS
この 3D ボタンスタイルは、カスタマイズしたバックグラウンドピクチャに対応し、さま ざまな追加パラメータを管理することができます(アイコンやマージンのオフセット)。
詳細については、後述の「カスタム 3D ボタン」の節を参照してください。
このスタイルには、「ポップアップメニュー」プロパティ以外の新しい 3D ボタンオプ ションを利用することができます。
■円
Windows Mac OS
Mac OS X では、「円」スタイルが指定された 3D ボタンは円形のシステムボタンとして表 示されます。円に対し 2 種類の規定スタイルが利用できますが、これはフォーム上のボタ ンのサイズによって決まります。
また、このスタイルには、「ポップアップメニュー」プロパティ以外の新しい 3D ボタン オプションを利用することができます。
Windows において、このボタンスタイルは「なし」スタイルと同じです(背景にある円 は考慮されない)。
■スモールシステムスクエア
このスタイルには、「ポップアップメニュー」プロパティ以外の新しい 3D ボタンオプ ションを利用することができます。
Windows において、このボタンスタイルは「なし」スタイルと同じです(背景にあるス クエアは考慮されない)。
■Office XP
Windows Mac OS
「Office XP」スタイルが指定された 3D ボタンには、次のような特徴があります。
■ 強調表示と背景のカラーはシステムカラーに基づいています。
■ Windows で使用する場合、その強調表示はマウスのロールオーバー時にのみ行われ ます。
このスタイルには、新しい 3D ボタンオプションを利用することができます。
■ベベル
Windows Mac OS
Mac OS 上で、「ベベル」ボタンは標準のシステムボタンとして表示されます。このボタン には、「ポップアップメニュー」プロパティを含め、新しい 3D ボタンオプションを利用 することができます。
Windows において、このボタンスタイルは「ツールバーボタン」スタイルと同じですが、
ポップアップメニューが関連付けられていることを示す三角形がボタンの右下に表示さ れる点だけが異なります。
■角の丸いベベル
Windows Mac OS
Mac OS において、「角の丸いベベル」ボタンは「ベベル」ボタンと同じですが、強調表示 されると丸みを帯びた形になる点が異なります。
Windows において、このボタンスタイルは「ベベル」スタイルと同じです。
3D ボタンにアイコンを追加する
3D ボタンスタイルにアイコンを追加することができます(「バックグラウンドオフセット」
スタイルを除く)。
関連付けたアイコンの管理は、複数のプロパティ(ピクチャソース、ピクチャ名/ID、ア イコンオフセット)を用いて行います。
■ピクチャソース
ピクチャボタンと同様に、3D ボタンのアイコンは異なる 3 種類のソース(変数、ピク チャライブラリ、リソースファイル)から参照します。ソースを設定した後、「ピク チャ名/ID」プロパティにピクチャの名前または番号を指定することができます。
■ピクチャ名/ID
ピクチャソースの設定後、このエリアにピクチャの名前(ピクチャが変数またはピク チャライブラリに存在する場合)、または番号(ピクチャがピクチャライブラリまたは リソースファイルに存在する場合)を入力します。
3D ボタンピクチャを追加したくない場合は、このプロパティに 0 を渡します。
■フレーム
ピクチャは、その参照先とは関係なく、4 つの個別の縦のエリアを納めなければなりま せん。これは 4th Dimension がボタンの標準的な 4 つの状態(アクティブ、ヘルド、
ロールオーバー、無効)を表わすために使われます。
例として、4th Dimension のフォームで使用されるピクチャを次に示します。
注:このエディタにおいて、ピクチャライブラリのピクチャは フレーム に納める 必要はありません。
■ピクチャ位置
デフォルトして、ピクチャはボタンの中央に置かれます。ボタンにもラベルがある場 アイコン
アクティブ クリック ロールオーバー 無効
また、「アイコン表示」オプションの選択を解除すると、アイコンを隠すことができま す。この場合、テキストは自動的にボタンの中央に配置されます。
タイトル/ピクチャ位置
このプロパティを使用し、関連するアイコンとの関係でボタンタイトルの相対的位置を 変更することができます。ボタンにタイトル(関連ピクチャなし)またはピクチャ(タ イトルなし)だけが含まれている場合、このプロパティは無効です。
3D ボタンにタイトルとピクチャが含まれる場合、デフォルトとしてテキストはピクチャ の下部に置かれます。
このプロパティの各種オプションの結果を次に示します。
■左:テキストはアイコンの左側に置かれます。ボタンの内容は右揃えされます。
■上:テキストはアイコンの上側に置かれます。ボタンの内容は中央揃えされます。
■右:テキストはアイコンの右側に置かれます。ボタンの内容は左揃えされます。
■下:テキストはアイコンの下側に置かれます。ボタンの内容は中央揃えされます。
■中央:アイコンのテキストはボタンの縦と横に中央揃えされます。例えば、アイコン に納められたテキストの場合に、このパラメータが役立ちます。
ポップアップメニュー
この新しいプロパティを使用し、3D ボタン内に三角形として表われるシンボルを表示す ることができます。このシンボルは、ポップアップメニューが付属することを示します。
このシンボルの外観と位置は、ボタンのスタイルと現在のプラットフォームによって変 わります。「ポップアップメニュー」プロパティに対応する 3D ボタンのスタイルは次の 通りです。
■ なし
■ ツールバーボタン
■ ベベル
■ 角の丸いベベル
■ Office XP
ポップアップメニューが存在することを示すシンボル