• 検索結果がありません。

バックアップファイルの設定

ドキュメント内 4th Dimension 2004 (ページ 194-199)

バックアップ中に問題が発生した場合

バックアップが正常に実行されない場合があります。バックアップが不成功に終わる原 因としては、ユーザによる中断、同封ファイルが見つからない、保存先のディスクのト ラブル、不完全なトランザクションなど、いくつか存在します。4th  Dimension は原因に 応じて問題に対処します。

すべての場合において、前回のバックアップのステータス(成功または不成功)は、「環 境設定」の「バックアップ/設定」ページや 4D  Server のウインドウ、バックアップログ に表示されます(後述の「最後のバックアップ情報」を参照)。

■ユーザによる中断:進捗ダイアログボックスの「中止」ボタンを使用し、いつでも バックアップを中断することができます。この場合、各項目のコピーが中止されてエ ラーが生成されます。このエラーは「On  Backup  Shutdown」データベースメソッドで 遮ることができます。

■同封ファイルが見つからない:同封ファイルが見つからない場合、4th  Dimension は バックアップを部分的に実行し(データベースファイルおよび使用可能な同封ファイ ルのバックアップ)、エラーを返します。

■バックアップ不可能(ディスクフル、書き込み防止、ディスクが見つからない、ディ スク障害、不完全なトランザクション、定期的な自動バックアップの際にデータベー スが起動されていない、など)

■ 初回エラーの場合、4th  Dimension は二回目のバックアップの実行を試みます。2 回 のバックアップ間の待機時間は、「環境設定」の「バックアップ」ページで指定し ます(後述の「バックアップ失敗時」を参照)。

■ 再試行に失敗した場合、システムの警告ダイアログボックスが表示されてエラーが 生成されます。このエラーは「On  Backup  Shutdown」データベースメソッドで遮る ことができます。

■ 不完全なトランザクションやインデックス付けのために中断されたバックアップ は、特定のメカニズムを用いて処理されます(後述の「トランザクションまたはイ ンデックス操作中の時」の節を参照)。

4D Server :これらのパラメータは、4D Server マシン上でのみ設定することができます。

これらのパラメータは、4th  Dimension アプリケーションによって開かれたデータベース ごとに異なります。

バックアップの内容

このエリアを使用し、次回バックアップ時にコピーするファイルやフォルダを指定する ことができます。

このエリアの上部には、4th  Dimension データベースの各ファイルが記載され、現在のサ イズがそれぞれ示されます。対応するオプションをチェックし、各ファイルがバック アップに組み込まれるように設定しなくてはなりません。グレー表示されたオプション は、対応するファイルがデータベースで使用できないことを表わします。バックアップ のスケジュール、戦略上の利点、サイズなどの条件に応じて、目的の 4th  Dimension ファ イルを選択することができます。ファイルは必要ありません。

エリアの下部分には、バックアップ内の同封ファイルのフルアクセスパスが一覧表示さ れます。

■データファイル:データベースのデータファイル

データベースが複数のセグメントに分かれている場合、1 番目のセグメントの名前とサ イズだけが表示されます。もちろん、すべてのセグメントがバックアップされます。

このオプションを選択すると、データベースのカレントログファイルが存在すれば、

それがデータと一緒にバックアップされます。バックアップにより、カレントログ ファイルのクローズとバックアップが行われ、その後、新しいログファイルが作成さ れます。これによりログファイルのサイズが大きくなりすぎることを避けられます。

ログファイルに関する詳細は、後述の「ログファイルの管理」の節を参照してくださ い。

■ストラクチャファイル:データベースのストラクチャファイル

データベースがコンパイルされて 4D  Engine が組み込まれている場合、このオプション を使用して「.exe」ファイル(Windows)やパッケージ(Mac  OS)をバックアップす ることができます。

■ユーザストラクチャファイル:カスタマイズされたユーザフォームを含むデータベー スのユーザストラクチャです。このファイルに関する詳細は、後述の「ユーザフォー ム」の節を参照してください。

■同封ファイル:このエリアを使用して、データベースと一緒にバックアップされる一 連のファイルやフォルダを指定することができます。これらのファイルはいずれのタ イプでも構いません(ドキュメント、プラグインテンプレート、ラベル、レポート、

ピクチャなど)。

個々のファイルまたは、全内容がバックアップされるフォルダのいずれかを設定でき ます。同封する各項目は、そのフルアクセスパスとともに「同封」エリアに一覧表示 されます。

■フォルダの追加:このボタンをクリックすると、4th  Dimension よりダイアログボッ クスが表示され、バックアップに追加するフォルダを選択することができます。復 元の際に、フォルダはその内部ストラクチャとともに復旧されます。データベース ファイルを含むフォルダを除き、マシンに接続されたあらゆるフォルダやボリュー ムを選択することができます。

■追加:このボタンをクリックすると、4th  Dimension よりダイアログボックスが表示 され、バックアップに追加するファイルを選択することができます。データベース ファイルを同封ファイルとして選ぶことはできません。

■削除:このボタンにより、選択したファイルを同封ファイル一覧から削除すること ができます。

注:バックアップを実行する際に、いくつかのファイルが利用できない可能性もありま す(名前やアクセスパスの変更、ボリュームに空きがないなど)。この場合、不足ファイ ル抜きでバックアップが実行され、エラーが生成されます。このエラーは「On  Backup Shutdown」データベースメソッドで遮ることができます。また、エラーはバックアップ ログにも残されます。

バックアップファイル保存先

このエリアには、バックアップファイルとログファイル(該当する場合)を保存する場 所を指定します。

4th  Dimension は、バックアップファイルおよびバックアップログファイルという 2 種類の バックアップファイルを生成します。バックアップファイルは、次の 2 つの理由において 特別です。

■ バックアップファイルには複数のファイルを納めることができます(ストラクチャ、

データ、同封ファイルなど)。

■ これらのファイルは、内部検証メカニズムを用いて保護されています(上級バック アップ設定を用いて指定)。

デフォルトとして、4th  Dimension はこれらのファイルをデータベースのデータファイル と同じ階層に保存します。データベースやバックアップが格納されているドライブ上で ディスク障害が発生した場合に、データ損失の危険性を抑えるため、別のディスクボ リューム上の場所を設定することを強くお薦めします。

これらのファイルの保管場所を変更するには、「...」ボタンをクリックします。

選択用のダイアログボックスが表示され、バックアップを格納するフォルダやディスク を選択することができます。「使用済領域」と「空き領域」エリアが自動的に更新され、

選択したフォルダのディスク上の残存ディスク領域が示されます。

すべてのバックアップに対して十分な空き領域があることを確認してください。ディス ク容量不足のためバックアップが不成功に終わると、エラーが生成されます。このエ ラーは「On  Backup  Shutdown」データベースメソッドで遮ることができます。また、エ ラーは情報エリアやバックアップログに示されます。

バックアップファイル名

4th  Dimension は、特定の命名方式を用いてバックアップファイルの名前を設定し、自動 復元機能はこの命名方式に基づいて行われます。この命名方式を変更することはできま せん。

バックアップがセグメント化されている場合、4th Dimension は -xxxx のようにセグ メント番号を付加します。例えば、請求書データベースの 26 回目のバックアップの 3 番目のセグメントには、請求書[0026-0003].4BK という名前が付けられます。

セグメントに関する詳細は、後述の「アーカイブ」の節を参照してください。

■ ログファイルのバックアップには、 ログ名[xxxx].4BL という名前が付けられます。

「ログ名」はログファイル名であり、「xxxx」はバックアップの回数です(0 から開始)。 例えば、ログファイル「Log」の 13 回目のバックアップには、Log[0012].4BL という名 前が付けられます。

ログファイルのバックアップがセグメント化されている場合、4th Dimension は -xxxx のようにセグメント番号を付加します。例えば、ログファイル「Log」の 13 回目の バックアップの 2 番目のセグメントには、Log[0012-0002].4BL という名前が付けられま す。

セグメントに関する詳細は、後述の「アーカイブ」の節を参照してください。

ログファイルのバックアップは 0 から始まり、データベースファイルのバックアップは 1 から始まる点に注意してください。データベースファイルの最初のバックアップ(例え ば、backup[0001].4BK)の場合、ログファイルのバックアップの名前は log[0000]になりま す。ログファイルは、 空白 の状態から開始したデータファイルへの変更を表わし、空 のデータファイルにのみ統合されます。よって、例えば log[0025].4BL という名前のログ バックアップは、「25 回目と 26 回目のデータベースバックアップの間に実行された操作に 対応するログファイルの、26 回目のバックアップ」であるものと解釈しなくてはなりま せん。したがって、log[0025].4BL はバックアップ backup[0025].4BK に対応します。

注:バックアップの番号付け範囲は次の通りです。

・バックアップ: 1 〜 9999

・ログファイルのバックアップ: 0 〜 9998

・セグメント: 1 〜 9999

最後のバックアップ情報

「最後のバックアップ情報」には、データベースの前回のバックアップに関する情報が提 供されます。少なくとも 1 回のバックアップが実行されていれば、この情報が提示されま す。

■日付と時間:前回バックアップの日付と時間。

■ステータス:このエリアには、前回バックアップのエラーコードおよびそのコードの 説明が表示されます。バックアップが正常に実行された場合、コード 0(バックアップ 成功)が表示されます。

ドキュメント内 4th Dimension 2004 (ページ 194-199)