■ データベースのデータに関するバックトラッキング操作(処理の取り消し)を実行す る。
バックアップの開始
4th Dimension 2004 では、3 通りの方法でバックアップを開始することができます。
■ 手動による方法: 4th Dimension の「ファイル」メニュー(「ユーザ」モード)や 4D Server の「バックアップ...」コマンドを使用する。
■ 自動的に行う方法:アプリケーションの「環境設定」で設定されるスケジューラを使 用する。
■ プログラムによる方法:BACKUPコマンドを使用する。
4D Server :バックアップは、BACKUPコマンドを呼び出すメソッドを使用して 4D Client から手動で開始することができます。いかなる場合でも、このコマンドはサーバ上 で実行されます。
▼ 手動バックアップを実行するには、次の手順に従ってください。
1 4th Dimension の「ファイル」メニュー(「ユーザ」モード)または 4D Server におい て、「バックアップ...」コマンドを選択する。
バックアップウインドウが表示されます。
「設定」ボタンにより、バックアップの一般設定が表示されます(後述の「バックアッ プファイルの設定」の節を参照)。「キャンセル」ボタンはバックアップをキャンセル します。
2 「バックアップ」ボタンをクリックし、現在のパラメータを用いてバックアップを開
1 「バックアップ」環境設定の「スケジューラ」ページにおいて、バックアップのスケ ジュールを設定する。
ユーザが操作しなくても、バックアップはこのページで指定された時間に自動実行さ れます。
注:このダイアログボックスの使用に関する詳細は、後述の「定期的バックアップの 設定」の節を参照してください。
▼ 4th Dimension ランゲージを使用して定期的バックアップを実行するには、次の手順に 従ってください。
1 メソッドにおいて BACKUP コマンドを実行する。
現在のパラメータを用いてバックアップが開始します。
バックアッププロセスを処理するため、新しいデータベースメソッドである「On Backup Startup」および「On Backup Shutdown」を使用することができます。
この件に関する詳細は、後述の「バックアップ」の節を参照してください。
バックアップの実行
バックアップが開始されると、4th Dimension はバックアップの進捗状況を知らせるダイ アログボックスを表示します。
「中止」ボタンをクリックして、いつでもバックアップを中断することができます(後述 の「バックアップ中に問題が発生した場合」の節を参照)。
前回のバックアップの結果(成功または不成功)は、「環境設定」または 4D Server のメイ ンウインドウにある「バックアップ/設定」ページの「最後のバックアップ情報」エリ アに保管されます(後述の「最後のバックアップ情報」を参照)。また、この結果はデー タベースのバックアップジャーナルにも記録されます(後述の「バックアップジャーナ ル」の節を参照)。
バックアップ中にデータベースへアクセスする
バックアップの実行中、次の場合はデータベースへアクセスすることができます。
■スタンドアロン版の4th Dimensionの場合:データベースの読み込み、書き込みはとも にロックされ、すべてのプロセスが停止します。実行できるアクションはありません。
■4D Serverの場合:データベースへの書き込みだけがロックされます。クライアントマ
シンはデータを表示することができます。クライアントマシンからサーバへ追加、削 除、または変更のリクエストが送信されると、ウインドウが表示され、バックアップ が終了するまで待機するよう求められます。
データベースの保存後、ウインドウが閉じられてアクションが実行されます。処理中 のリクエストをキャンセルしてバックアップの終了を待たない場合は、「処理をキャン セル」ボタンをクリックしてください。
ただし、実行待機中のアクションがバックアップ前に開始されたメソッドのものであ る場合は、実行すべき残りの処理だけがキャンセルされてしまうので、このアクショ ンはキャンセルしないでください。
しかも、メソッドの一部が実行済みであるため、データベースにおいて論理上の不整 合が生じる可能性があります。
注:実行待機中のアクションがメソッドのものである場合に、ユーザが「処理をキャ ンセル」ボタンをクリックすると、4D Server はエラー-9976 を返します(データベー
バックアップ中に問題が発生した場合
バックアップが正常に実行されない場合があります。バックアップが不成功に終わる原 因としては、ユーザによる中断、同封ファイルが見つからない、保存先のディスクのト ラブル、不完全なトランザクションなど、いくつか存在します。4th Dimension は原因に 応じて問題に対処します。
すべての場合において、前回のバックアップのステータス(成功または不成功)は、「環 境設定」の「バックアップ/設定」ページや 4D Server のウインドウ、バックアップログ に表示されます(後述の「最後のバックアップ情報」を参照)。
■ユーザによる中断:進捗ダイアログボックスの「中止」ボタンを使用し、いつでも バックアップを中断することができます。この場合、各項目のコピーが中止されてエ ラーが生成されます。このエラーは「On Backup Shutdown」データベースメソッドで 遮ることができます。
■同封ファイルが見つからない:同封ファイルが見つからない場合、4th Dimension は バックアップを部分的に実行し(データベースファイルおよび使用可能な同封ファイ ルのバックアップ)、エラーを返します。
■バックアップ不可能(ディスクフル、書き込み防止、ディスクが見つからない、ディ スク障害、不完全なトランザクション、定期的な自動バックアップの際にデータベー スが起動されていない、など)
■ 初回エラーの場合、4th Dimension は二回目のバックアップの実行を試みます。2 回 のバックアップ間の待機時間は、「環境設定」の「バックアップ」ページで指定し ます(後述の「バックアップ失敗時」を参照)。
■ 再試行に失敗した場合、システムの警告ダイアログボックスが表示されてエラーが 生成されます。このエラーは「On Backup Shutdown」データベースメソッドで遮る ことができます。
■ 不完全なトランザクションやインデックス付けのために中断されたバックアップ は、特定のメカニズムを用いて処理されます(後述の「トランザクションまたはイ ンデックス操作中の時」の節を参照)。