4th Dimension 2004 では、「オブジェクトプロパティ」パレットが削除されています。この パレットの情報と機能はすべて、「プロパティリスト」において利用することができるた め、このパレットが不要になりました。
「オブジェクトプロパティ」パレット(4th Dimension 2003)
さらに、4th Dimension 2004 の「プロパティリスト」には新しい機能が提供され、選択リ スト内容の選択や並び替えを行えるようになります。また、コンテキスト表示とプロパ ティテーマのいずれかを選択することも可能です。
選択リストの設定
選択リストを使用し、プロパティを表示しようとするオブジェクトを選択することがで きます。
4th Dimension 2004 において、このリストは 3 つの部分に分かれており、ラインで区切ら れています。
■ フォーム名
■ ダイナミックオブジェクト(変数にリンク)
■ スタティックオブジェクト(変数へのリンクなし)
選択リスト
各ダイナミックオブジェクトに関し、このリストには変数名の後ろにオブジェクト名が 括弧で括られて表示されます(その逆も同様)。リストに関連付けられたメニューを使用 して、並び順を指定することができます。
コマンドは、最初に表示される名前のタイプを示します。
また、このリストの各パートの並び順を変更することもできます。デフォルトとして、
リストはアルファベット順にソートされています。関連付けられたメニューを使用し、
レベル順に従って並び替えを行うことも可能です(前面から背面へ)。
リストの左側にあるボタンを使用すると、リスト上の各オブジェクトを上から下へ順に 選択することができます。
プロパティ表示ページ
ページ選択タブを使用して、「プロパティリスト」に表示される情報を選択することがで きます。
ページ選択タブ
■ 最初のページである 「メイン」は、以前のバージョンの 4th Dimension の「プロパ ティリスト」と同様の機能があります。つまり、各種テーマ(データソース、座標や サイズ、イベントなど)を用いて、選択されたオブジェクトに関するあらゆる情報を 表示します。
その表示は前後関係に依存します。つまり、選択したオブジェクトのタイプに関係す るテーマやプロパティだけが表示されます。
また、特定のプロパティの表示内容は、他のプロパティの値に応じて動的に変更され ます。
■ 他の 6 つのページにはそれぞれ、選択したオブジェクトに関する特定情報が含まれて います。また、オブジェクトタイプに関わらず、各テーマのプロパティがすべて表示 され、関係のないプロパティはグレー表示されます。
このタブ機能により、特定オブジェクトのプロパティをより全般的に設定できるよう になります。次に、6 つのテーマページについて説明します。
■ 設定:オブジェクトの特性を定義するプロパティを含みます(タイプ、名前、
データソースなど)。
■ アクション:オブジェクトのダイナミック動作を定義するプロパティを含みます
(関連メソッド、ドラッグ&ドロップ、フォームイベント)。
■ サイズ:座標、サイズ、オブジェクトリサイズを定義するプロパティを含みます。
■ 値:入力可オブジェクトの編集や表示を定義するプロパティを含みます(入力可、
ショートカット、表示フォーマットなど)。
■ アピアランス:オブジェクトの外観を定義するプロパティを含みます。
■ 仕様:選択したオブジェクトタイプのプロパティを含みます(フィールドのヘル プメッセージ、アニメーションボタン、フォームの印刷設定など)。他のテーマ ページと異なり、そのオブジェクトと関係のないプロパティは表示されません。
南京錠アイコン
フォームに対して「ユーザ編集可」プロパティが適用されている場合、プロパティリス トには南京錠アイコンが表示され、ユーザがそのプロパティを変更可能かどうかを示し ます。
詳細については、後述の「ユーザフォーム」の節を参照してください。