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メモリキャッシュの管理

ドキュメント内 4th Dimension 2004 (ページ 58-61)

メインメモリについて:4th  Dimension  2004 では、Windows  XP や Mac  OS  X の標準に合わ せて、メインメモリの管理が最適化されています。今後、4th  Dimension が使用するメモ リはシステムにより自動的に割り当てられ、カスタマイズできなくなります。ただし、

使用するデータベースのメモリキャッシュはカスタマイズすることができます。

4th  Dimension  2004 では、メモリキャッシュの設定が変更されています。キャッシュ計算 モードは次の 2 種類です。

■ 強制 モード

■ 適応モード

強制モード

このモードでは、ユーザがデータベースのメモリキャッシュサイズを指定します。これ を行うには、「データ管理」ページ(「データベース」テーマ)の「アダプティブ(適応)

キャッシュの計算」オプションの選択を解除します。

すると、4th  Dimension により入力エリアが表示され、使用するメモリキャッシュを設定 できるようになります。さらに、物理メモリ(マシン上で使用可能な RAM)や、現在の キャッシュ、再起動後のキャッシュ(行った変更を反映)に関する情報が表示されます。

マシン資源の状況とは関係なく、入力するメモリキャッシュサイズが確保されます。

この設定は、一定の動作環境下、つまりメモリに関して異なるシステム上で利用できる ように、データベースが設計されている場合に使用されます。大抵の場合、適応キャッ シュの方がより高いパフォーマンスを得られます。

適応モード

このモードでは、設定された制限を考慮しながら、システムがメモリキャッシュの管理 を動的に行います。これにより、ほとんどの動作環境に適応し、高いパフォーマンスが 得られるメモリキャッシュが動作環境に割り当てられます。このモードに設定するには、

「アダプティブキャッシュの計算」オプションをチェックします。すると、4th  Dimension は複数の入力エリアを追加表示します。

これにより、設定したパラメータに応じてメモリキャッシュサイズが動的に計算されま す。デフォルトとして提示される値は、4th Dimension の標準的な使用に対応しています。

■予約する物理メモリ:システムおよび他のアプリケーション用に確保する RAM メモリ の割り当て。4th  Dimension と同じマシン上で他のアプリケーションが動作している場 合、最適化のためにこの値が増やされます。

■空きメモリ中キャッシュに使用する率:デフォルトとしてキャッシュに割当てる残り サイズ入力エリア

情報エリア

(物理メモリ - 予約する物理メモリ)×キャッシュに使用されたメモリの割合

適応モードにおけるメモリキャッシュのサイズは、アプリケーションとシステムの需要 に応じて動的に変化します。次の 2 つのオプションを使用して、制限を設定することがで きます。

■最大サイズ:動的にキャッシュに割り当てられるメモリ量の最大サイズ。最大サイズ は 2,000MB(2GB)を超えてはいけません。

■最小サイズ:動的にキャッシュに割り当てられるメモリ量の最小サイズ。最小サイズ は 4MB より小さくすることはできません。

注:各マシン上に配布されるデータベースの場合、事前にメモリ構成がわからないため、

この制限を設定しておくと特に役立ちます。その場合、設定した制限により、あらゆる 状況において最低限のパフォーマンスが保証されます。

次の図は、この動作を示したものです。

動的モードでの設定例

次の例は、さまざまなソフトウェアおよびメモリ設定において、動的キャッシュを使用 する利点を示しています。

■ 768MB の RAM を搭載したコンピュータで 1 つの 4D Server が動作する場合。

この場合、最大限のメモリキャッシュを割り当てるとよいでしょう。

■ 予約する物理メモリ =256MB

0 512 1024

メモリキャッシュの計算例 割り当てる物理メモリ = 256 MB

空きメモリ中キャッシュに使用する率 = 50%

最大サイズ = 1 GB最小サイズ = 128 MB

他のアプリケーション用に 確保されたメモリ

利用可能なメモリ

物理メモリ

デフォルトでキャッシュに割り当てられたメモリ

(= 利用可能なメモリのうち50%)

最小メモリキャッシュ(= 128MB)

最大メモリキャッシュ(= 1GB)

■ 利用可能なメモリからキャッシュに使用する率 =100%(4D  Server アプリケーション が 1 つしか動作していないため)

■ 最小サイズ =10MB、最大サイズ= 1GB(この設定において、これらの値は役立ちま せん)

デフォルトキャッシュサイズ:(768-256)× 100%=512MB

■ 前述の例と同じ設定で、そのコンピュータ上で 3 つの 4D  Server が動作する場合。それ ぞれのアプリケーションに対して同量のキャッシュを割り当てたいものとします。

この場合、各サーバに対して「利用可能なメモリからキャッシュに使用する率」を 33

%に設定する必要があります。

各アプリケーションのデフォルトキャッシュサイズ:(768-256)× 33%=170MB

■ 数種類の設定を使用して、広範に配布するための実行形式アプリケーションを作成す る場合。検証の結果、20MB から 100MB までのキャッシュを割り当てると、アプリ ケーションが最善の状態で動作することがわかったものとします。

■ 予約する物理メモリ =256MB

■ 利用可能なメモリからキャッシュに使用する率 =50%(他のアプリケーションから 利用できるメモリを残しておくため)

■ 最小サイズ =20MB、最大サイズ =100MB

256MB の RAM を搭載したマシンの場合、4th  Dimension は最小キャッシュサイズ

=20MB を使用します。

1GBMB の RAM を搭載したマシンの場合、4th  Dimension は最大キャッシュサイズ =100 MB を使用します。

384MB の RAM を搭載したマシンの場合、4th  Dimension は、(384-256)× 50%=64MB を 使用します。

ドキュメント内 4th Dimension 2004 (ページ 58-61)