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第4章 “Research-based”の中核をなす「保健科の教育実習」

4.4 教育実習の構造

図 4.1 は 「保 健科の教 育実 習の 構造 」で ある. 以下 少し 長く なる が,保 健科 の教 育実 習 の全 体の 構造 がよ く解か るよ うに,各局 面(Ⅰ~ Ⅶ)の内容 を具 体的 に述 べる こと にす る .

 局 面Ⅰ (全 員共 通の オリエ ンテ ーシ ョン )

こ こで は, 実習 の構 造,実 用的 な項 目, それ に関連 する 教育 活動 ,及 び実習 の目 標と 評価 を 明確 にさ せる .こ のオリ エン テー ショ ンか ら得ら れる 情報 によ って ,自ら の教 育実 習の 方 向 づけ が可 能に なる (例え ば, 自身 の教 育実 習での 学習 内容 を知 るこ とがで きる ).

 局 面Ⅱ (学 部学 科の 指導教 員と の話 合い )

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教 育実 習に は 10個の 一般 目標 が設 定さ れて いる. それ らを もと にし て,自 らの 学習 を支 え てい く独 自の 学習 目標を 設定 する .実 際の 授業と その 後の 観察 が始 まる前 まで に, ペア 教 育 実習 生と 学科 の指 導教員 との 面談 があ る. この面 談の 前ま でに 表 4.2の 「保 健科 の教 育 実 習計 画の 項目 e及び f」 に関 わる 自身 の学 習目標 と指 導に 関す る希 望をま とめ てお く必 要 が ある .

 局 面Ⅲ (学 校に 親し む(学 校現 場 ))

図 4.1 保 健 科の 教 育実 習 の 構 造

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第4章 “Research-based”の中核をなす「保健科の教育実習」

実 習受 け入 れ校 の指 導教諭 が, その 学校 の紹 介と説 明を する .こ こで は,そ の学 校で の教 育 文化 ,様 々な 状況 におけ る教 育上 の慣 習 (たと えば ,緊 急時 の対 応計画 ,守 秘義 務等 )の

取 り扱 い, その 学校 におけ る保 健科 の年 間指 導計画 につ いて の説 明を 受け, 生徒 の評 価方 法 を 話し 合う .そ の際 には指 導教 諭に 親し み, 実用的 (自 分の 実習 日時 はいつ か, どの 学年 の ど のク ラス を受 け持 つか等 の) 情報 を得 る.

 局 面Ⅳ (モ ニタ リン グ(観 察 ))

観 察す べき 授業 数は6回×45分 授業 であ る.前期中 等学 校で は,観察 時間の すべ てを 自分 の 実習 授業 の前 に終 えてお かな けれ ばな らな い.後 期中 等教 育以 上 (高校 ,及 び職 業専 門教 育 機関 )で は, 自ら の実習 授業 前に 4回×45 分授 業, 実習 授業 後に2 回×45分 授業 (い わ ゆ る「 事後 授業 」) を観察 する .

 局 面Ⅴ (教 える こと と指導 )

実 習授 業時 間は10回 ×45分 授 業で ,担当 する クラ スは ,そ の実 習 期 間中は 同じ クラ スと な る.教育 実習 生の 教師ペ アは 共同 で学 習指 導計画 を立 案し ,少 なく とも 2時間 は共 同で 授 業 を持 つ. 指導 はこ のペア と共 に受 ける .自 分のペ アが 授業 担当 の際 には, その 授業 を学 科 の 指導 教員 と一 緒に 観察し ,授 業後 の検 討会 (リフ レク ショ ン) に出 席する .

教 育 実 習 向 け に 設 定 さ れ て い る 一 般 目 標 は , 教 職 専 攻 者 自 身 の 目 標 が 設 定 さ れ

る こ と に よ っ て 機 能 す る も の で あ る .

保 健 科 の 指 導 案 で は 次 の 点 に つ い て 考 察 す る : e) 教 職 専 攻 者 自 身 の 学 習 目 標

f) 生 徒 , 及 び 受 け 入 れ 校 / 教 育 機 関 で の 指 導 教 諭 ら の 期 待 , 希 望 , 及 び 指 導 に

関 連 し て , ま た 生 徒 と 指 導 教 諭 と の 間 で 共 有 さ れ て い る 目 標 に つ い て 表 4.2 保 健 科 の教 育 実習 計 画 の 項 目e 及 び f

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表 4.3 の「 保健 科の教育 実習 計画 の項目a-d」は ,自 分の 実習 授業 開始前 に, 受け 入れ 校 の指 導教 諭に 面談 して確 認し てお く. この 実習授 業前 の指 導面 談を 受ける ため に, ペア 教 育 実習 生は 共同 で授 業の担 当す る範 囲の すべ てに関 わる 学習 指導 計画 (学 習目 標 ,主 題と な る 内容 ,授 業の 進め 方) を 作成 する .こ の全 体の学 習指 導計 画は ,学 科の指 導教 員に も提 出 す る.

こ の全 体の 学習 指導 計画を もと に, ペア 教育 実習生 は個 々の 授業 の詳 細な学 習指 導案 の内 容 を計 画す る. 全体 の学習 指導 をよ り詳 細に ,より 具体 的に 計画 すれ ばする ほど ,そ れを も

と にし た最 終的 な個 々の学 習指 導案 の内 容を より容 易に 作成 する こと ができ る. 高校 と職 業 専 門教 育機 関で は, 時間割 とし て連 続し た授 業配置 が多 い状 況の ため ,すべ ての 実習 授業 の

指 導 案 で は ,国 ,及 び そ の 学 校 の 指 導 要 領 ,ま た 教 え る 対 象 と な る 該 当 グ ル ー プ(子 ど も

や 若 者)の 視 点 か ら 教 育 内 容 を チ ェ ッ ク す る の が 望 ま し い .そ れ に 加 え て ,独 自 の 学 習 目 標

を 設 定 す べ き で あ る . 保 健 科 の 指 導 案 で は 以 下 の こ と に つ い て 表 現 さ れ て い な け れ ば な ら

な い :

a) 学 習 目 標 ,及 び 教 育 内 容 に お け る 生 徒 達 の 出 発 地 点 (生 徒 の 理 解 の 作 業 が ヒ ン ト を 与

え て く れ る の で , そ の 中 心 ポ イ ン ト を 要 領 よ く ま と め て 表 現 す る)

b) そ の 一 つ の 授 業 で の 目 標 (こ の 日 の 内 容 か ら 生 徒 が 何 を 学 ぶ べ き と 期 待 さ れ て い る

の か , ま た 全 体 と し て ど の よ う な 大 き な テ ー マ へ と 結 び つ け ら れ て い る の か)

c) 設 定 さ れ て い る 目 標 に 向 け て ど の よ う に し て 到 達 し よ う と す る の か( た と え ば ,方 法

論 的 解 決 法)

d) 学 習 評 価 を ど の よ う に 実 践 し て い く つ も り で あ る の か(そ の 評 価 は 学 び を 裏 付 け る も

の で あ る か)

表 4.3 保 健 科の 教 育実 習 計 画 の 項目a–d

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第4章 “Research-based”の中核をなす「保健科の教育実習」

学 習指 導計 画を ,そ の学校 での 新学 期が 始ま る前に 提出 する .そ れに よって 受け 入れ 校の 指 導 教諭 が事 前に コメ ントす るこ とが 可能 とな る.指 導教 諭が 学習 指導 計画を よく 理解 して 対 処 でき るよ うに ,十 分な余 裕を 持っ て提 出す る.

教 育哲 学で 取扱 う案 内は「 ガイ ドブッ ク」の 8ペー ジに 記さ れて いる( 本論 文で は分 析し て いな いの で今 後の 課題と する ).自 分の 実習 授業 開始 前ま でに ,自らの教 育哲 学を まと めた も のを ,受 け入 れ校 の指導 教諭 と学 科の 指導 教員に 提出 して おく .

実 習期 間中 は,学 科の 指導 教員 が,ペ ア教 育実 習生 の授 業を 少な くとも2 時 間,参観の た め に受 け入 れ校 を訪 問する .

受 け入 れ校 の指 導教 諭との 事前/事後 指導 は,日程的 に可 能な 範囲 で,各 実習 授業 の前 と後 に 行う .実 習授 業の 学習指 導案 に対 して の指 導の第 一責 任は 受け 入れ 校側に ある .し たが っ て ,実 際の 実習 授業 に関わ る課 題に 見合 った 十分な 指導 と支 援を 得よ うとす る場 合は ,実 習 生 自身 で不 安点 ・不 明点を 積極 的に 相談 する ことが 望ま しい .

実 習期 間の 終了 時に は,受 け入 れ校 の指 導教 員が実 習生 らに 実習 期間 の評価 結果 を書 面に て 提出 する .

 局 面Ⅵ (学 科の 指導 教員と のま とめ )

実 習授 業の 終了 後, ペア教 育実 習生 は学 科の 指導教 員と の評 価面 談を 持つ. そこ では ,実 習 で得 られ た成 果, 保健科 教師 とし ての 専門 職での 自身 の向 上, 将来 の学び ,ま た教 師と な っ た時 のこ とを 考慮 した上 での さら なる 向上 につな がる 改善 点等 を考 察する .実 習に 関す る す べて の課 題は ,教 育実習 の評 価面 談の 1週間 前ま でに ,電 子メ ール にて学 科の 指導 教員 宛 に 提出 する .

 局 面Ⅶ (フ ィー ドバ ック)

教 育実 習の 改善 のた めには ,学生か ら送 られ てくる フィ ード バッ クが 最重要 の資 料と なる . 教 育実 習終 了後 ,大 学のホ ーム ペー ジ Optimaか ら フィ ード バッ ク用 紙を得 て, 無記 名に て 記 載す る.フィ ード バック 用紙 の提 出期 限は ,秋期 の実 習生 が 12 月12日 ,春 期の 実習 生が

69 5月 8日 とな って いる.