第 5 章 中日間の文化差異と企業内コミュニケーションに関する事例検証
5.4 プレアンケート調査
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これらのインタビュー調査を通して、中日両国の社会文化の差異に関するものと中日 企業文化の差異に関するものに分け、分析を進める必要性があることを確認した。具体 的に、企業内の異文化交流を分析するために把握すべき項目として、行為(コミュニケ ーション)方式、考え方(異文化への対応姿勢)、管理方法、交流意識、交流ルート、
交流の雰囲気、交流の質などの 7 項目が挙げられる。
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社員はあまり重視しない
考え方
中国人社員は日本の管理文化への理解が不足 している
会社に対して、日中社員は考え方が一致しない 日本人社員は会社で優越感を持っている
会社内で年功序列を重視し、序列意識が強い 中国人社員は日本の管理文化に適応できる 中国人社員は日本文化に対する学習意欲があ る
管理方法
会社での昇進は難しい、上級管理者はほとんど 日本人である
日本人上司は問題を処理するとき、迅速でな い、定型化された感じである
会社内部の生産品質の管理は厳格で、製品を絶 えず改善する
会社で自分の長所を発揮できる
会社で中国人社員と日本人社員は同じ仕事を しても、給料は違い、その格差は大きい 会社での昇進は難しい、上級管理者はほとんど 日本人である
図表 5-6 中日異文化交流に関するアンケート項目
項目 質問
選択肢 賛成しない 未 確
定
賛成
交流意識
良い仕事をするためには、交流の維持が非常に 重要である
仕事中、日中社員は何れも相手との交流意欲を 持っている
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個人の場合でも、日中社員は何れも相手との交 流意欲を持っている
日中社員はよく一緒に議論する
問題が出ると、日中社員はできるだけ双方に迷 惑をかけないようにする
社員は価値ある意見の提出意欲を持っている 仕事中、解決できない問題があったら、日中社 員は積極的に上司と討論する意欲がある 仕事中、異なる意見があれば、社員は直ちに提 案し、また解決方法を相談する意欲がある
交流の雰 囲気
会社は社員に公式な交流方式、例えば、会議、
グループ討論などの方式を提供している 口頭での交流以外に、会社ではメール、書類報 告などの別の交流方式もある
会社のある交流制度は現実的意義を持つ(例え ば、意見箱や例会など)
社員は迅速に仕事に関する情報を了解できる 仕事中の情報について、社員はどんなルートを 経由して相手に伝えられるのか分かる
交流ルー ト
会社は社員の意見と考え方を理解しようと努 力する
会社は社員一人一人の意見を尊重する
上司と部下の関係は密接であり、仕事に関する 問題は自由に話せる
不公平な待遇があると、社員は上司に異議を述 べることができる
交流の質
社員の意見と不満は常に比較的満足させるよ うに解決できる
仕事中、出した考え方あるいは提出した報告が
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曲解された事例が少ない
上司の命令は常に迅速に、正確に実行できる 社員の意見と不満は常に比較的満足させるよ うに解決できる
仕事中、出した考え方あるいは提出した報告が 曲解された事例が少ない
5.4.2 プレアンケート調査の回答状況
アンケート回答者について説明する。158 部のアンケート調査票を配布した。その内訳 は 6 部が最高管理職レベル、21 部は中間管理職レベル、131 部は一般従業員レベルを対 象にしたものであった。回収した有効アンケート数は 158 で、回収比率は 100%であった
(図表 5-7)。
図表 5-7 アンケート回答者の内訳
会社 国籍 職員 全体
中国人 日本人 中間管理職 以上
現場従業員
小野田セメント 115 8 19 104 123
THK 35 0 8 27 35
合計 150 8 27 131 158