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ドイツの電気料金回帰分析結果

第 8 章 日本

参考表 4 ドイツの電気料金回帰分析結果

3.2. フランス 3.2.1. 家庭用電気料金

家庭用電気料金が、平均燃料費又は卸価格、電気事業設備の過剰度合いを見る変数としての設備率、操業 費等へ影響を与える物価水準の変化を見る変数としてのGDPデフレーターというパラメータに対して、ど ういう影響を受けるかという検証を行った。フランスでは資金調達に影響する変数である金利については世 界銀行のデータベースを用いたが対象期間のデータを得られなかったため、パラメータから除外している。

分析の対象とする電気料金は税抜きの料金を対象とした。

推計のための関数としては、以下の式1という形式を想定して回帰分析を行った。また、平均燃料費の代 わりに卸電力市場の卸価格を変数として式2の形式で回帰分析を行った。

家庭用電気料金=a+b1平均燃料費+b2設備率+b3GDPデフレーター・・・・・・・・・・・・・・・(式1)

家庭用電気料金=a+b1スポット価格+b2設備率+b3GDPデフレーター・・・・・・・・・・・・・(式2)

但し、回帰分析の結果、符合が逆になるケースや相関が低いケースもあることから、設備率及びGDPデ フレーターを除いた形でも式1・式2について回帰分析を行った。回帰分析の結果は参考表5に整理した。

式1の回帰式では、平均燃料費の係数が1.11~1.71と高い感応度が得られた。但し、家庭用電気料金に占 める平均燃料費の割合がごく僅かであることを考えると、この分析結果はあまり重視すべきではない可能性 もある。一方で式2の回帰式では卸価格の係数が-0.07~0.01 となり、卸価格に対する感応度はほとんど無 かった。参考図5が式1のケース・参考図6が式2のケースで前年からの電気料金変化額に対して、各パラ メータの影響度をグラフ化したものであるが、電気料金の変化に対して平均燃料費及び卸価格の関係性が非 常に低いことがわかる。

参考図 5 フランスの家庭用電気料金変化に対する各要素の影響度(式 1)

-0.4 -0.3 -0.2 -0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4

2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

平均燃料費 設備率 GDPデフレーター その他 電気料金 セント/kWh

(注)GDPデフレーターの係数の符号の推計結果が想定と逆であったことに留意

(出所)日本エネルギー経済研究所推計

参考図 6 フランスの家庭用電気料金変化に対する各要素の影響度(式 2

-0.5 -0.4 -0.3 -0.2 -0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

スポット価格 設備率 GDPデフレーター その他 電気料金 セント/kWh

(注)卸価格の係数の符号の推計結果が想定と逆であったことに留意

(出所)日本エネルギー経済研究所推計

3.2.2. 産業用電気料金

産業用電気料金が、平均燃料費、電気事業設備の過剰度合いを見る変数としての設備率、操業費等へ影響 を与える物価水準の変化を見る変数としてのGDPデフレーターというパラメータに対して、どういう影響 を受けるかという検証を行った。フランスでは資金調達に影響する変数である金利については世界銀行のデ ータベースを用いたが対象期間のデータを得られなかったため、パラメータから除外している。分析の対象 とする電気料金は税抜きの料金を対象とした。回帰分析の結果は参考表5に整理した。

推計のための関数としては、以下の式1という形式を想定して回帰分析を行った。また、卸電力市場のス ポット価格を平均燃料費の代わりに卸価格を変数として式2の形式で回帰分析を行った。

産業用電気料金=a+b1平均燃料費+b2設備率+b3GDPデフレーター・・・・・・・・・・・・・・・(式1)

産業用電気料金=a+b1卸価格+b2設備率+b3GDPデフレーター・・・・・・・・・・・・・・・・・(式2)

但し、回帰分析の結果、符合が逆になるケースや相関が低いケースもあることから、設備率及びGDPデ フレーターを除いた形でも式1・式2について回帰分析を行った。

式1の回帰式では、平均燃料費の係数が7.22~11.18と非常に高い感応度が得られた。但し、産業用電気 料金に占める平均燃料費の割合がごく僅かであることを考えると、この分析結果はあまり重視すべきではな い可能性もある。一方で式 2の回帰式では卸価格の係数が-0.29~0.07 となり、卸価格に対する感応度はほ とんど無かった。参考図7が式1のケース・参考図8が式2のケースで前年からの電気料金変化額に対して、

各パラメータの影響度をグラフ化したものであるが、電気料金の変化に対して平均燃料費及び卸価格の関係 性が非常に低いことがわかる。

参考図 7 フランスの産業電気料金変化に対する各要素の影響度(式 1

-0.8 -0.6 -0.4 -0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0

2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

平均燃料費 設備率 GDPデフレーター その他 電気料金 セント/kWh

(注)GDPデフレーターの係数の符号の推計結果が想定と逆であったことに留意

(出所)日本エネルギー経済研究所推計

参考図 8 フランスの産業用電気料金変化に対する各要素の影響度(式 2)

-1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0 1.5

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

卸価格 設備率 GDPデフレーター その他 電気料金

セント/kWh

(注)卸価格の係数の符号の推計結果が想定と逆であったことに留意

(出所)日本エネルギー経済研究所推計

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