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データセンタに関するエネルギースター基準

第2部 IT による企業活動の見える化技術~EEMS 適用の際のポイント~

2. 省エネのための評価指標・調達基準・標準規格に関する取り組み事例

2.2. エネルギースタープログラム

2.2.3. データセンタに関するエネルギースター基準

EPAは2010年6月、ENERGY STARの対象をデータセンタやデータセンタが入る建物 などにも拡大すると発表した[7]。

EPAのエネルギー性能評価システムでは、データセンタの評価を1から100までのスケ ールで表す。評価75は、同様のすべての建物の中における性能が上位25%に位置すること を示す。このシステムの開発のために多数のデータセンタのエネルギーデータや運用の特 徴に関するデータが収集されている。

エネルギー性能の評価指標としては、業界の標準的な指標である PUE(Power Usage

Effectiveness)を用いている。また、データセンタ間でのPUEの相違を説明する運用の特 徴を明確にするために回帰分析の手法を用いている。

2010年7月、データストレージ・管理ソリューション開発企業NetApp社のResearch Triangle Park(RTP)データセンタ(→後述の「コラムA」参照)が、ENERGY STAR for Data Centersの認定第1号となった[8]。また、2010年内に米国内8箇所のデータセンタ が認定されている[9]。

参考文献

[1] ENERGY STAR ホームページ http://www.energystar.gov/

[2] 国際エネルギースタープログラムホームページ、ECCJ http://www.energystar.jp/index.html

[3] Data Center Energy Efficiency Initiatives

http://www.energystar.gov/index.cfm?c=prod_development.server_efficiency

[4] プレスリリース「米環境保護局、省電力プログラム「Energy Star」をサーバに拡大」

http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/0/3829E1CE26D173E7852575BA004D9518 [5] コンピュータサーバのENERGY STARプログラム要件Version2.0ドラフト1(和訳)

http://www.energystar.jp/document/pdf/translated_server_2_0_draft1.pdf [6] コンピュータサーバのENERGY STARプログラム要件Version1.1

http://www.energystar.jp/document/pdf/translated_computer_servers_program_requi rements_v1_1_final_2.pdf

[7] ENERGY STAR 2010ニュースリリース

http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/e77fdd4f5afd88a3852576b3005a604f/810cb 77be1d695a58525773b004ed344!OpenDocument

[8]The First Energy Star Data Center

http://www.datacenterknowledge.com/the-first-energy-star-data-center/

[9] ENERGY STAR認定データセンタ

http://www.energystar.gov/index.cfm?fuseaction=labeled_buildings.locator

コラムA. NetApp Data Center in RTP (Real Triangle Research, NC)

NetAppは1992年に米国で創業し、世界で初めてNAS(Network Attached Storage)

アプライアンス製品を出荷したベンダである。創業以来ネットワークストレージとデ ータ管理業界のリーダーであり、いまなお成長を続けている。現在では世界120ヵ国 でビジネスを展開し、これまでに65,000以上ものシステムを提供している。ストレー ジ・ソリューションのリーダーとして、企業で導入が進むクラウドコンピューティン グを支えるために最適なストレージ・ソリューションを提供している。

NetAppのRTPデータセンタは、ENERGY STARプログラムが用いる100ポイン トのスケール上で99という驚異的なポイントを獲得し、ほぼ完璧なレベルを達成して いる。132,000平方フィートの建物に36,000 平方フィートのダイナミック・データセ ンタが収容され、約25メガワットの電力負荷に耐えるように設計されている。熱気と 冷気を完全に分離し、建物全体で気圧を綿密にコントロールするようにデザインされ たエアフローマネジメントを特徴としている。以下のような点から ENERGY STAR for Data Centersの認定を受けるに至った。

 通常より高い 74°F(約 23℃)平均の空気を供給することにより、冷却コス トを大幅に削減している。

 一年の67%は外気によるデータセンタの冷却を行っている。

 自社技術に基づくmodulating fanにより気圧コントロールを行い、空気の過 剰供給とエネルギー浪費を回避している。

 温度の低い通路により冷気と熱気の流れを分離し、ラックからの熱流の影響を 受けないようにしている。

図A-1. NetApp Data Center: Design Overview [8]

NetApp Data Center in RTP(続き)

(a) NetApp Data Center in RTP

(b) Air inlet units (c) Following The Airflow

(d)The Aisle of data Halls (e)Server Rooms 図A-2. NetApp Data Center の各施設写真 [8]