第1節 アンケートの回収状況と回答者の属性
①回収状況
アンケートの回収状況は以下の通り。回収率の分母は各パネリストの研究室構成メンバ ー数の合計値を分母とした。最も多くの有効回答があったのは化学パネルであり、回収率 が高かったのは数学・理論物理パネルであった。全体として回収率が 60%強に留まったの は、アンケートの実施時期が 12 月のために繁忙期と重なったことも一因と考えられる。
第 2 - 2 - 1 表 回収状況
研究者 学生 男性 女性
応用物理 56 60.9% 11 45 48 8
化学 135 83.9% 25 110 105 30
基礎生物 64 62.1% 25 39 42 22
機械工学 77 42.1% 18 59 74 3
数学・理論物理 52 91.2% 30 22 45 7
総計 384 64.4% 109 275 314 70
有効回収数
分野 内訳1 内訳2
回収率
②回答者の職位(詳細)
(a)研究者
第 2 - 2 - 2 表 回答者の職位(詳細) 研究者
分野 教授 准教授 講師 助教 助手 特別研究
員、PD
応用物理 5 0 1 2 1 2
化学 6 2 1 7 1 2
基礎生物 5 5 2 5 1 4
機械工学 6 5 0 3 0 1
数学・理論物理 8 5 1 9 0 4
総計 30 17 5 26 3 13
企業派遣
研究員 研究生 医局員・そ
の他研究
研究補助
者 技能者
応用物理 0 0 0 0 0
化学 0 0 1 5 0
基礎生物 0 0 1 1 1
機械工学 0 1 0 1 1
数学・理論物理 0 0 0 3 0
総計 0 1 2 10 2
(b)学生
第 2 - 2 - 3 表 回答者の職位(詳細) 学生
N % N % N %
応用物理 6 13.3% 18 40.0% 21 46.7%
化学 18 16.4% 55 50.0% 37 33.6%
基礎生物 11 28.2% 22 56.4% 6 15.4%
機械工学 8 13.6% 33 55.9% 18 30.5%
数学・理論物理 7 31.8% 13 59.1% 2 9.1%
総計 50 18.2% 141 51.3% 84 30.5%
分野 博士後期課程 博士前期課程 学士課程
第2節 大まかな活動日数
平成 19 年度における大まかな活動日数を第 2-2-4 図 に示す。なお、分析の便宜上、「教授、
准教授、講師」と「その他の研究者(助教、助手、特別研究員、ポスドク、企業派遣研究員、研究生、
医局員・その他の研究員、研究補助者、技能者等)」、「学生(学部生、博士前期(修士)課程、博 士後期課程)」の 3 つのカテゴリを用いて比較を行った。
全体分野の平均値は、「教授・准教授・講師」において 287 日、「その他の研究者」において 257 日、「学生」において 252 日となった。「教授・准教授・講師」および「学生」の活動日数が最も多かっ たのは化学分野でそれぞれ 307 日、276 日であった。
第 2 - 2 - 4 図 平成 19 年度における大まかな活動日数(分野別)
292 287 265
307 288 287
263 258
270 247 231
257 252
223 220
267 276 238
0 50 100 150 200 250 300 350
(全分野平均)
応用物理
化学
基礎生物
機械工学
数学・理論物理
教授・准教授・講師 その他研究者 学生
(活動日数)
N 平均 N 平均 N 平均
全分野 52 286.7 57 256.8 184 252.2
応用物理 6 288.2 5 231.2 23 237.8
化学 9 306.9 16 247.2 70 276.1
基礎生物 12 264.5 13 270.4 33 266.9
機械工学 11 287.4 7 258.3 40 219.5
数学・理論物理 14 291.7 16 262.8 18 223.4
活動日数/年
H19
教授・准教授・講師 その他研究者 学生
第 2 - 2 - 5 表 平成 19 年度における大まかな活動日数(職位別・分野別)
全分野 応用物理 化学 基礎生物 機械工学 数学・理論物理
教授 301.0 297.6 318.3 298.0 292.8 298.3
准教授 278.6 285.5 268.8 280.8 283.6
講師 228.4 241.0 281.0 170.0 280.0
助教 274.5 269.0 274.1 285.4 272.7 270.4
助手 251.3 130.0 355.0 269.0
特別研究員、ポスドク 261.1 244.0 272.5 255.8 248.0 272.5 企業派遣研究員
研究生 210.0 210.0
医局員・その他の研究員 205.5 111.0 300.0
研究補助者 223.1 205.0 226.0 300.0 226.7
技能者 251.0 270.0 232.0
博士後期課程 243.1 220.5 270.0 279.8 196.0 189.4
博士前期課程(修士課程) 242.9 230.3 263.0 260.5 218.5 207.4
次に、平成 15 年度と平成 19 年度のおおまかな活動日数について比較した。ここでは、「教授・
准教授・講師」と、「その他研究者」で集計した。全分野において、平成 19 年度の活動日数は平成 15 年度と比べて、活動日数は増加しており、また各分野でもその傾向は同じである。
第 2 - 2 - 6 表 平成 19 年度と平成 15 年度のおおまかな活動日数の比較
教授・准教授・講師 その他研究者
H15 H19 H15 H19
全分野 284.5 288.4 264.0 269.0
応用物理 290.3 299.3 240.0 269.0
化学 305.2 306.9 258.9 263.6
基礎生物 262.8 264.5 272.1 272.4
機械工学 286.1 291.3 246.1 269.5
数学・理論物理 287.2 292.3 270.0 269.3
注:「学 生」は、平 成 15 年 度 の活 動 日 数 データを未 取 得 。また、平 成 15 年 度 において活 動 日 数 を「分からない」と回 答 したサン プルは除 外 。
第3節 1 日あたりの職務時間
平成 19 年度における 1 日あたりの職務時間を第 2-2-7 図 に示す。全体分野の平均値は、
「教授・准教授・講師」において 10.5 時間、「その他の研究者」において 9.2 時間、「学生」において 9.6 時間となった。「教授・准教授・講師」および「学生」において最も 1 日あたりの職務時間が長か ったのは化学分野であり、それぞれ 12.0 時間、11.0 時間であった。
また、全分野において平成 19 年度の 1 日あたりの職務時間は平成 15 年度と比べて増加してい る(第 2-2-8 表 参照)。
第 2 - 2 - 7 図 平成 19 年度における 1 日あたりの職務時間(分野別)
10.5
10.2
12.0
9.6
11.5
9.9 10.1
9.4
9.5
9.8
8.3 9.2
9.0
11.0
9.3
8.6
7.8
9.6
0 2 4 6 8 10 12 14
(全分野平均)
応用物理
化学
基礎生物
機械工学
数学・理論物理
教授・准教授・講師 その他研究者 学生
(職務時間/日)
N 平均 N 平均 N 平均
全分野 52 10.5 57 9.2 184 9.6
応用物理 6 10.2 5 10.1 23 9.0
化学 9 12.0 16 9.4 70 11.0
基礎生物 12 9.6 13 9.5 33 9.3
機械工学 11 11.5 7 9.8 40 8.6
数学・理論物理 14 9.9 16 8.3 18 7.8
その他研究者 学生
職務時間/日
H19 教授・准教授・講師
第 2 - 2 - 8 表 平成 19 年度における 1 日あたりの職務時間(職位別・分野別)
全分野 応用物理 化学 基礎生物 機械工学 数学・理論物理
教授 10.6 10.0 11.8 9.6 10.9 10.5
准教授 10.6 12.5 9.7 12.2 9.2
講師 9.8 11.0 12.0 9.0 8.0
助教 10.0 12.3 11.6 10.0 9.7 8.5
助手 10.7 10.0 12.0 10.0
特別研究員、ポスドク 9.3 8.0 10.3 10.0 8.0 9.3
企業派遣研究員
研究生 11.0 11.0
医局員・その他の研究員 7.0 7.0 7.0
研究補助者 6.9 6.1 7.0 12.0 6.5
技能者 9.0 9.5 8.5
博士後期課程 9.0 7.8 10.5 10.0 7.5 6.3
博士前期課程(修士課程) 9.3 8.8 10.5 9.0 8.6 7.4
次に、平成 15 年度と平成 19 年度の 1 日あたりの職務時間について比較した。ここでは、「教授・
准教授・講師」と、「その他研究者」で集計した。全分野において、平成 19 年度の活動日数は平成 15 年度と比べて、活動日数は増加しており、また各分野でもその傾向は同じである。
第 2 - 2 - 9 表 平成 19 年度と平成 15 年度の 1 日あたりの職務時間の比較
教授・准教授・講師 その他研究者
H15 H19 H15 H19
全分野 10.3 10.5 9.4 9.5
応用物理 9.9 10.0 11.2 12.3
化学 11.9 12.0 9.8 10.5
基礎生物 9.0 9.6 9.5 9.6
機械工学 11.4 11.7 9.9 10.4
数学・理論物理 9.5 9.6 8.5 8.2
注:「学 生」は、平 成 15 年 度 の活 動 日 数 データを未 取 得 。また、平 成 15 年 度 において活 動 日 数 を「分からない」と回 答 したサン プルは除 外 。
第4節 年間総活動時間(分野別)
第 2 節「年間の大まかな活動日数」と第 3 節「1 日あたりの職務時間」を掛け合わせて年間の総 活動時間を分野別に算出したものを第 2-2-10 図 に示す。全体分野の平均値は、「教授・准教 授・講師」において 3,039 時間、「その他の研究者」において 2,419 時間、「学生」において 2,482 時間となった。平成 20 年度の FTE 調査結果では、全体平均が 2,864 時間(うち、自然科学系が 2,941 時間となっており、ほぼ同水準のオーダーとなっている(なお、我が国の年換算の総実労働 時間は 1,807 時間である(平成 19 年度毎月勤労統計調査結果))。概して実験等の時間の占める 割 合 が大きい「化 学」「機 械 工 学」「応 用 物 理」分 野 における活 動 時 間 が、相 対 的 に理 論 系 の「数 学・理論物理」や「基礎生物」よりも長くなっている。
全分野において、平成 19 年度の年間総活動時間は平成 15 年度と比べて増加をしている(第 2-2-11 表 参照)。
第 2 - 2 - 10 図 平成 19 年度における年間総活動時間(分野別)
2889
3309 2542
3678 2932
3039
2204 2543
2589 2465 2344
2419 2482
1795 1935
2511
3059 2175
0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000
(全分野平均)
応用物理
化学
基礎生物
機械工学
数学・理論物理
教授・准教授・講師 その他研究者 学生
(職務時間平均)
N 平均 N 平均 N 平均
全分野 52 3039.3 57 2419.2 184 2482.2
応用物理 6 2932.3 5 2344.2 23 2175.3
化学 9 3677.6 16 2464.9 70 3058.9
基礎生物 12 2541.5 13 2589.5 33 2511.2
機械工学 11 3309.3 7 2543.4 40 1934.9
数学・理論物理 14 2889.3 16 2204.2 18 1795.1
職務時間/年
H19
教授・准教授・講師 その他研究者 学生
第 2 - 2 - 11 表 平成 19 年度における年間総活動時間(職位別・分野別)
全分野 応用物理 化学 基礎生物 機械工学 数学・理論物理
教授 3198.0 2976.0 3766.9 2872.7 3196.8 3131.6
准教授 2958.6 3568.8 2607.4 3425.8 2609.1
講師 2238.3 2651.0 3372.0 1530.0 2240.0
助教 2755.2 3295.3 3172.2 2854.0 2635.8 2298.8
助手 2680.9 1300.0 4260.0 2690.0
特別研究員、ポスドク 2440.1 1952.0 2793.1 2557.5 1984.0 2520.6 企業派遣研究員
研究生 2310.0 2310.0
医局員・その他の研究員 1438.5 777.0 2100.0
研究補助者 1539.4 1250.5 1582.0 3600.0 1473.3
技能者 2259.0 2565.0 1972.0
博士後期課程 2187.9 1727.3 2835.0 2798.2 1470.0 1190.7 博士前期課程(修士課程) 2264.4 2034.6 2763.7 2350.0 1874.2 1531.5
本調査では、第 1 章第 2 節で述べたように、臨床医学分野のアンケートを実施することができな かったが、参考情報として、日本外科 学会が実施した調査(外科分野における、勤務医療機関の 種類別 1 週間あたりの勤務時間)を 第 2-2-12 図 に示した。
この資料を見ると、1 週間あたりの勤務時間が一番多いのは大学病院に勤務している医師であり、
65.1 時間(年間総活動時間に変換すると約 3,521 時間)である。このうち、研究活動時間が占める のは 9.9 時間(年間層活動時間に変換すると 535 時間)であり、今回アンケート調査を行ったどの分 野よりも研 究 活 動 時 間の占める割 合 が低く、15%程 度となった(他分 野の時 間の内 訳 については 後述)。
第 2 - 2 - 12 図 勤務医療機関の種類別時間配分(外科分野)
注:横 軸 の単 位 は 1 週 間 あたりの従 事 時 間 。全 サンプル数 は 1355 件 。 出 典:「第 107 回 日 本 外 科 学 会 定 期 学 術 集 会(上 巻)」,2007 年 4 月,社 団 法 人 日 本 外 科 学 会
第5節 学生の就職活動平均日数
学生(学部生、博士前期(修士)課程、博士後期課程)が年間に費やした就職活動日数 (注 )の 平均を第 2-2-13 図 に示す。化学分野が最も少なく 26 日であり、最も多いのが機械工学分野で 約 40 日であった。つまり、年間の活動日数の 10~15%程度を就職活動に費やしていることが分か る。
第 2 - 2 - 13 図 学生の就職活動平均日数(分野別)
33.4
26.0
37.4
40.7
28.4
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0
応用物理(N=11)
化学(N=28)
基礎生物(N=14)
機械工学(N=22)
数学・理論物理(N=5)
また、各分野の大学分類別での状況を第 2-2-14 表に示す。詳細を見ると、サンプル数が少な いことと、同じ分野内、同じ大学分類別でもばらつきがあるため、上記の平均日数の解釈には注意 を要する。かなり個人差があるものの、これらは連続した日数とは限らないことを考えると、1 年のうち 相当な期間を就職活動に費やしている実態も浮かび上がってきた。
第 2 - 2 - 14 表 学生の就職活動平均日数(大学分類別)
全体 旧帝 国立総合 私立総合 国立単科 私立単科
応用物理 N
11 2 4 - 1 4
平均日数
33.4
6.0 30.5 - 7.0 56.5化学 N
28 7 5 8 3 5
平均日数
26.0
13.3 23.6 17.8 72.7 31.6基礎生物 N
14 1 8 5 -
-平均日数
37.4
70.0 36.8 32.0 --機械工学 N
22 9 4 9 -
-平均日数
40.7
37.2 42.5 43.3 --数学・理論物理 N
5 1 3 - 1
-平均日数
28.4
2.0 33.3 - 40.0
(注 ) ここでは、平 成 19 年 度 の就 職 活 動 実 績 について質 問を行った。
第6節 年間総活動時間における活動内訳の変化(分野別)
第 2 節「年間の大まかな活動日数」と第 3 節「1 日あたりの職務時間」を掛け合わせた年間の総 活動時間の変化のうち、回答者の分野別活動時間に応じて分類した職務時間の内訳(時間配分)
(注 )の変化について示したのが第 2-2—15 図 である。
全分野において総活動時間は増えていることは前述の通りであるが、「研究に関する活動」時間 は全 分 野 において減っていることが分 かる。一 方で、全 ての分 野 において「教 育 に関 する活 動」、
「組織運営に関する活動」、「研究関連の社会サービス活動」、「教育関連の社会サービス活動」の 活動時間が増加している。
第 2 - 2 - 15 図 分野別活動時間の変化 [教授・准教授・講師] 各活動時間数(積み上げ)
1323 1022
1230 1055
2138 1825
1013 865
1359 859
1023 704
726 799
627 680
719 756
689 727
640 767
873 969
481 671
408 617
349 548
422 597
559 796
599 752
226 299
397 433
251 379
92 105
405 545
135 181
116 168
128 132
116 128
89 140
156 204
106 208
73
41
76 107
9
222 180 90 88
41 93
0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000
・ H15 H19
・ H15 H19
H15 H19
H15 H19
H15 H19
H15 H19
・・・・・・
研究に関する活動 教育に関する活動 組織運営に関する活動
研究関連の社会サービス活動 教育関連の社会サービス活動 診療活動
その他の活動
平均時間計
○応用物理(N=4)
○化学(N=9)
○基礎生物(N=12)
○機械工学(N=10)
○数学・理論物理(N=12)
○全分野(N=47)
2945 3052
2878 3008
3614 3678
2382 2542
3298 3392
2736 2823
(注 ) 各 活 動 の定 義 については付 属 資 料 2.(2)「調 査 票 記 入 の手 引 き」を参 照 。