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第 4 章 わが国地方自治体における資金管理に関するアンケート調査

Ⅱ アンケート調査の内容

日本全国の地方自治体に発送した資金管理の現状に関するアンケート調査の依頼状お よび質問票は巻末資料1および2のとおりである。会計管理者宛に依頼状を発送したが、

質問は会計課、財政課、商工振興課および用地対策課等複数のセクションに関係してい る。以下の9事項に関して53項目の質問を行ったが、それぞれの事項の質問の意図は 下記のとおりである。

① 資金管理(調達・運用)の事業としての位置付け(Q1、Q2)

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総合計画は基本構想(ビジョン)の下に基本計画(施策)、実施計画(事業)を手段 とする構造であるため、資金管理が実施計画とされていれば、政策、施策を支える戦 略事業としての位置付けである。

② 資金管理(調達・運用)規程(Q3~Q10)

資金管理(調達・運用)規程制定の有無、規程の対象会計、規程の対象活動、告示 規程と内規の別、規程周知の有無および周知方法について調査する。資金管理(調達・

運用)規程の順守に関する監査委員や議会によるモニタリングの有無について調査す る。資金管理規程が住民や議会等利害関係者へ周知されることが、モニタリングの前 提である。

③ (資金調達・資金運用)管理組織(Q11~Q15)

一時借入、基金運用および資金調達の分掌組織を調査し、会計管理者補助組織(=

会計課等)が一時借入または基金運用を行う場合は、組織規則等において、長の一時 借入または基金運用権限を会計管理者補助組織(=会計課等)に分掌させる規定が設 けられているかについて、確認を行う。長が会計管理者補助組織(=会計課等)に責 任と権限を付与する必要がある。

④ 歳計現金管理(Q16~Q21)

現金出納管理を特別会計ごとに行っているか、あるいは、会計を超えて一つの資金 として行っているかについて、調査を行う。アンケート調査の過程で、基金を含めて、

現金出納管理を行っている自治体があることがわかったため、会計と基金を1つの資 金として現金出納管理を行っている自治体がどれくらいあるのかについて、追加調査 した。また、歳計現金の資金繰りを基金等内部資金で行っているか、金融機関等外部 資金で行っているか調査する。歳計現金の資金繰りを基金に依存した場合、基金から 長期運用資金が失われるリスクがある。現金出納管理と資金繰りの実態を確認する。

中小企業制度融資に関わる財政援助の方法を調査する。土地開発公社の借入金の状 況を調査する。中小企業制度融資に関わる預託金および土地開発公社の塩漬け土地に 関わる一般会計等の貸付金が、歳計現金の資金繰りをひっ迫する事例がある。歳計現 金のひっ迫は運用資金を減らすことになり、資金運用のリスクになる。中小企業制度 融資に関わる財政援助および土地開発公社の塩漬け土地に関わる借入の状況を確認す る。

⑤ 資金調達(Q22~Q33)

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起債残高利子負担率算定の有無、算定対象資金、算定方法および起債残高利子負担 率周知の有無、周知の方法について調査する。借入において、重視している観点を調 査する。起債には、利息負担軽減だけでなく、世代間の公平、公債費の年度間平準化、

予算厳密性の原則等の非財務的な目的があるため、目的に関する認識を調査する。据 置期間に関する認識および金利シミュレーションを行った上で、借入方式を選択して いるか調査する。据置期間が利息負担に係る重要な要素であることの認識および借入 方式の決定を利息負担額の比較により行っているか調査する。銀行等引受資金による 調達の実態を調査する。

⑥ 資金運用(歳計現金等、基金の共通項目)(Q34~Q40)

資金運用利回り算定の有無、算定対象資金、算定方法および資金運用利回り周知の 有無、周知の方法について調査する。資金運用の財務業績指標の算定状況と説明責任 の遂行状況にについて調査する。債券運用戦略およびオーバーパー債券等に対する償 却原価法適用状況について調査する。

⑦ 資金運用(歳計現金・歳入歳出外現金)(Q41~Q43)

歳計現金・歳入歳出外現金は1会計年度以内の運用(保管)が一般的である。運用 の実態と短期運用とする理由を調査する。また、歳計現金・歳入歳出外現金の平均残 高と運用収入を調査し、運用利回りを算定する。なお、歳計現金・歳入歳出外現金運 用利回りは、総務省地方財政状況調査の公開情報からは算定できない。

⑧ 資金運用(基金)(Q44~Q50)

各自治体の基金数および基金一括運用の実施状況を調査する。基金は目的による予 期せぬ取崩しと資金使途制約という流動性リスクを有しているため、流動性リスクを 軽減する有効な方法として、全基金一括運用の実施状況を調査する。地方公営企業等 は、会計目的による予期せぬ払出しと資金使途制約という基金と共通の流動性リスク を有している。地方公営企業等の全基金一括運用への参加状況を調査する。基金平均 残高と運用収入を調査し、運用利回りを算定する。なお、基金運用利回りは総務省地 方財政状況調査の公開情報からは算定できない。

⑨ その他(Q51~Q53)

職員の専門研修の実施状況および外部金融専門機関の利用状況を調査することによ り、専門能力育成環境および有用な情報収集の状況を確認する。自治体職員の自由意 見を聴取する。

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