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ハ ウムテスト  M−2

一一@93 一

左.

まず、M児ユ回目のP−Fスタ ディから見ると(Table−32,

Table−33)、 GCRにおいて 66.7%と標準範囲にあり、ご

ド普通の常識駄対応がで

ハ ウムテスト  M−3

が、気の弱さを示していると見ることもできる。

に関していえば、友だちに言われると嫌とはいえない性格であるこ とは担任からの情報として得た。しかし、正義感が強く問題場面に は自分から積極的に行動を起こして行くところも見られる。

 パウムテストM・・1の特徴的なことは枝が立体的に描かれており知的に発 達していると考えられ、筆圧も安定して柔軟性のあるパーソナリテ

ィを表している。やや、左働に実がよく実っているように描かれて いるこのことは内向的で、思慮深い性格であることを示していると

きることを示している。ま た超自我阻害場面における GCRの標準評点との合致

率について問題はない。

アグレッションの方向から は他者を非難したり状況に 原因を求めることはできない

その他、各評定因子の出現頻 度や超自我因子からみて 自己主張する事が少なく、

求不満場噛に遭遇した場合 その原因を自己に求め自己 非難したり自責の念を抱き すい傾向があることを示して いる。これらのことは社会的 に適応しているとも考えられる      このことは、M児

も考えられる。また、樹冠に比較して幹が低いがこれは、理性の方 が感情よりも強く抑制していることを示している。

 このように、バウムテストにおいても、P−Fスタディにおいても物 事に対して思慮深く行動し、周囲のことに気を配り責任を他人に転 嫁するのでは無く自分にその原因があると考えて、解決を図ろうと する所が感じとれる。しかし、自責の念が強すぎたり、気の弱さ、

内向的と言うところもあると考えられる。

 M児の2回目のP一一・Fスタディから見るとGCRにおいて常識的な対 応ができることを示している。しかし、超自我意識が過剰で他人か らの叱責・非難にたいして人一倍自責の念を抱きやすい。

 アグレッションの型からは、問題の解決を図ろうとする姿勢に欠 けることを示し、各評点の出現頻度からは、依存的になったり、う まくうわべを取り繕うことによってその場を収めようとする傾向が 強いことを示している。

Table−34 一一1 第1回 P−Fスタディ結果

・一D}E−D}N−P 合計}%

E−A h−A l−A

L5 i2・5■4・5

8.5i35、4−

W.・i33.3  :7・5:31.3

 合計一  一  鴨  層  一  『  一  雫  一  _  _  r

@%

     : 13。o  l 3.5       7.5,.._....一一.L._,.一_⊥..一..__     I       l14,6      1  54.2     }  31,3     1       「     1@24、0 1100、〇一一一}一一『十爵 一曽塵一四一一闇一

P00.O l    聖

I GCR  8・0/12=66・7%

@ (GCR in Superego−Blocking Situations=5.0/6)

超自我因子欄

  E/: 4,2%

 E一一 E/ : 6. 3%

 1/: 4, 2% E/十1/: &3%

1−1/:22,9% 十 (M−A)十1/:35,4%

一 95 

Table−34−2 第2回 P−Fスタテ旨結果

0−DiE−DiN−P 合計;%

E−A h−A l−A

3. 〇  十     1    5,0      :    2. 0  一・

@  :      1P,0      1   4.0     }   1,0       1   ;

S… i2・5 i 1・5

10.0 141、7  i

U、0125.0  :

W・・i33・3

 合計一  一  F  m  一  一  ¶  r  }  一  ,  −  榊

@%

8.・ i11.5 i 4.5國,一麿一曽椚一一一一一,「『F一一一一一一,F一「騨 一一一一 ,一『『一一雫一33.3  十    i  47.9     ↑  18、8  一

   1

@24.0 1100.0一一一一一尋一一一一一..一

P00.o l   I

GCR     7、0/12=58,3%

(GCR ifi Superego−Blocking Situations=5.0/6)

超自我因子欄

  E/: o, e% 一 y; o, o%

 E−E/:2e,8% 1−1/:16,7%

 E/+1/: O,O%

(M−A) +1/:3 3, 3%

 パウムテストM−2の特徴的なことは筆圧にやや不安定なと:ころが見られ、

情緒が不安定になっていることが考えられる。また、漫画風な樹で 樹冠に魚、色々な実、甲のようなもの、どんぐりの入形のようなも のが描かれている。一見にぎやかな印象を受けるが、よくみると不 気味な、寂しさを感じる。漫画風に描いた樹の場合は、自分の本当 の心を隠ぺいしようという気持ちが働いていることを表している。

枝先が切りとられていることから、M児の持っている才能の伸びを 何かによって陽害されて、そのことを本人は無意識に自分の才能が 生かされないことを感じ、そのために人をうらやましがつたり不平 不満をよく口にする傾向が見られると言われる。M児の場合は自分 の欲求を過度に抑えて行動する傾向が見られ、人のためにと言うこ とを考えて行動し、また、先生の前で「いい子」として振る舞うこ とが多い。こういうことは、P−Fスタディの超自我意識が過剰という ことからも説明ができよう。

 ハ ウムテストM−3の特徴的なことは極端に小さな、弱々しい樹が描かれ

たことである。エネルギーが感じられずに自己像が極端に小さいこ とが想像される。また、無力感も感じられる。あまりにも小さい樹 からはM児が新しい環境に適応できずに、小さい存在であると感じ、

自分を抑制しひきこもりがちになっているのではないかと考えられ る。1・2回目のバウムテストとは極端に違うバウムテストであり 同じ児童の作品とは考えにくい。

 M児はバウムテスト、SEAS得点からすると3回目(新学年)

には極端に得点が下降して4群の分類方法からすれば3群に入る得 点になっている。しかし、担任から、 「そう極端に行動、態度に変 化はみられない。しかし、よく観察していると、今までに比べて積 極さに欠け教師に対して積極的に関わって来ていたのが、反抗的な 行動を取らないまでも、関わりを拒否するような行動を取るように なった。」と言う情報を得た。つまり、今までは教師の意図を察知 しその意図に沿った行動をしていたのが、そういった行動様式を変 えたことによる自分自身の戸惑いからこのような結果になったと考 えることもできる。具体的には、過去3年間同じクラスにいる障害 児(T児)にたいしてたいへん面倒をよくみていた。親身になって 世話をし、世話される児童も、その母親も、教師も、クラスの児童 もすべてM児がその役をはたしていることに感心し、期待もし、尊 敬の念も感じるぐらいであった。M児の正義感の強さ責任感の強さ

に感心していたが、教師はこのままではM児が周囲のことにあまり に気を配りすぎて、自分らしく行動したり、自分の欲求を出せな異 様な生き方になってしまうのではないかと考えて、6年の学級編制 替えの時に、M児と三児を別々のクラスにした。そのことが結果的 にM児にとっては「自分がダメだから、T児の世話をするのができ なくて、クラスを別々にされてしまった」と考え、必要以上に無力 感を感じ自身をなくしてしまったのではないかと思われる。しかし、

他の児童は、M児に対する信頼感はそのまま続きISSSは変化がなか ったのではないか。

一97一

(2) 事例2

プロフィール

5年生女子 S児(N916の児童)

どの群にも所属していない。しかし、バウムテストは、Table−31か らも分かるとおり、1回目は173、0と:高いが、SEASにおいては2 1と平均点から+一,05以内にあるために1群には入らない。3回目に おいて、バウムテスト、SEAS、 ISSSすべてにおいて得点が低く なっている。特に、ISSSはOe2549と極端に低い値になっている。そ れを、バウムテストの結果、P−Fスタディから考察を試みる。

ハ ウムテスト  S−1

 S児1回目のバウムテストの結果から特徴的なことは、まず大き な画面いっぱいに描かれた樹である。次に大きな樹冠の中に漫画風 に描かれた色々な果物、太く、短い幹のほぼ中央に描かれた楕円風 の傷跡が印象に残る。このことは、環境からの圧力に対して心理的

緊張が強く、また、絵からみられる楽しそうな印象とは反対の寂し い気持ち、孤独感を抱いており、そういう本当の心を隠そうとする 気持ちが働いていることが考えられる。

 1回目のP−Fスタディの結果はTable一一35−1に示した。

Table−35 一一 1 第1回 P−Fスタテ旨結果

0−D   l E−D  l N−P      聖       「 合計 1 %    8

      i      ld − A        O、 0  −    1   4.5      1    4。 O      I       「      l       i      犀       匡

P  − A         2. 0  十     撃    5, 5          1, 0      「       I      l       I      I       

l−A   2.5   ; 3.0  : 1.5      1       1

8.5135.4−

@  i8.5 135.4+   :7.⑪ 1 29.2   1

      塵       1

 GCR     8,0/12=70、8% 十

iGCR in Superego−Bloc}Ii簸g SituatioI}s二5,0/6)

超自我因子欄

@   E/: 8.3箔      i/: 4,2%       E/十1/:i2.5漏

@ E−E/:10。4%        1−1/:18、8賭 十     (醒一A)十1/:33.3%

この結果をみると、GCRは標準範囲を上回っており日常的な欲求 不満場面で過渡に常識的な対応をしがちであることが考えられる。

また、アグレッションの方向からは、自責的反応が標準範囲を上回 り晶晶的反応は標準範囲を下回っている。このことは、自分自身に 原因を求めすぎ、人一倍自責の念を抱きやすい傾向を示している。

また、そのことは、1 因子の出現頻度が標準範囲を上回っている ことから、自責の念を抱きながら、それに対する失望や不満を表情 や態度、言葉に表さないよう抑制し過ぎている。

 バウムテストの結果と照らし合わせてみても、心の中に孤独感、

寂しさ、不満を抱きながらもそれを表面に表さないで行動している ことが想像できる。

一一@99 一

 S児2回目のバウムテストの 結果から、特徴的なことは、鋭

く尖った枝、弱々しい線が増え たことなどである。

これらのことから、エネルギー 水準が低く、自分について無力 感を抱き、自信がなくなってい ることが伺われる。また、極端 に強い線や弱い線が混じりあっ ていることから一貫性がなく不 安定な情緒であることが考えら れる。また、尖った枝からは、

周囲のものに対する、敵意、攻 撃性がみられ、自分を安全な所 において人を批判し攻撃する性 格であることも示している。

 2回目のP−Fスタディの結果を

次のTable−35−2に示した。

評!∵

       N.

      一1・ ・

       il

馬馬

夢亀

甲奄

  {

  海

 ヒ   ヌ

  〜

./し〆

/ 軽ノ/

L一一mi一一一一imLmp−mza−!

ウムテスト  S−2

 S児2回目のP一一Fスタディの結果からみるとGCRが標準範囲を下 回っている。1回目のGCRから比べると極端に低下しており、臼 常的な欲求不満場面でごく普通の常識的な反応ができないことを示

している。自責的な傾向はアグレッションの方向からも高い値をし ている。アグレッションの型からは、障害優位型において高く、自 我防衛型・要求固執型が低いことから、自我の率直な表明を避けて 問題が起こった時に積極的に問題解決を図ろうとする姿勢に欠けて いることが伺われる。そのことは、各評定困子の出現頻度からみて も言うことができる。