日本人の敬語意識の実態に関する調査研究 : 札幌圏を中心として
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(2) . 平成10年 2月 Feb l魁a l [ yl998. 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第郵巻 第2号 lo fHo軸瞳do Un i iけ o fEducadon( Sec伝on 工C)Vo l 2 Journa ver s .密,No .. 日本人の敬語意識の実態に関する調査研究 - 札幌圏を中心として -. 上. 勝. 夫・胡. 躍. 華. 北海道教育大学札幌校教育方法学研究室. 1. はじめに. 現在, 中国人がビジネスや留学, 学術研究などを目的として, 日本語を学ぶ機会は多い. これらの学習者 に対して,多様な場面で日本人と接する際に実際に役立つ日本語を教えることは,日本語教育の基本である. 特に日本語の著しい特徴である敬語は, コミュニケーショ ンの上で, 人間関係をスムーズにする重要な役 目を持っ ている. したがって外国人の日本語学習者が日本の社会に溶け込み, 日本人の心を理解するのに, 敬語の使い分けは不可欠であると言える. 敬語を的確に指導するためには, 日本人の敬語意識, 使用条件及び使用実態等を把握することが重要であ る. しかし中国における従来の敬語の指導は語桑と文法に偏りがちであっ た, と自らの体験を通して実感し ている. 実際敬語に対する認識及 び指導方法の研究がまだ不十分な状態で, 中国人の教師たちは自分の主観 的な判断や体験にたよる場合が少なくない. 敬語の指導に当っては, まず現代日本人の敬語意識と敬語使用 の実態に基づかなければならない. 敬語意 識と敬語行動は社会の進展に伴い, 変わってきているからである. 近年, 社会構造の民主化への転換と高度 産業化に伴う都市化という社会変化によって, 日本人の敬語に対する考え方にはどんな変化が起こっている か, とりわけ現在の日本社会で敬語がどのように意識され, 使用されているのだろうか. この調査は, こう した課題意識に基づくものであり, 外国人学習者に 「どんな敬語を教えるべきか」 という敬語指導のあり方 を探るための基礎作業である. このような目的で,1 996年12月, 札幌市内及び近郊在住者88 5人を対象に 「現 代敬語に関する実態調査」 を実施した. 今回の報告は, このうち 「敬語意識」 の部分をまとめたものである.. 2. 調査方法. - { } 対象の選択 敬語はその社会的位相によって分化し, 特徴を持っていると言われる. したがっ て ビジネス敬語とか生活 敬語とか学校敬語などに分けて考える必要がある. 例えば, 営利企業では敬語が発達している反面, 家庭 で は敬語がむしろ使われなくなってきた. また, 地域社会では都市化が進行するにつれて敬語使用が多様化し て,上下関係よりも親疎関係に比重が移りつつある傾向が見られることなどである.これらの検証を目指し, 職場・学校・地域社会を調査対象として選んだ.. 札幌市内及び近郊在住者を対象に選んだ理由は札幌市が歴史的に固有の方言を持たず, 共通語化の最も進 んだ地域の一つであり, 平均的結果が得られると仮定した. またこの地区には, 1 970年代に東京大学の柴田. I.
(3) . . 三 上 勝 夫・胡. 表-1. 調査対象, 人数, 回収率, 北海道出身率, 略称. 対 象. 型. 市役所. 公務員. 大学事務局. 事務官. 行 丁. % ) 北海道出身率( % ) 回収率(. 略. 科 下. 83 ‐3. 100 .0. 企業甲. 綿 稀. 建設会社. 銀行員 会社員. 銀. 人 数 0フ ^V にり にリ. 職 場. 企 業 官 庁. 類. 躍 華. 90 ‐9. 66 ‐0. 企業乙. 80 ‐0. 98 ‐8. 官庁丙. 86 .2. 89 ‐3. 官庁丁. 学. 高. 校. 高校生. 2 0 6. 100 ‐0. 95 ‐6. 高. 校. 大. 学. 大学生. 210. 100 .0. 89 .5. 大. 一般市民. 224. 93 .0. 87 .I. 地. 地 域 社 会. 『続. 都市化と敬語 昭和5 武教授らが行なっ た調査 データ ( 2年度札幌における敬語調査報告』 東京大学敬 98 2など) があり, 20年間の変化も比較できるからである. 語研究会 1. ( 2 ) 調査の内容及び形式 調査は 「敬語意識」 と 「敬語行動」 に分け, 「敬語意識」 については, 所属する社会的類型 (学校, 職場, 地域社会など) 別に敬語に対する考え方, 使用意識, 敬語を使う時の場面や相手に対する判断な ど及び敬語 の将来への展望について調査してみた. 調査はアンケート方式で, 対象者に調査票を配布し, 記述回答を依 頼して回収した. その回収率は表‐1の通りである. 設問数及 び設問形式は職場内の会社員, 公務員向けは1~8まで8問である. 学校と地域社会向けは1~ 2まで1 1 2問である. 質問の内容と形式は妥当性と比較の便宜を考慮して, 前記東京大学の調査及び平成7年 度文化庁の 「国語に関する世論調査」 などの調査様式に準拠した. 「敬語意識」 に関する各類型の間-1~3は対象者自身の敬語使いに対する自己評価 敬語の必要性及び , 敬語留意度を問うものである. 学校と地域向けの間-4は敬語の選択条件についての設問である. 学校, 地 域向けの間‐12と職場向けの間‐8は敬語の将来像への意見を問うものである. なお, 抜けている設問番号 は 「敬語行動」 の部分で, 今回は取り上げない. また 「集計表」 の一部分 (性別. 年齢別など) は紙幅の都 合で省略した.. [参考資料] 職 場の 間‐ 1, 2, 8 と学校, 地域 の 間- 2は 『企業の中の敬語』 (国立国語研究所報告7 3 1982年) を,. 学校, 地域の間‐1, 4は 『国語に関する世論調査』 (文化庁文化部国語課1 2 99 5年) を, 学校, 地域の間‐1 はNHK放送世論調査所 『昭和5 4年9月国民世論調査 --ことばに関する意識-- 結果 痴 をそれぞれ参 考 に した.. 3 設問と結果の分析, 考察 { 1 } 敬語使用についての自己評価 (学校, 地域向けの問一1) ◎設問, 結果 あ なた の考 え方 に最 も近 いも の を一つ 選 んでく ださ い.. (選択肢 :A. B. C. D. E, 表-2参照). この質問は敬語の使い方の意識について聞いたものである. 平成7年文化庁 『国語に関する世論調査』 で. 2.
(4) . . 日本人の敬語意識の実態に関する調査研究. 行なわれたものと同じ設問を札幌圏の人に出して, 敬語の使い方を自己評価してもらい, 敬語使用の状況を 知り, あわせて地域差も考察してみたいと思っ た. 一 番多 か っ たの は 「B. 人並 み に使 っ ている と思う」 が各類型 とも ほ ぼ同 じ程度 で, 過 半 数を 占めた. 2. 表一2 敬語使用の自己評価 .ハ. 杜u. 儲 級. B. A. 以下表に労には隙) 表中貯は酪の類、()轍報%を示す 。( E D C. & 奴. 町 田 エ 刀 ム メ 払 計服 瀕 ヌ ー 裏 ″ ム メ 計川 用 方 ム 国 刑 田. 岡 副 里 宮. 適切に使っている. 人並みに使 っている. 使いたいと思 うが 分 、十. 使う必要 を認めないし 、. と思 う. と思う. に使 っていないと思う. んど 使わない 実際ほと. 秋 杖 十八 川 氾 琶 千 脇 梯争. 93. ) 12 12( -9. 5 8 54( .1). ) 22( 23 .7. ) 4(4 .3. ) 1(1 ‐1. 113. ) 67( 59 ‐3. 26 ) 30( .5. 2(1 ) .8. ) 2(1 .8. 206. ) 10 12( .6 24( 11 .の. ) 58 121( .7. 25 ) 52( .2. ) 6(2 .9. 3(1 ) ‐5. 85. 10(11 .8). 68 ) 58( -2. ) 14( 16 .5. 2(2 ‐4). ) 1(1 ‐2. 125. ) 66( 52 .8. ) 40 51( .8. ) 1(0 .8. 210. ) 7(5 ‐6 8 1 17( ‐ ). ) 124( 59 ‐0. 65( 31 ) ‐0. 128. 0 ) 1 1 4( ‐9. ) 32( 25 .0. 96. 13 ) 13( .5. 79( ) 62 .0 ) 46( 47 ‐9. ) 3(1 .4 ) 1(0 .8. ) 0(0 .0 ) 1(0 .5. ) 37( 38 ‐5. ) 0(0 ‐0. 2(1 ) ‐6 ) 0(0 ‐0. 224. ) 27( 12 ‐1. ) 55 125( ‐8. ) 69( 30 ‐8. ) 1(0 -5. ) 2(0 .9. 間-1 敬語使用の自己評価 (学校、 地鞠. 題嬢. 0. D ‘ D 0 0× 1 . i , P , .i , 〒 , --… …・y. 高校. 男. 大学.. : ‐ : : : ミ 孝 夫 文 良 キ . ニ : ; ;. ・ . ‐. ・ 二 二 ご … ※; . 三 三 . ・ . ・ - ”” . } :. r . ‐ . . ・ ‘ ・ ‐ . .二 . ▼ . r r r ▼ ′ ′ r : ▼ ” . ; . ; ; . . . . . . . . ‐ - ▲ ” ., . . - . ・ . ・ ・ ・ : ; ; ; : キ ヂ ミョ . ・ . ・ . : : : : : 》# : : : : : {”¥. , . ・. 地域.. ・ . ・. 豆. 分からない. 菅. 窄. 胃. 図一1. 冒. 問-1 歌鱒使用の自己評価(地域の性別、 年齢別) 0. 0 0 0 臓ズ キ . { . ミ . ¥ ,. 20代 男 . 女 ・ . 30 f t .男 .- . ・ ・ 女 ・ . ー - 40代 男 . 女 . ・ . , . ・ 50代 .男 ・ . 女 . 60 f t .男 ▲ 1 1 ー ・ ‐. 宝 ・. 胃 .. . . . ・ 1 ・ ・ ・ . ・ . . ・ . . . ・ . ・ ・ . ・ ▼ . , ▲ ” 詳摺晶 ′ 曽謂溜ぶ掻 ′ w ′ ・ : . : : . : ‐ ; . : . . . ‐ . ・ . . ・ . . ・ . . 〉 〉 〉 〉 ’ w . , ・ . . ‐ . . . . . . ▼ . , ・ ・ . ・ . . . ・ . . ・ ・ ”” ”” . . - 、 ′ . 〉 ; . 〉 : . . : . 〉 〉 : ‘ . . ・ ‐ ・ . . ・ ′ . ・ ・ ‐ . , ▼ ‘ . ◆ . . ・ . . . ・ ▲′ . ・ ・ , . . ・ ・ . . ・ , ・ . . ” . , ・ . ′ ′ ′ ′ ム ー ″ …” ‐ ー 1 1 ー , ・ . . . . ・ . . . . , … = . . ・ r ・ : ; ・ …… ・ ・ . ・ . . - r ・ . , ・ , ・ . . ・ . . . ・ ・ . ・ ・ , . . ・ . . . . ・ . . ▲ . ・ ・ ▲ ・ . . ・ - . . . . . . ・ ・ . . . ・ . ・ . ・ . . . ・ . . ・ . . . r ・ . . ・ ◆ . ・ . , , . . ・ ・ ‐ ・ . . ‐ ・ ・ . ・ . ・ . . . ・ . . . . ’ . ・ . ・ . ・ ・ . ・ ▲ ‐ - ▲ - - ・ . . ・ . . ・ . ・ . . ◆ . . ・ . . ・ . . . . . ・ , ・ . . ・ ・ ・ ‘ i ・ . . ・ . ・ . ▲ ・ . . ・ r . ・ ・ . ・ . , . ・ . ● ・ . . ・ . . ・ . ・ ‐ . . ・ ‐ . ・ ・ ・ . ・ . ・ ・ . . . . . ・ . . ・ ▲ ▲ ▲ ー ▲ - ▲ ▲ ▲ . ・ . . ・ . . . ・ ● ・ ・ . ▼ ‐ - ・ ・ . . ●. ‘ . 1 ・ ・ . . ・ . . ・ ▲ . ・ . .r ・ ・ r r . ▲ . . ・ . ▲ ー ー ; - !. ぎ .. 容 .. 冒 .. 図一2. 番 目 は 「C. 使い たい と思う が, 十 分 に使 っ て い ない と思う」 で 高 は25% で 大 地 各30%前 後 であ っ た , , , . 「 「 3 番 目 は A. 適切 に使 っ て いる と思う」 で, 全 体 的 に10% 前 後 であ っ た. そ して D 使う 必 要 を認めな . い し, 実 際 ほと ん ど使 わ ない」 と 「E. わ か らない」 はとも に極 め て 少 な か っ た .. ◎分析, 考察 ①. 「BJ につ い て は 類 型 間 に ほ と ん ど差 が ない 「A 「 J , . , B」 を 合 計する と, 高 が70%, 大 が67%,. 地が67 ‐9%となるが, これもほとんど差がない. これは敬語使用の能力の発達から見れば, 意外な結果 とも言える. その理由としては, 高校生, 大学生の生活の場が家庭と学校 (年齢や生活形態が類似の同 質集団) であり, 社会経験が少ないので, 「人並み」 の評価をしていると思われる. 「A」 を選んだ高校 生 が多 い こ とも 同 じ理 由か と思 わ れる. 大学 生 の女 性 の 「C」 が高 い 理 由と して 上 品さ 上昇 志 向 , , , カ ッ コヨサヘ の 憧帳 が背 景 にある かも しれな い. ま た 地 域 でも 女性 は 「C」 が高い の は 社交 の 円滑 , ,. 性や上品さ志向と考えられる. ②. 地域社会に限って, 性別, 年齢別に見ると (図-2参照) , 敬語使いに自信を持っ ている人は年代が 上 がる につ れて増 え, 男 女 とも50代 以上 で20%以 上 を越 え ている. 「C. 使 い たい と思う が 十 分 に使 っ ,. 3.
(5) . . 三 上 勝 夫・胡. 躍 華. ていないと思う」 は若年層で高い傾向が見られる. 20代男女とも過半数であり, 30代の女性が60%を超 えている. 全体としては, 男性より女性の方が割合が高い. 「 「 「 だとする この 設問 の 選択肢 の 「A」 , C」 を 合 わせ たも の が程 度 はとも かく 敬 語必 要 論者」 , BJ と, ほ と ん どの 人 (高95.6%, 大98.1%, 地98‐7%) は必 要 論 者 と 言 え る だ ろう. 反面, 「D」 を 「敬. ③. 語不必要論者」 とすると (高2 .4%) 本当に僅かである. ‐9%, 大1 ‐4%, 地0 「適切 に使 っ て いる と 思う」 と 自信 がある 人 は平均 1割 前 後 「使 い た い と思う が, 十 分 に使 っ て い ,. ④. ないと思う」 のあまり自信がない人は3割を占めていることから, 日本人自身も敬語の使い方の難しさ が十 分 わ か っ て いる よう である.. ⑤. この項目の結果は文化庁の前調査と比べて大きな違いが見られない.. ( 2 ) 職場敬語の必要性について (職場向けの問一1) ◎設問, 結果 職場で使われている敬語について, 次の二つの意見の中からあなたの考えに近い方を選んでく ださい. 1. 上下の規律が守れ, 仕事を進めるう えで不可欠である. 2. 固苦しく面倒でもあり, 仕事のためにはかえって邪魔になる. 5年~1 97 7年に日立製作所で行なった調査の中で用いられたものである. この質問は国立国語研究所が197 今回同じ質問をする意図は20年前と現在の職場敬語意識とを比較検討したいからである. 表一3 職場敬語の必要性. 会 社 公 庁. 乙 官 公 丙 官 公 丁. 官. ①. 会 社 甲 会 社. 数 1 類 型 棚人 .荊欠だ ) 男 39 35(89 .7. 2 倒で 邪魔だ ・面 ) 4( 10 .3. ) 95 ) 1(5 女20 19( ‐0 .0. 同一1 職場敬語の必要性について. ) 計 59 54(91 .5. ) 5(8 .5. 87 ) 男 40 35( .5. ) 5( 12 .5. 廼.鰍 会社甲 .男. 100 ) 女1 0 10(. ) 0(0 .0. 女. ) 計50 45(90 .0. ) 5( 10 .0. 87 ) 男 58 51( ‐9. ) 7( 12 ‐1. 女21 19(90‐5). ) 2(9 .5. 88 ) 計 79 70( .6. ) 9( 11 ‐4. ) 男49 43(87 ‐8. 6( 12 ) .2. 66 ) 4( .7. 2( 33 ) .3. ) 85 計55 47( .5. ) 8( 14 ‐5. 女 6. 0. 2 0. G 4. 0 6. 0 0% 1. 8 0. ・ ・ ・ 園 . ・ ‐ . . ・ ’ , . ・ . . ・ ▲ ・ . . ・ . . ・ ▲. 会社乙 .男 女 官公庁丙 .男 女. ▲ .. 官公庁丁 .男 女. r ・ . . ・ . . ・ . . . . ・. . . 不可欠だ 両国で邪魔だ. 図一3. 表‐3と図‐3に示すように全体に 「不可欠」 と思う人が90%前後を示した. ただ, 官公庁丁の女性. だけが割に少ない. 反対に, 会社乙の女性は多い. ② 「不可欠」 の回答率は官公庁より会社の方がやや高く見られる.. ◎分析, 考察 ① 企業で敬語意識が高く, 特に女性が高いのは予測 どおりと言える. 企業では来客 (電話も) との応接 態度は営利企業にとっ て重要な条件だからである. しかし官公庁では低い. 同じ公務員でも市民サービ.
(6) . . 日本人の敬語意識の実態に関する調査研究. スを業務とする所と, 学生との応対が多い所では敬語の意識は異なる. 特に官公庁丙の女性と, 官公庁 丁の女性では差が見られるが, これは丙が来客を目上と意識し, 丁が学生を目上と見る必要がないため かと思われる. 但し, 両者の対象女性は少数なので考察には注意が必要である. 0年前, 日立製作所での調査結果では, 「不可欠」 論の支持者は85 ② 2 ‐7%であった‐ 今回の調査は前調 査と同列に比較はできないが, 会社内の敬語使用について, 「不可 欠」 と思う人が増えている傾向が見 られる.. { 3 ) 敬語使用への気配りについて (共通の問一2). ◎設問 あなたは学校 (地域) の生活の中あるいは職場で自分の敬語の使い方に気を配る方でしょうか. それ とも無頓着な方でしょうか. 1 )(学校, 地域) ◎結果と分析, 考察 ( 表-4. 学. 校 大 校. 93. A ‐気を配る方. 36 ) 63 ) 75( 2 06 131( .6 .4. 4. 地域. 男. 125. 23 ) 96( 76 ) 29( ‐2 ‐8. 女. 26 73 ) 56( 210 154( ‐の .3. イ 20 ヒカ. 82 ) 32( .1. ) 7( 17 .9. t 30f ‐男. 14( 70 ) ‐0. 6( 30 ) ‐0. 庁. nU CU CU にJ 〔ソ. 公. 計川 開 ム 久 喜旧 エ 刀 .. 8 羽 0 5 8. 官. 乙 官 庁 丙 官 庁 丁. ^V nv ^U 1 にリ ▲ 4 1. 社. 3( 30 ) .0. ) 88 44( .0. 6( 12 .の. 図 1 . 3( 50 ) ‐0. ) 37( 66 ) 19( 33 ‐9 ‐1. 0 4. 6 0. 8 G. O% I O. 4。 f L“ , 女 . ^ .気を配ろ B .無頓着 問-2 敬糖への気配り (会社、 官公庁) 皿醐. ) 76 ) 19( 23 61( ‐8 .3 3( 50 ) .0. 2 0. 60氏 男. 22 ) 5( ‐7. 34( 68 32 ) ) 16( ‐0 ‐0. …. ・ . , ・ ・ . . , . ・ ・ . ・ . . ・ ▲ ▲ . ・ . . ・ .帥 . - い ” 昌 C ・ ” . ・ ・ ・ . ー . ・ ‐ . - ’ ・ . . ・ . . ・ . . ・ ・ . 透 “ ” v. 24 75 ) 44( ) 14( .9 .1 77 ) 17( ‐3. …. 、 ‐. 0. ) 17 82 ) 39( 224 185( ‐4 ‐6. 70 ) 7( ‐0. ・ . -. 0 OX 1. 1 問‐2 敬語への気配り (地域のセ甥ー . 年齢別). ) 14 85 ) 14( 82( .6 ‐4. ) 3(7 .5. 8 0. ん気を配ろ B .無頓着. 19 5( ) 80 ) 2 2 8 10 3( 1 ‐5 .5. 92 ) 37( ‐5. 6 0. 大学‐ 男. ) 27( ) 68 31 58( .8 ‐2. ) 22 78 ) 13( 46( ‐0 .1. 4 0. 女. 5 8. 96. 2 0. 締校‐ 男. 34 ) 61( 65 ) 32( ‐6 .4 38 ) 70( 61 ) 43( .1 ‐9. 113. 0. 楓鰯. B ‐無頓着な方 図 1. 粕 鴻 鵜. 会. 会 社 甲 会 社. 域 会. エ 刀 {〆 許… m 司 田 メ ヨ 秀 ム メ 刀 ★〆 掛川 里“ ★” 掛川 田ふ. 学. 地 社. 男 ム ヌ メ 掛川 間 田ふ 刀 ム. 高. 類 型 性 人数. 2 敬語への気配り (学校‐ 地1ぬ 問- 、. 敬語への気配り. 0. 2 0. 会社甲 .男. 甲 6. 会 社 乙 ‐要 宮公丙 ‐男 貿公丁 .男. 綾を配る 轡無頓着. 0 4. 6 0. 8 0. 0 OX 1.
(7) . 三 上 勝 夫・胡. ①. 躍 華. 表‐4及 び図- 4 に示 したよう に 「気 を配る 方 だ」 と いう 回答 は, 高, 大, 地 の順 に高く な っ てい て, 最も 高 か っ た 地 は80%以 上 とな っ ている. その 反面, 「無 頓着」 の 答え は高, 大, 地 の順 に減 っ ている.. ② 地の性別. 年齢別 (図-5) に見られるように男性は年齢が上がるにつれて 「気を配る」 が多くなる 傾向が見られるが, 60歳以上の男性は 「無頓着」 の方が増えてきている. 女性は年齢の高低による一定 の傾向は見られなかった. 全体として, 男性より女性は敬語についての留意度が高いと言えよう. ③ 以上の結果から学校や地域社会の中では敬語への留意度は年齢が上がるにつれて高まることと, 女性 は男性より敬語に気を配る方が多いことは予想 どおりであった. ◎結果と分析, 考察 ( 2 )(会社, 官公庁) ① 表‐4と図‐6に示したように職場にいる会社員, 公務員で, 自分の敬語の使い方に気を配る人は会 社 乙が88% で1 位 である. 会社 甲 は78% で1割低 い. 官公庁 丙 は76% で, 丁 はそ れよ り1割 低い. 全 体. 的に見れば官公庁より会社の方は 「気を配る」 人が多い. この結果は間‐1 (職場向け) の結果に近付 き, 営利企業の会社の方が敬語使用への留意度が高い. 職務上の権限と厳しい責任を伴う職階制集団で あることに起因すると思われる. また, 会社乙が会社甲より高いのは会社の業務の違いによるものと思 われるが, 他に会社乙には北海道以外の出身者が多いことも多少関係があるかもしれない. ② 職場での性別を比較して見ると, 全体に気を配る方は男性が高い.ただ官公庁丙は男女同じであった. 特に官公庁丁の女性は低いのが目立つ. ③. この設問は国立国語研究所が1 97 5年から三年間続けて日立制作所で行なったアンケート調査を参考に した. 前調査は東京本社, 工場事務, 現場等各グループの回答には, 「気を配る」 の比率は平均61 .7% であった. 今回の調査対象は前調査と同列に比較はできないが, 前調査より2割以上高いことがわかっ た.. ‐. 、 ◎結果と分析, 考察 ( 3 )(全体) 全 体を みる と,「気 を配る」は会社 乙( 78‐0%),官庁 丙( 76.3%),大( 73.3%), 88‐0%),地( 82‐6%),会社 甲(. 官庁丁 ( 6 6‐1%) 63 ‐6%) という順になっ ている. 職場敬語の留意度が高いのは予測 どおりであるが, ,高( 大学の事務局がやや低いことはサー ビス対象と関連するかと思われる. また, 大は地よりも1割程度低く高 よりも1割程度高いが, これは社会人への中間的成長階段を示すと言えよう. 4 { } 気配りの順位 (共通の問一3). ◎設問 あなたは敬語を使うとき, どんな相手に特に気を配りますか. 下から気を配る順位に答えてく ださい. (選択肢は類型によって異なるところがある.) [学校, 地域 向 け] A. 相 手の年 齢 B. 相 手の 性別. [職場向け] A. 相手の年齢 B. 相手の性別. D. 相手 の職 業. C. 相手の職階 D. 入社時の先輩か後輩か. B. 学校などの先輩か後輩か. E. 相手との関係は親しいか親しくないか. F. 相 手と の 関係 は親 しい か親 しく な い か. F. その他. C. 相 手の地 位. G. その他.
(8) . . 日本人の敬語意識の実態に関する調査研究. こ れ は前 間 (間 - 2) で 「気 を 配 る」 と 回 答 した 人の み に対 する 設 問であ る. 所属 の 違 い に よ っ て, 「気. を配る」 条件が変わるかどうかを調査目的とした. ここでは各類型1位の回答だけを取り上げる. ◎結果( 1 )(学校, 地域) 表- 5 と 図- 7 に示 したよう に一 番多 いの が 「A. 相 手 の年 齢」 で, 35% か ら50% とな っ てい て, 特 「 に高 の男 性 が最も 高く, 50 . 8% とな っ ている. 次 が C. 相 手 の地位」 で, 各類 型 とも30% 前 後 だ が, 「 「 地 の男 性 は42 . 7% と最 も高 い. B. 性別」 と F. 親 疎」 は全体 に極 め て少 数である. ② 男 女 で比 較 して みる と, 大の女 性 が男 性 より 「C. 地 位」 は1割 以上 高く, 反対 に 「D. 職業」 「E. , ①. 先輩か後輩か」 は各1割低い。 また地の女性は男性より 「C. 地位」 は2割低く, 反対に 「F. 親疎」 が2割 高く な っ ている の が特 徴 的である. 表-5. A. 校 大. 久 喜川 田 野 ム ヌ 男刀 L. 高. 羅 鰯 人数. 最も気を配る相手の条件 (学校・地域). B. C. D. 計川 田 秀. 学 地. 31( ) 50 .8. 24 ) 1( 1 ) 15( ‐6 .6. ) 5(8 .2. 7( ) 11 .5. ) 0(0 .0. 2(3 ) .3. 70. 32( ) 45 .7. 30 ) 21( ) 1( 1 ‐0 ‐4. 9( 12 ) .9. 7( 10 ) ‐0. ) 0(0 .0. ) 0(0 .0. 131. 63( ) 48 .1. ) 0(0 ‐0. 2(1 ) ‐5. 58. 34 20( ) .5. 27 ) 14( ) 14( 10 2( ) 36( 10 1 ‐の ‐7 .7 .5 22 29 ) 7( ) ) 17( 12 ) 13( 1(L7 ‐4 .3 .2. ) 0(0 ‐0. ) 0(0 .0. 0( 0 ) 3 8( 1 8 ) 36 ) 1 5( ‐8 .0 ‐5. ) 3(3 ‐1. ) 2(2 ‐1. 1(1 ) ‐4. 2(1 ) .3. ) 1(0 .6 ) 3(2 ‐9 3(1 ) ‐6. 38 ) 96 37( .5 154. 37 57( ) .0. 22 31 ) 10(6 ) 0 ) 48( ) 35( 1( ‐2 .8 ‐5 ‐6. 103. ) 47( 45 .6. 2( ) 44( 42 1 .の .9. ) 1(1 ‐0. 82. 39( ) 47 ‐6. 0 ) 19( 23 ) 0( ‐2 .0. ) 1(1 ‐2. ) 2(1 ) 4(3 .9 .9 28 ) ) 23( 0(0 .0 ‐0. 185. 86( 46 ) .5. 33 2( 1 ) 63( ) .2 .9. 2(1 ) ‐1. ‐ 27( ) 2(1 ) 14 ‐6 .1. ム ヌ 計川. 域 0. G. 61. 周一3 最も気を配る相手の条件 {学校. 地域) 鰯 L日 鰯. F. E. 2 0. 4 0. 6 0. 8 0. ) 0(0 ‐0. 問一3 最も気を配る相手の条件 (会社、 官公庁) 0 0メ 1. 0. 皿鰯 会社甲 .男 女. 2 0. 4 0. ‐′ ^穏.:・ 膳狙 蝦 ・ . ・ : ‐ ~▼ ” ”……. T ;………” 1 11. 6 0. 8 0. 0 0X 1. ‐“ ” /b 静 聴 ー -ノ S 琴 S 牝 : … ‐- : ‐. ・ … ▼ ▼ ▼ 川 ゞ “ 路“羽. 会社乙 -賞慧 N 綴… -‐ ・‐ . ‐ ‐男 ‐” ‐ ‐ . ・ . ” ・ ‐・. . : ・‐- 女 - ‐・‐ . :‐‐‐ ‐ 一 . 官公丙 .男 女 官公丁 .男. 闇 金‐年令 B・性別 G .その他. 鑓 圏 日 田 C・ 地位 D ・鋤長鉢 F・ 親疎 ・瞭 E. 図一7. 」. ドニ… ▼ 醐 Yご ‐ 1 “ ” - ” mm】 - 裏器 】 】 益 “ ‐“ 瀦‐ ・ - ・ : ‐ - ‐: ” ・ . ”” . ・ ” . ‐. A -年令 冨 .性別 胃- 顧賭 龍効澱帥 官・ 親疎 ぎ その他. 図一8. ◎分析, 考察 ( )(学校・地域) 1 ① いずれの類型においても, 年齢が第1位で第2位は地位となっている. 年齢 地位を合わせると 地 , , は80%, 高と大でも70%前後となっ ており, 敬語使用を左右する最優先条件であることがわかる . ②. 「A」 (年 齢) と 「C」 (地 位) と の 回 答率 が近 い こと は両 方 が重 ね ら れている 場 合が多 い の で どち ,. らが優先するかという判断は厳密には難しいと思われる. ③ 地の女性において 「F」 が高いことが注目される. 女性は年齢の次に 親疎関係を重視することが特 , 徴 的であ っ た.. ④ 各類型, あまり気を配らない相手としては, まず性別で, 次いで親疎, 先輩か後輩かなどがあ げられ. 7.
(9) . . 三 上 勝 夫・胡. 躍 華. る.. 2 )(職場) ◎結果 ( ①. 表‐6と図‐8に示したように 「C. 職階」 と答えた人は各類型とも多く, 特に会社甲と官公庁丁は. 70%前 後 にな っ て いる.. ②. 「A. 年齢」 の答えで比較して見ると 官公庁丙の男性が4 5‐5%と特に高く, 次いで官公庁丁の女性 , の33% と高い の が特 徴的 である.. ③ 性別, 先輩か後輩か, 親疎と答えた人は極めて少ない. ④ 性別を見ると, 会社乙と官公庁丙の女性は職階を選んだ人が男性より多く見られる. 反面, 男性は女 性より年齢と答えた人が多い. 表一6. 最も気を配る相手の条件 (会社・官公庁). A. C. D. E. F. 計川. ) 75 ) 24( 2(6 ‐0 ‐3. ) 2(6 .3. ) 1(3 .1. ) 0(0 .0. 3( 21 ) ‐4. 71 ) ) 10( 0(0 .4 .0. ) 1(7 .1. ) 0(0 .0. ) 0(0 ‐0. ) 6( 13 .0. ) 73 ) 34( 2(4 .9 ‐3. ) 3(6 ‐5. ) 1(2 ‐2. ) 0(0 .0. 29 11( .の. ) 59 ) 22( 1(2 .5 ‐7. ) 3(8 ‐1. ) 0(0 ‐0. ) 0(0 .0. 8 5 ) 6( .7. ) 1( 14 .3. ) 0(0 ‐0. ) 0(0 .0. 25 ) 11( .0. ) 63 ) 28( 1(2 .6 .3. ) 4(9 .1. ) 0(0 .0. ) 0(0 .0. 2 0( ) 45 .5. ) 0(0 .0. ) 0(0 .0. ) 0(0 .0. 2( ) 11 .6. 2( 0 ) ) 2 5 2(4 .0 .5 64 ) 11( 0(0 .の .0. 2( ) 11 .8. ) 1(5 .9. ) 1(5 ‐9. 3 6 ) 22( .1. ) 3( 5 ) 3 4 2(3 .1 .3. ) 2(3 .3. ) 1(1 .6. ) 1(1 ‐6. 20 ) 7( .6. 73 ) ) 25( 1(2 .9. ) 0(0 .0. ) 1(2 .9. ) 0(0 .0. 33 ) 1( ‐3. ) 0(0 .0. ) 2( 66 ‐7. ) 0(0 .0. ) 0(0 .0. ) 0(0 .0. 21 8( ) .6. . ) 73 1(2 .0 .の 27(. ) 0(0 .0. 1(2 .の. ) 0(0 .0. 7 7 4 製 旨 1 4 3 3 6 3 4. ム ヌ. ) 3(9 .4. 6 7 4 3. ヌ 計川 田 秀 ム. B. 4 鎚 1. ヌ 田▲ 刀 台〆 誓m 里” ム. 乙 官 公 丙 官 公 丁. 許婚 凧 秀. 会 社 甲 会 社. 鯉 鯛 人数. ) 0(0 .0. ) 0(0 .0. 2 )(職場) ◎分析, 考察 ( ① 職場の敬語使用では, 年齢より職階に気を配ることが定着していると言えよう‐ 敬語使用の基準とし て, 相手の職階との上下意識が大変強く働いていることがはっきりとわかる. ② 官公庁丙で年齢と答えた比率がやや高い理由として昔ながらの年功序列制の考え方や, 転勤がなく, 長く同じ所に勤めることとも関係があるかと思われる.. 3 )(全体) ◎結果と分析, 考察 ( 職場の結果を学校, 地域の結果と比べて見ると, 学校と地域の生活の中で敬語を使う時, 相手に最も気を 配るのは年齢であるのに対して, 職場では職階が年齢より気を配られている. これは地域社会における社会 的階層と利益社会における職階との成立条件の相違によると思われる.. 8.
(10) . 日本人の敬語意識の実態に関する調査研究. ( ) 敬語使用の条件について (学校, 地域向けの間-4) 5 ◎設問, 結果 6 )の意見について, あなたはどう思いますか. 1 )~( 下にあげた敬語に関する( ( 1 ) 友人などへの敬語は, よそよそしい感じがする. 2 ( ) あまり親しくない人には, 敬語を使う方がよい. ( 3 ) 目上の人には, 敬語を使う方がよい. ( 4 ) 目下の人には, 場合によっては敬語を使う方がよい. ( 5 ) 年上の人には, 敬語を使う方がよい.. A. そう 思う. B. どち らとも いえ ない・ C. そう は思 わな い. D. 分か らない.. ( 6 ) 年下の人には, 場合によっては敬語を使う方がよい. 調 査結 果 は表‐ 7 と図‐ 9 ~20のとお り である.. ①. 「そう思う」 (同意率) が最も高いのは 「 3 ( ) 目上の人には敬語を使う方がよい」 で, 全体的に高く, 高80%前 後, 大, 地 は90%前 後と な っ ている. 次 は 「 ( 5 ) 年 上 の 人 には敬 語を 使う 方 がよ い」 で, 高,. 大は65%前後, 地は80%を越えている. 「 ( 1 ) 友人などへの敬語はよそよそしい感じがする」 の同意率 4 ) 目下の人にも場合によっ ては敬語を使う方がよい」と「 が 高,大 は85% 前 後 で,地 は67% で あ る.「 ( ( 6 ) 年下の人にも場合によっ ては敬語を使う方がよい」 に対して,「そう思う」 の回答率は高は40%前後で, 大は65%程度, 地は70~8 0%となっている. 最も低いのは 「 2 ( ) あまり親しくない人には敬語を使う方 がよ い」 で高, 大とも 低く, 過 半 数にな っ てい な い が, 地 は63% であ っ た.. ②. 各項目に対する同意率には性別による差は少ない. 各項目に対する同意率と反対率を各類型別及び性別. 年齢別に見ると, 次のような特徴が見られる. a. 「友人 な どへの 敬 語 は, よ そよ そ しい感 じがする」. 高, 大と地の20代の人は圧倒的な同意率で, 30代以上の男性は女性より高く見られる. 反対率は30 代以上の人は1割前後で, 60代の女性が割に低い. b. 「あ まり 親 しく ない 人 に は, 敬 語 を使う 方 がよ い」 同意 率 は, 高, 大 で は, 男 性 が女 性よ り 1. 2 割 高く, 地 で は, 年 齢や 性別 による 差 が小さ い. 反 対率 は 全体 に低い が, 「どち らとも 言 え ない」 は割 に高く, 高 は40% を越 え ている. c. 「目上 の人 に は敬 語 を使う 方 がよ い」 同 意率 はいず れの 年 代 でも 高 い が, 高 は大, 地 よ り1割 低 い. 地 の30 . 40代男 性 は全 体よりや や低. い. 反対率は全体が極低い. d. 「目下 の 人 にも 場合 によ っ て は敬 語を 使う 方 がよ い」. 同意率は年齢による差が少ない. ただ40代の男性は同年齢女性より2割以上低いのが目立つ. 「ど ち らとも」 と 「思 わ ない」 は高 が多 い. e‐ 「目上の 人 に は敬語 を 使う 方 がよ い」. 全体を見て, 同意率は年齢別の差は少ないが, 男女別では, 地の男性は女性よりやや多い. f. 「目下 の 人 にも 場 合 によ っ て は敬 語を使う 方 がよ い」. 高, 大の同意率は女性が男性より高く, 反対率は高と大の男性が高く見られる. 「どちらとも」 は 地 の20 . 40代 の男 性 と50 . 60代 の 女 性 が高 い.. ◎分析, 考察 ① ( )と( 2 1 )は親疎関係における敬語使用の選択に関する質問である. 上記の結果を見て, 1 0代後半, 20代.
(11) . . 三 上 勝 夫・胡. 躍 華. は親しい関係においては敬語を使わないとしている人が圧倒的に多いが, 疎い関係について気を配る人 は少ない.逆に地は疎の関係も意識しているのが特徴的である.疎い関係を意識している人の少ない高, 大は社会経験不足が原因であろう. ( 1 4%) )の地の結果 (同意率) は先行の調査結果よりやや低い. (前調査の同意率は7 ( 2 )は前調査の結果とほぼ同じであった. (前調査の同意率は62%) ② ( ) 4 )の目上と目下及び( ) )の年上と年下は, 上下関係に関して尋ねたものである. 普通, 目上と 3 5 6 ,( ,( 年上の人に敬語を使い,目下と年下の人に敬語を使わないのが基本原則と考えられるが,依頼するとき, あらたまりなどの場面では, 目下と年下の人に敬語を使う可能性があると仮定して, これらの質問を設 けた.. ( 3 )の同意率が全体的に高いのは予想 どおりであっ た. 前調査の結果とほぼ同じである. (前調査の同 意率は91%) この結果から日本人は目上の人への言葉使いに最も気を配ると言えよう. ( 5 )の同意率は高, 大が65%前後で, 年上の人に敬語を使う意識はそれほど高いとは言えないだろう. ( 4 )と( 6 )は 「場合によって」 を条件として, 「目下と年下の人にも敬語を使う方がよい」 に対して, 高 の同意率は40%前後で地の半分近くなのは注目される. これも若年層が社会経験不足 (生活形態が単純 であり, 対人関係が限られていることなど) で, 敬語を使うときに場面の意識が薄いことが原因と思わ れ る.. 表-7. ( 1 ) 友人など へ の敬語はよ い そよそし. 2 ( ) L ま 現 あ り くない人 に は敬語を. 3 ) ( に 目上の人 敬語を. 4 ) ( 目下の人 にも敬語. ) ( 5 年上の人に 敬語を. 6 ( ) 年下の人に も敬語を. 10. し nV 荘 八 n A n K U ( し nU ▲ b ハ K “ rV nV I し ハ リ Aハ n 八 RU n し nU 1 し nU Aハ n b ( ^ハ n K U 〔. 益 琢. 女 113. 計 206. 86 ) ) 178( 87 84 ) 99( 79( ‐4 .5 .9 7 3 3 ) 5 ) 5 9 7 ) 1 ( ( 6 9( ‐ . .. 男 85. 女 124. 域. 地. 学. 大. 校. 高 男 93. 敬語使用の条件について (学校・地域). 計 209. 男 126. 女 9 6. 計 222. 66 ) 60 ) 148( 71 ) 58( ) 90( 83 84 ) 175( 82 ) 105( 70( .4 .4 .7 .7 ‐4 ) 17 ) 38( 25 11 ) 24( 12 ) 14( 12 ) 26( ) 15( 11( 12 ‐1 ‐0 ‐1 .4 .1 ‐9. ) 5(5 ‐4. ) 6(5 ) 11(5 .3 .3. ) 4(4 .7. ) 4(3 ‐2. 15 ) 14 ) 35( 16 ) 14( 8(3 ) 21( ‐8 .6 .7 .8. 0(0 ) .0. 2(1 ) ‐8. 2(1 ) ‐0. ) 0(0 .0. 0(0 ) ‐0. 0(0 ‐の. 0 ) 1( ‐8. ) 0(0 ‐0. ) 1(0 ‐5. 34 24 ) ) 70( 45 42( ) 28( .0 .8 .2. ) 63 61 ) 140( 64 ) 59( 47 44 ) 81( ) 100( ) 55( 45( 52 .1 .5 ‐3 .8 ‐4 .9. ) 42 47 ) 87( ) 54( 33( 35 ‐2 .8 ‐5. 27 ) 29 ) 62( 27 ) 28( 38 ) 34( 41 ) 80( 28( 32 ) 52( .9 ‐2 ‐0 .3 ‐9 ‐9. 21 ) 23 19 ) 44( ) 26( 18( .4 .0 .4. 13 ) 12 ) 16( 12( 14 .4 .の 28( .1. ) 9(7 .1. ) ) 7(7 8(8 ‐7 .3 . 1. 1(0 ) .5. 2(1 ) .6. ) 1(1 .0. ) 0(0 .0. ) 5(4 .4. ) 5(2 .4. 79 ) 78 ) 163( 74( 80 ) 89( .1 .9 .0 14 ) 15 ) 30( 12( 12 ) 18( .6 .9 ‐9. ) 0(0 .0. 1(0 ) .8. ) 3(1 .4. 89 ) 93 ) 199( 86 88 ) 109( ) 90( 90 ) 185( 73( 85 ) 112( ‐6 .8 ‐5 ‐5 .3 .9 12 ) 16( ) 1 8(8 ) 1 1(8 7(8 -の .6 .9 .2. ) ) 22(9 6(6 ‐9 ‐2. 4(4 ) -3. 4(3 ) .5. ) 8(3 .9. 2(2 ) .4. 1(0 ) ‐8. ) 3(1 ‐4. ) 0(0 ‐0. ) 0(0 ‐0. ) 0(0 ‐0. 3(3 ) ‐2. 2(1 ) .8. 5(2 ) .4. ) 3(3 ‐5. 0(0 ) ‐0. ) 3(1 ‐4. 1(0 ) .8. 0(0 ) .0. ) 1(0 ‐5. 36 ) 37 ) 76( ) 42( 36 34( ‐9 .2 .6. 70 ) 72 ) 156( 68 ) 70( 65 67 ) 86( ) 136( 61 ) 84( 52( .2 .9 .3 ‐1 .7 ‐2. ) 30 31 ) 63( 27( 29 ) 36( .6 ‐9 ‐0. 20 ) ) 46( 25 14 ) 14( 14 ) 32( 17 9( 10 ) 22( ‐7 .6 .4 ‐8 ‐の 31( .6. 21 20 ) ) 44( 22 21( ) 23( .4 .4 ‐6 IL2 ) ) 23( lo IL8 ) 12( 11( .6. ) 10 ) 16(7 ) 10( 17 ) 6(4 12 ) 36( 21( 24 ) 15( .2 .4 .8 ‐2 ‐1 ‐7 ) ) 4(1 ) 2(2 ) 2(1 ) 6(2 ) 3(2 3(3 .8 ‐1 .6 .9 .4 ‐5 2 2 2 ) 0 1 8 ( 8 5 7 3 ( 7 6 ) 1 0 9 8 6 ) 7 ( 1 6 5 ) 6 6 9 4 68 58( ) 83( . ) 1 ( ‐ ‐ . ‐ ‐2 5 ) 2 2 9 3 5 ( 1 1 1 ) 1 4 ( 1 1 1 ) ( 2 7 3 2 9 5 7 ( ) 3 7 ( 8 ) 20( 23 5 ) ‐8 . . . . ‐. 64 ) 6LI ) 133( 68 ) 69( 64( ‐6 .8 24 ) 28 ) 50( ) 32( 18( 19 .3 ‐3 ‐4 ) ) 19(9 o(8 9(9 .2 .8 .の l 2 ) 2( .2. ) 2( L8. 4(1 ) .9. ) 6(7 .1. ) 4(3 ) l o(4 .8 .2. ) 3(2 .4. ) 2(2 .1. ) 5(2 .3. ) 1(1 ‐2. 1(0 ) .5. 0(0 ) .0. 0(0 ) ‐0. 0(0 ) .0. 0(0 ) .0. 40 ) 43 ) 84( 37 ) 49( 35( .8 ‐4 .6. 80 7 8 0 ) )1 8( 0 1( 0 ) 77( 70 )1 8( 6 6 )1 8 60 3 51( ) 87( ‐2 .2 ‐2 .2 .0 .0. 22 ) 23 ) 46( 20 ) 27( 19( ‐3 ‐9 .4. ) 15 16 20 15 ) 16( 2LO ) 19( ) 42( 18 ) 26( 16( ‐8 .の 35( .1 ‐1 ‐8 9 1 ) (4 11 ) 3(3 ) 6(4 ) 24( ) 9(7 15( 17 ‐) ‐1 .5 ‐8 .3 ‐6 ) ) 0(0 ) 0(0 ) 0(0 ) 5(2 ) 2(i 3(3 ‐0 ‐0 ‐0 ‐6 .4 ‐5. 28 25 ) ) 59( 30( 32 ) 29( .6 ‐7 .3 ) 9(9 .7. ) ) 17(8 8(7 .3 ‐1.
(12) . 日本人の敬語意識の実態に関する調査研究 間-4{ 1 }友人などへの敬語 (地域の性別‐ 年齢別). “友人などへの敬語 (学校. 地域の性別) 問一4ー. 0 2. o ox 1. 4 0. 6 0. 0 0% 1. 8 0. 20 f t“ 高校. 男 ・ 多 事 ・ .厭 . ・ ・ ・. ・ :. 女 大学. 男. . . ‐ ・ 二 . . ,. 女. ▼ ・ ・・ . . . . ・ ・ . ・ ‐ ・. ・ ・ ・ ▲ ▲ ・ ▼ , . ・ ▼ ▼ . ・ . . ・ . . . . . ・. ・ ▲ : ; : ; : : : : … : “. 地域. 男 女. コof t男. ・ . ー ・ ・ . ’ ▲ . . ◆ ・ ▲ ◆ ◆ ・ . ′ . ・ . ・ ′ ・ , ・ . . . . . ・ . . . . . . . . . . ・ , ・ - - . ・ - ・ ‐ - - - ・ ー 〆 × } : : : . : . : : : 二 . : : : : : ‐ - - . . - . : . 〉 ・ : . . . : . ▼ . ・ ・ . ・ ・ . ・ . . ・ ・ ・ . ▼ ◆ . - . . . ‐ . ・ ・ ・ - ・ ・ . . . ・ ・ ・ . , ・ ▲ ・ . ▼ . ・ ′ ′ ′ ′ム マ ′ ′ 〕 二 ‘ ‘ ‐ ; ÷ 二 ′ . ▲ , . ・ . . ・ ‐ ▲. 40 f t男 t 50 f こ男 t 60 f こ切. 国 四 囲 口 1 な 【 分か ら ちう とも C患わない D Aそう思う Bど. O んそう思う &どちらとも C思わない B .分からない. 図一10. 図-9. 2 }あまり親しくない人に敬語を(地域の性別・年齢別 間-4{ ). 学校 地域の性別 ) 2 1あまり税しくない人 1 閏‐4{ :敬語を( 0. 題瞬. 0 2. 0 4. 6 0. 0. Q OX I. 8 Q. l. 女. ・ ・K く q. 30 L男 f. !. 40代 男. .. ▼ ◆ . ・ . . ・ ・ . ・ . ・ . . . . ・. 女. 6 0. 8 0. 0 0% 1. ・ ・ . ‐ ▲・ ・ : 二 . . . ‐ . . ・ ー , . . ・ な . ‐ ・ ‐ ・ ;. , . - . ・ ▲ ・ . ・ ・ . . ・ . . ‐ . ・ ‐ ・. ・ .. = …. ,.. , . ・ ・ . ・ . ・ . .. 地域. 男. 4 0 ・. 20 f t男. 高校. 男. 大学. 男. 0 2. 三 二 :. も 】 60代 男. 口 凹 四 皿 ない ちう とも C思わない D 分から Aそう思う Bど. んそう男う ほどちらとも C想わない 膿} からない. 図一11. 図 一12 ー・年齢別) 間‐4( 3 }日上の人に敬語を (地域のセ甥1. 3 )目上の人に敬語を(学校. 地域の性別) 間‐4{ 0. 0 2. 0 4. 8 0. 6 0. 0. 0 2. 40. 6 0. 8 0. 0 1 0X. 0 0X 1 . : ・‐ . 醐 . . ・ . ‐ ・ . , . ・ . . ・ ▲ . ・ ‐ ・ ‐ . ・ ・. 30f 男. 60代 男. ない ちらと も C思わない D 分から Aそう思う Bど. んそう思う &どちらとも に思わない 乱分からない. 図 一13. 図 一14 4 間‐4( }目下の人にも敬語を(地域の性別・年齢別). 間-4{ 4 )目下の人にも敬語を(学校. 地域の性別) 0. 題胡 高校. 男. 0 2. 0 4. 6 0. 8 0. 0. 0% 1 0. : ・. …. 30f 男. 大学. 勇. 将 ”. 40f ー男. 女. 1 ~ ~ ……,. 地域 .男. ゞ羽. 女. “ “” … ー 」. . Aそう思う Bど ちらとも C思わない D ない 分から. 図一15. b . 2 0. 0 4. 6 0. 0 8. 1 0 0%. 50f t ‐列 I 60f L男. 園 四 口 皿 Aそう思う &どちらとも C思わない &分からない. 図一16. 11.
(13) . 三 上 勝 夫・胡. 躍 華 5 }年上の人に敬語を (地域の性別・年齢別) 問‐4(. 間-4{ S )年上の人に敬語を(学校. 地域の性別). 0. 楓矧. 0 0 4 . ; . , , 甲. 高校. 男. 蟻. . . 大学 .男. 1 9 : l .. ; ・ ,. 女 地域. 男. ,. 女. l ー. 四 口 皿 囲 Aそう思う Bど ちう とも C思わ療) D ない 分から. 0 2. 0. ox 甲 .} q. 40. 8 0. 6 0. 20 イ 男 女 t男 30f 女 40 f t .男 女 ー男 50f 女 60代 男. 0 0X 1. . ・ , . ・ . ・ ・ ・ ・ . ー , ・ ー . ・ ・ : . ・ . . ・ . . . , . . ・ ・ . . ・ ・ . ・ . ・ . . . ・. んそう想う &どちらとも [思わない 丑分からない. 図一18. 図一17. 闇-4弱年下の人にも敬語を(地域の性別・年齢別) 6 )年下の人にも敬語を(学校. 地域の性別) 間一4{ 履捌. 0. 0 2. 0 4. 6 0. 8 0. 0. 0 0X 1. 0 2. 0 4. 0 8. 6 0. 0 0% 1. 20 f t男 40代 男 女 女 60代 男. ない とも C患わない D Aそう思う Bど ちう 分から. ▼ ・ . . ・ . . ・ . . ・ . . ・ , . ・ . . ・ ・ ・ . ▲ . . ▼ ・ . . ・ ー ー ・ . . . ・. . 叱. , ・ ・ . . ▼ ‐ . ・ ・ . ・. し 、 a分からない Aそう思う &どちらとも (思わな. 図一19. 図 一20. ( 6 )の同意率は前調査と比較すると, 1割近く高い. (前調査の同意率は71 . 4%) ③ 全体の調査結果は地では親疎関係についても上下関係についても気を配る人が多く, また場面を意識 した言葉選びを支持する人も大多数なのに比し,高と大は親疎と場面に対する意識の低い面が見られる. ) { 6 ) 将来の敬語への意見 (学校, 地域向けの問一12 ◎設問, 結果 あなたは, 今後, 敬語はどうなったらよいと思いますか. 下記からあなたの考えに最も近いものを選 んでく ださ い. 1. 昔 のよう に, きち んと した 方 がよい.. 4. どち らとも 言 え ない.. 2. い ま の ま ま が よ い.. 5. わ か ら な い.. 3. も っ と簡 素 に した 方 がよ い.. 調 査結 果 は表‐ 8及 び図一21 , 22のとおり である. 高 は男 女 と も 「4. どち らと も 言 え ない」 が 最 高 値 を示 した が, 「2. い ま の ま ま」 と 「3. も っ と 簡 素 に した方 がよ い」 に分 散 して, 「1. 昔のよう に」 は極め て少な い. ② 大 は男 女 とも一応 「2. いま のまま」 が最 高値 を示 して いる が, 1, 3, 4 が15~30% と 分散 して い. ①. る.. ③. 地 は男 女 で異 なり, 男 は 「2. いま のまま」 が最高値 である が, 女 は 「1. 昔 のよう に」 が高 い値 と な っ ている. そ して男 女 とも1, 2, 3, 4 と広 く 分散 して いる.. 12.
(14) . . 日本人の敬語意識の実態に関する調査研究. 表一8 将来の敬語への意見 3 ‐もフと簡素に. 20 ) 19( ‐7. 23( 25 ) ‐0. ) 45( 48 ‐9. 0 0( ). 113. ) 1(0 .9. 23 ) 27( ‐9. 28( 24 ) ‐8. 50 ) 57( ‐4. ) 0( 0. 205. 6(2‐9). 22 ) 46( .4. 24 ) 51( ‐9. 49 ) 1 02( .8. 0 0( ). 83. 15 13( .わ. ). 29( 34 .9. 25 ) 21( .3. ) 21 18( .7. 2 2( ) ‐4. 123. ) 21( 17 .1. 31 ) 39( .7. ) 14 18( .6. 30 ) 38( .9. 5 ) 7( ‐7. 206. ) 34( 16 .5. ) 68( 33 .0. ) 39( 18 .9. 27 ) 59( .2. ) 9( 4 ‐4. 127. 27 35( ) .6. ) 55( 43 ‐3. 23( 18 ) .1. 11 ) 14( .0. 0( 0 ). 93. ) 32( 34 ‐4. 22 ) 21( .6. 15( 16 ) ‐1. ) 22( 23 .7. ) 3( 3 .2. 220. 30 ) 67( .5. ) 76( 34 .5. 17 ) 38( ‐2. ) 36( 16 ‐4. 3( ) 1 ‐4. 校 大 学 地 域. 可 メ 竺 ヱ 刀 ム 誓旧 田 エ 刀 什メ 掛川 旧. ) 5(5 ‐4. 高. 92. 1 .昔のように. 問‐12 将来の敬語への童見(地域の性別. 年齢別). 問‐12 将来の敬語への意見 (学校‐ 地ゑぬ 2 0. . 5 .分からない. 4 .どちらとも. 人数. ヌ 順 工 刀 ム. 2 ・いまのまま. 類型 醐. 0 4. 6 0. 8 0. 2 0. 0X 1 0. 0 4. 6 0. 8 0. 0 1 0%. 20イ ヒ男. 高校‐ 男 女. . 大学‐ 男. 40代 男. 女. 50代 男. 地域‐ 男. 60代 男. 女 ま ま 3 ち も ~わ か い の ま と無 事 に4 ら と ら な の うに 2 1 よ っ ・い .も .ど ・昔. 1 図一2. 口 園 四 皿 □ よ ま ま ま 3 宴 i う に 2 鹿 に4 ちら と も 5 か ら な の の い っと ・昔 .い ・も .ど .わ. 図一役. ④ 地の性別, 年齢別の図‐2 2 による と, 「1」 の 回答者 の 中 に は, 20‐30代 の女 性 が10% ぐらい で, 男 性より少ないが, 4 0代になると激増し50%に近付いている. 男性も40代以上が高く見られる. 「2」 は 男 性 は女 性 よ り 2 割多 い 「3」 「4」 は 若 年 層 の 方 が高 年層 よ り 高 い 特 に20代 の女 . . , , , 「 性 は どち らとも い え な い」 の 選択率 が45% と な っ ている.. ◎分析, 考察 ①. 高 で は 「昔 のよう にきち んと」 が極 めて 低い の は, 「昔」 を知 らない か ら当 然 であろう.. ②. 「昔のように」 については年令層によって意見がかなり異なっ て 高年層は半数近い人が昔の敬語の , 方 が望ま しく 思 っ て いる. 地 の結 果 による と, 「昔 のよう に」 と 「い ま のま ま」 を加 えて, 全体 で65% 程 度に なり, 主流 である が,. ③. そ の 中50代 以 上 の 人 は80% の高 率 で, 若年層 と対 照 的 にな っ て おり, 注 目す べ き である.. 「どちらともいえない」 が高で特に高いのは やはり社会生活上の未成熟 (経験不足) を意味すると , 思われる. まだ敬語使用に迷っ ている人が多いと言えよう.. ④. ⑤ 将来の敬語についての意見として, 簡素化を望む人は全体で2割前後であり, 多いとは言えない. ⑥ 全体の結果から見ると, 各回答数は分散し過半数に達しないことから, 敬語の将来に対する判断と予 測の難しさが見られる.. 13.
(15) . . 三 上 勝 夫・胡. 躍 華. ( ) 職場内敬語の将来への意見 (職場向けの問一8) 7 ◎設問, 結果 将 来, 職場 の 中での 敬 語 は どのよう に な っ てい っ た らよ いと考 えます か. あ なたの 考 え に近い も の を 一つ 選 んでく ださ い. 1. 現在よ り も っ ときち んと したも の になる と よい.. 2. 現在 の程 度 がよ い.. 3. 現在よ りも っ と ゆる や かなも の になる とよ い.. 4. なく な っ た 方 がよい.. 前出の間-1 (職場向け) で, 職場内敬語の現状への意識を問うのと並行して, 職場内敬語の将来につい ての意見をたずねた. この項目の調査結果も国立国語研究所の先行の調査結果と比較できる. 調査結果は表‐9及び図‐2 3のとおりである. ① 各類型とも回答率が一番高いのは 「2. 現在の程度」 で, ほとんどが60%以上の高率であった. 性別 で見ると官公庁丁以外は女性の方が男性より高い. 「1 も っ と きち んと」 が 全 体 的 に1 2割 程 度 である が 「2 現在 の 程 度」 と 合 わ せる と 80% . , , , ,. ②. を超 えている.. ③. 「3. もっとゆるやかなもの」 は全体として2割に満たず 男性より女性の方が低い . ,. ④. 「4 なく な っ た方」 の 支持 率 は全 体 に極 めて低 い . .. 表一9 職場内敬語の将来 類 型 醐人数. 2. 3. 4. 女2 0. 5( i3 ) 22( 57 ) 11( 28 ) 0(0 ) .2 .9 .9 .0 20 70 4( ) 14( ) 2( 10 ) 0(0 ) ‐0 ‐0 ‐0 .0. 8 計5. 9( 62 ) 13( 15 ) 36( 22 ) 0(0 ) ‐5 .1 .4 .0. 冊 秀 ム メ 三 司. 7 し. 0 0 0 4 1 5. △五 井仏 田1 ム六 札仏. 男38. 1. 騒 口 八 小 貝 T I 目口 ハ 翼 雨“ 0. 男5 8. 問一8 職場内敬語の将来について (職場) 2 0. 獅 .醐. 会社こ .男. 1( 10 ) .0. 8( 80 ) .0. ) 0(0 ) 1( 10 .0 .0. 女. 9( ) 32( 18 64 ) .0 .0. 8( 16 ) 1(2 ) .0 .0. ) 34( 69 ) 10( 20 ) 2(4 ) 男49 3(6 .1 .4 .4 .1 16 ) 3( 50 ) 1( ) 1( ) 女 6 1( 16 16 ‐0 ‐7 .7 ) 37( ) 11( 67 20 ) 3(5 ) 計5 5 4(7 ‐3 ‐3 .5 .0. 8 0. l o oメ. 女. 7( 17 ) 1(2 ) .5 .5. 68 ) 15( ) 1(4 女22 5(22 ) 1(4 ) .7 .2 .5 .5 66 17 ) 53( ) 12( ) 1(1 ) 15 計80 14( .5 .3 ‐0 .3. 6 0. 会社甲 .男. 20 8( ) 24( 60 ) .0 ‐0. 9( 15 ) 38( 65 ) 11( 19 ) 0(0 ) .5 ‐5 .0 ‐0. 0 4. 官公丙 .男 女. ; う ま 亭 主 ! 盗ま※ : ● . . ・ . . . ・ “ . : . : . ; . : ・ ・ . . . . ; : : : : ; : : : ; : . : : : : : : : : : : : : ー . . ・ . ・ . ・ ≠ こ まR. ー . ・ ・ ‐ ・ , . ・ . . . ・. 官公丁 .男. よ ん 現在 り き ち と 現在の程度 現在 よ堀船か に なくなつた方. 図 一23. ◎分析, 考察 ① 学校, 地域の結果と違って, 職場の敬語についての意見は 「現在の程度」 に集中し, 全体的にほぼ同 じ意見 を持 っ て いる.. ②. 「現在の程度」 に 「現在よりもっときちんと」 を加えれば圧倒的な多数になって 現在の職場敬語に ,. 肯定的態度が見られる. ③ 1975~1977年 の 国立 国語 研 究所 によ る 日立 製 作 所 での 先 行 の 調 査 の 「も っ とき ち ん と」 25.8%, 「今 程 度」 62‐3%, 「も っ と ゆる や か」 8‐4%, 「なく な っ た 方」 11‐3%, その他2‐1% という 全 体結 果 に比 べ て,. 14.
(16) . 日本人の敬語意識の実態に関する調査研究. 大きな違いが見られない. この結果から20年経っても, 職場の敬語への意見があまり変わっておらず, これからの職場内の敬語は現在の状態が続くものと予測される.. 4. おわりに. 1. 敬語使用の適切さについての自己評価の結果は, 地域住民, 高校生, 大学生ともに, 「適切に使っ て いる」 と 「人並 み に使 っ ている」 を合 わせる と, 約70% とな っ ている. しか し自信 を 持 っ て 「適切 に使 っ ている」 に 限る と, 10%前 後 に止ま っ て いる. さ ら に 「使い たい と思う が, 十 分に使 っ てい ない」 人 は 30%前 後 に上 っ ている. 要する に, 地域 と学校 で は, 敬 語を 「人並 み」 に使用 して いる と意 識 しな がら. も, 敬語がきちんと使えていると自信を持つ人は比較的少数で, 日本人自身にも敬語の使い方は難しい こ と がう か がわ れる.. 2. 現在の職場の敬語が仕事のために不可欠かどうかについては, 全体的には不可欠とする人が約90%と 圧倒的に多い. 20年前の調査より増える傾向が見られる. 3. 自分が所属する生活の場面で敬語に気を配るかどうかについて, 高校生と大学生は地域住民より敬語 への留意度が低い. この理由は学校生活では人間関係が比較的単純であり, 地域での上下, 親疎など多 様で複雑な人間関係と違うからであろう. 4. 職場での敬語への留意度について, 会社では留意度が高く, 大学事務局のような官公庁では割合に低 い の は, サー ビス 対 象 の 違い や相 手と の利 害 関係 な どの違 い と相 関する か らであろう.. 5. 敬語使用に気を配る相手について, 学校, 地域社会いずれの類型も年齢が第1位で, 第2位は地位と なっ ている.ただし年齢と地位は重なりあう場合が多いので,単純に比較することは難しいと思われる. 強調すべきは, 地域住民の女性は親疎関係依存の回答率が高いことである. ここには社会構造の変化と 都市化の進行にともない, 親疎関係が敬語使用の条件になっているという現代日本語の特徴が反映され て い る.. 6. 職場の敬語で気を配る相手についての回答は, 職階に集中している. 職場では, 地域社会と違って職 階が敬語意識, 敬語使用に強くかかわることが裏付けられた. 7. 敬語使用において上下 (地位, 年齢など) 関係に加えて, 親疎関係が重要な条件としてあげられるが, 地域社会の人に比べて, 高校生, 大学生は親疎関係への判断と対応に弱いという特徴が見られる. 8. 将来の職場敬語のあるべき姿に関する意見について, 全体として現状維持派が60%以上を占め, 現在 のものよりきちんとした敬語を求める意見と合わせると圧倒的な多数にのぼっている. 現在の職場敬語 に対して肯定的,保守的な態度が示されており,今後の職場内敬語は現在の状態が続くものと予測される. 9. 敬 語 の将 来 につ い て, 高 校生 は半 数近く が 「どち らとも い え ない」 と 答え て いる. 大学生 は 「昔のよ. うに」 と 「いまのまま」 を合わせたものが半数近くを占める. 地域社会の意見は年齢, 性別で大きく分 かれ, 年齢が上がるにつれて保守的な態度が見られる.40代以上の女性は「昔のように」 の支持率が40% を超 え て, 男 性 は全体 的 に 「いま のまま」 の 同意 率 が40%以上 にな っ て いる.. 地域住民は 「昔のように」 と 「いまのまま」 を加えた復古派と保守派が大多数となっ ている. 敬語の 将来については, 年齢の低い層の意識が重要な要素と考えられるが, 加齢とともに意識が変化すること も考慮しなければならず, この結果からの予測は困難である. 実施した調査のうち, 「敬語行動」 の部分については別の機会に発表したい. 今回の調査結果を敬語 の指導法にどう生かすかが今後の重要な課題であると考える.. 15.
(17) . 三 上 勝 夫・胡. 躍 華. 参考文献 1 ) 秀英出版 ・国立国語研究所 ( 1 9 5 7 ) 『敬語と敬語意識』 (国立国語研究所報告1 7 ) 三省堂 ) 『敬語と意識一岡崎における2 0年前との比較-』 (国立国語研究所報告7 ・国立国語研究所 ( 1 9 8 3 3 8 2 ) 三省堂 ・国立国語研究所 ( 1 9 ) 『企業の中の敬語』 (国立国語研究所報告7 『 ・文化庁 ( 1 9 9 5 ) 国語に関する世論調査』 大蔵省印刷局 『言語生活』3 2 8号) 筑摩書房 ・杉戸清樹 ( 1 9 7 9 ) 「職場敬語の-実態-日立製作所での調査÷」 ( 『 3年度札幌における敬語調査報告÷第1部. 第2部』 9 8 0 ) 都市の敬語の社会言語学的研究-昭和5 ・柴田武監修,荻野綱男他( 1 文部省特定研究 「言語」 総括班 『講座日本語学9敬語史』 ) 明治書院 ・大石初太郎 ( 9 8 1 ) 「現代敬語の特質, その将来」 ( 1 9 2 ) 『続・都市化と敬語÷昭和5 2年度札幌における敬語調査報告』 ・東京大学敬語研究会 ( 1 8 ・文化庁( ) 『新 「こと ば」 シリ ーズ4 1996. 2 )-』 言葉に関する問答集一敬語編(. 小論におけるアンケート調査には多数の方々にご協力いただきました. この場を借りて深く御礼申し上げます. 小論は胡が執筆し, 三上が指導助言を与えたものである. 三 上 勝 夫 (本 学 教 授 札 幌 校). 胡. 16. 躍華 (本学 大学 院修士 課程二年).
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