• 検索結果がありません。

複断面開水路における流量変化とそれに対しての魚の挙動

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "複断面開水路における流量変化とそれに対しての魚の挙動"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Ⅱ− 7. 第39回土木学会関東支部技術研究発表会. 複断面開水路における流量変化とそれに対しての魚の挙動. 東洋大学大学院. 工学研究科. 学生会員. ○福島. 工学部. 学生会員. 森田. 俊輔. 会社員. 正会員. 青木. 宗之. 東洋大学. 正会員. 福井. 吉孝. D (cm). 東洋大学. 徹. 1.目的 増水時に高水敷にあがった魚が,減水時にどのよう. 表-1 実験ケース(1). な挙動をするのか,つまり,増減水時の流れと,魚の. 円柱群 設置個所. 行動の関係を明らかにすることを目的とする.特に, 減水後に高水敷に「取り残され」てしまう魚を救う為. Run 1-1. に必要な方法施策を探る.このとき,高水敷の地表の 形状,樹木などの配置について考える.また,低水路. Run 1-2. と高水敷の接合部である低水路の河岸形状について, 魚の避難し易さという面から見てどのような形がよい のかを探るものである.以上より,最終的には,高水 敷の機能,形状を考えようとするものである.. Run 1-3. Q (l/s). t1 (min). H1 (cm). H2 (cm). 4.5. 30. 5. -. 25. 30. 10. 5. 4.5→25→4.5. 各30 計90. 6. 15. 無し A 無し A B 無し A B. 5. Run 2-1 Run 2-2. そこで本研究では,増水時において,①何故高水敷. 5→10→5 -→5→‐ 5. 10. 表-2 実験ケース(2). に,魚は上がるのか②どこからあがるのか③減水時に. 円柱群 設置個所. はどのような挙動を示すか④どこから脱出するのかを. Q (l/s). t2 (min). H1 (cm). H2 (cm). D (cm). 解放場所 a. 明らかとする為に模型実験を行った.. Run 3-1. b. 無し. c. 2.実験概要. d. 実験対象魚は,ウグイ(Tribolodon hakonesis)を使用し, 流速の測定は KENEK 製二次元電磁流速計 VM2001 を. a Run 3-2. A. 25→4.5. 120. 10→5. 5→-. b. 5. c. 用いて計測した.. d a. 実験概要を図-1,表-1,2 に示す.幅 0.8(m)、全長 10.8(m)、河床勾配 1/500 の実験水路右岸側に,幅 0.3(m)、. Run 3-3. b. B. c d. 高さ 5(cm) ,長さ 10.8(m)の高水敷を設置し複断面開水 路とした. 擬似杭水制として, 直径 d=0.5(cm),高さ 5(cm) 固定ネット. の木製円柱を 122 本使用し,設置面積 0.085×1.925(m²). 遊泳範囲. 仕切りネット 固定ネット. で,水路中央の低水路右岸側または,樹木群と想定し flow. た高水敷左岸側に設置した.ここで,疑似杭水制の配. 低水路. 置は,既往の研究により,流速低減効果のある千鳥配 列としている.表-1,2 に関して,測定時間 t1(min),減. 0.3m. 水時間 t2 (s),低水路水深 H1(cm),高水敷水深 H2(cm), 高水敷高さ D(cm)である.. 4.2m. 実験方法は、遊泳範囲の仕切り内にウグイ(平均体長. 堰. 円柱群設置区間 A B y 高水敷 x. 0.8m. 0.9m. 2.0m. 0.7m 3.0m. 図-1 実験水路(Run1,2). は 5.6(cm),平均体重 2.8(g) を 10 尾放流し,流水に 30. では,ウグイの挙動を 30 分間ビデオカメラで撮影した.. 分間馴れさせた.その後,①Run1-1,1-2 の定常流の実験. ②Run1-3 の非定常流実験において(Q=4.5→25→4.5(l/s). キーワード 複断面開水路,挙動,ウグイ,流量変化 連絡先 〒350-8585 埼玉県川越市鯨井 2100 東洋大学大学院. TEL049-239-1404 E-mail:[email protected].

(2) Ⅱ− 7. 第39回土木学会関東支部技術研究発表会. と増加させて減少させる)では,各々の流量で 30 分間 固定ネット. の計 90 分間尚,流量の変化は 2 分間かけて行った.実. 遊泳範囲. b=1m. 験回数は魚の個体差を考慮し,全てのケースで 5 回行. flow. った.③Run2 では,ウグイの遊泳深度(層)を把握する. 固定ネット. c=1m. 低水路 円柱群設置区間 A. 為に,水路幅 B=20(cm)で実験を行った.Run2-1 は単断 面開水路,Run2-2 は複断面開水路となっている.. y. ④Run3 では,減水時のウグイの挙動を把握する為に,. 0.8m. B 高水路. a. d. 0.3m. x. 高水敷上の水路中央の(x=0~200(cm))にネットを a,b,. 0.8m. c,d の 4 カ所設置した.流量 Q を 25(l/s)から 4.5(l/s). 2.0m. 0.3m. 図-2 実験水路(Run3). に減水する(120(s)かけて)と同時に,ネットを 4 つの y (cm). 内 1 つだけ解放し,ウグイが避難・退避するときの. 80. 挙動をビデオカメラで撮影した.. A B C 高水敷. 70 60. 3.実験結果. 50. 1) Run1 では低水路のみを流れており,無し,A 共に. 40. 30. 流量,流速も小さい(最大流速 umax=26.5(cm/s))為,走流. 20. 性を発揮せず水路内に広く分布していることが分かっ. 10 0. た.. 0. 10. 20. 2) Run1-2 の結果を図-3 に示す.図-3(a)は,高水敷に 上がった個体数の比較を表したものであり,(b)は最も. (a) 個体数の比較. 高水敷へ上がった下流域の横断流速分布である.図中. 図-3. 30 40 u (cm/s). (b) 横断流速分布. Run1-2 における. の C が最も高くなった要因は,高水敷の流速値が低水 路よりも遅くなっている為である. 3) Run2 の結果を図-4 に示す.単断面開水路の遊泳深 度は,河床 2(cm)以下に多く遊泳し,全体の 80%であっ た(図中の紫の四角形).複断面開水路の遊泳深度は,河 床 2(cm)以下と河床 5(cm)から 7(cm)間を遊泳するウグ イが多く,それぞれ全体の 42%,38%となった(図中の 緑破線紫の四角形). 4) 図-5 は Run3 における,ウグイの脱出した箇所を 比較したものである.Run3-3 が最も逃げやすい形状と なっていることがわかる.これは,樹木群が高水敷に あると,高水敷上の流速が低減するので,ウグイが広 範囲に分布していた為,ネットが解放された時に出口 が発見できたと考えられる. 4.まとめ 複断面開水路において増水時に休息・避難場として 魚が利用しているかは,まだ不明である。しかし、樹 木群を設置すると高水敷に乗り易く,減水時には脱出 し易い形状となることが明らかとなった. 5.参考文献 1) 傳田ら:魚類自動追跡システムの現地実証実験と魚類の行動特性, 土木学会論文集 B, Vol.65 No.1, pp.1-14,2009. 図-4 ウグイの遊泳深度とその場の流速 (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0. Run3-1 A. Run3-2 B C D. Run3-3. 図-5 減水実験における脱出箇所の比較. 50. 60.

(3)

参照

関連したドキュメント

図-2 水路と水門(スルースゲート) 4. 実験方法と実験条件 4.1 実験方法 実験は以下の手順で行った.

本水路の上流から5m付近の地点において,PTV法に よる流速計測および内部流況の可視化を行った.流速 計測には,トレーサーとして微細粒子(平均粒径

1.はじめに トンネル河川は、

  

case3-1, case3-2, case3-3 に通水 18 時間後における拡幅部 の水深のコンター図を図-7, 図-8, 図-9 に示す. case3

河道内において樹林化が進行し,様々な治水上,環境上 の問題を引き起こしている 1)

軸に上流のフルード数をとったものである.射流におけ る実験では,河幅縮小率が0.63

河床階段部 は水深が 2m ほどの深 さか ら河床 が 階段状 にな っている。河川 の水温 は熱めである。大 人で も立 って足がっかないほどの深 さである。 そ し