複断面開水路における流量変化とそれに対しての魚の挙動
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(2) Ⅱ− 7. 第39回土木学会関東支部技術研究発表会. と増加させて減少させる)では,各々の流量で 30 分間 固定ネット. の計 90 分間尚,流量の変化は 2 分間かけて行った.実. 遊泳範囲. b=1m. 験回数は魚の個体差を考慮し,全てのケースで 5 回行. flow. った.③Run2 では,ウグイの遊泳深度(層)を把握する. 固定ネット. c=1m. 低水路 円柱群設置区間 A. 為に,水路幅 B=20(cm)で実験を行った.Run2-1 は単断 面開水路,Run2-2 は複断面開水路となっている.. y. ④Run3 では,減水時のウグイの挙動を把握する為に,. 0.8m. B 高水路. a. d. 0.3m. x. 高水敷上の水路中央の(x=0~200(cm))にネットを a,b,. 0.8m. c,d の 4 カ所設置した.流量 Q を 25(l/s)から 4.5(l/s). 2.0m. 0.3m. 図-2 実験水路(Run3). に減水する(120(s)かけて)と同時に,ネットを 4 つの y (cm). 内 1 つだけ解放し,ウグイが避難・退避するときの. 80. 挙動をビデオカメラで撮影した.. A B C 高水敷. 70 60. 3.実験結果. 50. 1) Run1 では低水路のみを流れており,無し,A 共に. 40. 30. 流量,流速も小さい(最大流速 umax=26.5(cm/s))為,走流. 20. 性を発揮せず水路内に広く分布していることが分かっ. 10 0. た.. 0. 10. 20. 2) Run1-2 の結果を図-3 に示す.図-3(a)は,高水敷に 上がった個体数の比較を表したものであり,(b)は最も. (a) 個体数の比較. 高水敷へ上がった下流域の横断流速分布である.図中. 図-3. 30 40 u (cm/s). (b) 横断流速分布. Run1-2 における. の C が最も高くなった要因は,高水敷の流速値が低水 路よりも遅くなっている為である. 3) Run2 の結果を図-4 に示す.単断面開水路の遊泳深 度は,河床 2(cm)以下に多く遊泳し,全体の 80%であっ た(図中の紫の四角形).複断面開水路の遊泳深度は,河 床 2(cm)以下と河床 5(cm)から 7(cm)間を遊泳するウグ イが多く,それぞれ全体の 42%,38%となった(図中の 緑破線紫の四角形). 4) 図-5 は Run3 における,ウグイの脱出した箇所を 比較したものである.Run3-3 が最も逃げやすい形状と なっていることがわかる.これは,樹木群が高水敷に あると,高水敷上の流速が低減するので,ウグイが広 範囲に分布していた為,ネットが解放された時に出口 が発見できたと考えられる. 4.まとめ 複断面開水路において増水時に休息・避難場として 魚が利用しているかは,まだ不明である。しかし、樹 木群を設置すると高水敷に乗り易く,減水時には脱出 し易い形状となることが明らかとなった. 5.参考文献 1) 傳田ら:魚類自動追跡システムの現地実証実験と魚類の行動特性, 土木学会論文集 B, Vol.65 No.1, pp.1-14,2009. 図-4 ウグイの遊泳深度とその場の流速 (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0. Run3-1 A. Run3-2 B C D. Run3-3. 図-5 減水実験における脱出箇所の比較. 50. 60.
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