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学 位 の 種 類 博士(歯学)

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Academic year: 2021

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ふ り が な

氏 名

ほんだ まさあき

本多 正明

学 位 の 種 類 博士(歯学)

学 位 記 番 号 甲 第 890 号 学 位 授 与 の 日 付 令和 3 年 3 月 5 日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 1 項に該当

学 位 論 文 題 目 Improvement of occlusal balance and quality of life in patients by restoration with dental implant (インプラント補綴による咬合のバランスおよび患者 QOL の 向上)

学 位 論 文 掲 載 誌 日本口腔リハビリテーション学会雑誌 第 33 巻 第 1 号 令和 2 年 12 月 25 日

論 文 調 査 委 員 主 査 馬場 俊輔 教授 副 査 岡崎 定司 教授 副 査 柏木 宏介 教授

論文内容要旨

欠損歯に対しインプラント補綴が幅広く行われている.しかし,その有用性,咬合効果および患者の満 足度(QOL)を客観的に示す研究は少ない.本研究では,単歯または複数歯インプラント欠損補綴症例に おいて,咬合接触面積,咬合力,QOL 向上,インプラント治療の利便性を評価することである.

被験者はインフォームドコンセント後,標準的なインプラント補綴治療を受けた部分欠損患者で,片側欠 損歯の患者も含まれる. 測定には感圧フォイルを用いた感圧システム(デンタルプレスケール II)を使用 した.患者ごとに 3 回測定を行い,補綴前後の咬合接触面積および咬合力をそれぞれ算出した.また,

GOHAI 調査票(日本語版)を用いて口腔健康関連 QOL (OHRQoL)を評価した.統計分析は,(SigmaPlot ソ フトウェア 12)を用い,補綴前後の咬合接触面積および咬合力の差異はt検定,補綴前後の GOHAI スコア には Wilcoxon 検定,Kruskal-Wallis 検定を用いた.

研究対象は 15 名の患者(男性 5 名,女性 10 名,平均年齢 64 歳)であった.咬合接触面積および咬合 力はインプラント側では補綴前より増加,非インプラント側では低下を示した.全咬合接触面積と全咬合 力は両群とも補綴前後で統計的有意差は見られなかった.咬合力分散のバランスに関しては,補綴後の インプラント側と非インプラント側で有意差は認めなかった.全 GOHAI スコアは補綴前後において比較す ると,著しい上昇を示した.さらに,複数歯欠損症例における GOHAI スコアは補綴後に有意差を示したが、

単歯欠損症例において有意差はなかった.

インプラントを支台とする補綴装置は,特に複数歯インプラント症例において,咀嚼機能の回復,QOL

の向上有用であることが示唆された.今後,咬合性能の評価方法について更なる開発が求められると考

えられた.

(2)

論文審査結果要旨

欠損歯に対し, インプラント補綴が幅広く行われている.しかし,その有用性,咬合効果,

治療結果に対する患者満足度(QOL)について客観的に示す研究は少ない.本研究では,単歯 または複数歯インプラント欠損補綴症例において,咬合接触面積,咬合力,QOL 向上を評価す ることにより,インプラント補綴の有用性を検討した. 特に複数歯インプラント補綴の有用 性が良好と評価されれば,欠損歯列の拡大抑制に大きな影響を与えると考えられる.

被験者は標準的なインプラント補綴治療を受けた部分欠損患者である.本研究においては 欠損部位を臼歯に着目した. このことは良好な咬合機能回復を目指すにあたって, 咬頭嵌合 位の長期安定に重要な咬合支持の状態を反映することが重要であると考えたからである.ま た, 測定には感圧フォイルを用いた感圧システム(デンタルプレスケール II)を使用し,再 現性を担保するために, 補綴前後の咬合接触面積および咬合力をそれぞれ 3 回患者ごとに同 一体位にて測定し 算出した.結果として,咬合接触面積および咬合力はインプラント側では 補綴前より増加を,非インプラント側では低下を示し,全体としては咬合力分散バランスが 取れることで有意な差は見られなくなった. さらに, 全 GOHAI スコアは補綴前後において比 較すると著しい上昇を示した.特に,複数歯欠損症例における GOHAI スコアは補綴後に有意 に改善されていた.これらのことより, インプラント補綴治療は,特に複数歯欠損症例にお いて,咬合機能の回復,QOL の向上に有用であることが示唆された. また, 単数歯欠損症例で は補綴前の GOHAI スコアの平均値が 52.5 で日本における GOHAI スコアの平均値と同等であっ たため,補綴前後において有意な差は認められなかったのは, 欠損歯の隣在歯により補完さ れていることが影響していると考察した.今後, 検討症例数を増やしていくことも興味深い 研究である.結論として, インプラント補綴により咬合機能が回復し,バランスが改善され ることにより,特に複数歯欠損において高い患者 QOL が得られた.

これらの観点から本論文は博士(歯学)の学位を授与するに値すると判断した.

参照

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