• 検索結果がありません。

学 位 の 種 類 博士(歯学)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "学 位 の 種 類 博士(歯学) "

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ふ り が な

氏 名

なかがわ しゅうすけ

中川 修佑

学 位 の 種 類 博士(歯学)

学 位 記 番 号 甲 第 791 号 学 位 授 与 の 日 付 平成 29 年 3 月 10 日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 1 項に該当

学 位 論 文 題 目 Effects of taper and space settings of telescopic Ce-TZP/A crowns on retentive force and settling

(Ce-TZP/A を用いたテレスコープクラウンのテーパー角と内 外冠のスペース設定が維持力および沈み込み量に及ぼす影響)

学 位 論 文 掲 載 誌

Dental Materials Journal

第 36 巻 第 2 号 平成 29 年 3 月

論 文 調 査 委 員 主 査 田中 昌博 教授 副 査 岡崎 定司 教授 副 査 今井 弘一 教授

論文内容要旨

従来から,テレスコープクラウンは,優れた装着感と機能性を備え,臨床で広く応用されている.し かし,歯科用合金を用いたテレスコープクラウンは近年増加している金属アレルギーを有する患者に 対して適応することができない.そこで,近年注目されている CAD/CAM システムと歯科用ジルコニアを 用いることで,安定した技工精度と,金属アレルギー患者にも適応が可能なテレスコープクラウンを 臨床応用することができると考えた.一般的に歯科用ジルコニアは,Y-TZP が使用されているが,Y-TZP は,低温域での強度劣化を起こす致命的な欠点がある.この欠点を克服する材料として,Ce-TZP/A が開 発された.Ce-TZP/A は,高い機械的性質と,Y-TZP に比べ優れた熱安定性と高い靭性値を有するため,

新たな材料候補として脚光を浴びている.以前から歯科用合金を用いたテレスコープクラウンの維持 力に関して,多くの研究が行われてきた.なかでも,テレスコープクラウンの維持力は内冠軸面のテ ーパー角や荷重量に依存し,テーパー角が小さく,また荷重量が大きくなれば維持力は高くなると報 告されている.この現象は,外冠が沈み込むことによって,楔効果が発現され,維持力に影響を及ぼし ているのではないかと考えた.さらに,内冠と外冠内面とのスペース量の設定は,維持力と外冠の沈み 込み量に影響を及ぼすのではないかと考えた.

内冠および外冠には,Ce-TZP/A(C-Pro ナノジルコニア,パナソニックヘルスケア)を用いた.内冠の テーパー角は,2,4,6

°

の 3 条件とした.内冠および外冠との間にスペースを 0 または 10 μm に設定 した.

維持力の測定には,内冠に外冠を復位した後に,卓上形精密万能試験機(EZTest,島津)を用い,外

冠に 50 または 100 N で 15 秒間の荷重後,クロスヘッドスピード 40 mm/min にて外冠を垂直方向に牽

引した. 沈み込み量の測定には,まず,内冠に外冠を復位し,荷重なしの条件と 50 および 100 N の荷

重を行った条件で,マイクロフォーカス X 線 CT(SMX-130CT, 島津)を用いて,内外冠の CT 撮影を行っ

(2)

た.それから,頬舌側長軸方向の断像を表示し,内冠の咬合面中央部から外冠内面の咬合面中央部まで の 2 点間距離を計測した.沈み込み量は,荷重なしでの 2 点間距離から荷重 50 または 100 N での 2 点 間距離を減じた値とした.統計学的解析は,荷重量 50 および 100 N における維持力および沈み込み量 それぞれにおいて,二元配置分散分析を行った.有意水準は 5%とした.

荷重 50 N での維持力の平均値は,テーパー角 2°で 23 N,4°で 8 N,そして,6°では維持力は無 かった.荷重 100 N での維持力の平均値は,テーパー角 2°で 47 N,4°で 15 N,そして,6°では維持 力は無かった.荷重 50 N での沈み込み量の平均値は,テーパー角 2°で 234 μm,4°で 135 μm,6°

で 26 μm であった.荷重 100N での沈み込み量の平均値は,テーパー角 2°で 286 μm,4°で 162 μm,

6°で 60 μm であった.CAD/CAM システムによる Ce-TZP/A を用いたテレスコープクラウンのテーパー角 は,維持力と外冠の沈み込み量に影響を及ぼした.

論文審査結果要旨

本論文は,テレスコープクラウンのテーパー角と内冠と外冠内面とのスペース量の設定が,維持 力と外冠の沈み込み量に影響について検討を行ったものである.

従来から,テレスコープクラウンは,優れた装着感と機能性を備え,臨床で応用されている.しか し,歯科用合金を用いたテレスコープクラウンは近年増加している金属アレルギーを有する患者に 対して適応することができない.そこで,近年注目されている CAD/CAM システムと歯科用ジルコニア を用いることで,安定した技工精度と,金属アレルギー患者にも適応が可能なテレスコープクラウ ンを臨床応用することができると考えた.Ce-TZP/A は,高い機械的性質と優れた熱安定性を有するた め,新たな材料候補として脚光を浴びている.テレスコープクラウンの維持力は内冠軸面のテーパー 角や荷重量に依存し,テーパー角が小さく,また荷重量が大きくなれば維持力は高くなると報告さ れている.この現象は,外冠が沈み込むことによって,楔効果が発現され,維持力に影響を及ぼして いるのではないかと考えた.さらに,内冠と外冠内面とのスペース量の設定は,維持力と外冠の沈み 込み量に影響を及ぼすのではないかと考えた.

内冠および外冠には,Ce-TZP/A(C-Pro ナノジルコニア,パナソニックヘルスケア) を用いた.内冠 のテーパー角は,2,4,6°の 3 条件とした.内冠および外冠との間にスペースを 0 または 10 μm に 設定した.

維持力の測定には,卓上形精密万能試験機(EZTest,島津)を用いた. 沈み込み量の測定には,内 冠の咬合面中央部から外冠内面の咬合面中央部までの 2 点間距離を計測した.沈み込み量は,荷重な しでの 2 点間距離から荷重 50 または 100 N での 2 点間距離を減じた値とした.統計学的解析は,荷 重量 50 および 100 N における維持力および沈み込み量それぞれにおいて,二元配置分散分析を行っ た.有意水準は 5%とした.

荷重 50 N での維持力の平均値は,テーパー角 2°で 23 N,4°で 8 N,そして,6°では維持力は無 かった.荷重 100 N での維持力の平均値は,テーパー角 2°で 47 N,4°で 15 N,そして,6°では維 持力は無かった.荷重 50 N での沈み込み量の平均値は,テーパー角 2°で 234 μm,4°で 135 μm,6°

で 26 μm であった.荷重 100 N での沈み込み量の平均値は,テーパー角 2°で 286 μm,4°で 162 μm,

6°で 60 μm であった.以上から,CAD/CAM システムによる Ce-TZP/A を用いたテレスコープクラウンの テーパー角は,維持力と外冠の沈み込み量に影響を及ぼすことが明らかとなり,本論文は博士(歯学)

の学位を授与するに値すると判定した.

参照

関連したドキュメント

また, 単数歯欠損症例で は補綴前の GOHAI スコアの平均値が 52.5 で日本における GOHAI

検討し、覆髄材としての可能性を探っている。実験にはラット 5 匹が使用されており、ラバーダム防

こういった背景から,本研究では健常有歯顎者における歯根膜触・圧覚閾値( PMT )の基準範囲の

GR 患者の歯科治療に静脈内鎮静法を適応した患者の歯科治療時の不安やストレスの変化について 検討したものである.Y-G

頬側骨膜の内層は、付着歯肉部では、細静脈網は歯槽粘膜部よりも大きく、網目内には静脈性毛細血

また, 刺激を受けた歯髄 組織では細胞外マトリックス分解酵素である matrix metalloproteinases (MMPs)が産生され, 歯髄組 織を破壊し病態が進行する.receptor interacting

また, 歯周組織を一塊とし摘出後マイクロ X 線 CT で撮影, 摘出し た組織を脱灰した後に切片を作製し, HE 染色, 11β-HSD1, 11β-HSD2

口腔清掃が十分に行えない要介護者などをはじめとする齲蝕感受性の高い高齢者にとって、QOL を 保証し提供できる食品が期待されている。