第5章 コア・ミーニングの応用における学習者の認知:研究2
5.3 高正答率の問いにおける分析の結果
5.3.3 at の問い(Q3)における分析結果
5.3.3.1 Q3 でコア・ミーニングを活用して問いに正解した学習者の認知パターン
ターンを表5-11に示す。
表5-11 Q3における正解のat選択者の認知パターン(コア・ミーニング使用)
コア・ミーニング使用+正解 回答した
前置詞 自由記述回答 コード 認知パターン at 彼は私のところに向かっ
て笑っているから
彼, 私のところに向かって, 笑う
~のところ(場所)のイメ ージ、方向、対象の焦点化 at 私のところに向かって笑
う感じ 私のところに向かって, 笑う ~のところ(場所)のイメ ージ、方向、対象の焦点化 at 私に向かって私のところ
に笑いかけるイメージ
私に向かって, 私のところ に, 笑いかける
~のところ(場所)のイメ ージ、方向、対象の焦点化 at わたしの「ところに(方
に)」笑っている
わたしの「ところに(方に)」, 笑っている
~のところ(場所)のイメ ージ、方向、対象の焦点化 at
me に対して~のところ に(のほうに)という意 味になるから
meに対して, ~のところに
(のほうに)
~のところ(場所)のイメ ージ、方向、対象の焦点化
0 10 20 30 40 50 60
at in on
48 (87.27%) 0 (0.00%)
7 (12.73%)
Q3. He laughed ( ) me.
at 自分に対して笑っている
から(自分のところ) 自分に対して, 自分のところ ~のところ(場所)のイメ ージ、方向、対象の焦点化 at 私を=ところ=at と連
想(?)しました 私を=ところ=at ~のところ(場所)のイメ ージ、対象の焦点化 at
私に笑ったがわたしのと ころで笑ったと意味が近 いと思ったから
私に笑った, わたしのところ で
~のところ(場所)のイメ ージ、対象の焦点化 at 私のところと考えた わたしのところ ~のところ(場所)のイメ
ージ、対象の焦点化 at 私のところに笑いかけた
から 私のところ ~のところ(場所)のイメ
ージ、対象の焦点化 at 自分のところだから 自分のところ ~のところ(場所)のイメ
ージ、対象の焦点化 at
私の何を笑ったのかわか らないため、大体私とい う風に考えたから
私の何を笑ったのかわから ない, 大体私
漠然としたところ(場所)
のイメージ、対象の焦点化 at 私のことで私周辺 私のこと, 私周辺 漠然としたところ(場所)
のイメージ、対象の焦点化 at 彼が私に向かって笑った
イメージ 彼, 私に向かって, 笑った 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私に向けて笑っているか
ら 私に向けて, 笑っている 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私に対して笑っているか
ら 私に対して, 笑っている 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私に向かって笑ったから 私に向かって, 笑った 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私に笑いかける 私に, 笑いかける 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私にむかって笑うイメー
ジ 私にむかって, 笑う 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 「私の方に向かって」笑
うイメージ 私の方に向かって, 笑う 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at meの方を見ているから meの方, 見ている 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私に向かってしているイ
メージ 私に向かって, している 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私に向かってしているイ
メージ 私に向かって, している 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私にむかっているから 私にむかっている 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私に向けてだから 私に向けて 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at わたし、という場所に向
かっているため わたし, 場所に向かって 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at 私の方にという風に捉え
られるから 私の方に 方向、対象の焦点化のイメ ージ
at ~にむけて笑っているの
でatにしました ~にむけて, 笑っている 方向のイメージ at 方を向いてだから 方を向いて 方向のイメージ at 私という人物をさしてい
るとおもったから 私という人物, さしている 対象の焦点化
105 at
onとまよった。まず訳に 自信がなく彼は私をみて 笑った、彼はわたしに笑 いかけた、のどちらかわ からないが私を見て笑っ たのならイメージ的にat かと思ったから
onとまよった, 訳に自信が ない, 私をみて笑った, わた しに笑いかけた, 私を見て, イメージ的にat
対象の焦点化
at 私を笑っているから 私を笑っている 対象の焦点化 at
空間内にあるわけでも接 触関係にあるわけでもな いから
空間内にない, 接触関係にな い
in, onのコアイメージを適
用, 消去法
at atのイメージが一番適し
ていると思ったから atのイメージ, 適している
at のイメージとの適合性
(フィット感)
※理由が書かれていないの でどのようなコアイメージ か不明
Q3において、atのコア・ミーニングを使用して正解した学習者の認知パターンは次の 8つに分けられた。
①「~のところ(場所)」と文脈から方向と対象の焦点化をイメージしている。
・~のところ(場所)のイメージ、方向、対象の焦点化
*(原文:「私に向かって私のところに笑いかけるイメージ」)
②「~のところ(場所)」から対象の焦点化をイメージしている。
・~のところ(場所)のイメージ、対象の焦点化
*(原文:「私を=ところ=at と連想(?)しました」)
③ 漠然とした「~のところ(場所)」から対象の焦点化をイメージしている。
・漠然としたところ(場所)のイメージ、対象の焦点化
*
(原文:「私の何を笑ったのかわからないため、大体私という風に考えたから」)
④ 方向と対象の焦点化をイメージしている。
・方向、対象の焦点化のイメージ
*(原文:「私の方に向かって」笑うイメージ」)
⑤ 方向をイメージしている。
・方向のイメージ
*(原文:「~にむけて笑っているのでatにしました」)
⑥ 対象の焦点化をイメージしている。
・対象の焦点化
*(原文:「私という人物をさしているとおもったから」)
⑦ inとonのコア・ミーニングに基づく消去法で回答している。
・in, onのコア・ミーニングを適用, 消去法
*(原文:「空間内にあるわけでも接触関係にあるわけでもないから」)
⑧ フィット感に基づいて回答している。
・atのコア・イメージとの適合性
*理由が書かれていないのでどのようなイメージか不明
5.3.3.2 Q3 でコア・ミーニングを活用せずに正解した学習者の認知パターン