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Message-driven Bean のインスタンスプールを利用した負荷分 散(TP1/Message Queue を使用する場合)

ドキュメント内 アプリケーションサーバ システム設計ガイド (ページ 111-114)

(2) CTM

3.8.4  Message-driven Bean のインスタンスプールを利用した負荷分 散(TP1/Message Queue を使用する場合)

アクセスポイントになるコンポーネントが Message-driven Bean の場合に,J2EE サーバごとの Message-driven Bean のインスタンスのプール数に応じて負荷を分散する構成について説明します。

なお,この構成によって負荷を分散できるのは,TP1/Message Queue を使用して Message-driven Bean にアクセスする場合だけです。Reliable Messaging を使用して Message-driven Bean にアクセスする場 合は,Message-driven Bean のインスタンスプールを利用した負荷分散はできません。

(1) システム構成の特徴

J2EE サーバ上で動作するアプリケーションのアクセスポイントが Message-driven Bean である,メッ セージ駆動型のシステムで使用できる構成です。Message Queue クライアントからのメッセージが Message Queue サーバ上の TP1/Message Queue のキューに到着すると,J2EE サーバ上でプールされ ている Message-driven Bean のインスタンス数に応じて,Message-driven Bean が呼び出されます。

Message-driven Bean を対象にした負荷分散の構成の例を次の図に示します。

3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

図 3‒45 Message-driven Bean を対象にした負荷分散の構成の例

これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

特徴

• Message-driven Bean の負荷分散を実現して,高い可用性を確保できます。

• アプリケーションサーバを複数用意することで,アプリケーションサーバの負荷を分散できます。

• サーバ側のアプリケーションサーバで障害が発生した場合やアプリケーションサーバのメンテナン スが必要な場合,TP1/Message Queue から該当するアプリケーションサーバ上の J2EE サーバに はアクセスしません。このため,縮退運転ができます。

リクエストの流れ

アクセスポイントであるサーバ側のアプリケーションサーバの J2EE サーバ上の Message-driven Bean へのリクエスト(メッセージ)は,クライアント側のアプリケーションサーバの J2EE サーバ上 で動作する J2EE アプリケーションから,TP1/Message Queue 経由で送られます。TP1/Message Queue にメッセージが到着すると,サーバ側のアプリケーションサーバの J2EE サーバ上の Message-driven Bean が呼び出されます。その際,Message-Message-driven Bean のインスタンスプールのプール数に 応じて,リクエストが振り分けられます。

3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

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(2) それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセス

Message-driven Bean のインスタンスプールを使用して負荷を分散する場合に必要なソフトウェアと起 動するプロセスは,Message-driven Bean をアクセスポイントにする構成と同じです。「3.8.2 Message-driven Bean をアクセスポイントに使用する場合の構成(TP1/Message Queue を使用する場合)」を参 照してください。

3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

3.9 運用管理プロセスの配置を検討する

この節では,運用管理に使用するプロセスである,Management Server の配置について説明します。

Management Serverは,複数のホスト上に構築されているアプリケーションサーバのシステム全体を一 括管理,および一括運用するプロセスです。Management Server を使用することで,各ホスト上のサーバ の環境設定をまとめて実施したり,サーバを一括起動したりできます。また,システム全体の状態を把握で きます。

ここでは,次の構成を説明します。

• 運用管理サーバに Management Server を配置する構成(運用管理サーバモデル)

• マシン単位に Management Server を配置する構成(ホスト単位管理モデル)

• コマンドを使用して運用する構成

なお,運用管理サーバモデルで Management Server を配置したマシンを,運用管理サーバといいます。

参考

• Management Server の機能を使用して,J2EE サーバ,SFO サーバ,またはバッチサーバの稼働情報を監 視・収集する場合,運用監視エージェントというエージェントプログラムを使用します。監視対象にするホ スト上で,監視対象にする J2EE サーバ,SFO サーバ,またはバッチサーバに一つずつ含まれます。また,

クラスタ構成の場合は,クラスタに含まれる J2EE サーバに一つずつ含まれます。

• 業務用のサーバを配置した LAN と管理用のサーバを配置した LAN に分けている場合,運用管理サーバを管 理用のサーバを配置した LAN に置くこともできます。LAN を分け,一つのマシンを複数のネットワークセ グメントに接続する場合,環境設定に注意が必要です。詳細については,マニュアル「アプリケーションサー バ 運用管理ポータル操作ガイド」の「付録 D 一つのマシンを複数のネットワークセグメントに接続する場 合の環境設定での注意」を参照してください。

ドキュメント内 アプリケーションサーバ システム設計ガイド (ページ 111-114)

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