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CTM を使用する場合の使用リソース

ドキュメント内 アプリケーションサーバ システム設計ガイド (ページ 195-200)

(2) CTM

5.1.7  CTM を使用する場合の使用リソース

CTM を使用する場合の,使用リソースの見積もりについて,OS ごとに説明します。

なお,使用リソースの見積もりの各表にある,「オプション設定ファイル例」については,使用している OS のバージョン,およびカーネルのバージョンごとに異なります。使用している OS のマニュアルを参照し て,表中の見積もり式を基に見積もった値を設定してください。使用している OS で該当するカーネルパラ メタが設定できない場合には,設定は不要です。

(1) AIX の場合

CTM を使用する場合の,使用リソースの見積もりについて次の表に示します。

表 5‒19 CTM 使用時の使用リソースの見積もり(AIX の場合)

システムリソー

ス パラメタ 所要量 オプション設定ファイル

例 共用メモリ − PrfTraceBufferSize※1×1,024 + 18,496 +

CTM ドメインマネジャの共用メモリ※2+ CTM デーモンの共用メモリ※2

プロセス数 − 7 + J2EE サーバ数※3

スレッド数 − 72 +(J2EE サーバのスレッド数※4+ 7)×J2EE サーバ数※3+ CTM デーモンで必要とするス レッド数※5

5 使用するリソースの見積もり(J2EE アプリケーション実行基盤)

システムリソー

ス パラメタ 所要量 オプション設定ファイル

例 ファイルディス

クリプタ数

nofiles 88 +(J2EE サーバのファイルディスクリプタ数

※4+ 6)×J2EE サーバ数※3+ CTM デーモン で必要とするファイルディスクリプタ数※5

/etc/security/limits

(凡例)−:該当しません。

注※1

パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを 512 キロバイト〜102,400 キロバイトの範囲で指定します。

PrfTraceBufferSize については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の

「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2

値については,「5.1.7(1)(a) 共用メモリ用ファイルサイズの計算式」を参照して算出してください。

注※3

簡易構築定義ファイルの<j2ee-server-count>タグの指定値を指します。

注※4

J2EE サーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.2.1 J2EE サーバが使用するリソースの見積 もり」を参照して算出してください。

注※5

CTM デーモンで必要とするスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.1.7(1)(b) CTM デーモンで必 要とするスレッド数とファイルディスクリプタ数の計算式」を参照して算出してください。

(a) 共用メモリ用ファイルサイズの計算式

共用メモリ用ファイルサイズを算出するには,CTM ドメインマネジャの共用メモリおよび CTM デーモン の共用メモリを算出する必要があります。それぞれの計算式について次に示します。

なお,計算式中の可変値には,次の値を使用してください。「ctm.」で始まるパラメタについては,マニュ アル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.18 論理 CTM で指定できるパ ラメタ」を参照してください。

計算式に使用する値 -CTMMaxCTM:64

-CTMQueueCount:ctm.QueueCount -CTMClientConnectCount:256

-CTMServerConnectCount:ctm.ServerConnectCount

-CTMEntryCount:-CTMClientConnectCount +-CTMServerConnectCount -CTMServerCacheSize:ctm.ServerCacheSize

-CTMQueueRegistCount:ctm.QueueRegistCount -CTMDispatchParallelCount:ctm.DispatchParallelCount

● CTM ドメインマネジャの共用メモリ用ファイルサイズの計算式

CTM ドメインマネジャの共用メモリ用ファイルサイズの計算式を次に示します。

共用メモリ用ファイルサイズ(単位:バイト) = 1,018,320 +(2,362×-CTMMaxCTM 指定値)

5 使用するリソースの見積もり(J2EE アプリケーション実行基盤)

182

● CTM デーモンの共用メモリ用ファイルサイズの計算式

CTM デーモンの場合は,CTM デーモン単位で固定長の共用メモリ用ファイルと可変長の共用メモリ用 ファイルを確保する必要があります。それぞれの計算式を次に示します。

固定長の共用メモリ用ファイルサイズ(単位:バイト) = 551,840 +(1,208×-CTMQueueCount 指定値)

可変長の共用メモリ用ファイルサイズ(単位:バイト) = 1,027,008

+(928×-CTMClientConnectCount 指定値)

+(256×-CTMServerConnectCount 指定値)

+(512×-CTMEntryCount 指定値)

+(1,024×-CTMServerCacheSize 指定値)

+(512×-CTMQueueCount 指定値)

+(544×-CTMQueueCount 指定値×-CTMQueueRegistCount 指定値)

+(512×-CTMDispatchParallelCount 指定値)

(b) CTM デーモンで必要とするスレッド数とファイルディスクリプタ数の計算式

スレッド数およびファイルディスクリプタ数を算出するには,CTM デーモンで必要とするスレッド数と ファイルディスクリプタ数を算出する必要があります。それぞれの計算式について次に示します。

● CTM デーモンで必要とするスレッド数の計算式 最大値 =

(A×4 + B×3 + C×2 + D×E + F + G + 32) / 0.8

(凡例)

• A:-CTMMaxCTM 値(ctmd が属する ctmdmd で指定された値)

• B:-CTMClientConnectCount 値

• C:-CTMServerConnectCount 値

• D:-CTMQueueCount 値

• E:-CTMQueueRegistCount 値

• F:-CTMDispatchParallelCount 値

• G:Create を発行する EJB クライアントの総数

● CTM デーモンで必要とするファイルディスクリプタ数の計算式 最大値 =

(A×2 + B×4 + C×2 + D×E + F×EJB のインタフェース数+ G + 100) / 0.8

(凡例)

• A:-CTMMaxCTM 値(ctmd が属する ctmdmd で指定された値)

• B:-CTMClientConnectCount 値

• C:-CTMServerConnectCount 値

• D:-CTMQueueCount 値

• E:-CTMQueueRegistCount 値

5 使用するリソースの見積もり(J2EE アプリケーション実行基盤)

• F:-CTMDispatchParallelCount 値

• G:Create を発行する EJB クライアントの総数

(2) HP-UX の場合

CTM を使用する場合の,使用リソースの見積もりについて次の表に示します。

表 5‒20 CTM 使用時の使用リソースの見積もり(HP-UX の場合)

システムリソー

ス パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例

共用メモリ shmmax PrfTraceBufferSize※1×1,024 + 18,496 + CTM ドメインマネジャの共 用メモリ※2+ CTM デーモンの共用メ モリ※2

kctune shmmax= 1073741824

プロセス数 nproc 7 + J2EE サーバ数※3 kctune nproc=4200 スレッド数 nkthread 72 +(J2EE サーバのスレッド数※4

7)×J2EE サーバ数※3+ CTM デーモ ンで必要とするスレッド数※5

kctune nkthread= 8416

ファイルディス クリプタ数

nfile 88 +(J2EE サーバのファイルディスク リプタ数※4+ 6)×J2EE サーバ数※3+ CTM デーモンで必要とするファイル ディスクリプタ数※5

kctune nfile= 65536

注※1

パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを 512 キロバイト〜102,400 キロバイトの範囲で指定します。

PrfTraceBufferSize については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の

「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2

値については,「5.1.7(1)(a) 共用メモリ用ファイルサイズの計算式」を参照して算出してください。

注※3

簡易構築定義ファイルの<j2ee-server-count>タグの指定値を指します。

注※4

J2EE サーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.2.1 J2EE サーバが使用するリソースの見積 もり」を参照して算出してください。

注※5

CTM デーモンで必要とするスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.1.7(1)(b) CTM デーモンで必 要とするスレッド数とファイルディスクリプタ数の計算式」を参照して算出してください。

(3) Linux の場合

CTM を使用する場合の,使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

5 使用するリソースの見積もり(J2EE アプリケーション実行基盤)

184

表 5‒21 CTM 使用時の使用リソースの見積もり(Linux の場合)

システムリソー

ス パラメタ 所要量 オプション設定ファイル

例 共用メモリ SHMMAX PrfTraceBufferSize※1×1,024 + 18,496 +

CTM ドメインマネジャの共用メモリ※2+ CTM デーモンの共用メモリ※2

/proc/sys/kernel/

shmmax

プロセス数 threads-max 7 + J2EE サーバ数※3 /proc/sys/kernel/

threads-max スレッド数 threads-max 72 +(J2EE サーバのスレッド数※4+ 7)×J2EE

サーバ数※3+ CTM デーモンで必要とするス レッド数※5

ファイルディス クリプタ数

fs.file-max 88 +(J2EE サーバのファイルディスクリプタ数

※4+ 6)×J2EE サーバ数※3+ CTM デーモン で必要とするファイルディスクリプタ数※5

/proc/sys/fs/file-max

(凡例)−:該当しません。

注※1

パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを 512 キロバイト〜102,400 キロバイトの範囲で指定します。

PrfTraceBufferSize については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の

「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2

値については,「5.1.7(1)(a) 共用メモリ用ファイルサイズの計算式」を参照して算出してください。

注※3

簡易構築定義ファイルの<j2ee-server-count>タグの指定値を指します。

注※4

J2EE サーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.2.1 J2EE サーバが使用するリソースの見積 もり」を参照して算出してください。

注※5

CTM デーモンで必要とするスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「5.1.7(1)(b) CTM デーモンで必 要とするスレッド数とファイルディスクリプタ数の計算式」を参照して算出してください。

5 使用するリソースの見積もり(J2EE アプリケーション実行基盤)

5.2 プロセスごとに使用するリソース

この節では,アプリケーションサーバの各プロセスで使用するリソースの所要量の見積もりについて説明し ます。

ドキュメント内 アプリケーションサーバ システム設計ガイド (ページ 195-200)

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