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CTM 経由で Stateless Session Bean を呼び出すサーバ間連携

(2) CTM

3.5.2  CTM 経由で Stateless Session Bean を呼び出すサーバ間連携

CTM を使用する場合に,ほかのアプリケーションサーバ上の J2EE サーバから CTM 経由で Stateless Session Bean を呼び出すときの構成について説明します。

(1) システム構成の特徴

クライアント側のアプリケーションサーバから,CTM 経由でサーバ側のアプリケーションサーバを呼び出 す構成です。クライアント側のアプリケーションサーバでは,サーブレット,JSP,Entity Bean,Session 3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

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Bean または Message-driven Bean で構成されるアプリケーションが動作します。サーバ側のアクセス ポイントになるコンポーネントは,Stateless Session Bean です。クライアント側のアプリケーションか らの呼び出しは,RMI-IIOP で実行されます。

CTM 経由で Stateless Session Bean を呼び出すサーバ間連携の構成の例を次の図に示します。

図 3‒33 Stateless Session Bean を呼び出すサーバ間連携の構成の例

これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

特徴

• アプリケーション間連携で使用できる構成です。複数のクライアントアプリケーションから,サー バアプリケーションを呼び出す場合などに適用できます。

• システム間連携の場合にも使用できます。すでに構築されたクライアント側システムとサーバ側シ ステムをこのシステム構成にすることで,アプリケーションをシステム間で呼び出せます。

リクエストの流れ

サーバ側のアクセスポイントである Stateless Session Bean へのリクエストは,クライアント側の J2EE サーバから CTM 経由で送られます。

このとき,クライアント側では,サーバ側のアプリケーションサーバのグローバル CORBA ネーミング サービスから名前をルックアップして,CTM 経由で Stateless Session Bean にアクセスします。

CTM を経由したリクエストは,CTM によって J2EE サーバ上で動作する Stateless Session Bean に 適切に振り分けられます。

3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

(2) それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセス

CTM 経由で Stateless Session Bean を呼び出すサーバ間連携の場合に,それぞれのマシンに必要なソフ トウェアと起動するプロセスについて説明します。なお,リソースと接続するために必要なプロセスについ ては,「3.6 トランザクションの種類を検討する」を参照してください。

(a) クライアント側のアプリケーションサーバマシン(サーブレット/JSP の実行環境)

サーブレットおよび JSP を動作させるクライアント側のアプリケーションサーバマシンには,Application Server をインストールする必要があります。

起動するプロセスは次のとおりです。

• Web サーバ

• J2EE サーバ

• 運用管理エージェント

• PRF デーモン

(b) クライアント側のアプリケーションサーバマシン(Session Bean の実行環境)

Session Bean を動作させるクライアント側のアプリケーションサーバマシンには,Application Server を インストールする必要があります。

起動するプロセスは次のとおりです。

• J2EE サーバ

• 運用管理エージェント

• PRF デーモン

(c) サーバ側のアプリケーションサーバマシン

サーバ側のアプリケーションサーバマシンには,Application Server をインストールする必要があります。

起動するプロセスは次のとおりです。

• J2EE サーバ

• 運用管理エージェント

• PRF デーモン

• グローバル CORBA ネーミングサービス

• CTM のプロセス群(CTM デーモンおよび CTM レギュレータ)

• CTM ドメインマネジャ

• スマートエージェント (d) 運用管理サーバマシン

運用管理サーバマシンには,Application Server をインストールする必要があります。

起動するプロセスは次のとおりです。

• Management Server

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3.6 トランザクションの種類を検討する

この節では,トランザクションの種類ごとのシステム構成について説明します。

トランザクションに参加するリソースが一つの場合は,ローカルトランザクションを使用します。トランザ クションに参加するリソースが複数の場合は,グローバルトランザクションを使用します。また,サーバ間 で連携する構成の場合に,それぞれの J2EE サーバが異なるリソースに接続するときには,トランザクショ ンコンテキストのプロパゲーションも使用できます。

なお,接続するリソースとリソースアダプタの対応については,「3.3.2 リソースの種類とリソースアダプ タ」を参照してください。

参考

この節では,アプリケーションサーバによって開始されるトランザクションの種類ごとの構成について説明しま すが,EJB クライアントアプリケーションでもトランザクションを開始できます。なお,EJB クライアントアプ リケーションでトランザクションを開始する場合は,EJB クライアントマシンに Application Server が必要で す。

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