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CTM ゲートウェイ機能を利用して EJB クライアント以外から Stateless Session Bean を呼び出す構成

ドキュメント内 アプリケーションサーバ システム設計ガイド (ページ 153-158)

(2) CTM

3.13.3  CTM ゲートウェイ機能を利用して EJB クライアント以外から Stateless Session Bean を呼び出す構成

CTM を使用するシステムの場合,EJB クライアントのほか,次に示すクライアントからアプリケーション サーバ上で動作する J2EE アプリケーションを呼び出せます。

• TPBroker クライアント

TPBroker Version 5 以降で開発されたクライアントアプリケーションです。

• TPBroker OTM クライアント

TPBroker Object Transaction Monitor で開発されたクライアントアプリケーションです。

これらのクライアントから J2EE サーバ上のアプリケーションを呼び出すためのクライアントアプリケー ションの開発方法については,CTM の CORBA/OTM ゲートウェイ機能についてのドキュメントを参照 してください。

この構成では,TPBroker クライアントまたは TPBroker OTM クライアントから J2EE アプリケーション を呼び出すためのゲートウェイとしての機能を,CTM が提供します。

TPBroker クライアントまたは TPBroker OTM クライアントから CTM 経由で J2EE アプリケーション を呼び出すシステム構成の例を次の図に示します。

3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

図 3‒64 TPBroker クライアントまたは TPBroker OTM クライアントから CTM 経由で J2EE アプリ ケーションを呼び出す構成の例

これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

TPBroker クライアントまたは TPBroker OTM クライアントからのリクエストは,CTM が提供するプロ セス群を経由して,J2EE サーバ上の J2EE アプリケーションに渡されます。

なお,CTM のプロセス群のうち,リクエストを受け付けるプロセスは,TPBroker クライアントの場合と TPBroker OTM クライアントの場合で異なります。TPBroker クライアントの場合,CTM レギュレータ プロセスによってリクエストが受け付けられます。TPBroker OTM クライアントの場合,OTM ゲート ウェイプロセスによってリクエストが受け付けられます。なお,CTM レギュレータプロセス,および OTM ゲートウェイプロセスは,CTM デーモンを起動するときに,同時に起動されるプロセスです。

3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

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3.14 任意のプロセスを運用管理の対象にする

この節では,ユーザが定義する任意のプロセスを,Management Server による運用管理の対象とするため のシステム構成について説明します。

Management Server による運用管理の対象とする任意のプロセスを,論理サーバとして定義したユーザ サーバとして配置します。論理サーバとして定義したユーザサーバを論理ユーザサーバといいます。論理 ユーザサーバとして定義しておくと,Smart Composer 機能のコマンドを使用して,任意のプロセスを開 始したり,停止したり,任意のプロセスのステータスを監視したりできるようになります。

(1) システム構成の特徴

このシステム構成は,Management Server で運用管理するシステムで,論理サーバとして定義したユーザ サーバを配置する構成です。運用管理に使用する Management Server は,運用管理サーバに配置するこ とも,マシン単位に配置することもできます。Management Server の配置については,「3.9 運用管理プ ロセスの配置を検討する」を参照してください。

ユーザサーバを配置する構成の例を次の図に示します。この構成例では,アプリケーションサーバマシンで ユーザ任意のプロセスを実行します。このユーザ任意のプロセスを Management Server の運用管理の対 象とするために,論理ユーザサーバとして定義して,配置しています。

3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

図 3‒65 ユーザサーバを配置する構成の例

これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

特徴

• Management Server を利用して任意のプロセスを運用管理できます。

(2) それぞれのマシンで起動するプロセス

任意のプロセスをユーザサーバとして配置する構成の場合に,それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起 動するプロセスについて説明します。

(a) アプリケーションサーバマシン

アプリケーションサーバマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセスは,使用する機能に応じたシステ ム構成ごとに異なります。使用する機能に応じて必要なソフトウェアとプロセスを配置してください。

(b) 運用管理サーバマシン

運用管理サーバマシンには,Application Server をインストールする必要があります。

起動するプロセスは次のとおりです。

3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

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• Management Server

3 システム構成の検討(J2EE アプリケーション実行基盤)

3.15 そのほかの構成を検討する

この節では,前の節までに説明した以外の構成について説明します。

ポイント

この節で説明する構成は,旧バージョンとの互換性を保つための構成など,07-00 以降のシステムでは推奨され ていない互換用の構成です。07-00 以降のアプリケーションサーバで新規にシステムを構成する場合は,前の節 までに説明した構成を使用することをお勧めします。

互換用の構成と,同等の機能を実現できる 07-00 以降で推奨されている構成の対応について,次の表に示しま す。

表 3‒3 互換用の構成と推奨構成の対応

互換用の構成 07-00 以降で推奨されている

構成 推奨されている構成についての参照先 Web サーバとアプリケー

ションサーバを異なるマシン に配置する構成

リダイレクタモジュールを組 み込んだ Web サーバと J2EE サーバは同じマシンに配置す ることが推奨されています。

• 3.4.1 サーブレットと JSP をアクセ スポイントに使用する構成(Web サーバ連携の場合)※1

リダイレクタを利用して負荷 分散する構成

サーブレット/JSP に対する 負荷分散には負荷分散機を使 用することが推奨されていま す。

• 3.7.1 Web サーバ連携時の負荷分 散機を利用した負荷分散(サーブレッ ト/JSP の場合)

CORBA ネーミングサービス をアウトプロセスで起動する 構成

CORBA ネーミングサービス はインプロセスで起動するこ とが推奨されています。

※2

(凡例)−:該当しない。

注※1 Web サーバと連携する場合の構成は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管 理機能編」の「3.3.1 Web サーバ連携時のリバースプロキシの配置」も必要に応じて参照してください。

注※2 3.4〜3.14 で説明したすべての構成,およびマニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリ ティ管理機能編」の「3. セキュリティを確保するためのシステム構成」で説明しているすべての構成で使用で きます。

このほかの互換用の構成については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「2. ベー シックモード」およびマニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「3. サーブレットエン ジンモード」を参照してください。

3.15.1 Web サーバとアプリケーションサーバを異なるマシンに配置

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