• 検索結果がありません。

IVM 環境への HDLM のインストール

ドキュメント内 F03-10.book (ページ 100-108)

(2) HBA

3.5  HDLM のインストール

3.5.6  IVM 環境への HDLM のインストール

ここでは,IVMを導入したホストへHDLMをインストールする手順について説明しま す。

IVMをインストールしたホストを「VMホスト」と呼びます。VMホスト上で動作する OSを「VMホストOS」と呼びます。また,VMホスト上で動作する仮想環境を「仮想 マシン(ゲスト)」と呼びます。仮想マシン上で動作するOSを「ゲストOS」と呼びま

す。

(1) IVM 環境に HDLM を適用するときの注意事項

IVM2.0または3.0を使用して,仮想環境を構築したホスト(VMホスト)にHDLMを インストールすると,VMホストの再起動時にゲストOSが起動しなくなります。

このため,HDLMをインストールする前に,/sbin/init.d/hpvmスクリプトに記述 されたrmコマンドの行を必ずコメント行に変更してください。/sbin/init.d/hpvm スクリプトの編集例を次に示します。

なお,IVM3.5を使用したホストでこの現象は発生しません。したがって,IVM3.5を使 用している場合は,/sbin/init.d/hpvmスクリプトを編集しないでください。

IVM 2.0を適用しているときのスクリプト編集例

「rm」で始まる行の先頭(下線部分)に「#」を挿入してコメント行にします。

#

# Unload monitor

#

${VMMLOAD} -u

# Set kernel modules as unused incase this is a transition

# to swap in new modules

#

/usr/sbin/kcmodule -K ${VMMDRIVER}=uninstall

${VMNETDRIVER}=uninstall

# rm -f ${MODDIR}/${VMMDRIVER} ${MODDIR}/${VMNETDRIVER}

# rm -f ${VMMDEV} ${VMMINSTALLDEV} ${VMNETDEV}

# rm -rf $(find /stand -name 'hpvm*') exit ${OKAY}

IVM 3.0を適用しているときのスクリプト編集例

「rm」で始まる行の先頭(下線部分)に「#」を挿入してコメント行にします。

ただし,「rm」で始まる行だけをコメント行に変更すると,スクリプトの実行時にエ ラーとなります。次に示す編集例のように,必ず「if」から「fi」の範囲の行もコ メント行に変更してください。

# Set kernel modules as unused incase this is a transition

# to swap in new modules

#

for mod in ${VMMDRIVER} ${VMNETDRIVER}

do

if LC_ALL=C LANG=C kcmodule -P state ${mod} 2>&1 >/dev/null | grep -q'no module'

then

# probably already done -- suppress errors kcmodule -K ${mod}=uninstall >/dev/null 2>&1 else

kcmodule -K ${mod}=uninstall || rval=${ERROR}

fi done

# if [ "$HPVMDEVELOP" != "$ZERO" ]

# then

# rm -f ${MODDIR}/${VMMDRIVER} ${MODDIR}/${VMNETDRIVER}

# rm -f ${VMMDEV} ${VMMINSTALLDEV} ${VMNETDEV}

# rm -rf $(find /stand -name 'hpvm*')

# fi

exit ${rval}

HDLMをアンインストールするときには/sbin/init.d/hpvmスクリプトの変更を取 り消す必要があるため,編集前のスクリプトをバックアップしておいてください。

/sbin/init.d/hpvmスクリプトやIVMについての詳細は,HPサポートサービスを契 約した会社にお問い合わせください。

(2) 仮想マシンに論理ボリュームを割り当てているシステム構成へ HDLM をインストールする場合

VMホストの論理ボリュームを仮想マシンに割り当てているとき,そのVMホストへ HDLMをインストールする方法を説明します。HDLMをインストールしたあと,論理 ボリュームと対応するSCSIデバイスをHDLMデバイスのデバイスファイルに移行しま す。

ここでは,仮想マシン「vmhost1」が構築されている場合を例に,HDLMデバイスのデ バイスファイル移行手順を説明します。なお,あらかじめ,「(1)IVM環境にHDLMを 適用するときの注意事項」に示した/sbin/init.d/hpvmスクリプトの編集を実行して おいてください。

1. IVMのhpvmstopコマンドを実行して,仮想マシンを停止します。

仮想マシン「vmhost1」を停止させる,hpvmstopコマンドの実行例を次に示しま す。

# hpvmstop -P vmhost1

hpvmstop: Stop the virtual machine 'vmhost1'? [n]: y

2. IVMのhpvmmodifyコマンドを実行して,VMホストを起動したとき仮想マシンが自 動的に起動されないように設定します。

仮想マシン「vmhost1」の起動方法を「手動」に変更する,hpvmmodifyコマンドの 実行例を次に示します。

# hpvmmodify -P vmhost1 -B manual

3. HDLMをインストールし,パスの構成定義を有効にします。

「3.5.3 HDLMの新規インストール」を参照してHDLMをインストールし,パスの 構成定義を有効にしてください。

4. IVMのhpvmstatusコマンドを実行して,仮想マシンに割り当てている論理ボ リューム名を確認します。

hpvmstatusコマンドの実行結果から,[Storage Interface Details]の内容 を確認します。

仮想マシン「vmhost1」に割り当てている論理ボリューム名を確認する,

hpvmstatusコマンドの実行例を次に示します。

# hpvmstatus -P vmhost1 [Storage Interface Details]

Guest Physical

Device Adaptor Bus Dev Ftn Tgt Lun Storage Device

======= ========== === === === === === =========

=========================

disk scsi 0 0 0 0 0 lv /dev/vg01/rlvol1

ここで複数の論理ボリュームが確認できた場合,以降の手順5から手順9までをそれ ぞれの論理ボリュームに対して実行してください。

5. OSのvgdisplayコマンドを実行して,ボリュームグループに登録されているSCSI デバイスを確認します。

手順4に示した実行例では,仮想マシン「vmhost1」に割り当てている論理ボリュー ムが属するボリュームグループは「vg01」となっています。このボリュームグルー プ「vg01」に登録されているSCSIデバイスを確認する,vgdisplayコマンドの実 行例を次に示します。

# vgdisplay -v vg01

Physical volumes

PV Name /dev/dsk/c12t0d0

PV Name /dev/dsk/c20t0d0 Alternate Link PV Status available

Total PE 7678 Free PE 178 Autoswitch On

6. HDLMコマンドのview -drvオペレーションを実行し,SCSIデバイスに対応して いるHDLMデバイスを確認します。

手順5で確認したSCSIデバイスと対応しているHDLMデバイスを確認したとき,

コマンドの実行結果の「PV Name」に「Alternate Link」が含まれていることがあ ります。その場合は,「PV Name」に示されたSCSIデバイスのうちどれか一つを選 んで,HDLMデバイスを確認してください。

ここでは,手順5に示した実行例からSCSIデバイス「c12t0d0」を選び,それと対 応しているHDLMデバイスを確認します。HDLMコマンドの実行例を次に示しま す。

# dlnkmgr view -drv | grep c12t0d0

000074 ch12t0d0 c12t0d0 SANRISE_AMS.77010152.0217 0/2/1/

0.3.2.0.0.0.0

7. OSのvgextendコマンドを実行して,HDLMデバイスをボリュームグループに登録 します。

ボリュームグループ「vg01」にHDLMデバイス「ch12t0d0」を追加する,

vgextendコマンドの実行例を次に示します。

# vgextend vg01 /dev/dsk/ch12t0d0

Current path "/dev/dsk/c20t0d0" is an alternate link, skip.

Volume group "/dev/vg01" has been successfully extended.

Volume Group configuration for /dev/vg01 has been saved in /etc/

lvmconf/vg01.conf

8. OSのvgreduceコマンドを実行し,SCSIデバイスをボリュームグループから削除 します。

手順5で確認できたSCSIデバイスはすべて削除してください。

ボリュームグループ「vg01」から,手順5で確認したSCSIデバイス「c12t0d0」

と「c20t0d0」を削除する,vgreduceコマンドの実行例を次に示します。

# vgreduce vg01 /dev/dsk/c12t0d0 /dev/dsk/c20t0d0 Device file path "/dev/dsk/c12t0d0" is an primary link.

Removing primary link and switching to an alternate link.

Device file path "/dev/dsk/c20t0d0" is an alternate path.

Volume group "/dev/vg01" has been successfully reduced.

Volume Group configuration for /dev/vg01 has been saved in /etc/

lvmconf/vg01.conf

9. OSのvgdisplayコマンドを実行し,ボリュームグループにHDLMデバイスだけが 登録されていることを確認します。

確認した結果,HDLMデバイス以外のSCSIデバイスが登録されていた場合,手順8 を繰り返してHDLMデバイスだけが登録されている状態にしてください。

ボリュームグループ「vg01」に登録されているデバイスを確認する,vgdisplayコ マンドの実行例を次に示します。

# vgdisplay -v vg01

Physical volumes

PV Name /dev/dsk/ch12t0d0 PV Status available

Total PE 7678 Free PE 178 Autoswitch On

10.IVMのhpvmmodifyコマンドを実行し,VMホストを起動したとき自動的に仮想マシ ンが起動されるように設定します。

VMホストを起動したとき,仮想マシンを自動的に起動させたくない場合,この手順 は不要です。

仮想マシン「vmhost1」の起動方法を「自動」に設定する,hpvmmodifyコマンドの 実行例を次に示します。

# hpvmmodify -P vmhost1 -B auto

11. IVMのhpvmstartコマンドを実行し,仮想マシンを起動します。

仮想マシン「vmhost1」を起動させる,hpvmstartコマンドの実行例を次に示しま

す。

# hpvmstart -P vmhost1

(3) 仮想マシンに SCSI デバイスを割り当てているシステム構成へ HDLM をインストールする場合

VMホストのSCSIデバイスを仮想マシンに割り当てているとき,そのVMホストへ HDLMをインストールする方法を説明します。HDLMをインストールしたあと,SCSI デバイスをHDLMデバイスのデバイスファイルに移行します。

ここでは,仮想マシン「vmhost2」が構築されている場合を例に,HDLMデバイスのデ バイスファイル移行手順を説明します。なお,あらかじめ,「(1)IVM環境にHDLMを 適用するときの注意事項」に示した/sbin/init.d/hpvmスクリプトの編集を実行して おいてください。

1. IVMのhpvmstopコマンドを実行して,仮想マシンを停止します。

仮想マシン「vmhost2」を停止させる,hpvmstopコマンドの実行例を次に示しま す。

# hpvmstop -P vmhost2

hpvmstop: Stop the virtual machine 'vmhost2'? [n]: y

2. IVMのhpvmmodifyコマンドを実行して,VMホストを起動したとき仮想マシンが自 動的に起動されないように設定します。

仮想マシン「vmhost2」の起動方法を「手動」に変更する,hpvmmodifyコマンドの 実行例を次に示します。

# hpvmmodify -P vmhost2 -B manual

3. HDLMをインストールし,パスの構成定義を有効にします。

「3.5.3 HDLMの新規インストール」を参照してHDLMをインストールし,パスの 構成定義を有効にしてください。

4. IVMのhpvmstatusコマンドを実行して,仮想マシンに割り当てているSCSIデバイ ス名やその他の情報を確認します。

hpvmstatusコマンドの実行結果の[Storage Interface Details]から,SCSI デバイス名を確認してください。またあわせて次に示す情報も確認してください。

bus番号

[Storage Interface Details]の「Bus」に表示された値

device番号

[Storage Interface Details]の「Dev」に表示された値

target番号

[Storage Interface Details]の「Tgt」に表示された値

仮想マシン「vmhost2」に割り当てているSCSIデバイス名を確認する,

hpvmstatusコマンドの実行例を次に示します。

# hpvmstatus -P vmhost2 [Storage Interface Details]

Guest Physical

Device Adaptor Bus Dev Ftn Tgt Lun Storage Device

======= ========== === === === === === =========

=========================

disk scsi 0 0 0 0 0 disk /dev/rdsk/c28t0d0 disk scsi 0 0 0 1 0 disk /dev/rdsk/c29t0d0 disk scsi 0 0 0 2 0 disk /dev/rdsk/c29t0d1 disk scsi 0 0 0 3 0 disk /dev/rdsk/c29t0d2

5. HDLMコマンドのview -drvオペレーションを実行し,SCSIデバイスに対応して いるHDLMデバイスを確認します。

手順4で確認できたすべてのSCSIデバイスに対して,対応するHDLMデバイスを 確認してください。

ここでは,手順4で確認できたSCSIデバイス「c28t0d0」,「c29t0d0」,

「c29t0d1」,および「c29t0d2」と対応しているHDLMデバイスを確認します。

HDLMコマンドの実行例を次に示します。

# dlnkmgr view -drv | grep c28t0d0

000074 ch28t0d0 c28t0d0 SANRISE_AMS.77010152.0216 0/3/2/

0.4.2.0.0.0.0

# dlnkmgr view -drv | grep c29t0d0

000075 ch29t0d0 c29t0d0 SANRISE_AMS.77010152.0204 0/3/2/

0.4.3.0.0.0.0

# dlnkmgr view -drv | grep c29t0d1

000076 ch29t0d1 c29t0d1 SANRISE_AMS.77010152.0205 0/3/2/

0.4.3.0.0.0.1

# dlnkmgr view -drv | grep c29t0d2

000077 ch29t0d2 c29t0d2 SANRISE_AMS.77010152.0206 0/3/2/

0.4.3.0.0.0.2

6. IVMのhpvmmodifyコマンドを実行し,現在登録されているSCSIデバイスを HDLMデバイスに移行します。

hpvmmodifyコマンドの-mオプションには,手順4で確認したSCSIデバイスそれ ぞれのbus番号,device番号,およびtarget番号を指定してください。これらの指 定を誤ると,仮想マシン内に記録されているハードウェアパス情報との差異が発生 し,仮想マシンが起動しなくなるおそれがあります。

仮想マシン「vmhost2」に登録されているSCSIデバイスを,それぞれHDLMデバ イス「ch28t0d0」「ch29t0d0」「ch29t0d1」「ch29t0d2」に移行する,

hpvmmodifyコマンドの実行例を次に示します。

# hpvmmodify -P vmhost2 -m disk:scsi:0,0,0:disk:/dev/rdsk/

ch28t0d0

# hpvmmodify -P vmhost2 -m disk:scsi:0,0,1:disk:/dev/rdsk/

ch29t0d0

# hpvmmodify -P vmhost2 -m disk:scsi:0,0,2:disk:/dev/rdsk/

ch29t0d1

# hpvmmodify -P vmhost2 -m disk:scsi:0,0,3:disk:/dev/rdsk/

ドキュメント内 F03-10.book (ページ 100-108)