(2) HBA
4 HDLM の運用
4.2 Ignite-UX を使用した HDLM デバイスのリ カバリ
4.2.3 システムリカバリの手順
システムリカバリに使用したリカバリアーカイブが,「4.2.2 リカバリアーカイブの作成 手順」の「(1)HP-UX 11i V2.0でリカバリアーカイブを作成する(make_net_recovery コマンド)」または「(2)HP-UX 11i V2.0でリカバリアーカイブを作成する
(make_tape_recoveryコマンド)」の内容に従って作成された場合,特別な手順は必要な く,Ignite-UXのマニュアルに従って,システムリカバリを実行することができます。
しかし,その他の手順でバックアップアーカイブを作成した場合は,システムリカバリ を実行したあとでHDLMデバイスの構成を復元する処理が必要です。
ここではHDLMデバイスの構成を復元する手順について次に示します。これらの手順 は,システムリカバリの終了後,システムが再起動されてから実行してください。
(1) HDLM デバイスの復元処理
次に示す手順を実行し,HDLMデバイスを復元してください。
1. HDLMパス情報設定ユティリティ(dlmdefpath)を実行し,HDLMデバイスを
SCSIデバイスに変更します。
#/opt/DynamicLinkManager/bin/dlmdefpath -u
dlmdefpathユティリティを実行すると,次に示すメッセージが出力されます。
KAPL10407-I A kernel will be built. Is this OK? [y/n] : y
KAPL10411-I The current kernel will be replaced. Is this OK? [y/
n] : y
Kernel update request is scheduled.
Default kernel /stand/vmunix will be updated by newly built kernel /stand/build/vmunix_test at next system shutdown or startup time.
KAPL10414-I The computer must be restarted to make the path configuration effective. Would you like to restart the computer now? [y/n] :
2. KAPL10414-Iのメッセージに対し,「y」を入力します。
ホストが再起動されます。
3. ホストの再起動後にOSのinsfコマンドを実行し,SCSIデバイスのデバイスファ イルを再作成します。
# insf -e
4. HDLMデバイスを再構成するため,dlmdefpathユティリティを実行します。
#/opt/DynamicLinkManager/bin/dlmdefpath -a
手順1から手順2と同様のメッセージが出力されるので,それぞれ「y」で応答して ください。その後ホストが再起動されます。
ホストの再起動後,HDLMデバイスを物理ボリュームとして割り当てているボ リュームグループも復元するには,次に示す「4.2.3 システムリカバリの手順」の
「(2)LVMの復元処理」を実行してください。
(2) LVM の復元処理
次に示す手順を実行し,ボリュームグループを復元してください。
1. LVMのボリュームグループ名を確認します。
/etc/lvmconfディレクトリに格納されている「ボリュームグループ名.conf」
ファイルの名称を参照して,リカバリアーカイブの作成時に構築していたLVMのボ リュームグループ名を確認します。「ボリュームグループ名.conf」を参照する,ls コマンドの実行例を次に示します。
$ ls -l /etc/lvmconf/*.conf
-rw--- 1 root sys 305152 Feb 19 20:11 /etc/lvmconf/
vg00.conf
-rw--- 1 root sys 83968 Feb 18 11:06 /etc/lvmconf/
vgdlm1.conf
2. OSのstringsコマンドを使用し,目的のボリュームグループがインポートされて いるか確認します。
目的のボリュームグループがすでにインポートされていれば,以降の手順は不要で す。stringsコマンドの実行例を次に示します。
# strings /etc/lvmtab /dev/vg00
/dev/dsk/c1t0d0s2
手順1の実行結果から,/etc/lvmconfディレクトリに,vg00.confファイルと vgdlm1.confファイルがあります。また手順2の実行結果から,vg00ボリューム グループはインポート済みであることがわかるため,まだインポートされていない vgdlm1ボリュームグループに対して手順3以降を実行します。
3. OSのvgcfgrestoreコマンドを実行して,ボリュームグループを構成している物 理ボリューム名を確認します。
手順1で確認したボリュームグループ名と対応する,物理ボリューム名を
vgcfgrestoreコマンドで確認します。複数の物理ボリュームから構成されている ボリュームグループの場合,物理ボリューム名は複数出力されます。
vgcfgrestoreコマンドを実行して,/dev/vgdlm1ボリュームグループと対応する 物理ボリューム名(下線部分)の確認例を次に示します。
#vgcfgrestore -n vgdlm1 -l
Volume Group Configuration information in "/etc/lvmconf/
vgdlm1.conf"
VG Name /dev/vgdlm1
Physical volumes : 2 /dev/rdsk/ch64t0d1 (Non-bootable) /dev/rdsk/ch64t0d2 (Non-bootable)
4. OSのvgimportコマンドを実行し,ボリュームグループをインポートします。
vgimportコマンドを実行するとき,-mオプションには次のファイルを指定します。
/etc/lvmconf/ボリュームグループ名.mapfile
また,手順3で確認した結果を元に,物理ボリュームのブロックデバイスのパス名を 指定してください。このとき,vgcfgrestoreコマンドによって確認できる物理ボ リューム名はキャラクタデバイスです。vgimportコマンドに指定する物理ボリュー ム名はブロックデバイスとなるため,注意してください。
vgdlm1ボリュームグループをインポートするvgimportコマンドの実行例を次に示 します。
#vgimport -v -m /etc/lvmconf/vgdlm1.mapfile /dev/vgdlm1 /dev/
dsk/ch64t0d1 /dev/dsk/ch64t0d2
Beginning the import process on Volume Group "/dev/vgdlm1".
vgimport: Volume group "/dev/vgdlm1" already exists in the "/etc/
lvmtab" file.
# vgchange -a r vgdlm1
Volume group "vgdlm1" is activated for read/write, not changed to read-only.
手順3で確認できたキャラクタデバイス名に対応するブロックデバイス名は,キャラ クタデバイス名中の「rdsk」を「dsk」と置き換えたものになります(上記,
vgimportコマンドを指定した行の下線部分)。
5. OSのvgdisplayコマンドを実行して,LVM情報(ボリュームグループ環境)が復 元されたことを確認します。
vgdisplayコマンドに,-vオプションを指定して,HDLMデバイスを使用したボ リュームグループが復元されたことを確認してください。
vgdisplayコマンドの実行例を次に示します。
# vgdisplay -v :
:
VG Name /dev/vgdlm :
:
Logical volumes ---LV Name /dev/vgdlm1/lvol1 :
:
Physical volumes ---PV Name /dev/dsk/ch64t0d1 PV Status available Total PE 586
Free PE 561 Autoswitch On
PV Name /dev/dsk/ch64t0d2 PV Status available Total PE 586
Free PE 561 Autoswitch On
6. 必要に応じて,ボリュームグループを活性化または非活性化します。
手順4までは,ボリュームグループの活性化が読み込み専用(read only)で実行され ています。必要に応じて,ボリュームグループを活性化または非活性化してくださ い。
• ボリュームグループの活性化(クラスタ構成でない場合)
# vgchange -a y ボリュームグループ名
• ボリュームグループの活性化(クラスタ構成の場合)
# vgchange -a e ボリュームグループ名
• ボリュームグループの非活性化
# vgchange -a n ボリュームグループ名