(2) HBA
3.12 ボリュームグループの移行(SCSI デバ イスから HDLM デバイスへの移行)
3.12.2 クラスタ構成の場合
Allocation strict IO Timeout (Seconds) default
8. 論理ボリュームのタイムアウト値(lvdisplayコマンドを実行して表示される「IO Timeout」の値)が,次の条件を満たしているかどうかを確認します。
論理ボリュームのタイムアウト値 > = 物理ボリュームのタイムアウト値×HDLM管 理対象デバイスへのパス数
HDLM管理対象デバイスへのパス数は,HDLMコマンドのview -drvオペレー ションを実行することによって確認できます。
例えば,物理ボリュームのタイムアウト値が30秒,パスが2本の論理ボリュームの 場合,タイムアウト値が60秒以上であれば問題ありません。
条件を満たしている場合,ボリュームグループの移行の操作は完了です。
条件を満たしていない場合,次の手順に進んでください。
9. 条件を満たしていない場合,論理ボリュームのタイムアウト値または物理ボリューム のタイムアウト値を設定します。
次の二つの条件を満たすように,論理ボリュームのタイムアウト値または物理ボ リュームのタイムアウト値を設定します。
• 論理ボリュームのタイムアウト値 > = 物理ボリュームのタイムアウト値×HDLM 管理対象デバイスへのパス数
• システムの要件
論理ボリュームに60秒のタイムアウト値を設定する場合のコマンドの実行例を,次 に示します。
# lvchange -t 60 /dev/vg10/lvol1
Logical volume "/dev/vg10/lvol1" has been successfully changed.
Volume Group configuration for /dev/vg10 has been saved in /etc/
lvmconf/vg10.conf
次に手順を示します。
1. cmrunclコマンドを実行して,ボリュームグループを活性化します。
# cmruncl -v
Successfully started $SGLBIN/cmcld on host1.
Successfully started $SGLBIN/cmcld on host2.
cmruncl : Waiting for cluster to form...
cmruncl : Cluster successfully formed.
cmruncl : Check the syslog files on all nodes in the cluster cmruncl : to verify that no warnings occurred during startup.
2. cmviewclコマンドを実行して,起動しているパッケージを確認します。
# cmviewcl
CLUSTER STATUS cluster25 up
NODE STATUS STATE host2 up running
PACKAGE STATUS STATE AUTO_RUN NODE pkg25 up running enabled host2 この例では,パッケージ「pkg25」が起動しています。
3. 起動しているパッケージがある場合,cmhaltpkgコマンドを実行して,パッケージ を終了させます。
パッケージ「pkg25」を終了させる場合のコマンドの実行例を,次に示します。
# cmhaltpkg pkg25
cmhaltpkg : Completed successfully on all packages specified.
4. vgchange -a eコマンドを実行して,ボリュームグループを排他モードで活性化し ます。
# vgchange -a e /dev/vg10
Activated volume group in Exclusive Mode.
Volume group "/dev/vg10" has been successfully changed.
5. ボリュームグループを移行します。
「3.12.1 クラスタ構成でない場合」の手順に従って,HDLMデバイスのデバイス ファイルを指定したボリュームグループへ移行してください。
6. vgchange -a nコマンドを実行して,ボリュームグループを非活性化します。
# vgchange -a n /dev/vg10
Volume group "/dev/vg10" has been successfully changed.
注意事項
ホストとOracle RACの投票ディスク(Voting Disk)を複数のパスで接続している とき,それらのパスの一部でI/Oタイムアウトが発生すると通常のパスと同様に HDLMはフェイルオーバ処理を実行します。
ただし,Oracle RACの設定状態によっては,HDLMのフェイルオーバ処理が完了
する前にOracle RAC側でノード障害が発生したとみなし,クラスタを再構成して しまうおそれがあります。
したがって,Oracle RACの投票ディスクに接続したパスをHDLMが管理する場 合,使用しているOracle RACのバージョンに応じて,次に示す設定値を変更して ください。
• Oracle RAC 10g 10.1.0.3.0以降,またはOracle RAC 11gを使用している場合 ストレージサブシステムの種別に応じて,「MISSCOUNT」の値を変更してくだ さい。設定する値は,次に示す表に従って計算してください。算出した値以上に 変更してください。
表3-18 「MISSCOUNT」の計算式
• Oracle RAC 10g 10.2.0.2.0以降,またはOracle RAC 11gを使用している場合 上記の「MISSCOUNT」の値の変更に加え,「DISKTIMEOUT」の値も変更して ください。「DISKTIMEOUT」に設定する値は,「MISSCOUNT」の値の変更と 同様,ストレージサブシステムの種別に応じて異なります。設定する値は,次に 示す表に従って計算してください。算出した値以上に変更してください。
表3-19 「DISKTIMEOUT」の計算式
「MISSCOUNT」および「DISKTIMEOUT」の変更方法については,Oracleサポート サービスを契約した会社へお問い合わせください。
なお,上記の構成からHDLMをアンインストールする場合,変更した「MISSCOUNT」
ストレージサブシステム種別 「MISSCOUNT」に設定する値の計算式
• Hitachi USP
• SANRISE2000シリーズ
• SANRISE9900Vシリーズ
• Universal Storage Platform V/
VM
投票ディスクへ接続するパスの数×60秒
• Hitachi AMS2000/AMS/TMS/
WMS/SMSシリーズ
• SANRISE9500Vシリーズ
投票ディスクへ接続するパスの数×30秒
ストレージサブシステム種別 投票ディスクへ接 続するパスの数
「DISKTIMEOUT」に設定する値の計算式
• Hitachi USP
• SANRISE2000シリーズ
• SANRISE9900Vシリーズ
• Universal Storage Platform V/
VM
3以下 「DISKTIMEOUT」の値を変更する必要 はありません。
4以上 投票ディスクへ接続するパスの数×60秒
• Hitachi AMS2000/AMS/TMS/
WMS/SMSシリーズ
• SANRISE9500Vシリーズ
6以下 「DISKTIMEOUT」の値を変更する必要 はありません。
7以上 投票ディスクへ接続するパスの数×30秒
や「DISKTIMEOUT」の設定値を元の値に戻す必要があるため,変更する前のそれぞれ の設定値を控えておいてください。
(2) HA モニタの場合
ボリュームグループは,同時には一つのホストでしか活性化できません。vgchange -a yコマンドを実行して共有されているボリュームグループを活性化します。
次に手順を示します。
1. vgchangeコマンドを実行して,ボリュームグループを活性化します。
# vgchange -a y /dev/vg10 Activated volume group
Volume group "/dev/vg10" has been successfully changed.
2. ボリュームグループを移行します。
「3.12.1 クラスタ構成でない場合」の手順に従って,HDLMデバイスのデバイス ファイルを指定したボリュームグループへ移行してください。
3. vgchange -a nコマンドを指定して実行し,ボリュームグループを非活性化します。
# vgchange -a n /dev/vg10
Volume group "/dev/vg10" has been successfully changed.